スマートノブエディタでの実際のエディット

今度は実際にスマートノブのエディットをしてみましょう。
いきなり複数のパラメータを操作すると大変なので、まずは単純に1種類だけのコントロールを考えます。
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画像の例では低域EQのパラメータを表示しています。
X軸の左側がスマートノブを一番左に切った状態、右側が右に切った状態です。
Y軸はパラメータの高低を表します。

例ではX軸・Y軸の最低点から最高点が直線で結ばれているY=Xのグラフになっているため、スマートノブを動かすと一定の変化量で低域EQが連動して動きます。
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次にこういう場合を考えてみましょう。
この例ではXの値が小さい時ににYの値の変化量が大きく、逆にXの値が大きい時にはYの値の変化量は小さくなっています。

この場合ではスマートノブを動かすと最初に一気に低域EQが連動し、最後の方ではあまり変化しなくなります。

このようにグラフのカーブの操作をする場合は、コントロールポイント間のテンションハンドルを操作します。
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コントロールポイントにカーブの種類を設定することで、コントロールポイント間のグラフをいろいろな形にすることができます。
コントロールポイントを右クリックすることでカーブの種類を設定できます。

さて、それでは実際にプレイ中に使うエフェクトの組み合わせを作ってみましょう。
今回は”ディレイと低域カットの組み合わせ”でやってみたいと思います。
スマートノブを切っていくと低域がカットされ、ディレイでシャカシャカするようなイメージです。

まずは簡単な低域EQの方を設定します。
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エディタで低域EQの欄を選び、スマートノブで操作できるようグラフ表示と有効化のボタンを押します。
今回、低域EQはディレイが大きくかかっている時に切ろうと思いますのでグラフをこんな感じにしました。
スマートノブを操作して最後の1/4くらいに差し掛かると低域が切れ始めるという設定です。
途中までは低域EQを動かす必要がないので、Y軸の値は中心(=つまみのセンターに相当)に設定しています。

コントロールポイントが1つ追加されていますが、コントロールポイントの追加はグラフ上の任意の場所を右クリックすることで行います。

次にディレイですが、Deckadance2のエフェクタは10種類のうち任意の3つを選択して使うようになっています。
しかし、スマートノブを使う前に毎回エフェクタでディレイを選択するのは面倒です。

そこでエフェクトの種類を選択するFX1 Selectを設定します。これはスマートノブを操作した時点でY軸の値に対応してエフェクタの種類を設定できるパラメータです。
ディレイはエフェクトを一覧表示した時の最初の値なので、Y軸の値を一番下にすればOKです。
これでスマートノブにちょっとでも触ればFX1が自動的にディレイになります。

エフェクタの選択の設定ができたら次はエフェクタのオン・オフもスマートノブで制御するよう設定します。
今回は最初からエフェクタはオンにしておいて、ドライ/ウェットのバランスでエフェクトの効きを操作する事を考えます。
エフェクタのオン・オフはFX1 On/Offで設定します。半分より上がオン、半分より下はオフです。
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こんな感じになります。

次にエフェクトのパラメータをスマートノブで制御するよう設定します。
今回、ディレイのパラメータは1/4拍に設定しようと考えています。
グラフのYの値をどのくらいにすればいいのかは、エフェクトで実際に1/4拍を選択し、それをグラフの値に当てはめてやると設定できます。
つまみ上で確認できる値をグラフのY軸の値に換算?するのがちょっと大変ですね。
この辺は実際に設定しながら動かしてみるのがいいと思います。
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さて、最後にエフェクタのドライ/ウェットのバランスを設定すればおしまいです。
ディレイはスマートノブの半分より上でかかるようにしたいので…
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こんな感じにしました。スマートノブの半分までは100%ドライ、そこから半分は徐々に上がって最終的には25%ドライ/75%ウェットとなります。

できあがったら実際に曲をかけて期待したとおりに動くか試してみましょう。

このように何でもかんでも設定できてしまうので大変なのですが、その一方で非常に凝ったエフェクトを作ることもできます。
エフェクトの選択やパラメータの選択など選択系(つまみの値をY軸の値に換算する必要があるもの)がわかりづらいですが、色々な組み合わせを試してみると楽しいです。

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