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スギヨのビタミンちくわ

長野県のご当地食品は色々ありますが、代表的なものの一つがこのビタミンちくわです。

スーパーの練り物売り場に行くと大体一番専有面積が広いのがこのビタミンちくわで、存在感の大きさを感じます。

製造元は石川県にあるスギヨで、石川県で製造されているにもかかわらず生産量の大半が長野県で消費されているという変わった商品となっています。

”ビタミン”の由来はちくわにサメ肝油が添加されており、ビタミンAとビタミンEが強化されていることからだそうです。栄養価の高さを前面に押し出したマーケティング戦略で戦後に大変な人気商品となったとのことです。

特に長野県に対しては鮮度維持のため食塩を詰めた状態で発送が行われていたそうで、長野県内においては”ちくわと食塩が同時に入手でき、しかも栄養のある食品”ということで定番化したということです。

ちくわ自体はスタンダードな性質で、比較的柔らかめに感じます。私が特に気に入っているのはあまり塩気が強くないというところです。味噌汁の具や煮物の具などに加えても味に大きく影響しないところが使いやすいです。

要冷蔵なので長野土産としてはちょっと取扱いが難しいかもしれませんが、是非一回お召し上がりいただきたい優秀なちくわです。

掛け布団を出しました

ここしばらく朝方の冷え込みがそこそこあり、夏用の薄い布団では寒くて目が覚めることもあったので、冬にも対応できる普通の掛け布団を出してきました。

例年よりちょっと登場が早いような気がしたので、アメダスの過去データを簡単に見てみたところ、長野のアメダスにおけるここ2-3年の9月上旬の最低気温は22-23度前後の日が多かったようです。

一方で今年は既に朝の最低気温が17度くらいの日が連続しており、ここ2-3年の中では少々冷え込むのが早いように感じます。昨年と比べると2週間くらい早めに冷えてきている感じです。

もっとも、更にアメダスのデータをさかのぼると2017年は9月の初旬に最低気温13度前後という記録がありました。おおよそ9月も下旬に差し掛かると気温の変動も収束してくる感じですが、9月上旬から中旬にかけては年によって多少暑さが残る時と早い段階で冷え込み始める年とあるようです。

上田市・千曲市広域シェアサイクル社会実験

千曲市総合観光会館に立ち寄ったところ、ずらっとシェアサイクルが並んでいることに気がつきました。

これは上田市と千曲市が共同で行っているシェアサイクル社会実験なんだそうです。

上田市・千曲市広域シェアサイクルWebサイト

[docomoサイクル]

シェアサイクルの仕組みはdocomoサイクルのもので、上田市のポートと千曲市のポートを1エリアとした広域シェアサイクルとして設定されているのが特徴です。首都圏などでdocomoサイクルを既に利用している方は会員登録の必要がないので便利だと思います。

料金は1時間110円で、1日パスは1,650円と1日パスがお得な設定になっています。ポート位置は上田市側は市街地重視、千曲市側は駅前を重視という感じで配置されています。

駅で降りて自転車を借りて移動できるので観光に重宝しそうです。千曲市・上田市とも観光スポットが必ずしも駅に近いとは限らないので、自転車併用だと行動範囲が広がって楽しそうです。電動アシスト自転車なので多少の坂であれば楽に登れそうです。

あるいは広域展開のメリットを活かして千曲川サイクリングロードの上田市-千曲市区間を走ってみたいという場合にも便利な仕組みではないかと思います。上田市側で借りて千曲市側に返すという片道運用が可能なので、ルート設計は相当柔軟です。

まだ長野県内はシェアサイクルがそこまで普及していませんが、今後こういった取り組みが増えると良いと思います。

松代周辺の長いも畑

松代周辺の千曲川沿いには、一面につる性の植物が植わった畑が広がっています。特徴的な見た目のこの植物は、長いもなんだそうです。

農林水産省の作物統計調査(2019年)によれば、長いもは全国合計の出荷量が128,400tあり、全体の9割程度にあたる113,900tは北海道(63,200t)と青森県(50,700t)が占めています。これに次ぐ全国3位の出荷量なのが長野県(5,010t)となっています。上位2道県が規格外ですが、長野県も一大産地と言って良いのではないかと思います。

長いもは水はけの良い土地でよく育つとのことなので、千曲川による堆積物が中心と思われる松代周辺の土壌は栽培好適地なのかもしれません。

長野市周辺では秋になると地場野菜として長いもが多数出回るので、流通が始まったら入手してみたいと思います。

奥裾花自然園観光駐車場

奥裾花自然園の入口である観光駐車場の写真をご紹介します。

まずは観光駐車場の全景です。ご覧の通りかなり収容台数には余裕があります。

こちらの建物は観光センターです。いわゆる公園事務所的な建物なのだと思います。

観光センターに隣接して売店もあります。新型コロナウイルスの影響で平常時と営業形態が違うようですが、本来であればそばやきびだんごなど軽食が食べられるそうです。

奥裾花自然園への道です。ここから先は自転車も含めて車両は通行できません。園内の散策も込みでここから行って帰ってくるのに2-4時間を要するとのことです。

期間限定で運行される路線バスのバス停です。路線バスの運行区間は奥裾花自然園入口までなので、観光センター→自然園入口までの一般車両通行禁止区間を車両移動することができます。

