1日自由に使えるのであれば極力自転車に乗りたいところなのですが、予定や天候の関係で自転車に乗るのを断念せざるを得ない場合があります。
一方で全く体を動かさないのもまずいので、何らかの身体活動をしたいところです。こういう時に参考にしているのが運動量(METs・メッツ)の早見表です。
METsとは
METsは様々な身体活動について、安静時の何倍の運動強度に相当するかを表す単位のことです。これを使うと運動の”キツさ”が簡単に比較できるようになっています。
メッツの単位は簡単なところでは以下の表が見やすいです。
[出典:厚生労働省 標準的な健診・保健指導の在り方に関する検討会資料]
いろいろな運動にメッツが割り当てられていますが、その運動を1時間継続すると表に示された分の運動量になるそうです。例えば表では速歩は4メッツなので、30分速歩をした場合は2メッツ分が稼げることになります。
厚生労働省によると、15-64才の年齢層であれば週に23メッツ分の身体活動をするのが望ましいとされているそうです。
[厚生労働省Webサイト]
自転車とその他の身体活動のメッツ数
国立研究開発法人・医薬基盤・健康・栄養研究所から、米国の雑誌の論文を翻訳した”改訂版
『身体活動のメッツ(METs)表』”という資料がWeb上に公開されています。これにはさらに細かい身体活動の種別が載っています。
自転車だけでも十数種類に分類されていますが、中でも自転車で坂道を登るのは14メッツという非常に高い値が設定されています。25km前後のサイクリングでも10メッツあるので、自転車はかなり身体活動としては強度が高いようです。
代替になる運動で言えば、ランニングはペースにもよりけりですが最低6メッツからのスタートになっています。簡単にできて高強度な運動としては縄跳びが挙げられます。普通のペースでも11.8メッツあります。
こうして見てみると、自転車は運動強度が高い割には長時間続けやすいところが優れているように思います。丸一日自転車ツーリングをしたのと同じ運動量を稼ぐのは難しいように思いますが、こういった手法で定量的に運動量を把握したいところです。