2018年春の長野ツーリング(2)

2日目はこちらも前から計画していた長野電鉄河東線の廃線跡を走ってみることにしました。

長野電鉄は現在長野線と呼ばれる長野-湯田中間を元東急車や元ロマンスカーなどが走っていますが、かつては屋代線と河東線という路線もあったんだそうです。これらの区間が廃止になったのは比較的最近の話なので、まだ痕跡も明瞭だろうということで興味がありました。

まずはルートインコート千曲更埴からスタートです。日中は暑かったですが朝は長野らしく少々肌寒く感じます。

国道403号で松代-須坂方面に向かいます。実は長野電鉄屋代線の線路は国道403号と並行する箇所が多いのですが、今回は河東線を見たかったので屋代線については次回以降に別途走ってみたいと思います。

千曲川の堤防沿いを走る区間もあります。

千曲川の高水敷です。荒川や利根川に負けない広大さだと思います。

須坂からは県道54号で満座方面に走っていきます。満座方面への道路なので短い区間ですがなだらかな登り坂になっています。途中に北信濃くだもの街道という広域農道の入口があり、須坂-中野間は広域農道で移動します。

県道54号です。登り基調の道で、除雪車の影響なのか路面は荒れています。

広域農道の入口です。左折で中野方面に行けます。

広域農道に入ったところです。

くだもの街道の名前に違わない広大な果樹園が広がっています。ここまである程度標高を稼いでいるので、視界は広く感じます。

道路風景も広域農道らしくなってきました。

北信濃くだもの街道はそれほど通過交通もなく、かなり走りやすい道路だと思いました。

小布施町内で長電長野線の線路を渡ったところです。路面がきれいです。

長野線の線路です。

中野市手前の道路状況です。北信濃くだもの街道の看板が出ています。正式には須高地区広域農道というそうです。

信州中野駅に着きました。河東線はここから木島平方面に向かって線路が延びていたようです。さっそく駅周辺を見て回ります。

駅前のロータリーです。

駅付近の踏切です。右に大きくカーブしている線路は現在の長野線で、奥側が湯田中方面となっています。最も手前が恐らく河東線の線路跡です。

駅方面の写真です。左手の変電設備も渋い見た目です。

ここからの線路跡はGoogleマップ等の空中写真を使うと比較的簡単に追跡が可能です。並行して県道414号が走っているので、県道で北上しつつ線路跡を時々チェックすることにします。

こんな感じで線路跡が残っています。

畑の中の道路はこんな感じです。自動で水まきが始まることがあるので、その点だけは要注意です。

線路跡・県道とも夜間瀬川を渡ります。橋りょうがそのまま残っていたので是非至近距離で見たかったのですが、近寄るルートが見つからなかったので近くの築堤を見ました。

分かりにくいですが奥側が県道の橋りょう、手前が河東線の橋りょうです。

夜間瀬川を渡ると河東線の線路跡は県道414号に合流します。そのため、この赤岩付近の県道は横断線形が非常になめらかになっています。

走りやすさは究極に近い赤岩付近です。

飯山の手前まで来ると再び線路跡が県道と別れ、踏切跡が残っている箇所がいくつか見つかります。

この地点はかなり線路跡っぽい感じです。

こちらも分かりやすいです。

ここからは線路跡と県道414号がほぼ並走となり、そのまま終点の木島平に向かっていきます。終点付近は比較的線路跡が明瞭なので、線路脇を並走するような感覚で走れます。

途中トンネルの遺構がありました。坑口はどちらもこの銀色のカバーで封鎖されていました。

トンネル跡を過ぎると終点の木島平駅跡地です。駅舎は現在も残っており、長電バスのバスターミナルとして使われています。

線路があったと思われるところには今はソーラーパネルが並んでいます。遠目にはプラットフォームと番線表示も確認できます。

駅前の様子です。

木島平村内の様子です。

河東線跡を見たので撤収のため長野市街に戻ります。基本的には来た道を引き返すのですが、そのまま往復するのも面白くないので高社付近で標高のある道路を通ることにしてみました。通称たかやしろ・見晴街道といい、これも農道のように思います。

登り基調ではありますが、勾配は最大でも6%くらいで楽しく登れる道です。

登ると中野の果樹園地帯が一望できます。それほど高いところではないのですが、見晴らしはかなり良好です。

終点まで走ると中野市街なので、そこからは上信越道の側道で長野市街に戻ることにしました。県道343号として指定されており、千曲川沿いを走っています。

結構交通量があり、道路端がひび割れている区間が多いです。小布施あたりまで走るとそこからは走りやすい印象でした。

遠目に桜並木が見えました。

途中にあった道の駅オアシスおぶせです。休憩のタイミングが合わなかったので立ち寄りませんでしたが、大規模な道の駅です。

千曲川を渡って後は長野駅まで一直線です。さすがに長野の市街地は道路の混雑も激しい地点が多かったです。

長野駅東口です。現在再開発中ですが、今のところは善光寺口に比べて静かで輪行の解体や組み立てには向いているように思います。

というわけで、2日にわたって大満足のツーリングとなりました。長野には何だかんだで結構足を運んでいますが、まだまだ新しい発見が色々あって面白いです。今後も面白いツーリングのプランを考えて出かけたいと思います。

 

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