自転車」カテゴリーアーカイブ

五里ヶ峯トンネル(北陸新幹線)

何となく自転車で近くを通りかかったので北陸新幹線の五里ヶ峯トンネルの上田側坑口を見て来ました。

五里ヶ峯という標識が出ています。

五里ヶ峯は山の名前で、位置的には戸倉と坂城の中間にある山です。上田から五里ヶ峯は結構離れていますが、このトンネルは上田駅の直後から屋代付近まで続いている長いトンネルなので、経路の中で一番知名度があると思われる五里ヶ峯が名前に採用されているのではないかと思います。

トンネル全長は15km近くあり、長野駅と上田駅の間の半分くらいはこのトンネルです。そのため、体感的に上田-長野間は非常に短く感じます。長いトンネルのためについ最近まで携帯電話の電波が入らなかったのですが、2019年3月からはこのトンネル内でも通常通り携帯電話が利用可能になりました。 

長野県道34号(菅平側)

長野市の中心部から菅平に向かう際は須坂を経由する国道406号を使うのが一般的です。一応それ以外のルートとして県道34号長野菅平線という路線もあります。

この路線なのですがここ数年ずっと工事中でほとんど通行ができませんでした。2023年の夏頃から土休日限定で通行可能になっているようです。

これは菅平側の入口です。
入口からして少々普通の道ではなさそうな雰囲気が漂っています。

短距離ルートではあるもののそれ故に勾配が全体的に急で、路線の大半がつづら折れというかなり難路のようです。下りだけなら大丈夫かなとも思いましたが、途中の工事は続行中らしかったので通常通り国道406号の方で菅平を降りました。

一応長野市街までの距離は短いというメリットがあります。

長野電鉄のサイクルトレインを利用する

現在長野電鉄で実証実験として行われているサイクルトレインを利用してみました。

いきなり昼間の列車で利用するのはちょっと勇気が要るので、お試しということで須坂駅を早朝に出発する列車を利用してみることにしました。

早朝の須坂駅です。須坂駅には長野電鉄の車両基地があるので、5時台から当駅始発の列車が設定されています。長野駅で北陸新幹線の始発列車との接続も取られており、出る時刻が早くなっても構わないのであれば須坂駅を5:32に出て東京駅に7:40に到着することもできます。

早朝であれば入出庫を見ることもできます。

切符の購入

サイクルトレインを利用するためには専用サイトから切符の購入が必要です。切符は専用のものとなりますが、料金は通常の乗車券と変わりません。

購入時に乗車日と乗車する列車、乗車駅と降車駅を設定します。決済はクレジットカードのみ対応となっています。

列車の発車5分前まで切符の購入が可能なので、割とギリギリでも切符の購入ができます。今回私は駅に着いてからスマートフォンで切符の購入をしました。

切符の改札

少々特殊なのが改札の処理です。この切符購入システムは購入した切符を乗客自身が”改札状態”にステータス変更し、駅係員に改札してもらうという利用の流れになっています。改札状態は100分持続するので、改札状態に変更したら直ちに改札口を通らなければいけないというわけではありません。

実際の乗車

須坂駅は改札口が2階にあるのでエレベーターを使うということになっています。車椅子対応のエレベーターがありますが、自転車のホイールベースを考えるとハンドルを目一杯切らないと乗せられないので注意が必要です。

スポーツバイクに慣れている方は自転車を垂直に立ててエレベーターに乗せても良いかもしれません。

須坂駅の改札は有人改札なので、駅係員の方に「サイクルトレインの利用です」と声をかけてスマートフォンの画面を確認してもらいます。駅係員の方がスマートフォンの操作をする手続きはないようでした。

乗車

実際に乗車します。今回の実証実験では先頭車両か、2両目の車椅子用スペースを使うよう案内が出ています。私は先頭車両に乗ることにしました。

車内での位置としては乗務員室後ろのスペースを使わせてもらうのが無難そうです。空いていればロングシートに座り、自転車は列車の進行方向と並行にして乗車するという方法でも良さそうに感じました。

