国立印刷局小田原工場の導水管

地図を眺めていると、小田原の酒匂川から鴨宮駅方面に不自然に直線的な道路が延びていることに気づきました。

往々にして妙に直線的な道路は鉄道の廃線跡なのですが、今回は行き先が小田原にある国立印刷局の印刷工場なので、恐らくは何らかの導水設備であろうという予想をしつつ、特に下調べもせずに出かけました。

まずスタート地点です。酒匂川にかかる富士道橋から下流を見ています。特に取水設備のようなものは見えません。

取水設備は住宅の奥にある感じだったので見るのはあきらめ、道路状になっている部分を見に行きました。確かに国立印刷局の用地のようです。

土地がまっすぐ延びています。

県道711号を越えると遊歩道のような形で整備がされています。

橋があったので横から撮影してみました。水道管であれば橋の下などに管が見えるところ、ここからは見えませんでした。管径が細いか、またはサイホン状に川をくぐっている可能性もあります。

途中から普通の生活道路になりますが気持ちの良い直線になっています。

水道管の上の道路であることが分かる証拠がありました。印刷局小田原工場の水道管防護のため重量制限と書かれています。やはり導水管上の道路でした。

なぜ印刷工場に専用の導水管を引いているのか…という疑問が浮かびますが、印刷局の印刷工場では製紙も行っているようです。紙をすくのには大量に水が要りますので、専用の導水管を用意しているのではないかと思います。

小田原厚木道路をくぐります。

まだまだ延びていきます。

途中管路が見えるところもありました。かなり年季の入った感じです。

と思えば塗り直されている箇所もありました。

最後に東海道線の線路と交差して、西湘高校入口交差点付近で工場に到達します。

特に自転車的に面白い要素はないのですが、水道みちツーリングとしての面白さがあります。産業遺産などが好きな方にオススメです。

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