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Bingマップで道路カメラ画像を見る

Microsoftが提供しているBingマップが結構気に入っています。

HTMLコードを生成できるので埋め込みもできます。

気に入っている点は2つあって、1つはデフォルトの図式で山が陰影の付いた立体表示になっている点です。Googleマップの場合は地形レイヤに切り替えないとこういう表示になりませんが、Bingマップの場合はデフォルトの図式が対応しています。ちょっと残念なのは埋め込み表示にすると図式が変わって平面表示になってしまうことです。

Googleマップの地形レイヤは道路の彩色がなくなってしまう一方、Bingマップの場合は彩色を維持したままなので、地形と幹線道路をまとめてチェックすることができます。

もう1点は道路カメラのリンクがあることです。交通情報をONにすると地図上にカメラのアイコンが出てきます。これにマウスオーバーすると道路カメラの画像がシームレスに見られます。

芸が細かいのが直近2時間のカメラ画像をスライドショー表示してくれることです。このおかげで現場の状況が分かりやすくなっています。

長野県内については国交省設置のものを中心に見られるようになっているようです。JARTICのクレジットがあるので、JARTICで集約している情報をマップ上にレイヤ表示しているのではないかと思います。

WordPress OSM PluginでGPSトラックデータを読み込む

エントリにOpenStreetMapの地図情報を組み合わせて表示できるプラグイン、WordPress OSM Pluginを便利に使わせていただいています。

このプラグインはポイントデータの他に、GPXやKMLといったトラックデータも表示することができます。例としてGPXデータを表示する方法をご紹介しようと思います。

GPXデータをアップロードする

まずGPXデータをWordPressにアップロードする必要がありますが、デフォルトの設定ではWordPressはセキュリティ設定の関係でGPXのアップロードを受け付けてくれません。

対処法としては、

  • WordPressのプログラム自体を修正する
  • アップロードできるファイル種類を増やせるプラグインを導入する
  • FTPで直接サーバに転送する

という方法があります。
私はあまりWordPress自体に手を加えるのに自信がないので、FTP転送を選択しています。

アップロード先はuploadsフォルダ内の任意の場所で大丈夫です。専用フォルダなどを作ると管理しやすいかもしれません。

アップロードができたら、プラグインのショートコードジェネレータでGPXファイルを指定します。

Map & GPX|KMLのタブを選択し、4の”Paste the local URL of file here”の欄にGPXファイルのパスを設定します。パスは相対パスで指定できるので、wp-content以前のパスについては ../../../../ と言う表記で代替できます。

例として、uploadsフォルダ内にtestというフォルダを作り、その中にhoge.gpxというファイルを保存した場合の表記はこんな感じになります。トラックの線は赤色にしています。

入力ができたら最下部の”Generate shortcode for map with GPX/KML file”を押すと、エントリに書き込むためのショートコードが生成されて表示されます。

後はこれを本文に貼り付けるだけです。

トラブルシューティング

ショートコードを貼り付けてエントリを保存した際にエラーが出ることがありますが、私の場合はパスを指定する欄にファイル名が入っていなかったことが原因でした。パス入力欄は”ファイル名を含むパス”、ファイル名欄は”ファイル名”を記載します。

注意点

GPSデータの取得方法にもよりますが、取得する機器やサービスによっては機器情報やアカウント情報などをGPSデータに出力するものがあるようです。心配な場合は事前にGPSデータをテキストエディタなどで開き、内容をチェックすることをオススメします。

国土地理院の電子国土Webで特定地点の標高を調べる

自転車用のルートを検討する時などに、ある地点の標高を知りたくなる場合があります。いわゆるルート検討用のGarmin ConnectやSTRAVAなどでその地点を通るルートを作っても良いのですが、お手軽な方法として国土地理院の電子国土Webサービスを使う方法があります。

地理院地図

[国土地理院]

開くと地図が表示されますが、左下に標高が表示されます。この標高は地図上に表示されるクロスヘアの位置の標高です。

元になっている標高データは大部分がDEM5Aという標高タイルのもので、航空レーザー測量により取得されたものだそうです。データ密度は5m四方、精度は0.3m以内ということですからかなり正確な値と言えそうです。

何となく知っている場所の標高を調べてみても面白いですし、自転車ルート検討の時に坂の標高差などをこれで大ざっぱに計算しておくと便利です。

WordPress用OpenStreetMapプラグイン

当blogは何かにつけて位置情報が絡む投稿が多いので、何とか独自にエディットした地図をエントリに追加できないか方法を検討していました。

色々と調べてみたところ、OpenStreetMapにジオタグを付加して表示できるプラグインがあったので、こちらを使ってみようと思っています。

OSM – OpenStreetMap

[wordpress.org日本語版のプラグイン紹介ページ]

