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Pixel Buds Proが片側だけ起動しない時の対処法

Pixel Buds Proを使っていると、時々ケースから出しても片方だけしか起動しないことがあります。

原因は良く分からないのですが、こうなってしまうと反対側はどうやっても起動してきません。こういう時は一旦イヤホンをどっちもケースに戻し、再度ケースから出すと起動できます。

Pixel Buds Proの場合は本体の電極がケースの電極と離れることで起動の検出をしているようなのですが、これが時々うまく認識されないことがあるようです。

Etymotic 2フランジイヤーチップ

ER-4XR用に適合する見たことのないイヤーチップが売られていたので試しに購入してみました。

3フランジとの比較です。

今までのER-4シリーズのイヤーチップは俗に三段キノコなどと言われる3フランジのイヤーチップだったのですが、今回見つけた製品は2フランジとなっています。EtymoticのWebサイトの説明を見ると、一応2フランジ版の方が進化版という位置づけになっているようです。

成形色はクリアーになっているのが特徴です。素材の硬さは柔らかめで、これは3フランジイヤーチップと同じように感じます。

耳に入れてみると、私の場合は3フランジよりはこちらの2フランジの方が全体的に収まりが良い感じがしました。3フランジに比べて差し込みは浅く感じますが、耳道に対するフィット感はより良く感じます。

サイズはS・M・L・XLの4種展開で、私はLサイズがちょうど良く感じました。普段この手のイヤーチップはMサイズくらいを購入することが多いので、多少小さめに作ってあるのかもしれません。

今後は2フランジ版を主力と考えたいところですが、値段は少々高めの設定となっています。パッケージの価格は3フランジ版と同じくらいですが、入り数が2個少ないので2フランジ版の方が単価は高くなっています。

COMPLY True Grip Pro TW700B

Pixel Buds Proのイヤーチップが微妙に耳に合わない感じがしたので、サードパーティー製のイヤーチップを試してみました。調べてみたところCOMPLYのTrue Grip Pro TW700Bシリーズであれば互換性があるということでした。

こちらのイヤーチップはいわゆるフォーム式のイヤーチップで、装着前に指で丸めて耳の穴に入れるというタイプのものです。フォームだけあって、素材そのものが持っている遮音性はなかなか良好に感じます。イヤホン自体に備わっているANCが割と苦手とする高い帯域の音や、地下鉄乗車時の騒音などにはデフォルトのものよりかなり効果があります。

少々難点なのは装着がしにくいことです。気温などにも影響されますが、最初はフォームが硬いので耳の穴への密着がうまく行かないことがあります。事前によく指先でこねて体温で柔らかくするか、あるいはいったんフィットがイマイチの状態でも数分装着してみて、体温でフォームが温まったら再度装着するのが良いと思います。

気軽に使えるデフォルトに対して、多少使用にコツがいりますが性能は良いTrue Grip Proという感じです。

Anker USB-C & 3.5mmオーディオアダプタ

Pixel7になってスマートフォンに3.5mmジャックがなくなってしまい、ER-4XRが使えなくなってしまいました。代わりとしてPixel Buds Proを使っていましたが、やはりどうしてもER-4XRを使いたい時もあるので標題の変換アダプタを購入しました。

これはいわゆるデジタル-アナログコンバータを内蔵した製品で、USB-TypeCの付いている端末であれば3.5mmジャック対応機器を接続することができるようになります。

ER-4XRをつないでみましたが、性能的には全く問題ありません。製品の性質上仕方ないことなのですが、端末最下部から結構硬いケーブルがにょきっと出る感じになるのでスマートフォン自体の携帯性に若干支障があります。

Google Pixel Buds Pro

昨年スマートフォンをPixel7に更新したのですが、端末が届いた後にPixel7にイヤホンジャックがないことを知りました。

既にポータブルオーディオプレーヤーも老朽化のため引退させてしまったので、手持ちの機器で外出中に音楽を楽しむ手段がなくなってしまいました。しばらく我慢していましたが、さすがに厳しくなってきたのでGoogle製のPixel Buds Proを購入しました。

このようなケースに入っています。ケースから充電が可能です。

この製品はいわゆるワイヤレスイヤホンで、マイクも内蔵されているので通話や音声アシスタントへの指示に利用することもできます。また、Silent Sealと称するアクティブノイズキャンセリング機能を搭載しており、周囲の音を元にノイズをカットしてくれます。

