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水冷PCのポンプを宙吊りマウントする

この前のラジエータ交換の時に同時に行ったのが、ポンプ位置の変更です。従来、ポンプはケース中段の板に防振マウントを介して固定していたのですが、やはり中段の板に若干振動が伝わり、ビビリ音のような騒音が発生していました。

ポンプ自体は重いものでもないので、ひもを使って5インチベイの内部に吊るしてしまおうという構成変更です。この”ひもで吊るす”というのは、確か以前CoolingLabさんのフォーラムかどこかでDP1200の防振アイデアとして紹介されていたものだと思います。そのことをふと思い出したので、やってみることにしました。

できあがりはこんな感じです。ひもは100円ショップなどでも手に入る手芸用のゴムひもです。手芸用品が内蔵された自作PCになってしまいました。

ポンプ自体にひもを通す穴はないのですが、昔使っていたEHEIM1046のポンプ台座をベルクロでポンプ底に貼り付けています。これでポンプ底にひもを通す穴が4つできるというわけです。

ゴムひもは台座を通した後に5インチベイ側面の穴に通し、ポンプがおよそ水平になるように長さを調整して結びます。

というわけで工作としては

  1. ポンプの底に台座をベルクロで貼り付けて
  2. ゴムひもを適当な長さに切って
  3. 長さを調整しつつケースに結んだ

というだけです。

効果の方はというとこれがなかなか良好で、ビビリ音はすっかりなくなりました。ポンプ周辺のケース表面を触ってみてもほとんど振動は伝わっておらず、ゴムひもがうまく吸収してくれているようです。ポンプ自体の騒音は仕方ありませんが、改造は狙い通りにできました。

バラ部品で組み立てる水冷PCというと、ケース加工などの何かと大がかりな工作が必要なイメージもありますが、こんな小さい工作だけでも楽しめます。

内径3/8-外径5/8サイズのチューブ

水冷PCのチューブの話です。

サイズの差

今回のラジエータ交換に伴って、1区間だけチューブを太くしました。従来は内径8mm-外径10mmというチューブを使っていたのですが、内径3/8インチ(9.525mm)-外径5/8インチ(1.5875mm)というチューブに変更しました。

161206_01見た目はずいぶん違います。

サイズ選定の理由

なんで変えたのかというと、この内径8mm-外径10mmという規格があまり水冷PCで一般的でなくなってきているようだからです。水冷PCを始めた当初に良く部品を買っていたドイツのInnovatekというメーカーがあって、そこの採用サイズがこのサイズでした。Innovatek製品を気に入っていたのでチューブもこれで揃えたのですが、一時期に比べると業容が縮小してしまったのか、日本にも入ってこなくなってしまいました。

一方で最近元気なのがEKやBitspowerで、こちらのメーカー群はインチ系のチューブを採用しています。一番選択肢の多い方に合わせることにしたわけです。

本当はLegris(プラグイン型)フィッティングにしようとずっと思っていたのですが、やはりフェルールレス接続に慣れているので、単純に大径化することにしました。

 

もう1つの理由として、一部のチューブが劣化してきたから、というのもあります。PVCチューブは長期間使用していると色々と劣化してきます。

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Black Ice SR2 MP

換装したラジエータのご紹介をしようと思います。今回搭載したのは昔から水冷PC用のラジエータを供給しているHW Labs.inc社のBlack Ice SR2 360 MPという製品です。

CoolingLab<http://www.coolinglab.jp>様にて購入しました。CoolingLabさんは水冷PC用品を専門に扱うステキなお店です。

概観

161205_01左がSR2 360 MPです。右は今まで使っていたBlack Ice Proというグレードの旧品です。8年くらい使ったはずです。どちらも12cmファンを3つ使います。

161205_02厚さはこんな感じで倍くらい違います。左のSR2 360 MPは側面にもG1/4のネジ穴が切られていて、フィッティングをつけることができます。取り付け方に自由度があるのがSR2 360 MPの特徴です。

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PCのラジエータ交換

年末は何かとPCの改造をしていることが多いです。去年は珍しく年末には何もしませんでしたが、夏場に電源が壊れて交換となりました。

2017年は恐らくCPUとマザーとメモリを交換することになるので、その前に冷却周りをアップデートすることにしました。

具体的には

  • ラジエータ交換(薄型→厚型)
  • ポンプマウント方式の変更(より静かに?)
  • チューブ大径化のテスト

の3点です。

組んだ感じはこんな風になっています。以前に比べると少しすっきりしました。161204_01

以前はこんなでした。140123_01

Obsidian 700Dのサイドパネルが閉まらない問題

我が家のPCケースは大柄なコルセアのObsidian 700Dというケースなのですが、買ってしばらくしてからサイドパネルがしっかり閉まらないことに気づきました。

多少直してみたりもしたのですが、それでもこんな感じです。これでも結構修正しています。

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恐らくですが、サイドパネルがワンタッチで取り外せる一方で、それほど高い加工精度で作られていないので、しっかり閉まりきらないんだと思います。よくケーブルなどがケース内にぎゅうぎゅうに入っている状態でパネルが閉まらない、という現象がありますが、写真の面はマザーボード表の面です。

