自転車で行き止まりの県道の終点まで往復するというツーリングに時々出かけていますが、今回は間が寸断されている県道を走ってみました。
自然の影響や社会情勢の変化で、山を挟んで寸断されている道路は結構あります。パッと思いつくのは新潟-福島間の国道289号、前にも出かけたことのある群馬-新潟間の国道405号などです。
埼玉県の西部にも似たような道路があって、今回の県道61号もそれらに似ています。ちょっと違う点として、寸断されている部分に一応舗装林道があって、一般車両も通れるようになっています。今回は越生側から吾野方面に抜けてみました。
三滝というのはこの奥にある黒山三滝という名所のことです。ちなみにこの三滝入口交差点なのですが、梅の開花時期になると越生梅林に向かう車で県道30号(旧道)ともども大渋滞になります。単に自転車だけなら、梅の季節は避けた方が良いと思います。
道路は実質の行き止まりということもあって、地元の方、または観光目的の方の車以外はあまり通りません。割と静かな中を落ち着いて走れます。
路面もなかなか良好です。部分的に狭いところもあるので、こういう交通量の少ない時こそキープレフトです。
だんだん山道のような雰囲気になってきます。とは言え、県道に指定されている区間の勾配は1-4%程度で基本的には緩やかです。
越辺川が横を流れています。上流部なのでまだ渓流のような雰囲気です。
黒山三滝の入口に着きました。トイレがあるので、心配な場合はここで寄っておくと良いです。
県道の終点兼林道の起点に着きました。林道笹郷線というそうです。
とりあえずの峠にあたる一本杉峠までは2.6kmとのことです。この標示は正確でした。
一本杉峠までの林道の登りですが、さすが林道で非常に勾配が急です。2.6kmというのは短いように思いましたが、実際走ってみるとかなりの負荷でした。
最初の1kmくらいがルートラボによると平均11%あるそうなのですが、確かにそんな感じでした。最初が一番強烈です。すると今度は400m程度ですが平均4%くらいの区間があります。ここは休憩ゾーン(普通に坂ですが)ということで、ちょっと息を整えます。そして最後にもう1.2kmくらい9%-10%の区間が出てきます。
一本杉峠は丁字路になっていて、右側が奥武蔵グリーンラインで秩父方面、左側が鎌北湖方面です。鎌北湖方面は通行止めになっていることが多いように思います。今回は秩父方面に向かって、途中で左折して吾野に降ります。
一本杉峠から約2.6kmで県道61号方面と奥武蔵グリーンライン方面の分岐があります。道なりに進むと県道で、右にUターンするように曲がると奥武蔵グリーンライン方面(顔振峠)です。この分岐点までも多少アップダウンがあり、10%近い勾配のついた区間もあるのでそれほど楽ではありません。
分岐点からちょっと下って峠方向を撮影した写真です。ここが林道起点なので、ここから先は県道になるのではないかと思います。
同じ場所から吾野方面を撮影した写真です。PENTAX Q-S1には電子水準器が付いているので、あえて水平で写真を撮ってみました。下り勾配のきつさが多少でもお分かり頂けるのではないかと思います。
吾野側の下りも急勾配なので、下ハンドルでブレーキを握って後ろ重心で下っていきます。どちらかと言えば吾野側の方がトータルでの標高差はあるようです。道中グルービング舗装になっている区間もあるので、ハンドルを取られないように注意して下ります。
埼玉県の県道については県のWebサイトで解像度を落とした道路網図を閲覧できますが、それを見る限り県道61号の一本杉峠区間が県道指定されることはなさそうな感じです。
ただ、実際に道路の様子を見てみた上で、当初県道指定された時点で将来的にどのような計画を考えていたのかな…とかそういったことを考えてみるのは面白いものです。