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自作PC用のネジ処分

自作PCの組み立てに使用するネジが気がついたら大量にたまってしまったので、必要最低限を残して処分することにしました。

PC用のネジはPCパーツを買うと付属品として付いてくることが多いです。ケースやマザーボード、冷却ファンなどを買うとたいていの場合別途ネジを買わなくてもいいようにネジが付いてきます。

ところが実際に自作PCを運用していると、最初の1回はともかくパーツ交換の際には付属品のネジは余ってしまいます。ネジ自体も経年劣化で交換するような部品ではないので、長年自作PCを使っているとこんな感じでネジがたまってくるというわけです。

私の場合ラジエータに取り付ける冷却ファンを一時期色々試していたので、写真左に写っている皿頭のタッピングネジが大量に余っていました。

The Version of AMD Radeon Software…というエラー

PCをスリープから復帰させたところ、普段よりファンの回転数が高いように感じました。
操作してみると画面のリフレッシュレートも通常144Hzに設定しているところ60Hzに戻っているようでした。

ディスプレイの設定を確認したところVGAのドライバがなぜか認識できておらず、Windows標準のドライバで動いているようでした。あわせて以下のようなエラーメッセージが表示されていました。

The Version of AMD Radeon Software You Have Launched Is Not Compatible with Your Currently Installed AMD Graphics Driver

このエラーに該当するAMDのドキュメントは以下の通りです。

The Version of AMD Radeon Software You Have Launched Is Not Compatible with Your Currently Installed AMD Graphics Driver

[amd.com]

モバイル系のGPUやRadeon搭載のOEM製品で、製品付属のドライバをWeb経由で入手できるドライバで上書きしてしまった場合に、ドライバの競合で上記のエラーメッセージが出るということです。

ドキュメントの内容は納得の行く感じなのですが、” モバイル系のGPUやRadeon搭載のOEM製品 ”という前提条件が私の環境には当てはまる内容ではないので困りました。

結局PCを再起動しても解決しなかったので、ドライバを一旦アンインストールして改めてインストールし直したところ解決しました。

解決したのは良かったのですがきっかけがよくわからないままなので、少々気になっています。

PL2760Q修理完了

修理に出したディスプレイが戻って来ました。
本体基盤の故障だったということです。

きれいに映るようになりました。

iiyama( マウスコンピューター)のサポートを利用するのは初めてでしたが、対応がとても速く助かりました。発送してから正味2日くらいで修理完了品が届きました。

修理依頼についてはWeb上で修理依頼を発行すればよく、修理申し込みのためにサポートセンターに電話をする必要がないところも非常に便利です。

影の功労者は捨てずにとっておいたBenq XL2410Tで、これがあったおかげでPCの利用を止めずに済みました。大分画面が黄色くなってしまっていますが、今後も一応予備用に残しておこうと思います。

PL2760Q故障の疑い

愛用の液晶ディスプレイ(iiyama PL2760Q)が故障してしまったようです。症状としては映像信号を入力すると、画面全体に虹色の縦線(?)が入るというものです。

これはWindows10デフォルトの壁紙を表示して画面右下を撮影したものですが、
こんな感じで画面はほぼ見えません。

こういう表示はVGAのトラブルの時に起きやすいように思ったので、ドライバのバージョン変更・入れ直しを行ってみましたが、現象は改善しませんでした。

デジカメからのHDMI出力など別の信号を送っても同様の現象が起きるので、ディスプレイのハードウェア的な故障の可能性が高いように思います。

買ってから2年半程度しか経っていないというのもありますし、PL2760Qはかなり気に入っている製品なので修理対応をしてもらえそうか問い合わせてみたいと思います。

Ryzen 7 5800Xによる動画エンコードの速度

CPUをRyzen 7 5800Xに換装してからしばらく経ちましたが、やはり一番速くなったと感じるのは動画エンコードの速度です。

前のRyzen 5 1600X+Davinci ResolveでYoutube用の1080p動画のエンコードを行うと、従来は大体60フレーム/秒くらいの処理速度でした。偶然ですがほぼ等倍くらいの処理速度だったので、15分の動画をエンコードするのには15分かかるといった状況でした。

