二本木駅前の桜

先日えちごトキめき鉄道の二本木駅に出かけました。二本木駅は珍しいスイッチバック駅です。

駅前に様々な種類の桜が植わっており、訪問した時には八重桜(?)がちょうど見頃でした。

Q-S1のフィルター機能を試しに使ってみましたが、色味が昔の写真のようになってこれはこれでいい写真だと思いました。

二本木駅の周りを見てまわっていたら駐車場の柵に廃レールが使われていることに気がつきました。

最近廃レールとその刻印を読むのが楽しみなのですが、このレールはサビで刻印が潰れてしまい読み取れませんでした。100年近く前のレールでも読み取れるものもあるので、レールから柵などに加工した時に塗装したかどうかで差がついたのかなと思います。この柵はどうも無塗装のような感じがします。

シマトネリコの植え替え(2025)

シマトネリコのメインの鉢が少々元気がない感じがしたのでリフレッシュがてら植え替えをすることにしました。植木鉢の観葉植物は長期間栽培していると鉢の中でどんどん根が伸び、根詰まりと呼ばれる現象が発生します。

根の伸びる余地がなくなって株自体の元気がなくなってしまったり、鉢の保水力が下がってしまう場合もあります。保水力が下がることに着目して、水をあげた時にどのくらいの速度で下から水が出てくるかをチェックすると根詰まりに気がつきやすいです。シマトネリコの場合は葉が落ちることが多く、なおかつ水をやった時にすぐ下から水が出てくるようだと植え替えた方が良いという感触を持っています。

実際に鉢から出してみるとこんな感じで鉢の形に土が固まっています。こうなってしまうと良くないようです。鉢から出したら根を傷つけないようにざっと手でほぐして、土はホームセンターで買ってきた新しい土と混合してリフレッシュします。

最後に配置を決めて植え直せばできあがりです。より大きい鉢に移せば確実にコンディションが良くなりますが、今回はサイズを大きくしたくなかったので鉢をそのまま再利用しました。さっそく水をあげてみましたがしっとりした状態が長続きするので良さそうです。しばらく観察してみたいと思います。

春の青木峠

青木村と筑北村の境目にある国道143号の青木峠に出かけました。延長は長いのですが全体的な勾配がそこまで急ではないので好きな道の一つです。

頂上付近では路肩の補修なのか工事が行われていました。

今シーズン初めて訪問したのですが、今までと大きく変わったのが青木村方の眺望です。頂上付近の樹木が材木として出荷されたのか、すべて伐採されて非常に見通しが良くなっています。

こんな感じで青木村方面は遠くまで見通せるようになりました。また改めて木が成長するまでにはそれなりに時間がかかると思うので、当面景色のいい峠になりそうな感じです。

全く同じ位置からの写真ではないですが、2019年7月当時はこんな感じでした。

そのまま松本方面に下りましたが、明通トンネルを抜けて松本方面はかなり道が悪くなっていて心配になりました。

かねてからバイパスが計画されていて、完成の暁にはおそらく青木峠経由のルートは旧道扱いになってしまうと思います。自転車で走るにはいい道なのですが、補修がされなくなったり廃道化したりする可能性を考えるとどうなるか心配です。

白馬長野有料道路の料金所跡撤去

改めて無料化された白馬長野有料道路を通りがかったところ、早くも料金所のブースが撤去されていました。

結構大がかりな設備でしたが意外にあっけなく撤去されてしまいました。この写真からだと分かりにくいのですが、右側にある事務所はすでに閉鎖されていました。

元々はこんな感じになっていました。

シマトネリコの挿し穂(2024)が枯れる

最近大分暖かくなったので、朝のうちに大量に水をあげてシマトネリコの苗を表に出しておきました。その日は青々としていたのですが、数日経って急激に元気がなくなり枯れてしまいました。

発根して苗の状態で越冬していたのでもう普通の観葉植物のように扱っても問題ないだろうと思っていましたが、この結果から見てまだ乾燥にはそれほど強い状態ではなかったように思います。申し訳ないことをしてしまいましたが勉強になりました。

