日別アーカイブ: 2025年4月9日

上田飛行場跡

最近上田市内にかつて空港があったという話を知ったので実際に現地に自転車で行ってみました。上田飛行場という名称で、飛行場跡地は現在県立上田千曲高等学校の敷地となっています。

現地に行ってみると門柱は飛行場当時のものがそのまま残っているようでした。

門柱の近くに記念碑があり、飛行場の成り立ちについて詳しい情報が載っているようでした。(読み取りづらく解読できていません)

飛行場の成り立ち

元々この場所に飛行場を作るという計画があったわけではなく、不況対策事業として上田市が国の補助金を受けて農地の開墾が行われていたそうです。しかしながら開墾してみたところあまり土地が農業向きではなく、飛行場として利用することになったそうです。

後から国の認可も得られ、1936年に上田市営の飛行場として開業し、主に郵便運搬などの民間の定期便を中心に利用があったそうです。

翌1937年には所属が陸軍省の飛行場となり、埼玉県にある熊谷飛行場の分教場という位置づけになったものの、民間機の利用も引き続き行われていたということです。

戦争中には軍用機の訓練なども行われ、空襲を受けたこともあるそうです。最終的にどのような形で高校の敷地になったのかが調べられていないのですが、1948年にはこの場所が上田千曲高等学校になっていたそうなので、それまでには飛行場としては利用されなくなっていたものと思われます。

この上田市中之条付近は地図で見ると周辺の場所と比べて妙に区画がきれいに整理されていて気になっていたのですが、元々飛行場であったことと、飛行場になるまではいわゆる新田開発的な開発が行われていたことを考えるとなんとなく合点がいきます。

[国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスを基にheboDJ.netが作成]

1947年の上田飛行場周辺の様子です。