このプラグインをインストールするとエディタ画面下段にプラグインのコードジェネレータが追加されます。

このジェネレータにより以下の操作が可能です。

  • エントリにジオタグ(緯度・経度・地図上に表示するアイコンの種類)を付加する
  • エントリに付加したジオタグを含む地図画像を表示するHTMLコードを生成する

例えばこのエントリに長野駅の位置情報を付加して地図表示するとこんな形になります。

このプラグインを使うと”このエントリではこの場所の話をしています”といった表現が簡単にできます。

地図自体も埋め込みで動かしたりズームイン・アウトが自由にできるので、位置を把握するには分かりやすいと思います。

厳密に測定したわけではないですが、プラグインによりエディタやエントリの表示が重くなっている感じもしないので、その点も好ましいです。

あまり地名に詳しくない方や、エントリで話題にしている場所について土地勘のない方もエントリをご覧になる可能性があると思います。

OSMの情報を使ってできるだけ分かりやすい内容にしていきたいと思っています。

GPXデータから表計算ソフトで標高差グラフを作る

GPSサイクルコンピュータなどで取得できるGPXデータをGarmin Connectやカシミール3Dに読み込ませると標高差グラフを作ることができますが、表示形式を自由に設定できないかと思っていました。

表計算ソフトの折れ線グラフなどが使えると良いと思ったのですが、そのためにはGPXデータからポイントごとのデータをCSVなどの形式で取り出さなくてはいけません。その方法について考えてみました。

GPXデータからCSVデータを作成する

普段GPXデータの編集にはカシミール3DのGPSデータ編集機能を使っています。このGPSデータ編集機能で表示される各ポイントのデータはコピー&ペーストすることができます。

少々力技ですが目当てのGPXデータをカシミール3Dに読み込ませ、表示された対象区間のポイントデータをコピーして表計算ソフトに貼り付けると元になるデータを作成できます。

CSV化したGPXデータをグラフにする

標高差グラフを作成する上で使用したいのは各ポイントの標高とポイント毎の距離です。

ポイント毎の距離は累積(スタート地点から○km)である必要がありますが、GPSデータでは”1つ前のポイントからの距離”が記録されています。そのため、表計算ソフトに数式を入れてポイント毎の累積距離の列を作ります。

標高データの列と累積距離の列ができたら、その2系統で散布図を描画します。X軸に累積距離、Y軸に標高を指定するとよく見る標高差グラフの形になります。

先日の聖山の標高差グラフを作ってみました。表計算ソフトなので書式や凡例の設定が簡単で、これは使い出がありそうに思えます。動画に差し込む標高差グラフも今後この手順で作成してみたいと思います。

wahoo ELEMNTのリライド用GPXデータの作成方法

wahoo ELEMNTにはありがたいことにGPSのデータを元にwahoo KICKRで道路の勾配を再現してくれる”リライド機能”があります。室内トレーニングでありながらバーチャルに道路の勾配(負荷)を体感することができる機能です。

ELEMNTが読み込むデータとしては汎用的なGPSログデータであるGPX形式のデータが使えます。GPXデータは例えばGarmin ConnectやStravaなどのサイクリングルート計画アプリからも出力することができますが、実際の生データとアプリから取得したデータには結構な差があることがあります。

下の2枚の写真は長野県道406号入山小市線の登り口のルートデータをELEMNTに読み込んだところです。

実際の走行で取得したデータです。
Stravaで作成したデータです。

長野県道406号の登り口はつづら折れになっているので、アプリで取得すると標高データの取得がうまくいかないのか、このように絶壁のようなデータになってしまいます。このデータをそのまま使ってトレーニングしたら恐らく大変なことになると思います。

標高データは恐らくメッシュ(格子状)データになっているものと思われるので、線形がくねくねしていればしているほどデータの精度に問題が生じるのではないかと推測できます。また、地域によってもメッシュの粒度に差異があることも考えられます。

可能であればリライド用のデータは自分で取得した生データを使うのがオススメと言えそうです。

Garmin Connectでルートを紹介する

ルートラボが2020年3月31日でサービスを終了してしまうということで、経路を紹介するときの方法で悩んでいました。調べてみたところ、Garmin Connectのルート共有機能が似た感覚で使えることが分かりました。

ルート作成画面からHTMLコードを出力できるので、Wordpressの場合はエディタに貼り付けるだけです。ルートを”公開”の状態にしておかないと共有リンクやHTMLコードを出力できないので注意が必要です。

先日登った小川アルプスラインの南側を表示するとこんな感じです。

ルートラボに近い感覚で使えそうなので、今後ルートの紹介が必要な場合はこの方法を標準にしていこうかと思います。

STRAVAを導入

ルートラボの後継としてSTRAVAというアプリを導入してみました。STRAVAはスポーツアクティビティを記録できるサービスです。Android/iOS用アプリとWebサイト版があります。