小林農園 葉わさび風味漬

長野県らしい(?)瓶詰めの商品を見かけたので入手してみました。

刻んだ葉わさびを味付けしたものです。風味漬ということなのでお漬物のような味を想像していましたが、実際に食べてみるとそこまで塩気が強いわけではなく、割とあっさりした感じでした。辛みもそこまでではなく、わさびが苦手な人でも平気なレベルだと思います。小鉢などに盛って口直しにするとなかなか良さそうに思います。

製造元は千曲市の小林農園となっています。

原料の葉わさびが国産なのが珍しく感じましたが、そもそも葉わさびは本わさびの葉なので国産比率が高いものなのかもしれません。

長野飛行場跡のモニュメント

長野市内にかつて存在した長野飛行場のモニュメントがあるという情報を入手したので見に行ってみました。以前滑走路跡の道路を見に行きましたが、モニュメントは滑走路からは少し離れた場所にあります。

おそらく当時の銘板を加工して作成されたと思われる石碑があります。銘板のフォントがクラシックな印象です。

飛行場の歴史を紹介するオブジェがありました。

少々気になるのは飛行場の銘板の上に2文字分削り取られたと思われる痕跡があることです。

当時の写真が何らかの方法で見られないか探してみましたが、この銘板が写っている写真は見つけられませんでした。

可能性があるとすると以下の3つではないかと思います。

  • 長野市営の飛行場だったことによる”市営”
  • 飛行場の敷地が献納されたことによる”愛国”
  • 陸軍が使用していた時期もあることから”陸軍”

長野飛行場は敷地が献納されたことにより開業しており、こういった飛行場は”愛国飛行場”と呼ばれていたそうです。同様の飛行場は日本各地にいくつかあったということです。

戦後も改めて市営飛行場として運営されていたらしいので市営の文字が削られた可能性は相対的には低いように思います。そうなると下2つのうちどちらかになるのですが、実際どうだったのか気になります。至近距離で観察してみても、元々どんな文字だったのかを読み取ることはできませんでした。

WordPress6.8.1がリリース

メンテナンスリリースのバージョン6.8.1がリリースになりました。

WordPress 6.8.1メンテナンスリリース

[wordpress.org日本語版]

WordPress自体の更新は原則自動更新で行っているのでそれほど意識することはないのですが、今回プラグインのBackWPupバージョン5.2で不具合が出ていたのでそれとの兼ね合いが少々気になりました。

BackWPup5.2で”Call to undefined function cal_days_in_month()”というエラーが表示される問題

プラグインの開発元の情報を調べてみたところ、バージョン5.21がリリースされておりそれによって問題は解消しているということです。

BackWPup 5.2 – Monthly Frequency Flexibility Restored, More Improvements!

[BackWPup]

BackWPupバージョン5.21はWordPressバージョン6.8.1との互換性も確認されているそうです。私の環境でもBackWPupをバージョン5.21にアップデートしてみましたが、動作には全く問題ありませんでした。

関西方面の鉄道旅行(6)

近江鉄道

信楽高原鐵道に乗って貴生川駅へ戻りました。貴生川駅からは近江鉄道に乗り換えて、米原方面に向かうことにしました。JRで米原に向かってもいいのですが、琵琶湖線は何度か乗った記憶があるので今回は乗ったことのない近江鉄道に乗ってみました。

近江鉄道は西武グループの会社で、車両も元西武の車両なのでなんとなく懐かしい雰囲気を感じます。

びわこ京阪奈フリーきっぷ

今回信楽高原鐵道と近江鉄道を利用するにあたって、”びわこ京阪奈フリーきっぷ”という切符を購入しました。これは信楽高原鐵道を京田辺駅まで延伸して米原-京田辺間を鉄道で結ぶという”びわこ京阪奈線構想”を実現させるために、公共交通機関利用促進を狙って発売されているものだそうです。

土日祝日のみの販売ではありますが、大人1,050円という破格の値段です。きっぷはスマホアプリの”RYDE PASS”で購入可能なのでいつでもどこでも購入できて便利です。

