日別アーカイブ: 2017年12月13日

Radeon Software Adrenaline Editionが登場

Radeonのドライバに大型アップデートが登場しました。

今までのCrimson Editionから名前も一新し、Adrenaline Editionとなっています。バージョンは17.12.1でリリースは12/12付けとなっています。

Radeon Overlay

まず大きくピックアップされているのはRadeon Overlayという機能です。これはゲーム画面に設定画面をオーバーレイしながら操作できるというものです。

従来、ドライバの設定を変更する場合は一旦ゲームを終了してRadeon Softwareで設定するのが基本的操作でしたが、これがゲーム中に実際のプレイ画面を見ながら可能になります。

例えばゲームをしていると「このシーンは暗いからこのシーンを基準に明るさを調整したい」ということがありますが、Radeon Overlayを使うとゲームの起動終了を繰り返さずとも任意の状況で調整が可能です。

AMD Link

もう一つ大きく取り上げられているのはAMD Linkというスマートフォン連携機能です。これはスマートフォンに専用のアプリを入れることでRadeon Reliveの操作やパフォーマンス監視が行えるというものです。

配信者の方にはPCと別のデバイスで配信関連の操作ができるのが重宝されそうです。パフォーマンス監視も別画面で常時確認できるのは便利です。

既存の機能の強化

新要素以外にも既存機能の強化がなされています。まずRadeon Chillは対応ゲームタイトルが大幅に増え、”ほとんどのゲームで対応”という状態になったそうです。

また、Enhanced SyncがGCNコア採用製品でも使えるようになりました。Enhanced SyncはFreeSyncの下位版の位置づけに当たる機能で、対応ディスプレイがなくても対応GPUさえあれば利用できる機能でした。

FreeSyncと違う点として

  • 144Hz以下のリフレッシュレートではティアリング除去効果が十分に得られない
  • レイテンシが向上するのはリフレッシュレート144Hz以上

があるのですが、それでも旧来のVSyncよりは優れた機能です。AMDは「BestではないがBetter」と位置づけています。

今回GCNコアのGPUでもEnhanced Syncが使えるようになったので、我が家の270XでもEnhanced Syncを選択できるようになりました。Radeon SoftwareのVsync欄で”強化された同期”を選ぶとEnhanced Syncが有効となります。