AMD」カテゴリーアーカイブ

Ryzen 9000シリーズの発売がやや延期

当初7月末と言われていたRyzen 9000シリーズの発売日が若干延期になったそうです。

Ryzen 9000シリーズが発売延期。初期生産ユニットに品質問題

[PC Watch]

品質問題ということで具体的に何がどのように品質基準を満たしていなかったのかまでは公表されていません。初期ロットはいったん回収して良品と交換する都合上、発売日が1-2週間遅れるということです。

Zen5コア製品の先頭ランナーでもあるので、いきなりつまずかないよう慎重に進めていそうな雰囲気が感じられます。特に発売直後に何らかのトラブルを抱えると、後に改善されたとしても製品の悪いイメージが固定されてしまうことも考えられます。延期は少々残念ですが、発売後の情報を待ちたいと思います。

AMD Software 24.7.1がリリース

バージョン24.7.1がリリースとなっています。

AMD Software: Adrenalin Edition 24.7.1 Release Notes

[AMD.com]

新たにゼンレスゾーンゼロと祇:Path of the Goddessがサポート対象となっています。

特に祇:Path of the Goddessに関してはRX7000シリーズで大きくパフォーマンスが向上しているということです。

他にも新たにHYPR-RXサポートのタイトルが追加されているほか、Dota2がAnti-Lag2のサポート対象となりました。Anti-Lag2のサポートタイトルはCouter-Strike2のみで、しかも正常に利用できないという波乱含みのスタートでしたが、2つ目のサポートタイトルが登場したことになります。

Ryzen9000シリーズの追加情報

価格以外の情報がおおよそ明らかになったようです。

Ryzen 9000は4nmのZen 5コアに強化。新OC機能も追加

[PC Watch]

4nmプロセスルールで製造されるZen5コアが採用され、IPC(Instructions Per Cycle)は16%向上しているということです。Zenコアの登場以降IPCは世代ごとにコンスタントに向上を続けています。

また、先代のRyzen7000シリーズに対して消費電力も少なく、最初に発売されるSKUのうち下位の2モデルはTDPが65Wに設定されているということです。下位とは言っても8コア16スレッドと6コア12スレッドなので、この規模でありながら65Wというのはかなり使い勝手が良さそうに感じます。

発売日も米国時間で7月31日と決まっているようですが、まだ米国価格も含めて価格情報は公開されていません。昨今の円安傾向から見ると日本の国内価格は厳しい感じになりそうではありますが、注目しておきたいと思います。

Radeon Image SharpeningをYoutubeで試す

RadeonにはRadeon Image Sharpeningという画像の明瞭度を高める技術が以前から実装されています。これは当初ゲーム内の画像をシャープに見せる目的で実装されていたのですが、2022年にWeb動画にも適用が可能になりました。RX5000シリーズ以降が必要なので長らく我が家では実行できませんでしたが、今は問題なく設定できます。

設定手順

AMD Software:Adrenalin Editionでゲーム→グラフィックスと選択し、Radeon Image Sharpeningを有効にします。

その後、ブラウザの試験的設定にアクセスします。ブラウザごとに違いますが、Chromeの場合はchrome://flagsをアドレスバーに入力、Edgeの場合はedge://flagsになります。

設定画面が開いたら、”Media Foundation for Clear”をEnabledにしてブラウザを再起動すれば設定完了です。

実験

実際にYoutubeの動画がどの程度明瞭になるのか自分の投稿した動画で調べてみました。デフォルトの強度50で明瞭化してみました。

画像をそれぞれ別のタブで開いて行き来してみると、確かに若干ではありますが差異があるように感じます。

分かりやすい道路案内標識を拡大してみました。

RIS無効
RIS有効

確かに下のRIS有効の方がエッジの部分が多少明瞭になっている感じがします。実写の風景では効果があるようです。

色々と動画を見てみましたが、ゲームのプレイ動画などは内容にもよりけりですが輪郭がくどい描写になってしまって今ひとつでした。現実世界を撮影した動画だと結構メリットのありそうな機能です。

AMD Software 24.6.1がリリース

バージョン24.6.1がリリースとなっています。

AMD Software: Adrenalin Edition 24.6.1 Release Notes

[AMD.com]

今回のバージョンではThe First DescendantとOnce Humanが新規サポートタイトルとして加わりました。また、HYPE-Tuneプロファイルには龍が如く8を始め複数のゲームタイトルが追加されています。

当初リリース時にCounter-Strike2内で使うとBANされていたというAnti-Lag2は正式にCounter-Strike2内で利用できるようになったとのことです。

また、OSサポートの対象として新たにWindows11 24H2が追加されています。24H2の詳しい情報はまだ明らかになっていないという認識ですが、こういったハードウェアのドライバが対応を始めたところをみるに、リリースが近そうな感じもします。