今回乗ったのは8500系T2編成(元東急の車両)でした。

サイクルトレインは初めてだったのですが、電車の揺れや加減速で自転車が転動してしまうのが結構大変でした。スタンドのある自転車であればスタンドを使うのが望ましいと思います。スポーツバイクなどでスタンドがない場合はブレーキをかけておくと安定すると思います。

無事に信州中野駅に着きました。

利用してみて

休日の普通列車であればどの列車でも利用可能というのは利便性が高いと思います。

切符の購入サイトは既存のシステムをカスタマイズして使っているようで、動作の安定性やユーザビリティの面でも問題ないように感じました。また、デジタル切符を見せるだけで乗車ができ、別途受付や手続きが必要ないのも良かったです。

事前に申し込みが必要とは言え、5分前までであれば切符の購入ができるので、「今日はもう疲れたからここからはサイクルトレインでショートカット」といった思いつきでの利用にも十分耐えられそうです。

通常の輪行袋を使う輪行の場合は、最低でも輪行袋とエンド金具、それに加えてスプロケットカバーやチェーンカバー等、なんだかんだで結構荷物が多くなってしまいます。サイクルトレインは通常の装備でも乗車可能なのでとても便利に感じました。

山田牧場公衆トイレ

山田牧場のスキー場施設用と思われる公衆トイレです。リフト設備のすぐ近くにあります。

男女別
小便器3
個室洋式1
多目的
サイクルスタンドもあります。

スキー場のお手洗いは夏場に閉鎖されている場合もありますが、山田牧場の場合は通年訪問客がいるためなのか、トイレも通年利用可能なようで助かります。

ここの他に県道沿いにも公衆トイレがあるので、山田牧場近辺の公衆トイレはかなり充実していると言えそうです。

山田牧場

高山村にある山田牧場へ行ってみました。今年の猛暑のために日影で標高の高いところに移動できる避暑ルートをいくつか調査していて、そのうちの1つです。

道路としては豊野-小布施を経て山田牧場に至る県道66号という道路があるので、一本道となります。山田牧場の先まで道路はつながっており、笠岳峠という峠を経て横手山・渋峠方面にまでつながっています。

標高グラフはこんな感じになります。北信濃くだもの街道の虫送北交差点からのグラフにしていますが、全長は18km少々、標高差はおおよそ1,000m近くにも達します。一本道でこれだけ標高差があるのは長野県内でも結構珍しいのではないかと思います。

100mごとの勾配分布を取ってみると以下のようになります。大ざっぱには山田温泉までの10kmくらいについては緩勾配が続きます。

山田温泉を過ぎると急勾配区間が断続的に出現するようになり、八滝という名所のあたりでちょっと勾配が緩やかにはなるものの、そこから先はほとんど10%近い急勾配区間となります。後半は路面の荒れているところもあり、急勾配と相まってなかなか登るのが大変でした。

日影になっているのはもくろみ通りでした。

牧場の入口には牛の脱走防止用と思われる大きなグレーチングがありました。ちょっと怖かったので自転車を降りて避けて通過しました。

牧場ですが冬はスキー場として営業しているそうです。

標高1,400mともなるとおやつの袋もパンパンです。

さすがに延長・勾配ともかなり厳しい内容ではありましたが、日影中心に標高の高いところまで行くという目的には合致したルートでした。山田温泉までであれば長いとは言え、そこまで厳しいルートではないので結構楽しめると思います。

マルコメ 美麻高原蔵

大町市の美麻地区を走っていると、山道に突然真新しい巨大な蔵が見えてきます。

美麻高原蔵の上にマルコメのロゴが書いてあります。

この施設はその名の通り味噌の発酵に利用されている蔵で、申し込むと味噌の製造工程の見学と、味噌仕込みの体験ができるそうです。仕込んだ味噌はすぐには食べられませんが持ち帰ることができ、発酵後に食べられるとのことです。

また受注生産にはなるものの、樽1つ単位での仕込みを依頼することもできるということです。樽1つは800kgということです。

長野電鉄がサイクルトレインの実証運行を実施

長野電鉄でサイクルトレインが利用可能になるそうです。普通列車限定とはなるものの、土休日であれば全ての列車で利用できるということで、制限が少なく使い勝手は良さそうに感じます。

