長野電鉄河東線の跡地散策

2012年に廃線となってしまった長野電鉄河東線という路線があります。屋代-須坂間を結んでいた路線で、一部廃線跡が遊歩道として再利用されています。

今までも自転車ツーリングのついでに遊歩道や駅跡などを見て回っていたのですが、どうしても自転車だとアクセスしづらい遺構もあるので、気になったところをまとめて徒歩で散策してみました。

区間としては井上駅-須坂駅間です。上信越自動車道の長野東IC付近から須坂駅までといったところです。

国道403号との立体交差

まず国道403号と線路跡の交差です。線路跡が再整備されており、この雰囲気だと車道になりそうな感じでした。

道路左右には歩道になりそうな空間も見えます。

井上駅跡

続いて井上駅跡です。駅名標と説明看板があり、駅跡であることが分かります。

今の長野線の駅間を考えると、井上駅-須坂駅間は結構長かったことが分かります。

駅跡に面して商店がある感じは駅があった当時の雰囲気を感じます。

築堤区間

井上駅を出ると鮎川・百々川(どどがわ)という2本の河川を渡るためなのか、線路跡は築堤区間に入ります。

右側が線路跡です。

橋は撤去されてしまっていますが築堤は今でも残っているので、このように道路と交差するところで遺構を観察することができます。

住宅地にかなり近接した区間ながら築堤の上を走っていたようなので、走っている様子は迫力があったのではないかと思います。

鮎川に架かる鉄橋です。こちらは橋自体が現在も残っています。

こういった橋の跡を色々な場所で見ることができます。

遊歩道区間

川を渡ると築堤区間が終わり、線路跡が遊歩道になっている区間になります。砂利道ではありますが、地域では散歩道として活用されている様子です。

この遊歩道は須坂駅の手前にある河東線記念公園に直接つながっています。

須坂駅です。長野電鉄の車両基地もある重要な駅です。

歩いてみて

廃線になってから10年くらい経過していますが、現在も鉄道の痕跡がわかりやすく残っているように感じました。河東線記念公園のように鉄道跡であることを活かした再利用などが進むと良さそうに思います。

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