Ryzen 5800Xを低電力運用する

気温が高くなってきたので最近流行っているというCPUの低電力運用を試験してみています。

設定にはWindows上で動作するRyzen Masterを使用します。Ryzen Master上で”ECO-Mode”に設定するだけなのでとても簡単です。これを設定することで105W動作のCPUであれば65WCPUとしての動作になるということです。

ちょっと注意が必要なのはUEFIの設定によってはECO-Modeが選択できないことがあることです。私のPCで使っているASUSのROG Strix X570-F Gamingでは”詳細”→”AMD Overclocking”→“AMD Overclocking”→“ECO Mode”と選択して、ECO ModeをEnableにすれば選択可能になりました。

このUEFIの設定に関してはマザーボードのメーカーごとに設定する項目や表示名が微妙に違うようです。

まだ1週間くらいしか動かしていませんが、確かに低クロックで動いているようですし、特に高負荷時はかなりセーブして動作をしているようです。夏限定で低電力運用してみてもいいかなと思っています。

AMD at COMPUTEX 2024をゆっくり見る

ニュース記事で内容をチェックしたのみだったのでAMDの基調講演の動画をゆっくり見ました。

英語の聞き取りは全くと言っていいほどできないのですが、リサ・スーCEOは割と聞きやすくしゃべってくれるのでいつも助かっています。

全体を改めてみてみると第3世代Ryzen AIプロセッサの説明に長い時間が割かれているように感じました。パートナーの登壇も中身はほとんどRyzen AI搭載のモバイルPCの話だったので、この分野への注力のほどがうかがえます。

AM4製品もまだ投入されるとのことなのでAMDのプレスリリース資料も含めてチェックしてみました。

AMD Unveils Next-Gen “Zen 5” Ryzen Processors to Power Advanced AI Experiences

[amd.com]

7月に発売されるのは5800XTと5900XTで、それぞれ既存の5800Xと5900Xとスペック上は変わらないように見えます。AM4プラットフォーム用の新品CPUは特にハイエンド付近の製品が出回らなくなってしまったので、ここで新製品扱いでハイエンド付近のラインナップを投入してアップグレード需要を獲得したいという意図があるように思えます。

Ryzen9000シリーズが発表

開催中のCOMPUTEX TAIPEI 2024で、新型Ryzenの発表があったそうです。

AMD、Zen 5採用で16%性能向上の「Ryzen 9000」

[PC Watch]

コア部分はアップデートされてZen5コアとなり、ソケットはAM5が引き続いて採用されるとのことです。まだ詳細については詳しく発表されていないようですが、Zen5コアはZen4コア比で最大16%の性能向上が見込めるとのことです。

7月にも発売ということなので、詳しい情報は今後アップデートされてくるものと思われます。

もう1つ興味深い情報として、ソケットのライフサイクル的な資料が発表されているようです。AMDプラットフォームはAM3くらいから非常に息が長く、マザーボードさえ故障しなければ同じプラットフォームがかなり長い期間運用できるようになっています。

今回の資料を見るとAM4は2025年まで製品を提供、AM5については2027年、場合によってはそれ以上の期間が設定されているように読み取れます。

私のPCも2021年以来X570搭載のAM4マザーボードですが、使おうと思えばCPUの載せ替えなどもしつつまだまだ使えるようです。Zen5は気になるのですが、現在のプラットフォームも少々もったいないので長期運用するのもありかなと思っています。

AMD Software 24.5.1がリリース

複数の新規ゲームタイトルに対応したバージョン24.5.1がリリースとなりました。

AMD Software: Adrenalin Edition 24.5.1 Release Notes

[amd.com]

今回のアップデートでは

  • Ghost of Tsushima DIRECTOR’S CUT
  • Senua’s Saga: Hellblade II
  • F1 24

の3タイトルが新たにサポート対象になっています。特にGhost of Tsushima DIRECTOR’S CUTについてはサポート対象になると同時にHYPR-RX対応も完了しているので、なかなか力が入っている印象です。

今回のバージョンで新たにHYPR-RX対応したゲームタイトルとしてはStarfieldやThe Last of Us Part Iなどが挙がっています。

ゲーム中にディスプレイがブラックアウトする問題

最近ゲーム中(主にDiablo4)に一時的にディスプレイが真っ暗になり、1秒少々で復帰するという現象が発生するようになってしまいました。一時的なものとは言えゲーム中に発生すると結構ストレスです。

PCの構成は以下の通りです。

CPURyzen 5800X
メモリG.SKILL F4-3200C16D-16GTZN(16GB)
マザーボードASUS ROG STRIX X-570-F
ビデオカードASUS ROG STRIX RX7600
ストレージWestern Digital WDS500G3X0C(500GB)
OSWindows11 Home

直近でドライバのバージョンが上がっていたのでバージョンをロールバックしようかとも思いましたが、設定をあれこれ調整している間にリフレッシュレートを144Hzから120Hzにすると動作が安定することが分かりました。

何となくドライバのバージョン由来のような感じがするので、新ドライバが出るまでは120Hz設定で運用したいと思います。