前から存在自体は知っていて気になっていた長野県道86号の表題区間を走行してみました。犀川沿いの区間から長野市七二会支所に向かう道で、成り立ち自体は非常に古い道路と聞いています。
現在七二会支所に向かう場合は整備されたバイパスが存在するため今回紹介する県道はあまり使われていないようです。
登りで通行した場合どうなるか分からなかったので上の地図の通り七二会支所からの下りで走行してみました。
七二会支所の前です。昔あった旧支所の建物はなくなり、駐車場となっていました。新しい支所は道路を挟んで反対側に建っています。
この案内板で言うと大安寺・笹平方面が県道86号、瀬脇・R19方面がバイパスです。R19方面に行きたい場合はバイパスが案内されていることからも、現在はバイパスの方がメインルートであることがうかがえます。
塩フジバカマ園というのは大陸間移動をすることで知られるアサギマダラの観察ができる名所ということです。
こちらがバイパス方面です。何度か登り下りしていますが、片側1車線分がしっかりある立派な道路です。
こちらが県道86号で、おおよそ県道とは思えない規格となっています。
路線は全体的に急勾配で、おおよそ7%以上はありそうな印象を受けました。幅員も狭い区間がほとんどで、自動車同士のすれ違いは場所によっては困難そうです。
沿線にはあまり人家はなく、七二会支所から少し下ったところからはこのような山道が続きます。途中に土砂災害を修復した後も何ヶ所かありました。通行止めが多そうな印象です。
犀川の近くまで下ってくると人家も増えてきて、写真のように畑なども目立つようになってきます。
最後に県道31号(大町街道旧道)に合流します。路線としての県道86号はしばらく県道31号・国道19号と重複して茶臼山を越え、篠ノ井方面に向かいます。
興味深い路線ではありましたが、現状非常に便利なバイパス路線がある関係であえて走行しなくても良いルートという印象を受けました。特に幅員が狭いので、他の乗り物とのすれ違いが発生することを考えると落ち着いて走れなさそうに思います。通行止めが多そうなのでルートに組み込む際は規制がかかっていないかチェックすると良いと思います。