「ながでんサイクルトレイン」の実施について

[長野電鉄]

今回の実施は実証実験的な性格のものらしく、期間が限定されていて2023/10/1-2023/11/30が第一期、2024/1/20-2024/2/18が第二期となっています。

追加料金は不要で、利用時にどの列車に乗るかのWeb予約が必要ということです。その際に利用区間の乗車券をクレジットカード決済しておく仕組みになるそうです。

長野電鉄沿線には須坂や小布施など散策に向いた観光地があるほか、終点の湯田中駅は自転車趣味の人にはおなじみの渋峠の入り口となっています。

沿線に資源が色々あるので、サイクルトレインが使えると結構便利そうに感じます。

千見城跡入口

長野県道31号を走っていると小川村と大町市の境界付近に切石トンネルというトンネルがあります。このトンネル区間は旧道がまだ通れるのでトンネル回避のために旧道側を通ることにしています。

いつも通行の度に気になるのが途中に”千見城跡”の案内図があることです。

土尻川を渡って反対側から登山道が始まるようです。

調べてみると千見城は戦国時代に武田信玄と上杉謙信の間で激しい攻防が行われた城なのだそうです。鬼無里などもそうだったと聞きますが、長野県の北側はこういった勢力争いの中間地点に当たることが多く、こういった城跡や戦闘の記録がいくつも残っています。

興味深いスポットではありますが入口からしてこの雰囲気で、ある程度登山に熟練した人でなければ訪問は難しそうに思います。道中にははしごや鎖を使わないと移動できないようなルートが存在するのだそうで、気軽にハイキングに行ける城跡ではないようです。

長野県道86号(土合-馬場)

裾花川沿いと戸隠支所方面を結んでいる県道86号を走ってみました。楠川という川沿いの道路で、路線自体はかなり古くからある道路のようです。

馬場地区の様子です。道路はそれほど広くありません。

国道406号から分岐してしばらくは楠川沿いに緩勾配が続きます。折橋という橋を過ぎたあたりから本格的な登り勾配が始まります。

人家が多いエリアに入ると県道404号と県道86号が分岐します。現在は直進側の県道404号がメインルートという取り扱いになっており、道路幅、勾配とも走りやすくなっています。一方の左折側である県道86号の方は古道の形状が残っているのか、急カーブや急勾配が目立つルートとなっています。

100mごとに平均勾配を取ってみるとこんな感じになります。最後の1km区間で平均して10%超えが目立ちます。

戸隠一帯は標高が800mから1,000mに達するので、そばの栽培で有名です。

長野県道406号(入山地区)

裾花川と犀川沿いを南北に結んでいる路線である県道406号を走行してみました。裾花大橋から小田切地区を経て安茂里方面に至る区間は何度か通ったことがあるのですが、県道76号から分岐して裾花大橋に至るまでの区間は未踏だったので、今回初めて走ってみました。

県道76号との分岐点からスタートです。今回は入山地区からスタートなので下りのみになります。

眺めはなかなか良いです。

ルート全体は非常に急なカーブが多く、自転車でも走るのにはなかなか苦労します。勾配もかなり急な部類だと思います。

こんな感じで四輪車同士では離合困難な区間が数多くあります。

どちらかと言えば入山地区に対し裾花川沿いの国道406号からアクセスすることを主眼に整備されているように感じます。そのため、県道76号と入山地区を連絡する区間については全体的に規格が悪い一方、入山地区の民家が多い区間を抜けると、多少は走りやすくなってきます。

最終的にはこのような感じで国道406号に合流します。裾花トンネルと城岩トンネルの間に出ます。県道406号はここからしばらく国道406号と重複し、裾花大橋の先で小田切方面に向かって分岐します。

今回は下りで走ってみましたが、道中の勾配はずいぶん急な感じがしたのでGPSデータを加工して登った場合どうなるかを区間別の勾配グラフにしてみました。

特に序盤と終盤が平均して10%を超えているので登るには大変そうなルートです。国道406号から県道76号にアクセスしたい場合は、別の路線を使った方が無難そうに感じます。