現在のRyzen 7 5800X機では90フレーム/秒くらいの速度でエンコードを行うことができます。大体動画の長さの2/3程度で処理が終わるので、15分の動画であれば10分ちょっとで完了ということになります。やはりCPUが強化されると結構変わるものだと思います。

Davinci Resolveの場合、有償版のDavinci Resolve StudioだとGPU処理のされ方が違うという(よりGPUが有効活用される=速くなる?)話をよく聞くので興味はあるのですが、残念ながら体験版などはないのでちょっとお試しというわけには行かないようです。しかも私の環境の場合はRadeonなので、この点がどういう結果になるかも何とも言えません。

そういったわけでベスト中のベストとは言わないまでも、かなりエンコード時間が短縮されたのでこの点は大変満足です。

Ryzen7 5800Xの温度

年始にX570チップセット+Ryzen5000シリーズにPCをリニューアルしてからしばらく運用しています。動作中の温度は簡単に確認していましたが、稼働中の推移や負荷をかけた状態での挙動をよくチェックしていなかったので、改めてチェックしてみました。

CPUと冷却装置の設定

Ryzen7 5800Xは特にオーバークロックなどは行わずデフォルトの設定で運用しています。クロックスピードはベースクロックが3.8GHz、最高で4.7GHzとなっています。

冷却装置はウォーターブロックがEK-Supremacy EVO AMD – Nickel、ラジエータがBlack Ice SR2 360 MP、ラジエータファンはNoctuaのNF-P12x2基です。3基ファンを付けてしまうと冷却能力がありすぎるので、360サイズのラジエータに2基ファンを付けています。

ファンコントロールはCPUの温度に応じて60℃で最高回転数になるように設定しました。

実際の温度

ちょっと悩むのがCPUの温度として取得できる値が複数あることです。HwinfoではCPU(Tctl/Tdie)という値と、CPU(Tdie)という値があります。

このうちCPU(Tctl/Tdie)はUEFIが”CPUの温度”として検出する値で、実際の温度に対して高めのオフセットが設定されているそうです。つまり、実際の温度より常に高めの温度が出ることになります。一方のCPU(Tdie)は測ったままの温度だということです。CPU(Tctl/Tdie)のオフセットは定数ではなく、低い温度では少なく、高い温度では多めに設定されているように見えました。

各種IT系のニュースサイトでもどちらを基準とするかバラつきがありますが、一応バッファも込みで今回のエントリではCPU(Tctl/Tdie)をCPU温度と見なして書いていこうと思います。

室温18-19℃でアイドル時のCPU温度は28℃前後というところでした。ベースクロック3.8GHzでありながらこの値はなかなかのものだと思います。

動画エンコードで負荷をかけてみると温度は60℃台中盤くらいまで上がりました。最高でも70度には達さず、多少の上下をしながら60℃台で均衡するような挙動でした。Ryzen Masterの設定によればCPUの熱許容限度は90℃らしいので、部屋が寒いとは言え問題なく運用できそうな感じです。

雑感

前のRyzen5 1600Xに比べて多少TDPが上がっているのでどうかなと思いましたが、実際運用してみるとほぼ違和感なく使える印象でした。

さすがに動画エンコードなどで連続的に負荷がかかると多少ラジエータの冷却ファン音が気になりますが、十分許容範囲の騒音でした。240サイズのラジエータを使用した水冷システムなら安定した運用ができるのではないかと思います。

Geforceがドライバでマイニング効率を抑制

昨今非IT系のニュースでも半導体不足がしばしば報道されるようになりました。自動車メーカーなど、世界的に展開する企業の業績にも影響があるレベルだということです。

自作PCの世界ではAMDのCPUとNVIDIAのVGAが品不足で話題になっています。VGAの方は仮想通貨の価格上昇に伴うマイニング需要が高まっているからという見方がされています。

そんな中、まもなくRTX3060の発売を控えるNVIDIAは、Geforce用のドライバでマイニング効率を抑制することにより、Geforceシリーズを必要としているゲーマーに行き渡らせるという施策に出るそうです。

GeForce RTX 3060は“ゲーマーに届く”。マイニング性能を半分に制限

[PC Watch]

GeForce Is Made for Gaming, CMP Is Made to Mine

[blogs.nvidia.com]

