先日ケースを交換(ダウンサイジング)したPCですが、内部はこんな感じになっています。
表側
変わったのは、
- ラジエータが前面配置になった
- ポンプが底面配置になった
- リザーバが5インチベイからケース内に移動した
というところです。チューブもまた1区間だけ3/8in-5/8in径の太いものに変えました。
ウォーターヘッドの寸法上仕方ないことなのですが、CPU→マザーボードのチュービングがコの字になっているところに不満が残ります。
裏側
裏側はこんな感じです。ケースが小さくなったので、延長ケーブルの大部分を撤去することができました。唯一のストレージであるSSDはマザーボード裏にマウントしています。
裏から見ると左下にポンプがあるのが分かりやすいのではないかと思います。(黄色いケーブルが出ている箱です)
リザーバ
今回交換したPhanteksのEnthoo Pro Mは、天面・前面とも360サイズの厚形ラジエータが搭載できるという変わったケースです。ただし、天面搭載の場合は1個だけある5インチベイを外す必要があり、前面搭載の場合は5インチベイに加えて、2個ある3.5インチシャドウベイも外す必要があります。
今まで使っていたリザーバはAquacomputer製の5インチベイに設置するものだったので、新たにEK Water Blocksの最小サイズのリザーバ(EK-RES X3 110)を取り付けました。Enthoo Pro Mにはちゃんとリザーバ取り付け穴も開いていますので、ボルトオンで簡単に設置可能です。
左側の底に水温計付きのプラグを取り付けて、水温を取るようにしています。
ポンプ
ポンプはアクセサリも多いし、PWM制御もできるLaingの製品を買おうかなあ……と思っていたところでしたが、また費用がかさんでしまうのでDP600を継続起用しています。
当初はスペースに余裕のある中段のどこかにポンプを置こうと思っていたのですが、中段にポンプを設置するとビビり音が出やすい印象を持っていたので、できるなら底面に置くのを試したいと思っていました。ケースが届いてみると、どうも台座などをつけなければ、ポンプが底面設置できそうな感じでした。
そこで、100円ショップで家具用の耐震ジェルパッドを購入し、ポンプを半固定状態で設置することにしました。クリアランス的にはかなりギリギリではありますが、チューブの支持力もあってうまいこと収まっている状況です。
ファン類と温度管理
ファン類は前面に12cm×3、ケース背面に14cm×1となっています。5インチベイがなくなったのでファンコンも撤去となり、ファン制御はマザーボード上の機能で行うことにしました。
ファンは12cm2個がCPU温度に連動、12cm1個が水温に連動、14cmはマザーボード温度に連動するようにしています。いずれもPWM制御です。Crosshair V Formulaはサーミスタのコネクタがついているので、ここで役立ちました。
ただ、冬場というのもあってどのファンも異常に回転数が低くなってしまい、普通に運転していると回転が低すぎる旨の警告が出ます。警告のしきい値を変えるか、温度とデューティ比の対応を手動でうまいことセットするかの対策が必要そうです。
まとめ
極力構成を変えずに、極力安価にということでケース交換をしましたが、思いついたことはできたかな、という感触を持っています。バラの水冷パーツを組み込んでいますが、ドリルもハンドニブラも使わず、すべてボルトオンで作業ができました。360サイズの厚形ラジエータがミドルタワーケースに入ったというのは、とても喜ばしいことです。