タルタルーガ Type SPORTの紹介(乗車しての感想)

タルタルーガ Type SPORTに実際に乗ってみての感想を記憶が新鮮なうちにまとめておきたいと思います。

発進時

車輪が小さいので発進時のいわゆる踏み出しは軽いものかと思っていましたが、普段乗っているロードバイクとそう大きく違う感じはしませんでした。これは車体そのものの重量や、ギア比との組み合わせもあるのかなと思います。

車両そのものの特徴ではないですが、普段ビンディングペダルの自転車にばかり乗っているのでフラットペダルの自転車でどう発進するのが良いのかが未だに思い出せていません。

加速から定速走行まで

加速についてはそれほど違和感を感じませんでした。車体がガッシリ作ってあるためか、力を入れていくとその分確実に加速するという印象でした。ホイールベースもロードバイクとそう変わらないので安定性もなかなかのものです。

定速走行に入ると気になったのが、踏み方によって(?)車体からビヨビヨしたリアクションが返ってくることです。恐らくこれは前後のサスペンションの影響ではないかと思います。

しかし面白いことに、きれいなペダリングを意識して走るとこのビヨビヨが生じず、サイクルコンピュータで計測した速度も高くなるということが試運転中に分かりました。もしかするとペダリングに際して無駄な力が加わっていると必要の無い反発が車体から生じるということなのかもしれません。

逆に捉えれば、タルタルーガをきれいに乗ることができれば他の自転車もきれいに乗れる可能性があるということかもしれません。この点は引き続き研究してみたいと思っています。

サスペンションの効果

本車最大の特徴とも言える前後のサスペンションですが、普通の路面のデコボコでも確実にマイルドにしてくれているのが分かります。振動で身体が力む場面が少ないので、距離が長くなった場合は特に効いてくるのではないかと思います。

多目的利用という観点から言うと、状況に応じて歩道を走行する場合の縁石の乗り越えや、時々見られるインターロッキング舗装でもサスペンションは威力を発揮します。特にインターロッキングはロードバイクだとさながらソフトな石畳レースのような振動に見舞われることがありますが、本車であれば相当楽に通過できます。

登り坂・下り坂

ベンチマーク的に動物園のある茶臼山を信里小学校まで登ってみました。

サドルをフィジークのアリオネに変更していますが、その他は完成車そのままで登ってみました。

延長5.7km、高低差320mほどの坂です。重量感を感じるかなと思いましたが、思いの外違和感なく登ることができました。フラットペダルが不慣れなので、そちらの戸惑いの方が大きかったように思います。

ダンシングについては700cのロードバイクと重心が異なるのもあって、どのあたりに加重を意識するかは要研究という感じがしました。

驚くのは下り坂で、サスペンションが効いてくれるのかかなりの安定感を感じました。色々走ってみた感じの中では、一番車体の優秀さが分かりやすいのは下り坂かもしれません。下り坂がとてもオススメです。

車両の取り回し

車体そのものは11kg程度あるので二段階右折時に向きを変える場面などではちょっと重さを感じます。この点はロードバイクに比べて少々大変かな、と思うところでした。

まとめ

トータルで見ると、”場面を選ばずなかなか走れる”というところです。もっと走行性能に重きを置きたい場合はペダルをビンディングペダルにする、タイヤをロード志向のものにする等でパワーアップが図れると思います。

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