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水冷式のPC電源

恒例のComputexの展示品に、水冷式のPC電源が出品されるそうです。

FSP、世界で唯一の光る水冷ATX電源「Hydro PTM+」

[PC watch]

水冷式の電源というと、かなり前に個人の方のWebサイトで見た記憶があります。それは、空冷式電源のケースの片面を開けてファンを外し、内部のヒートシンクに汎用の水冷ブロックを接着するという方法だったように思います。

この製品は水冷と空冷のハイブリッドで、低出力時は水冷のみ、高出力時は空冷が加勢するようです。

外観写真からはG1/4の接続口と思われるアクリルのパーツが確認できます。

電源は漏水すると一番危険なパーツなので心配になりますが、水冷部品大手のbitspowerと組んでの製品だそうなので、作りはしっかりしていそうです。

外径10mm/内径8mmチューブの耐久試験

以前から我が家の水冷システムは外径10mm/内径8mmのチューブを使うシステムでした。これは水冷システムを導入した時のメーカーが採用していた規格だったからです。

ところがそのメーカーもどうやらなくなってしまい、水冷PC用として10mm/8mmのチューブが出回らなくなってしまいました。

そこで、今年の1月頃にモノタロウの通販で10mm/8mmの塩ビチューブを買ってみました。いきなりシステムに組み込むのはちょっと怖いので、先日まで廃クーラントの入ったペットボトルに漬けておきました。

結果がこちらです。クーラントから出した直後は少々色が濁っている感もあったのですが、透明度を維持しています。柔軟性も失われておらず、ヒビなども見られません。

まだちょっとだけですが10mm/8mmのチューブを使う区間が残っているので、その部分の補修用として使ってみようと思っています。

XSPCのAM4用ウォーターブロック

XSPCもAM4対応のウォーターブロックをリリースしたそうです。

Socket AM4にも対応する水冷ヘッドがXSPCから登場

[AKIBA PC Hotline!]

XSPCというと一体型ポンプを得意とするメーカーというイメージを持っているのですが、実は水冷PCパーツ専業メーカーとしてラジエータやウォーターブロックも製造しており、やろうとすれば一式XSPCで揃えることもできます。我が家で部品の導入実績はないですが、ホースカッターはXSPC製です。

今回のウォーターブロックは付属品にバックプレートがないので、EKのものと違ってバックプレートはマザーボードのものを流用するスタイルなのではないかと思います。

記事中の写真で見る限り、なかなか品質は良さそうに思います。

EKWBのSocket AM4用パーツ

Ryzenの情報も出てきたところで、水冷用の部品のことも調べてみました。

おなじみのEK WaterblocksがAM4用の製品を用意する見込み、という情報が伝わっていますが、現時点ではCPU用ウォーターブロックのマウンティングパーツが販売されているようです。

CPU用ウォーターブロックの現行製品であるSupremacy EVO系であれば、別途

  • Mounting plate Supremacy AMD – Nickel(マウンティングプレート)
  • EK-Supremacy EVO Backplate(上記パーツに対応するバックプレート)

を組み合わせることでAM4用として使えるようです。Supremacy EVOのマニュアルには既にAM4用のインストール手順も記載されているので安心です。ただし、Supremacy EVO系のうち、Intel専用とされているものにはこれらのオプションパーツは使えないようです。

EKと言えば最近はMonoblockと称する、1部品でCPUと周辺のMOSFETを冷却するパーツをリリースしています。シェアの都合でAMD系製品に対応したものはないのですが、Monoblock製品のリリースも期待したいです。

ただ、マザーボードのMOSFETを水冷化してしまうと、マザーボード乗り換えのハードルが高くなる上に、ウォーターブロックによって選べるマザーボードが限定されてしまうので悩みどころです。水冷化したいという理由だけでハイエンドマザーを選ぶのは厳しいので、今回はCPUのみかと思っています。

 

 

Phanteks Enthoo Pro Mの紹介

先日ケース交換をしたPhanteksのEnthoo Pro Mの紹介をしようと思います。

外形

サイズは 235 mm x 480 mm x 500 mm (W x H x D) 56.4L 7.4kgと、横幅の広いミドルタワーケースという感じです。

材質はプラスチック&スチールで、フロントパネルのプラスチック部分はアルミっぽく見えるようにヘアラインの模様が入っています。

色は2色展開で、今回買ったのはTitanium Greenという色ですが、これはそれほど緑っぽくない色です。黒に近い緑という感じです。

各部パネル

サイドパネルは透明な窓付きです。この辺は最近のMODPCの隆盛に対応した仕様です。うちのマシンは人に見せるほど美しいものではないですが、冷却水の水位確認に便利です。

サイドパネルの固定方法は昔ながらの爪を引っかけて背面のネジで固定するタイプです。個人的にはワンタッチで開く各種機構を信用していないので、これが一番安心できます。ただ、やはり安価なケース故かネジ穴の精度がちょっとイマイチです。

