北国街道古間-牟礼間を歩く

現在の軽井沢から直江津を結んでいた旧街道の”北国街道”に興味があり、よく自転車で旧道を走行しています。ルートは現在の国道18号とほぼ同じなのですが、一部に全く違うルートを通っている場所があります。

しなの鉄道北しなの線の古間-牟礼間がその一つで、旧道は現在も通行可能だそうですが未舗装路らしいということでした。手持ちの自転車では走行できなさそうだったので、今回はウォーキングで探検をしてみることにしました。

ルートはこんな感じになっています。

まず北しなの線の古間駅からスタートです。旧信越本線の駅ということもあってホームの有効長が長く取られています。かつて使われていたホームもまだ残っています。

ルートは環境省が指定する”中部北陸自然歩道”の一部になっています。信濃町の穂波という地区から先が未舗装路になっています。

全体的には林間の道で、広葉樹林の区間もあれば杉林の区間もあります。

途中に”明治天皇御野立所”という場所があります。これは1878年に明治天皇が北陸地方を巡幸した際に野立、つまりお茶休憩をした場所だということです。1878年時点では現在の国道18号ルートは使えなかったことが分かります。

また、道中北国街道の支道(支線)を案内する看板もありました。地元飯綱町の団体がメンテナンスや看板設置を行ってくれているようでした。

未舗装路とは言え、車両が通行した形跡もあり石がゴロゴロしているような道ではありませんでした。しかし古間から牟礼にかけてはかなり急な下り坂で、自転車で上り下りするのはMTBでもないと大変そうでした。昔は牛馬も通行したものと思いますが、結構な難所だったと思います。

未舗装区間を出ると国道18号に合流します。歩道を歩いていると北国街道跡を示す看板が要所にあり、旧街道歩きをする人が迷わないようになっています。

牟礼駅に向かって歩いていると出てくるのが武州加州道中境碑という石碑です。ここは江戸と加賀の中間地点だったそうで、加賀藩の参勤交代時にはここを通過したタイミングで江戸・加賀双方に進ちょくを知らせる飛脚を出していたといいます。

飯綱町役場交差点を右折すると宿場町の雰囲気が感じられる牟礼の町に入ります。

店が建ち並ぶ旧街道の道を歩いて行くと、牟礼駅に到着となります。

正味9km位の行程ですが、昔の徒歩旅行の雰囲気が味わえてオススメです。旧街道と現在の国道のルートが全然違うという点がユニークだと思います。

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