おトクなのも助かるのですが、初めて乗るワンマンの鉄道は乗車ルールがいまいちよく分からなくて心配になることが多いので、事前にこういったフリーパス系のきっぷを購入しておくと安心です。

高宮駅へ

信楽高原鐵道はどちらかといえば観光路線のような感じでしたが、近江鉄道は地域の足といった性格が強い路線に感じました。乗客の方も見たところ地元の方が中心で、長距離は乗らずに数駅で降りていく方が多いように感じました。

また、面白かったのがサイクルトレインが完全に日常利用されていたことです。近江鉄道には自転車をそのまま車内に持ち込めるサイクルトレイン制度があるのですが、いわゆるサイクリスト的な自転車趣味の方だけではなく、通勤通学などで使う自転車も普通に持ち込まれて利用されていました。

1人2人ではなくそれなりの数の方が利用されていたので、サイクルトレインの日常利用が一般的なものとして定着しているのではないかと思います。

そんな感じで社内や沿線を観察しつつも、そのまま米原駅まで行くのももったいないので途中の高宮駅で降りて周辺を探検することにしました。

高宮駅

近江鉄道の多賀線が分岐する高宮駅で降りました。

この駅付近では近江鉄道に並行するような形で旧中山道が通っています。

高宮宿は江戸から数えて69個の宿場のうち64番目の宿場です。
中山道に面して多賀大社の鳥居があります。

旧街道の町並みを見てみようと思っていたのですが、思ったよりも車の通行が多く落ち着かなかったので、宿場町の見学は早々に終了としました。

関西に来るとこういう関西弁の注意喚起があってご当地感を感じます。

すぐ近くを東海道新幹線が走っています。この区間は築堤になっているので、高架の多い北陸新幹線を見慣れているとちょっと変わった感じがします。

多賀線の線路を見学しつつ高宮駅に戻ります。

途中の踏切で廃レールの柵を発見しました。新日鉄製の1930年のものでした。

近江鉄道本線をアンダーパス(?)でくぐります。このアンダーパスは非常に低くて、高さが150cm位しかありませんでした。電車が通っているときに下にいたら結構怖いのではないかと思います。

次の電車が来るまで余裕があったので高宮駅も見て回ることにしました。

3番線が多賀線のホームとなっています。

多賀線の設備はかなり大規模ですが、これは過去に貨物輸送をしていた頃の名残だということです。

待合室も何だか古そうです。正確な築年を知りたいものです。

構内踏切があります。ホームがかさ上げされている関係で構内踏切付近だけホームの高さが低いままになっています。

プラットホームも表面のタイルが剥がれた下に古そうなレンガ造りのホームが見えており、駅の歴史が感じられます。

特にこれといって明確な目的を決めずに途中下車しましたが、高宮駅周辺の探索はかなり楽しめました。

米原駅からの帰路

改めて近江鉄道に乗って米原駅へ向かい、その後東海道線で名古屋方面に出て特急しなので長野に帰りました。

今回の旅行は初日の山の辺の道が少々長すぎた感じはしましたが、鉄道乗車と土地探検のバランスが良く、なかなか楽しめる旅程になったのではないかと思います。

何度か乗車して長野から近畿方面への高速バスについても慣れてきました。今後京都以西に向かう時は今回同様に夜行バスで移動して早朝に京都スタートという流れで行けばかなり時間を有効に使えそうに思います。

関西方面の鉄道旅行(5)

貴生川駅へ

2日目は滋賀県の瀬田駅からJRの東海道線(琵琶湖線)、草津線と乗り継いで貴生川駅に向かいます。

早朝の東海道線はひっきりなしに貨物列車が走っています。

貴生川駅で信楽高原鉄道に乗り換えて信楽駅方面に向かいます。

信楽高原鐵道

信楽高原鐵道は貴生川駅と信楽駅を結んでいる全長15kmくらいの路線です。元々JRの路線でしたが現在は第三セクターの路線として運行されています。

駅間の構成が独特で、貴生川駅の次の駅である紫香楽宮跡駅までの区間が全線の半分程度の距離を占めており、終点の信楽駅までの各駅についてはは駅間が短めに設定されています。