マイニング用には別途最適化された製品を用意し、需要が分散するようにするとのことです。思い切った作戦だと思いますが、ゲーマー目線で見ると喜ばしいニュースです。

上記NVIDIAのブログエントリの冒頭にある”我々は完璧にゲーマーです。”から始まる下りも、NVIDIAがゲーマーやゲーミング体験を本当に重視してくれていることが読み取れる熱量を感じる文章です。さすがこの分野のトップ企業だと思います。

ASUSマザーボードのM.2 SSD固定用新機構

ASUSの11世代Core向けマザーボードにM.2 SSD固定用の新機構が搭載されるそうです。

ASUS、M.2 SSDをツールレスで固定できる新機構「M.2 Q-LATCH」

[PC Watch]

M.2 SSDは固定するときにかなり小さいネジ(と場合によってはスペーサー)を使うので、組み立て時のちょっとした難所になっていると思います。

こんなサイズです。直径が小さいのはもちろん、首下が短いのでつまむのも結構大変です。

ネジも精密ドライバーでないと回らないくらい小さいので、いざ組み立て始めて精密ドライバーがないので組み立てを続行できなかったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ツールレスで固定できるというのはそれだけで楽なので、素晴らしい機構だと思います。つまみも普通に指で操作できるサイズなので簡単そうです。

自作PCの世界はパーツ自身の性能の進化も目覚ましいですが、こういった組み立てを楽にしてくれる各種機構にも毎度驚かされます。

先日の組み立てで役に立ったUSB BIOS Flashbackなどは代表的なものですし、POST状態をLEDで知らせてくれる機能や、地味なところではフロントパネルコネクタに差し込むソケットなんかも進化を感じた機構の一つです。

ケースファン交換 (be quiet! Shadow Wings2 140mm)

PCケースのファンを交換しました。元々はNoctuaのNF-P14を使っていたのですが、標題のbe quiet! Shadow Wings2 140mmにしました。

NF-P14は性能バランスも良く気に入っていたのですが、PWM制御ができないので回転数の変動が耳障りなことと、今の環境だと少々性能過剰に感じるところが気になっていました。

今回交換したファンは風量を見ると約半減になってしまいますが、騒音値は19.6dB(A)→14.9dB(A)と大きく減少しました。気になっていた回転数の変動も非常に滑らかで、満足のいくスペックです。

風量部分については今の構成なら恐らくそれほど問題ないと思いますが、暑くなってきてあまりにケース内の排気が良くないようなら回転数のコントロールを変える等のチューニングをしたいと思います。

Ryzen5000シリーズのResize BAR対応

PC Watchさんに興味深い記事が掲載されていました。

AMD、Re-Size BAR対応のRyzen 5000シリーズ向け新BIOSを2月に公開

[PC Watch]

Resize BARは”リサイズできるベースアドレスレジスタ”といった意味合いのようです。

通常、GPUのVRAMへのアクセスは32bitOSとの互換性維持のため、デフォルトではかなり制限されたレジスタによりなされているそうです。

これを対応したマザーボード・GPU・ドライバの組み合わせで拡張できるようにし、メモリアクセスの高速化でパフォーマンスアップを図るというのがこのResize BARだそうです。

AMDはこのテクノロジをAMD Smart Access Memoryという通称で呼んでいます。

AMD Smart Access Memory

[AMD.com]

Resize BARを利用する環境としてはRyzen5000シリーズ、AMD500系マザーボード、Radeon RX6000シリーズ、対応BIOSと対応ドライバが必要になるようです。今回のニュースはこの対応BIOSのリリース予告のようです。

NVIDIAもResize BARの対応を進めており、まずはモバイル向けRTX30シリーズ+IntelまたはAMDの対応CPUの組み合わせで対応できるようになるそうです。

デスクトップ向けではリリース間近と言われているRTX3060からサポートを開始し、3月にはリリース済みのRTX3000シリーズがVBIOSの更新によりサポートを開始するそうです。

GeForce RTX 30 Series Performance To Accelerate With Resizable BAR Support

[NVIDIA.com]

まだ適用環境が限定的過ぎる感じはしますが、もう少しするとサポートされる環境も増えてきて割と身近なテクノロジになるのかなという感じはします。