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AMD Software 24.8.1がリリース

8/29付けでバージョン24.8.1がリリースとなっています。

AMD Software: Adrenalin Edition 24.8.1 Release Notes

[amd.com]

新規にサポートされているゲームタイトルは以下の4つとなっています。

  • Call of Duty: Black Ops 6 Open Beta
  • Concord
  • FINAL FANTASY XVI
  • Star Wars Outlaws

この他にHYPR-Tuneが強化され、HYPR-RX設定がゲームを起動したまま直接可能になりました。従来は設定変更後にゲームの再起動が必要でした。

Anti-Lag 2 がGhost of Tsushima DIRECTOR’S CUTに対応しました。これにより同タイトルの解像度4K、描画品質Very Highの状態で約28%入力レイテンシを軽減できるとのことです。

AI関連にもアップデートがあり、AMD向けに設計されている画像生成アプリのAmuse2.1.0に最適化が完了しているとのことです。Amuse2.1.0はFlux.1モデルに対応しているとのことですが、動作させるためにはVGAはRX7900以上、メインメモリが32GB以上必要とさすがになかなかの高スペックを要求するものとなっています。

Ryzen9000シリーズ上位モデルのベンチマーク

製造上の問題で発売が若干延期になったRyzen9000シリーズの上位モデルに当たる9950Xと9900Xのベンチマーク記事がPC Watchさんに掲載されていました。

注目の「Ryzen 9 9950X」はどこまで速くなる?Core i9-14900Kとガチ勝負

[PC Watch]

上位モデルは9950Xでは16コア32スレッド、9900Xは12コア24スレッドとコア数が多くなっています。上位モデルはパッケージとしてCPU内にダイを2個搭載しているので、TDPもそれぞれ170W・120Wと高めの設定になっています。

性能面ではZen5コアの特徴であるシングルスレッド性能が順当に発揮されているという印象です。上位モデルはコア数が多いのが強みではありますが、Ryzen9000系はそれほどマルチスレッド性能を要求されない低-中負荷の作業時に良さが目立つように感じます。

前世代に比べて効率は良くなっているようですが、テストで使用しているCPUクーラーが360サイズのラジエーターを搭載するかなり高性能なものなので、ベンチマークテストのような高負荷のタスクをさせると設計電力の最大までCPUが仕事をするようです。

設計電力最大までCPUが回ってしまうとちょっと電気の使い過ぎだなという場合はUEFIで電力を絞って運用するなどすれば取り扱いがしやすいかもしれません。

Ryzen9000シリーズは前世代に比べて発熱量が少なくなっているので、冷却装置のキャパシティやUEFI設定で最適な設定を詰める余地がかなりありそうに感じます。この点非常に自作をする上では面白い製品群になっているのではないかと思います。

Ryzen9600・9700は日本国内で8/10に発売

Zen5コアを搭載するRyzen9000シリーズのミドルレンジクラスにあたる9600と9700が日本国内では8/10に発売されるということです。上位モデルも元々同時発売の予定だったようですが、製造上の問題により上位モデルは遅れて発売される予定です。

発売に先んじてベンチマーク記事も公表されています。

Zen 5採用の最新鋭CPU「Ryzen 7 9700X/5 9600X」の実力を試す

[PC Watch]

今回採用のZen5アーキテクチャはシングルスレッド性能が高まっているということでしたが、テスト結果からも性能向上が読みとれる結果となっています。

基本性能が向上した上で注目したいのは消費電力の低さと発熱の少なさです。今回の9600と9700は電力リミットが88W、熱リミットが95℃となっています。テストでは熱よりも先に電力リミットに到達してCPU自体の温度は60℃台でテストを終えています。

最近のCPUは簡単に80℃や90℃に達してしまうような高発熱なものが多い中、この発熱の少なさはかなり取り扱いが楽そうです。ハイエンドラインの製品の性能にも注目したいと思います。

AMD AFMF2のテクニカルプレビューが公開

AFMFの略称で知られる”AMD Fluid Motion Frames”のバージョン2がテクニカルプレビューで試せるようになっています。

AFMFはゲームのフレームレートを補完して、スペックが不足している状態でも滑らかに表示を行う技術です。対応したハードウェアさえ用意すれば様々なタイトルで利用できるという点が注目されました。私の普段の環境でも活用しています。

バージョン2に関して紹介する記事があったので見てみました。

AMD Fluid Motion Frames 2 Technical Preview Now Available

[amd.com]

まず、パワーユーザーがより細かい設定をできるように”Search Mode”というオプションが追加されました。”High”と”Standard”の2種の設定があり、WQHD以上の解像度ではHighが推奨、フルHDまでの解像度であればStandardが推奨になるそうです。解像度に合ったモードを選択することでより画質が向上するということです。

これらの設定はAMD Software側でハードウェアをスキャンして自動で設定することも可能ということで、難しいことを考えたくなければAuto設定にすることで、PC構成に最適な設定を適用してくれるようです。統合型GPUを使っている場合でも最適な設定にしてくれるということです。

また、全体的にフレーム生成のレイテンシーが低下しているそうで、設定にかかわらずAFMF1と比較するとパフォーマンスは向上しているということです。

テクニカルプレビューは今からでもさっそく試せるらしいのですが、AMD Softwareのプレビュー版を導入する必要があります。興味はあるのですが3日前にドライバが原因と思われるトラブルでOSを入れ直したばかりなので、今回は試さずにリリース版のドライバに統合されるのを待ちたいと思います。

Ryzen 9000シリーズの発売がやや延期

当初7月末と言われていたRyzen 9000シリーズの発売日が若干延期になったそうです。

Ryzen 9000シリーズが発売延期。初期生産ユニットに品質問題

[PC Watch]