接続

接続は専用のGoogle Pixel Budsアプリを利用して行います。画面の指示に従って進めていくだけで接続できるので親切に感じました。

分かりやすいアプリです。

面白かったのは途中でイヤホンのフィット感を自動確認するプロセスがあったことです。イヤホンを装着したまましばらく音声を聞くのですが、これでフィット感を判定できるようです。

接続後の本体設定などもこのGoogle Pixel Budsアプリで行います。

装着・使用感

本体は丸みのある形状で、イヤーチップを耳道に入れた上で本体は外耳に収まるような形で装着します。装着するとそこまで強固に固定された感じがしないので心配になりますが、思いのほかしっかりと装着されているようです。

本体色は4色あり、こちらはLemonglass(薄い黄色)です。
イヤーチップは3種類付属します。全体的には小さめに感じます。

操作は本体表面をタップすることで行えます。シングルタップで再生/停止、ダブルタップで次のトラック、トリプルタップで前のトラックといった要領です。音量調整もスワイプ操作で行えます。

音質については主観的な評価になってはしまいますが、低音部分がはっきりした元気の良い音という印象です。ポータブル用でどうしても絶対的な音量は控えめになると思うので、低音部分が目立つようになっているのかもしれません。私としては非常に満足です。

ノイズキャンセリング機能

目玉であるノイズキャンセリング機能は非常に高性能です。特に換気扇や空調のような連続する低音に関してはかなりきれいにカットしてくれます。一方で同じ低音でも多少不規則な音(地下鉄のガタガタ音など)は少し苦手のようです。

同様に高音部分も低音部分と比べるとそこまではカットされず、車の騒音などはエンジン音が中心にカットされてロードノイズがメインの「サーッ」という音になります。

感心したのは風切り音がキャンセルされることで、いわゆるボコボコしたノイズは減衰されてかすかな「パリパリ」という感じの音になります。これは本体に付いているマイクに物理的なメッシュがついているのも一役買っているようです。

ノイズキャンセリング機能は本体長押しで切り替えることができ、ノイズキャンセリングON・ノイズキャンセリングOFF・外音取り込みの3パターンから選択ができます。

使ってみて

無線接続というところに何となく不安感がありましたが、いざ使ってみると非常に運用が楽で昨今ワイヤレスイヤホンが一般化しているのも良く分かります。ノイズキャンセリングが非常に優秀なので、音楽を聴かなくても電気式耳栓のようなスタイルで使うこともできます。

また、マルチポイントに対応しているので私はPCとスマートフォンそれぞれにペアリングして、自宅でも使っています。音楽やラジオを聴きながらどこでも家事がこなせるので、ちょっと今日は音楽ありで作業をしたいな、といった場合に非常に重宝しています。

ER-4XRのフィルタ交換

イヤホンの音が何だか小さくなってきたような気がしたので、フィルタを交換しました。

透明な容器に入っている緑色の粒のようなものがフィルタです。

何度かエントリに書いているような気がしますが、Etymotic社のERシリーズは本体にダストフィルタが付いていて、ホコリなどがイヤホン本体に入らないようになっています。

このフィルタは使っていると徐々に詰まってきて、結果として音が小さく感じられたり、こもって聞こえるという現象が発生します。フィルタは交換できるので定期的に交換しています。

フィルタは非常に小さく、米粒の1/2くらいの大きさです。1個あたり400円程度するので決してランニングコストが良いとは言えないかもしれませんが、交換すると明らかにパフォーマンスが改善するので気になったら変えた方が良いように思います。

Nobunaga Labs “静寂”

イヤホン用の替えケーブルなどを展開するNobunaga Labsブランドによるマグネット式シャツクリップです。

かねてよりER-4XRのシャツクリップが使っているうちに外れやすくなってしまう問題に悩まされてきました。ケーブルに意図しない引っ張りがかかった時にケーブルが切れないよう意図的に外れやすくなっているのだと思いますが、さすがにあまりにも外れやすいのでストレスに感じていました。そこで今回サードパーティ製のシャツクリップを導入してみた次第です。

クリップは合成皮革でできており、磁石が内蔵されています。2つ折りにすると磁石でくっつき、保持力を発揮するという仕組みです。磁石なのでバッグや洋服に磁石のくっつく素材がある場合、そこにくっつけて保持することもできます。

固定する力が強すぎず弱すぎずで便利に使っています。イヤホンを使わない時は最初の写真のようにケーブルをまとめておく目的でも使うことができます。

また2つ折り形式なので、ケーブルを写真のように途中で輪にするとケーブルの長さ調整も可能です。構造が単純なのでアイデア次第ではイヤホン以外にも様々な用途に使えると思います。

