デジタル版長野県町村史

明治時代の長野県町村誌がデジタル化されて公開されたそうです。

『長野県町村誌』と明治初期の村絵図

[信州地域史料アーカイブ]

整備主体はNPO長野県図書館等協働機構の方々とのことです。

町村誌というのはその地域の地勢や産業、交通などをまとめた地誌的な資料です。明治時代に政府の指示で全国的に整備が行われたものの、大半は東京で保管されている時に関東大震災に遭い焼失してしまったそうです。

ところが、長野県の分については副本が長野県庁に保管されており、それを元に1985年に復刊したものが今回デジタル化されたそうです。

明治時代の行政区分なので、例えば長野市は存在せず、現在の長野市域は長野町+131村で構成される非常に細かい区分になっています。

個人的に興味があるのはやはり道路周りで、当時の主要道路の大まかなルートと規格を見られるのは非常にありがたいです。幅員は尺貫法表記なので、その点のみ注意が必要になります。

そのほか、主要な産物や神社仏閣の情報もまとめられているので、地域の歴史を知るのに役立ちそうです。

ちょっと面白いのは各町村とも最後の方で住民の気質について言及している欄があることです。大体似たようなことが書いてありますが、当時の様子を想像するのには良い材料です。

著作権もCC-BYの設定なので、非営利目的なら著作権者表示で自由度の高い利用が可能です。当ブログでも今後引用などでお世話になることがあるかもしれません。

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