この2025年9月1日から旧版地形図のデータが簡単に入手できるようになったということです。
[国土地理院ウェブサイト]
今までも地図・空中写真閲覧サービスで旧版地形図の高解像度データが参照できましたが、閲覧用データと同じスペックの600dpiの画像が販売開始となっています。
地図というのもどんどん変化のあるものなので、国土地理院の地図も定期的にアップデートがされています。例えば2万5千分の1地形図”長野”の場合だと、最新版は2015年に調製されたものですが、1972年の初版から数えるとバージョン9ということになっています。
1972年版をオンライン閲覧してみると、例えば長野電鉄の線路はまだ地上線として地図に表示されています。他にも国道18号長野バイパスは長野大橋以南が未開通など、パッと見でも随分違いがあることがわかります。600dpiという高精細なデータ提供になるので、細かく見ていくと色々と発見ができると思います。
こんな感じで旧版地形図は過去の土地利用などを調査できるので興味深いものなのですが、従来は購入のための手続きが煩雑で、事前の申請が必要だったり、代金の決済が収入印紙だったりと色々大変でした。今回のデータ販売は日本地図センターのオンライン販売にダイレクトに接続しているようなので購入が簡単になっています。