ER4XRのケーブル交換

断線してしまったER4XRのケーブルを交換しました。ER4XRはドライバ部分とケーブル部分が分離するので、ケーブルだけ交換することが可能です。

ER4-06という型番の純正ケーブルが入手可能なのでこちらと交換しました。ER4XRはmmcxコネクタという汎用コネクタを採用しているので、一見してサードパーティ製のケーブルと交換することもできそうですが、どうやらドライバ部の形状が独特なのでサードパーティ製のケーブルをそのまま使うことはできない様子です。

交換自体は非常に簡単で、ドライバ部からケーブルを取り外して新しいケーブルをパチッとはめ直すだけです。

取り外しの時に少々力が要るので心配になりますが、変にひねり方向の力を加えたりしなければ問題ないと思います。

ケーブルは純正品なので元のケーブルと全く同じものかと思いましたが、よく見てみるとより線のより数が違うようでした。上が元のケーブルで下が交換用のケーブルです。交換用のケーブルは細かくよられています。

注意したいのがシャツクリップの存在です。ケーブルにシャツクリップは付属してくるものとばかり思っていたのですが、ER4-06はあくまでケーブル単品でシャツクリップは付属していません。

どうせまたなくしたり壊したりするから…と1個余計に買ったつもりでいたシャツクリップがあって助かりました。ケーブルとシャツクリップをセットで欲しい場合は、ケーブルと別にER38-55-4SXという型番の商品を一緒に注文すればOKです。

ER-4XRのケーブルが断線する

ER-4XRのケーブルが断線していることに気がつきました。

断線しているのはケーブル途中の筒状の部品がついているところで、完全に線が切れてしまったわけではなく、被覆内で切れてしまったようです。なので、線の曲げ具合では聞こえることもあります。

部品から線が出ている根元の部分なので、自力で修理するのは少々難しそうに感じます。ケーブル交換ができないか方法を検討したいと思います。

FILCO Majestouch2(KOBO-B02-M-NB2)

かなり久々に自宅で使っているキーボードを更新しました。ダイヤテック株式会社が展開するFILCOのMajestouch2というモデルです。正確な型番はKOBO-B02-M-NB2で、日本語配置フル規格・Cherry社茶軸スイッチ・キートップかな印字無しというものです。

今でこそゲーミングデバイスの隆盛でドイツCherry社のスイッチを使用したキーボードが増えましたが、FILCOはかなり昔からCherry社のスイッチにこだわったメカニカルキーボードを製造しているように思います。

外観

今回買ったモデルは日本語配置でキートップにかな印字のないものです。筐体はスタンダードな設計で、キーボードにしっかりした鉄板が入っているのでしっかりした剛性感があります。

比較的キーボードの枠部分が狭めに作られているので、フルキーボードながら多少コンパクトな感じです。

接続はPS/2またはUSBで、PS/2の場合は全キー同時押しでも認識可能とのことです。USBの場合でも6キーまで同時入力を認識可能とのことです。

スイッチ部分

最大のポイントであるスイッチ部分は、全キーにCherry社のスイッチが採用されています。今回私が購入したモデルは茶軸という打ち味がメカニカルで音は抑えめというタイプです。

音は抑えめという触れ込みですが、実際にタイピングしていると「トトトト…」という結構小気味いい音がします。私はこの音も含めて気に入っているのですが、オフィスなど他の人がいる環境で使用した場合、人によっては気になるかもしれません。

押し込んだ時に入力が成立するまでに抵抗の”山”が存在し、なおかつ押し込んだ時に多少音が出るので、入力時の気持ちよさは特筆ものです。

付属品

付属品として、キートップ引き抜き工具と専用の滑り止めシートが付属します。付属品としては結構豪華な内容です。

Realforceと比べてみて

ここ十数年使っていた東プレのRealforceと比べてみてどうかというところですが、正直どちらにもどちらの良さがあり、一概にどちらが優秀とは言いがたいと思います。

RealforceはRealforceで静かながら打っていて打鍵感は気持ち良いですし、スイッチ部が静電容量無接点方式である関係上相当長くに渡って使えるのが魅力です。

一方、今回のMajestouch2は、ファーストインプレッション時点ではとにかく音も含めた総合的な感覚が良い点と、Realforce比で比較的コストが安く済む点、メーカーでの細かいカスタマイズに対応してくれる点が魅力だと思います。

昨今リモートワークで自宅勤務となっている方も多いのではないかと思いますが、もし自宅のキーボードをちょっと良いものにしようと思った時には候補として検討していただきたい製品の一つです。