161125_02

ケース側にこういうピンが4つあり、パネル側の穴に入って固定されます。

特に音が漏れてくるとかビビリ音がするというわけではないので、若干不満が残りながらも何となく6年ほど使い続けています。

最近はケースもそこまで高価ではなくなりつつありますが、水冷システムを運用しているので引越し先の制約も多く、面倒なのでそのままになっています。

PCの水補充

夏もいよいよ本番という感じになってきましたが、PCの冷却水が減っていたので水を足してあげました。

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水温が高いですがストリーミングで動画再生中のためです。

本当は冷却水の総量が多いのは良くない(水が多い分暖まりにくいが、冷えにくい)そうなのですが、フルタワーケースで管路が長いので、結構水が入ってしまいます。

水冷PCのポンプが止まる

PCを使っていたら急に静かになったので、どうしたのかと思って見てみると水が流れていませんでした。

「ポンプの故障か!」と思った2秒後くらいにはCPUが熱を持ちすぎたのか、PCが止まってしまいました。

ポンプの故障は困るな…と思いながらもケースを開けてみると、ポンプの電源コネクタがちょっと緩い感じがしたので、再度押し込んでみたところ直りました。

今回はポンプの故障ではなくて良かったですが、ポンプの故障のことを考えるとやはり水冷システムは保守性がいま一つだなあ、と思わされます。

水が流れなくなると数秒でCPUが落ちるというのも勉強になりました。

PCが冷え過ぎのため不調

冬場の起動時はPCの調子がイマイチのことがあります。
急に電源が落ちる等の実害はなく、運転中にもかかわらずファンコンがコールドブート時の警告音を発するだけです。
それに連動してファンの回転数が上がったり下がったりするので、「あ、ちょっと寒いんだな」ということが分かります。
この場合ちょっとだけ空調を入れると落ち着きます。

数年前の構成では冷え過ぎの時には画面に虹色の縞のようなものが表示されるという実害がありました。
それに比べれば全然余裕です。

なんでも電源やHDDは気温が低いと本来のパフォーマンスが発揮できないことがあるようです。
電源の場合はキャパシタ(コンデンサ)の容量がカタログ値より低くなってしまうため、
HDDの場合は流体軸受の粘度が上がってしまうためなんだそうです。

先ほどの画面に縞が入るのはVGAの問題だと思いますが、VGAにもキャパシタは付いているわけでそれらが低温の影響を受けていたのかもしれません。

電気代節約のためあまり空調を使わないのですが、こういった害があります。
PCもあんまり寒いのは良くないようです。

PCがスリープから復帰しなくなる

エントリのタイトルだけ見ると恐ろしいですが、実際に起きました。
PCをスリープから復帰させるためキーボードに触ったところ、ファンが回りだしたと思ったらそのまま電源が落ちてしまいました。

音的には「ピッ…ブゥ~↑ン……ブゥ~↓ン…」という感じです。
その後改めてコールドブートしようとしましたが電源ボタンを押しても全く反応がありません。

2015年も大詰めで電源トラブル二度目か…と一瞬暗い気持ちになりましたが、冬場によく起きる”帯電”の可能性を忘れていました。
デスクトップやノートに限らないですが、PCを長いこと起動していると本来帯電すべきでない部品が電気を帯びてしまい、それが理由で突然電源が落ちたり、起動しなくなることがあります。

この場合はPCの電源プラグをコンセントから外し、5-10分ほど置いておくと何事もなかったかのように復活します。
もちろんこの方法で改善しない場合はもっと違うトラブルの可能性があるので要注意です。
冬場の乾燥した時期には発生しがちなので、冬にこの手のトラブルが発生した場合はまず帯電を疑ってみると良いと思います。

動画ストリーミングの音飛び対策

Netflixが大活躍中です。
ところが、時々音飛びや音ズレのような現象が発生したため原因を探ってみました。

以前DAWやDJソフトの音ズレ対策について調べたところ、「CPUのクロック変動が原因になる」という情報がありました。

そういえばWindows10にして以降CPUのクロック固定をしていなかったのを思い出したので、定格の8割くらいで固定したところ音飛びはなくなりました。
良くあるパターンとして

・CPUの負荷に連動したクロック変動
・マザーボードメーカーなどが提供している温度監視ツール(CPUの温度やファンの回転数をソフトウェアで検出できるもの)

が原因で音飛びが起こることがあるようです。