小柄な人向けのタルタルーガ小改造(1)

タルタルーガはワンサイズ

かねてより日常生活用兼簡単輪行用にタルタルーガType Sportを使用していますが、身長160cm前後の私の体格だと少々サイズが大きく感じるという問題がありました。

近所に行くくらいであればそこまで問題にはなりませんが、3-4時間連続して乗っていると少々乗車姿勢に無理があるようで、腰のあたりが痛くなってきます。タルタルーガはフレームサイズという概念がないので、小柄な人が乗るとちょっと無理が出るのは仕方がないように思います。

フレームサイズ以外で体格に合わせた調整をする

自転車でフレーム以外の部分によって小柄な人向けの調整を行う場合は、ハンドルを近づけるかサドルを前に出すということになります。

ハンドルに関しては調整ができそうでしたが、ハンドルを近づけてしまうと折りたたみ機構が想定通りに機能しなくなるので、できれば最終手段として取っておきたい部分です。

サドルについては完成車の段階でシートポストのオフセットがゼロなのでこれ以上の調整は無理かと思いましたが、タルタルーガの活用に実績のある南風自転車店さんのブログにヒントがありました。

サドルフォワード

[南風そよぐ、、、(南風自転車店様)]

タイムトライアル用バイクなどで時々見る、マイナスオフセット(サドルがシートポスト中心より前方に出た状態で固定される)のシートポストを使うという方法です。確かにこれなら更にサドルを前方で固定できそうです。

シートポストに対してサドル取り付け位置が後ろにオフセットしているものはよく見かけます。

マイナスオフセットのシートポスト探し

自転車用品の通販やカタログで調べてみたところ、該当する製品はなかなかありません。最初からマイナスオフセットをうたっているのはディズナのフォワードシートポストくらいでした。

もう一つの方法として、通常のオフセット(サドルがシートポスト中心より後ろ側で固定される)シートポストを、前後逆にして使うという方法があります。サドルの固定角度の幅が十分にあれば、この方法が採用できそうです。

調べてみたところ、上のブログエントリにもあるアデプトの”リアガード”というシートポストがかなり大きい角度調整幅を持っているようだったので、こちらを試すことにしました。

シートポスト直径の問題

これでなんとかサドルを前に出すめどが立ってきましたが、最後に問題になったのがシートポストの直径です。ロードバイク用であれば大体のシートポストは直径27.2mmか、31.8mmが多いと思います。

しかしながらタルタルーガは30.4mmというあまり聞かないシートポスト径を採用しているので、大半のシートポストが適合しません。

そこで今回はやむなく27.2mmを30.4mmに補正するシートポストシムを使って無理矢理直径を合わせることにしました。このシムも聞いたことがあるメーカーの製品では適合するものがなく、Amazonで取り扱いのあるUPANBIKEという耳慣れないブランドの製品を使うことにしました。

心配でしたが加工精度もおおよそ問題なさそうで、とりあえずはもくろみ通りシートポストを前方に出す改造が行えました。

アデプトのリアガードです。前後の角度調整幅が広いのが特徴です。
使うのが少々不安なUPANBIKEのシートポストシムです。結果から言えば合格点の改造にはなりました。

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