品質問題ということで具体的に何がどのように品質基準を満たしていなかったのかまでは公表されていません。初期ロットはいったん回収して良品と交換する都合上、発売日が1-2週間遅れるということです。

Zen5コア製品の先頭ランナーでもあるので、いきなりつまずかないよう慎重に進めていそうな雰囲気が感じられます。特に発売直後に何らかのトラブルを抱えると、後に改善されたとしても製品の悪いイメージが固定されてしまうことも考えられます。延期は少々残念ですが、発売後の情報を待ちたいと思います。

AMD Software 24.7.1がリリース

バージョン24.7.1がリリースとなっています。

AMD Software: Adrenalin Edition 24.7.1 Release Notes

[AMD.com]

新たにゼンレスゾーンゼロと祇:Path of the Goddessがサポート対象となっています。

特に祇:Path of the Goddessに関してはRX7000シリーズで大きくパフォーマンスが向上しているということです。

他にも新たにHYPR-RXサポートのタイトルが追加されているほか、Dota2がAnti-Lag2のサポート対象となりました。Anti-Lag2のサポートタイトルはCouter-Strike2のみで、しかも正常に利用できないという波乱含みのスタートでしたが、2つ目のサポートタイトルが登場したことになります。

Ryzen9000シリーズの追加情報

価格以外の情報がおおよそ明らかになったようです。

Ryzen 9000は4nmのZen 5コアに強化。新OC機能も追加

[PC Watch]

4nmプロセスルールで製造されるZen5コアが採用され、IPC(Instructions Per Cycle)は16%向上しているということです。Zenコアの登場以降IPCは世代ごとにコンスタントに向上を続けています。

また、先代のRyzen7000シリーズに対して消費電力も少なく、最初に発売されるSKUのうち下位の2モデルはTDPが65Wに設定されているということです。下位とは言っても8コア16スレッドと6コア12スレッドなので、この規模でありながら65Wというのはかなり使い勝手が良さそうに感じます。

発売日も米国時間で7月31日と決まっているようですが、まだ米国価格も含めて価格情報は公開されていません。昨今の円安傾向から見ると日本の国内価格は厳しい感じになりそうではありますが、注目しておきたいと思います。

Radeon Image SharpeningをYoutubeで試す

RadeonにはRadeon Image Sharpeningという画像の明瞭度を高める技術が以前から実装されています。これは当初ゲーム内の画像をシャープに見せる目的で実装されていたのですが、2022年にWeb動画にも適用が可能になりました。RX5000シリーズ以降が必要なので長らく我が家では実行できませんでしたが、今は問題なく設定できます。

設定手順

AMD Software:Adrenalin Editionでゲーム→グラフィックスと選択し、Radeon Image Sharpeningを有効にします。

その後、ブラウザの試験的設定にアクセスします。ブラウザごとに違いますが、Chromeの場合はchrome://flagsをアドレスバーに入力、Edgeの場合はedge://flagsになります。

設定画面が開いたら、”Media Foundation for Clear”をEnabledにしてブラウザを再起動すれば設定完了です。

実験

実際にYoutubeの動画がどの程度明瞭になるのか自分の投稿した動画で調べてみました。デフォルトの強度50で明瞭化してみました。

画像をそれぞれ別のタブで開いて行き来してみると、確かに若干ではありますが差異があるように感じます。

分かりやすい道路案内標識を拡大してみました。

RIS無効
RIS有効

確かに下のRIS有効の方がエッジの部分が多少明瞭になっている感じがします。実写の風景では効果があるようです。

色々と動画を見てみましたが、ゲームのプレイ動画などは内容にもよりけりですが輪郭がくどい描写になってしまって今ひとつでした。現実世界を撮影した動画だと結構メリットのありそうな機能です。

AMD Software 24.6.1がリリース

バージョン24.6.1がリリースとなっています。

AMD Software: Adrenalin Edition 24.6.1 Release Notes

[AMD.com]

今回のバージョンではThe First DescendantとOnce Humanが新規サポートタイトルとして加わりました。また、HYPE-Tuneプロファイルには龍が如く8を始め複数のゲームタイトルが追加されています。

当初リリース時にCounter-Strike2内で使うとBANされていたというAnti-Lag2は正式にCounter-Strike2内で利用できるようになったとのことです。

また、OSサポートの対象として新たにWindows11 24H2が追加されています。24H2の詳しい情報はまだ明らかになっていないという認識ですが、こういったハードウェアのドライバが対応を始めたところをみるに、リリースが近そうな感じもします。

Ryzen 5800Xを低電力運用する

気温が高くなってきたので最近流行っているというCPUの低電力運用を試験してみています。

設定にはWindows上で動作するRyzen Masterを使用します。Ryzen Master上で”ECO-Mode”に設定するだけなのでとても簡単です。これを設定することで105W動作のCPUであれば65WCPUとしての動作になるということです。

ちょっと注意が必要なのはUEFIの設定によってはECO-Modeが選択できないことがあることです。私のPCで使っているASUSのROG Strix X570-F Gamingでは”詳細”→”AMD Overclocking”→“AMD Overclocking”→“ECO Mode”と選択して、ECO ModeをEnableにすれば選択可能になりました。

このUEFIの設定に関してはマザーボードのメーカーごとに設定する項目や表示名が微妙に違うようです。

まだ1週間くらいしか動かしていませんが、確かに低クロックで動いているようですし、特に高負荷時はかなりセーブして動作をしているようです。夏限定で低電力運用してみてもいいかなと思っています。