バスの運行形態も特別で、長野バスターミナルを出発後、権堂入口を出てからは鬼無里まで無停車という特殊な路線となっています。

運行されるのは水芭蕉のハイシーズンに限られ、2021年度については運行を終了しているとのことです。

観光駐車場にはお手洗いが2つあります。奥裾花大橋にもお手洗いがありますが、そこからは全くお手洗いはないので貴重です。

設備は以下の通りです。

男女別
小便器3
個室洋式1
多目的

この土台のようなものは観光駐車場手前にある旧料金所です。現在料金所は観光駐車場の先に移転しています。

奥裾花渓谷の写真(地学的な見どころ)

奥裾花渓谷をロードバイクで走行した際に、地学的に面白そうなところをいくつか写真に撮っておいたのでご紹介します。

これは林道大川線分岐点を観光駐車場方面から見たアングルです。

こちらは猿の水飲み場と言われる地形です。一般的にはポットホールと呼ばれることが多いように思います。水やそれにより運搬された小石の力で岩が浸食されたもので、一見して自然にできたとは思えない曲面になるのが特徴です。

長野県では神社などにこのように浸食された石が置いてあることが多いように思います。

こちらは蜂の巣状風化岩というものです。珍しい形状の浸食ですが、岩の中でも成分にばらつきのあるところが選択的に風化し、このような形になったということです。

こちらは千畳岩という砂岩の一枚岩です。左下隅の看板が高さ1.6m程度なので、どれほど大きいかがお分かりいただけるかと思います。

こちらは分かりにくいですが、サンドパイプという生物の巣の化石です。岩肌に小さい円形の穴が空いています。奥裾花渓谷で見られる岩は海成砂岩なので、シャコやアナゴのように海の砂に穴を掘って暮らす生物の巣だと考えられているそうです。

こちらは鏡肌と言われる地形です。地形の変動で岩が滑って移動した際に、滑り面が滑らかな面として露出したものです。ちょうど写真中央部分が滑り面に当たります。

そしてこちらが動画にも映っている道路沿いの露頭です。スケールは小さめですが伊豆大島の地層大断面を思わせる分かりやすい露頭となっています。

大ざっぱに見ていくだけでもこれだけの見どころがあります。もっと専門的に見ていくとかなりボリュームのある地形観察が楽しめるのではないかと思います。

上高地みそ 上高地糀みそ(白)

味噌が切れてしまったので、新しい銘柄を買ってきました。いつも田舎味噌が多いので気分を変えて白味噌にしてみました。

製造元は山形村の上高地みそ株式会社です。山形村は松本市の南西方向にある自治体です。

白味噌なので塩気はおとなしめですが、物足りないと思って大量に投入すると味がおかしくなってしまうので、薄味に仕立てるのがポイントです。

冷蔵庫でしなびていた野菜を使って味噌汁を作りました。味噌汁はどんな具材でも大体吸収してくれるのでありがたいメニューです。

サントリー天然水(北アルプス)

サントリー天然水と言えば産地は南アルプス、山梨県北杜市を思い浮かべる方が多いと思いますが、このほど長野県大町市に新たにサントリーが工場を建設し、北アルプスバージョンのサントリー天然水が出荷され始めています。

南アルプスのイメージが強いので、パッと見何かの間違いにも見えるパッケージです。

私は利き水ができるほど水にうるさいわけではないですが、地産品ということで親しみを感じる商品です。

工場は大町市の国営アルプスあづみの公園付近にあるとのことです。そのうち外観だけでも見学してみたいものです。

戸隠そば準備中

先日戸隠高原を自転車で走っていたのですが、そばの花が咲いているのを目撃しました。

そばには春に種をまいて夏に収穫する夏そばと、夏前に種をまいて秋に収穫する秋そばの2種類があるそうです。比率としては秋そばの方が一般的らしく、確かに県内のそば屋さんに”新そば”の宣伝が出るのも秋のような気がします。

一方で、このように夏そばの栽培が行われている畑も多くあります。県内を走っていると戸隠のような標高の高いところから、千曲川の河川敷のような標高の低いところまで、割とどこでも栽培されているという印象です。

【本の紹介】長野電鉄百年探訪

2020年に創業100年を迎えた長野電鉄の歴史をまとめた本です。非常に面白かったので良いところを挙げてご紹介します。

良いところ1

いわゆる社史とは少々違い、著者の今尾恵介氏が分析した路線網整備にあたっての官庁との許認可のやりとり、報道での取り上げられ方、一般募集されたエッセイによる個人の記憶、と3方向から長野電鉄の歴史を見る内容になっています。

良いところ2

出版年が2020年と新しいので、直近のイベントも全て網羅されています。インバウンド旅行者によるスノーモンキー特需、元東京メトロ03系の導入、新型コロナウイルスのことについても記載されています。

良いところ3

資料が豪華で、著者による手書きの縦断線形図、村松昭氏による描きおろし鳥瞰図、廃止された屋代線・木島線の駅を含む各駅図鑑もついています。
鉄道遺構の紹介ページもあり、非常に充実した内容です。

オススメです

日頃長野電鉄を利用している、あるいは利用したことのある方にはもちろん、長野に観光に行く時に長野電鉄に乗りたいなあ、という方の予習用にもオススメです。
Amazonで取り扱いがあるので、入手性は非常に良いと思います。