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EKWB製品の箱

水冷PC部品のメーカーとしておなじみのEK Water Blocks社ですが、製品の箱がかっこいいなあ、といつも思っています。

この円が規則正しく並んだデザインは、アクリル系のウォーターブロックにもデザインとして取り入れられています。クリーンで好みのデザインです。

また、箱の天面には部品種別ごとにピクトグラムが配置されているのもポイントです。

EKWBの製品は種類も豊富で、どれもきっちりと品質管理されているというイメージです。説明書も図入りで分かりやすいですし、冷却対象のパーツとの互換性などもWeb上でチェックできるようにしてくれているので、本当に頼りになります。

ケース交換後の内部状況

先日ケースを交換(ダウンサイジング)したPCですが、内部はこんな感じになっています。

表側

変わったのは、

  • ラジエータが前面配置になった
  • ポンプが底面配置になった
  • リザーバが5インチベイからケース内に移動した

というところです。チューブもまた1区間だけ3/8in-5/8in径の太いものに変えました。

ウォーターヘッドの寸法上仕方ないことなのですが、CPU→マザーボードのチュービングがコの字になっているところに不満が残ります。

裏側

裏側はこんな感じです。ケースが小さくなったので、延長ケーブルの大部分を撤去することができました。唯一のストレージであるSSDはマザーボード裏にマウントしています。

裏から見ると左下にポンプがあるのが分かりやすいのではないかと思います。(黄色いケーブルが出ている箱です)

リザーバ

今回交換したPhanteksのEnthoo Pro Mは、天面・前面とも360サイズの厚形ラジエータが搭載できるという変わったケースです。ただし、天面搭載の場合は1個だけある5インチベイを外す必要があり、前面搭載の場合は5インチベイに加えて、2個ある3.5インチシャドウベイも外す必要があります。

今まで使っていたリザーバはAquacomputer製の5インチベイに設置するものだったので、新たにEK Water Blocksの最小サイズのリザーバ(EK-RES X3 110)を取り付けました。Enthoo Pro Mにはちゃんとリザーバ取り付け穴も開いていますので、ボルトオンで簡単に設置可能です。

左側の底に水温計付きのプラグを取り付けて、水温を取るようにしています。

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PCケースのダウンサイジング

デスクトップPCのケースを交換しました。

今まで使っていたのはCorsairのObsidian 700Dというフルタワーケースだったのですが、PhanteksのEnthoo Pro Mというミドルタワーケースに移しました。

ケース変更の理由

理由というのはいくつかあって、一番大きいのはやはりサイドパネルが閉まらないという問題です。最近は閉めても外出から帰ってくると開いて倒れているということもあったので、さすがにどうにかした方が良いだろうと思いました。

もう1つは、ケース自体が大きすぎて無駄なスペースが多いと感じ始めたことです。このケースを買った当時はフルタワーケースブームみたいなところもあって、いくつかヒット商品なんかもありました。

私が当時使っていたシステムは”ミドルタワーケースの天板に360サイズのラジエータが直置きされている”という面白システムだったのもあって、何でも内蔵できるフルタワーケースに乗り換えたというわけです。

最初は作業性の良さや、ポンプを置く場所に困らないなど満足だったのですが、だんだんケース内の間延びした感じが気になるようになってきてしまいました。

あとは、単純に水冷システムを組み込むと重量がかさみすぎて、メンテナンス性が悪いというのもありました。年末にラジエータを大型化したので、余計に気になるようになってしまいました。

サイズ差

上の写真でもわかる通り、かなり小さくなっています。

Obsidian 700D: 229mm x 609mm x 609mm(W x H x D) 84.9L 15.8kg

Enthoo Pro M: 235 mm x 480 mm x 500 mm (W x H x D) 56.4L 7.4kg

容量で約30L違い、重量で約8kg違います。

 

とりあえず移し替えただけなので、ケースの機能などについては別のエントリにまとめたいと思います。

 

フィッティングのOリング

水冷PC用のフィッティング(継手・パイプをつなぐ部品)には、ねじ山の根元に漏れ防止用のOリングが入っています。

古いフィッティングを今度使おうと思っていたので、Oリングだけを購入して交換してみました。

左が古いものです。経年劣化で肉やせしたのかもしれませんが、右側の新しいものに比べると、随分細く感じます。換える価値がありそうです。

一方でこちらがbitspower製のものなのですが、ひときわ線径の太いOリングが入っています。bitspower製品は高額なので、調達時にはいつも迷うのですが、こういうところを見るとやはりしっかり作ってあるんだな、という感じがします。

水冷PC用のチューブカッター

先日PC内の管路の変更をした際に、チューブを切るための専用のカッターもあわせて買っていたのでご紹介します。

XSPCのHeavy Duty Hose Cutterという商品です。

今まで水冷PCのチューブは、ホームセンターで買った観葉植物用の剪定バサミで切っていたのですが、今回はチューブが肉厚になることもあり、専用品を買いました。

構造は簡素ですが、チューブを受ける口は円弧状になっており、切る時にチューブが飛び出さないようになっています。

また、刃はかなり薄く作られており、作業時にチューブがつぶれにくいようになっています。

刃が薄いのもあって耐久性は分かりませんが、お値段も1,000円しませんし良い製品だと思います。肉厚なチューブや、プラグイン式のチューブを切る際には是非あったほうが良いと思います。