井上の枕状溶岩

須坂市の井上という場所に珍しい枕状溶岩を陸上で観察できる場所があります。

井上という地名はここに住んでいた豪族井上氏に由来するものだそうです。溶岩が観察できる場所もその名も井上山という山の麓にあります。

幹線道路に近いのでアクセスは簡単です。
井上山の頂上には井上城趾という城郭もあったそうです。

枕状溶岩というのは海底火山が噴火した際に溶岩が地中から直接海水内に突出し、海水で急冷された結果として文字通り枕のような形状で固まったもののことをいいます。

こういった感じのものです。草が茂っているので少々分かりにくいですが、俵状の石が積み重なっているように見えます。溶岩が出てきたそばから固まっていくので、ある程度の規則性のある形状になっていることが多いようです。

今でこそこの付近は標高350mほどありますが、2千万年前は海中だったということです。スケールの大きな地球の変動を実感できる貴重なスポットです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

スパム対策のため、日本語が含まれないコメントは投稿できません。