列車が貴生川駅を出ると大きく右にカーブし、築堤の上を走って行きます。まもなくすると突然線路が山の中に向かって急な上り勾配で立ち上がってきます。勾配が急になるところが直線区間なので、前方を見ていると滑り台を逆向きに上っていくかのような見た目に見えます。

その後、どんどん標高を上げながら山の中を縫うように走行した後に今度は長い下り区間に入ります。下りきったところで紫香楽宮跡駅に到着となります。急な登り区間もさることながら頂上を過ぎてからの下り区間も相応に長く、なかなか他にない乗車体験になりました。

玉桂寺前駅

駅にはさっそく信楽焼のタヌキがいます。

終点の信楽駅までは乗車せずに、1つ前の玉桂寺前駅で降りました。

信楽高原鐵道の時刻表はユニークで、分数に応じて時刻の表記位置が変わるようになっています。

この駅付近に見てみたい橋りょうがあったので、駅付近の吊り橋を使って駅前を流れている大戸川の対岸へ移動します。

吊り橋は歩行者専用ということもあって柔らかめの構造で、歩くだけで橋がびよんびよんと振動します。高いところが苦手な方にはしんどそうな吊り橋です。

吊り橋からの玉桂寺前駅の光景はなかなかの美しさです。

大戸川の右岸側をしばらく歩いていると目的の第一大戸川橋りょうに到着します。

第一大戸川橋りょう

この橋は短いコンクリート製の橋に見えますが、これは世界でもかなり早い段階で実用に供されたプレストレストコンクリート製の鉄道橋だということです。

プレストレストコンクリートというのはコンクリートの橋に事前に引張り力を加えた状態の鉄筋を埋め込んだもののことです。事前に力をかけた状態の鉄筋を使用するのでpre stressed(プレストレスト)と呼ばれています。

コンクリートは圧縮力には強い一方で引張り力に弱いという特徴があります。プレストレストコンクリートは事前に引っ張った状態の鉄筋を埋め込むことで、完成時にはコンクリート全体に自分自身が収縮するような力が加わり、引っ張る方向の負荷に対して単なる鉄筋を埋め込む以上の強度を発揮できるというものだそうです。

この橋りょうはプレストレストコンクリートを採用することで橋脚を省略することができ、大戸川の増水が起きても橋が流出するようなことがなくなったそうです。

橋りょう本体と同じ素材のサンプル品がすぐ近くに今でも設置されています。

完成は1954年で、当時としては先進的な技術が採用されている関係で橋りょうと同じコンクリート材がサンプルとして橋りょうの周辺に設置され、後年に劣化が進んでいないかなどの検査が行われたということです。2025年現在も問題なく機能を発揮し続けているという偉大な土木構造物です。

信楽駅へ

玉桂寺前駅から信楽駅まではそれほど距離があるわけではないので、散歩がてら信楽の町を見学しつつ信楽駅へ向かいました。

信楽の町は焼き物の町で、町の中は焼き物の工房や販売店が林立しています。有名な信楽焼のタヌキも至る所に置いてあります。店舗の敷地には無数に置いてあることもあり、なかなか壮観です。

信楽駅に到着しました。駅前には巨大な信楽焼のタヌキが設置されています。

信楽高原鐵道の本社社屋は信楽駅の駅舎と一体となっています。

信楽高原鐵道はここで終点となりますが、延伸して京田辺駅までを鉄道で結ぶびわこ京阪奈線という構想があるそうです。

信楽駅の駅舎の中には信楽が舞台となったNHKドラマ”スカーレット”のセットや、 1991年に発生した信楽高原鐵道列車衝突事故の関連物を展示している博物館のような施設もあります。こういった事故の関連物を一般に展示しているのはあまり例を見ないような気がします。事故の当該車両に取り付けられていたという破損したヘッドマークや部品などが展示されているので、貴重なものだと思います。

(続きます)