日別アーカイブ: 2025年12月22日

戸隠の達書場

県道76号で芋井方面から戸隠方面に向かって走っていくと、途中に達書場跡という史跡の看板があります。前から通るたびに気になっていたので今年は見に行ってみることにしました。

読んで字のごとく書道の道場のようなものなのかと勝手に思っていたのですが、機能としては今の役所に近いものだそうです。文書をたくさん作成しているので達書場と呼ばれていたのかもしれません。

だいぶ退色してしまっていますが説明看板がありました。この達書場は戦国時代ごろから戸隠神社の別当(代表のようなものだそうです)を務めていた栗田氏という一族の本拠だったということです。行政手続きのほか、司法や祭事などもここでおこなったということなので、文字通りに中心であったことが読み取れます。

達書場跡は現在も栗田氏の墓所となっているようでした。栗田氏はいくつかの系統があり、善光寺の別当を務めた栗田氏と、この達書場を本拠とした栗田氏がいたそうです。長野駅の東口側(善光寺と逆方向)の地名は長野市栗田という地名なので、住所にも栗田氏の影響が見て取れます。

周辺の様子です。