飯能-秩父間の県道53号の峠である山伏峠は、お気に入りの目的地の1つです。私にとってはきつすぎず、簡単すぎるわけでもないのでベンチマーク的な峠だと感じています。
初めて私が山伏峠に登ったのは記録によればロードバイクに乗り始めてから約1年後のことだったようです。
峠2連続
[heboDJ.net]
まとまった坂を登ったのが初めてだったので、頂上に着いたときに結構感動したことを覚えています。
そんなわけで比較的取り組みやすい割に登った感のある山伏峠の様子をエントリでご案内しようと思います。
飯能市街-名栗湖
山伏峠に向かう道は何通りかありますが、一番汎用性の高そうな県道70号→53号のルートでご紹介します。このルートは峠が山伏峠1つだけで済むので、帰りが楽になります。
大ざっぱな戦略としては、峠の登り口まで極力足を溜める作戦を考えます。ルートラボで見て頂くと分かるとおり、今回のスタート地点である図書館西交差点から山伏峠の登り口までは距離が約23km、標高差が200mちょっとあります。実は峠に行くまでに結構登っているのです。
ここでいつもの調子で走ると、峠の登り口に着いた時点で余力が残らなくなってしまいます。そのため、峠の登り口までは何とか低負荷で走るようにします。
図書館西交差点からスタートです。
県道70号の本線は1つ隣の飯能河原交差点を曲がるのですが、飯能市街地周辺の県道70号は狭く、路線バスも通るため窮屈です。また、飯能河原交差点も信号パターンが変則的で自転車には難しいので、図書館西交差点を採用しています。
このように走りやすくなっています。県道28号が左に曲がった先に接続する予定なので、現在工事が進んでいます。山伏峠方面へはY字路の右に進みます。
右側はどうも本線ではなくなるようなので、2018年の秋頃にはこのルートは使いにくくなっているかもしれません。
突き当たりの本郷交差点を右折します。これでここから一本道となります。
セブンイレブン飯能永田店です。(1.8km地点)貴重なコンビニ補給ポイントです。この後ももう1回セブンイレブンはありますが、早めの補給を心がけましょう。
いよいよ飯能市街を離れて山の方へ向かっていきます。(5.5km地点)景色はまだ山間の住宅地という感じで、それほど広い視界が開けるわけではありません。
もうこの時点で登り坂になっています。いつもの感じで踏んでいるのにスピードが出ないと感じても、登り坂なのでそれが正常です。ここでいつもの速度を維持しようとするとあっという間に疲れます。
ここで最後のコンビニ補給ポイント、セブンイレブン飯能原市場店です。(7km地点)もちろんこの先にも個人商店やバーベキュー客向けのお店もありますが、年中無休で24時間営業しているのはありがたいです。
県道221号との交差点です。(8.9km地点)ここで左折すると山王峠に出て、さらに直進すると岩蔵街道方面に出ます。簡単に終わらせたい場合はこのルートがオススメです。山王峠も短いながらに急なので、あまり慣れていない方にとっては倒しがいのある峠なのではないかと思います。
途中幅員が狭くなる場所もあります。(10.4km地点)十分に左によって走ります。
道路に縦溝が切ってあるグルービング工法を採用している区間があります。(11.4km地点)タイヤがはまったりはしませんが、ハンドルを軽く取られることがあるので注意が必要です。
県道70号と53号の合流地点です。左折すると小沢峠を経て軍畑駅付近に出られます。
名栗湖の入口です。(16.2km地点)左折すると名栗湖方面、右折すると山伏峠方面になります。
ここに来て足の感じを確認します。もう余力が無いな…と思ったら名栗湖に目的地をスイッチして撤収するのもありだと思います。名栗湖までの坂も結構急なので、到達感は得られます。
名栗湖-登り口
このあたりからいよいよ明らかに登り坂になってきます。(19.9km地点)
最初の頃は名栗湖-登り口の約6.4kmであっという間に余力が尽きていたように思います。
ここを右に曲がるといよいよ山伏峠のスタートです。(22.8km地点)
写真左の三角い屋根の建物はお手洗いです。近隣に自販機もあるので、トイレとボトルへの給水を忘れないようにしておきましょう。余力も改めて確認が必要です。厳しいようなら無理せず撤収するのが楽しいツーリングのポイントです。
序盤(0-2.0km)
山伏峠は峠にしては珍しく、最終盤が一番勾配が緩やかになっています。その分序盤から中盤までの勾配が厳しく、登り始めるといきなり急なので面食らいます。
こんな感じで勾配は6-7%、見通しが良いので心理的な負荷が大きい坂になっています。ここまでは路線バスも入ってくるので、状況に応じて適宜道を譲るのが良いと思います。とにかく、この序盤で力尽きないように慎重にスタートします。
中盤(2.0km-2.7km)
製材所のあるヘアピンを曲がると中盤の区間です。序盤とは打って変わって林間の薄暗い坂になります。平均勾配は7%以上あるのですが、つづら折れになっているせいか楽に感じる部分もあります。
こんな雰囲気です。右コーナーは左端が緩勾配なので楽です。
中盤の難所(2.7km-3.1km)
右コーナーを曲がって道が明るくなると、勾配が急に厳しくなります。この区間は400mほどですが、平均勾配が9%近くあり、最大の難所と言える区間です。
特に私が勝手に”材木コーナー”と呼んでいる左コーナーは一際急です。
このようにコーナーイン側に材木が積んであるので材木コーナーと呼んでいます。ここが最大の難所なので、ダンシングなども使ってここは頑張って抜けます。
終盤(3.1km-4.4km)
材木コーナーだけクリアできれば平均勾配も5%後半に落ち着くので、一息つけると思います。道は再び林間の道で、標高も相まって涼しさが気持ちよい区間です。
ちょうど工事をしていましたが、このような手入れされた林間を走ります。幅員は狭めなので対向車には要注意です。
そしてゴールとなります。眺めのいい峠ではないのが残念ですが、初めて到達した時はやはり一定の感動があると思います。眺めを楽しみたい場合はもうちょっと登りますが、隣の正丸峠に行くと見晴らしが良いです。
まとめ
初心者にも比較的オススメしやすい山伏峠のご紹介でした。都内や埼玉県南からもアクセスが良いので、距離をそれほど走らなくてもまとまった坂に挑戦できます。峠というものに挑戦してみたいけど、簡単なところから始めたいという方には最適なのではないかと思います。