製造上の問題で発売が若干延期になったRyzen9000シリーズの上位モデルに当たる9950Xと9900Xのベンチマーク記事がPC Watchさんに掲載されていました。
注目の「Ryzen 9 9950X」はどこまで速くなる?Core i9-14900Kとガチ勝負
[PC Watch]
上位モデルは9950Xでは16コア32スレッド、9900Xは12コア24スレッドとコア数が多くなっています。上位モデルはパッケージとしてCPU内にダイを2個搭載しているので、TDPもそれぞれ170W・120Wと高めの設定になっています。
性能面ではZen5コアの特徴であるシングルスレッド性能が順当に発揮されているという印象です。上位モデルはコア数が多いのが強みではありますが、Ryzen9000系はそれほどマルチスレッド性能を要求されない低-中負荷の作業時に良さが目立つように感じます。
前世代に比べて効率は良くなっているようですが、テストで使用しているCPUクーラーが360サイズのラジエーターを搭載するかなり高性能なものなので、ベンチマークテストのような高負荷のタスクをさせると設計電力の最大までCPUが仕事をするようです。
設計電力最大までCPUが回ってしまうとちょっと電気の使い過ぎだなという場合はUEFIで電力を絞って運用するなどすれば取り扱いがしやすいかもしれません。
Ryzen9000シリーズは前世代に比べて発熱量が少なくなっているので、冷却装置のキャパシティやUEFI設定で最適な設定を詰める余地がかなりありそうに感じます。この点非常に自作をする上では面白い製品群になっているのではないかと思います。