以前から名前自体は知っていて、スマートフォンにインストールしてログを取るためのアプリという認識をしていたのですが、調べてみるとパーソナルなルート設計機能もあるとのことだったので、試用してみることにしました。

STRAVAの機能

ざっと使ってみたところ以下のような機能があります。

  • ランニングやサイクリングなどのアクティビティをGPSで記録する。
  • 記録した結果を解析する。身長や体重を登録しておくと推計出力なども計算してくれる。
  • 各種センサー類をBluetoothでつなぐとさらに詳細な記録ができる。
  • ルートを設計する。設計したルートはSTRAVAで実行することによってSTRAVAをナビ的に使うことができる。
  • ルート上の特定のポイント間を”区間”として登録できる。”区間”を完全に通過したユーザのタイムは記録され、ユーザ間でランキング化したり自己ベストを更新していくことができる。
  • SNS的にユーザ同士を登録したり、クラブを編成できる。
  • ”チャレンジ”という名称のイベントに参加することができる。期間限定でお題が出て、それに沿って活動するようなイメージ。

使ってみての感想

一番重視しているところはルート設計なのですが、特に何の問題もなくルートラボ感覚で使えているので大丈夫そうです。作ったルートをそのままナビ感覚で読み込むことができるのも便利です。

地図の精度が気になるところですが、アプリ版のSTRAVAの背景地図はOpenStreetMap、Webサイト版のSTRAVAの背景地図はMapBoxで内容は確かです。道路に沿ったルートのトレースも正確なので、この点も問題なさそうに思えます。

自分の活動記録を取るというのは本格的にトレーニングをしている人でもないと面白くないのではないかと思っていましたが、私のような取り組み方をしている者でもいつどこに行ったのかという思い出が残って楽しめそうです。しばらく使い続けて慣れてみようと思います。

ルートラボが2020年3月末でサービス終了

いつも自転車ツーリングのルート設計の際にお世話になっているルートラボが関連サービスとともに2020年3月末をもってサービス終了となるそうです。

LatLongLabサービス終了のお知らせ

[Yahoo! Japan地図 LatLongLab]

ルートラボはLatLongLabというサービス群の中の1つですが、今回はこのLatLongLabのサービス全てが終了となるそうです。確かに広告が掲載されているわけでもない実験的サービスでしたから、サービス継続は難しかったのかもしれません。

まだ猶予は半年以上ありますが、今後ルート設計をどのような方法で行うか検討しなくてはなりません。私はあまり自分の走行ルートのトラッキングには興味が無く、設計・探索機能が充実しているものが望ましいと考えているので、この点を念頭に置いて探してみようと思います。

ルートラボの点数について

最近ルートラボで非常に長いルートを作図したところ、”点数が8,000を超えているので保存できない”旨のエラーが表示されました。大作のルート図だったので保存されなかった時には一瞬ヒヤッとしました。

この”点数”ですが、作図中に距離の左隣に表示されています。何とか8,000以内に収まるように中継点を減らして図を簡略化したのですが、この点数減らしの作業の時に中継点ごとに減る点数に差があることに気がつきました。その後気になったので色々調べてみたところ、ルートラボの点数の仕様について何となく推測することができました。

道ピタモードの点数

道ピタモードの場合、道路が内部的に持っているコントロールポイントが点数として加算されるようです。コントロールポイントというのは私が勝手に考えた表現ですが、図にすると以下のようなものと思われます。

青線が道路縁で、赤い点がコントロールポイントです。道ピタモードで道路上に線が引かれると、コントロールポイントをつなぐように線が引かれます。そのため、曲線が多い道路だと距離に対して点数が非常に増えることになります。

逆に、直線基調の道路は距離に対して点数は少なく設定されています。

例を挙げると、群馬-長野県境の田口峠は狭岩峡から峠の頂上まで8kmほどですが、道ピタモードでルートを描くとここだけで500点も点数が増えます。

点数が少ないのは高速道路が代表的です。圏央道の鶴ヶ島ICから関越道の花園ICまでは33kmほどありますが、点数は450点ほどで済みます。

直線モードの点数

直線モードの場合、直線の長さに関係なく一律”39前後”の点数が加算されるようです。なので、全て直線モードでルート図を描くと205点前後で打ち止めになってしまいます。

点数を少なく作図するには

サイクリングロード等を含むルートを作図するとこの点数オーバーが起きがちです。サイクリングロードは道ピタモードが利かないので、直線モードを使って極力大ざっぱに作図するのがいいと思います。道をトレースしようと細かく直線を描いているとすぐに8,000点に達してしまいます。

道ピタモードで描いているのに8,000点に達してしまう場合は、曲線の多いところを減らすようにするといいと思います。ルート内でつづら折れなどの箇所を探し、そこだけ直線モードに切り替えて大ざっぱに描き直します。こうすると道ピタモード時より点数を減らせます。

以上の点に注意すると点数オーバーを回避しやすくなると思います。