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国立国会図書館デジタルコレクションがリニューアル

12/21付けで国立国会図書館デジタルコレクションがリニューアルしました。

2022年12月21日 「国立国会図書館デジタルコレクション」をリニューアルしました

[国立国会図書館Webサイト]

今回のリニューアルで全文検索可能な資料が約5万→約247万に大幅に増加したほか、Web検索などで良くある画像による検索も可能になりました。

全文検索は検索結果から資料の該当部分に直接飛ぶことができるので、調べたいキーワードが明確な場合に威力を発揮します。かなり効率良く調べ物ができるようになっていると思います。

ページそのもののUIも見直され、全体的に操作がしやすくなっていると思います。

今年度の国会図書館の予算案を見るとこの国立国会図書館デジタルコレクションの個人送信サービスの拡充には約9,200万円が計上されているということです。もちろん決して安くはない金額ですが、個人送信サービスの開始と今回のリニューアルのことを考えるとなかなかに価値ある予算の使い方だと感じます。

【国会図書館】(長野電鉄)四十年のあゆみ

国会図書館の”個人向けデジタル化資料送信サービス”で長野県に関する面白い情報が掲載されている本がないかを調べています。

最近見た中では1960年に長野電鉄から発行された”四十年のあゆみ”という本が非常に興味深い内容でした。

四十年のあゆみ

[国立国会図書館・閲覧には要登録]

この本はいわゆる社史で、長野電鉄の創業以来からの記録がていねいにまとめられています。

長野電鉄の歴史に関しては長野電鉄百年探訪という素晴らしい本がありますが、この本は鉄道事業の記述が主となっています。こちらの1960年の社史は自動車事業や観光事業など、グループ全体の事業展開の様子も詳しく掲載されているのが特徴です。

また貴重な写真の掲載も多く、昔の駅の写真やトンネル・橋りょうの工事写真などが確認できます。

車両や設備についてもスペックを含めて細かく列挙されており、中でも鉄道車両については新造や授受・譲渡・改造に至るまで詳細な年譜が掲載されています。データ好きな方が見ても楽しめるのではないかと思います。

全体を通してみると情報量の多さが際立つ本です。本文中にも配慮した旨の記載がありましたが文字ではなく写真や表・グラフによる説明が多く、分かりやすくなっています。公共交通が好きな方にはかなりオススメできる本です。