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AMD Software 25.3.2がリリース

大きいゲームタイトルが出たためか、オプショナルでドライバの更新がありました。

AMD Software: Adrenalin Edition 25.3.2 Optional Update Release Notes

[amd.com]

新たにAssassin’s Creed ShadowsとThe Last of Us Part II Remasteredがサポート対象に追加されました。特にアサシンクリードの新作は大人気を博しているとのことですので、これに対応してのリリースなのかもしれません。

このほか、修正された不具合に気になる点がありました。”Windows UpdateがRX9000シリーズのドライバを上書きしてしまう不具合を修正した”とのことです。RX9000シリーズではないのですが、Windows UpdateがAMD製のドライバを上書きしてしまう問題は、我が家でも描画がクラッシュした際に発生していました。そのものズバリの不具合修正ではないものの、なんとなく経験したトラブルと関係がありそうな内容で少々気になっています。

AMD Software 25.3.1がリリース

RX9000シリーズの発売に伴ったリリースなのでリリースノートも盛りだくさんになっています。

AMD Software: Adrenalin Edition 25.3.1 Release Notes

[amd.com]

新たにサポートされた製品にRX9070XTおよび9070はもちろん含まれているのですが、モバイル系のRyzen AI Maxなども新たなサポート対象製品としてあげられています。

FSR4等の新機能

FSR4やImage Sharpning2はRX9070系限定の機能として紹介されています。そんな中でFluid Motion Frames2.1に関してはRX6000シリーズ以降およびHX300シリーズでも使用可能な新機能となっています。

AMD Install Manager

ドライバそのものではないですが、今回のバージョンからAMD Install Managerと称するインストール管理用のアプリが別立てでインストールできるようになりました。これを使うとグラフィックスドライバやチップセットドライバ、などのインストールサポートができるようになっているということです。インストールのサポート以外にも自動アップデートを選択することもできるようになっています。

そのほか、AI系のパフォーマンス向上なども施されているということです。

Radeon RX9070シリーズのベンチマーク記事

発売に先駆けてベンチマーク記事が公開になっていました。

新GPU「Radeon RX 9070 XT」が3月7日発売。一足早くRDNA 4のお手並み拝見

[PC Watch]

RDNA4世代初の製品で、製品ラインナップとしてはミドルハイクラスに相当するものだそうです。競合製品として想定しているのはRTX 5070tiとされています。

ベンチマーク結果を見てみると、相変わらずレイトレーシング処理が絡むとちょっと見劣りはしますがそれでもまあまあ健闘しているくらいの水準には達しつつあると思います。特にゲームタイトルによっては互角かそれ以上のパフォーマンスが出ることもあるようなので、ゲーム目的ではなかなかいい製品になっているのではないかと思います。

ゲーム以外のGPGPU的なワークロードについては相変わらずRadeonの苦手分野で、NVIDIA製品の方がかなり向いているという状況です。

シリーズ初の製品なのでハイエンドから・・・ではなくあえてミドルハイクラスでコストパフォーマンス勝負を仕掛けているような印象を受けます。9070XTは現地価格599ドルからという価格で投入されるそうですから、一定程度価格競争力はありそうに思います。

ゲーム性能の部分ではここ数年の製品群の中でも競合製品とかなりいい勝負になってきた感があるので、GPU分野でも存在感を発揮してもらいたいところです。

Radeon RX9000シリーズが発表

日本時間の2/28夜にAMD Radeonの次世代シリーズとなるRX9000シリーズが正式に発表になりました。RX9000シリーズからはチップのアーキテクチャがRDNA4世代に更新されているのが最大の特徴です。

珍しく一般向けにお披露目のYoutubeライブがありました。

レイトレ性能が2倍になった「Radeon RX 9070」正式発表!

[PC Watch]

最初のSKUは9070と9070XTの2種で展開されるそうです。ターゲットとしては4Kでのゲーム体験とされています。

今回は従来Radeonが不得手とされていたレイトレーシング性能の強化に力を入れているそうで、効率はRDNA3比で2倍に達するということです。

また、AMDが非常にプッシュしているFSRもFSR4にアップグレードされ、ネイティブ4Kに対して3-4倍のフレームレートを出力し、しかも見た目についても改善がされているということです。

価格に関しては9070が549ドルから、9070XTは599ドルからということで、1ドルあたりのパフォーマンスが競合するNVIDIA製品に対して優れているという点をPRしています。

また、動画の最後の方では第二四半期に9060ファミリーも投入見込みであることが予告されています。

549ドルというと1ドル150円計算では8万円ちょっとになりますが、実際の国内価格はもうちょっと高いものになると思います。しかし昨今のビデオカードの中では割の手の届きやすい価格で初登場になりそうです。9060の情報も引き続き楽しみです。

AMD Software25.2.1がリリース

2月の大型ゲームタイトルの発売に合わせてなのか、バージョン25.2.1がリリースとなりました。

AMD Software: Adrenalin Edition 25.2.1 Optional Update Release Notes

[amd.com]

モンハンワイルズとシヴィライゼーション7に対応しているのが大きいトピックといえそうです。

不具合修正も入っていますが今回のバージョンはWQHLではなくオプショナルのバージョンなので、当該タイトルをプレイする予定のない場合は見送っても問題ないものと思います。

個人的には年末年始にドライバ周りで苦しんだので更新するか迷いますが、いったんは様子を見ようかと思っています。

Radeon RX9070は3月に登場予定

新しいRDNA4世代のチップを搭載したRadeon RX9070と9070XTの登場がCESで発表されていましたが、具体的な発売時期が2025年3月ということが発表されたそうです。

Radeon RX 9070は3月初旬に発売

[PC Watch]

決算発表に合わせての情報だったので決算関連のスライドも見てみました。データセンター向けの製品とクライアント向け製品については前会計年度比で1.5倍程度売上増と好調のようなのですが、Radeonに代表されるGPU製品は前会計年度比で60%程度売上減と振るわないようです。長らくゲーミング市場では苦戦している印象ですが、RDNA4がよい製品になっていることを期待したいです。

(続々)The Version of AMD Radeon Software…というエラー

また表題のエラーが発生してしまったので対処を行いました。結論から言えば今回はドライバの再インストールで解決したのですが、既存のドライバのアンインストール方法がいつもと少し違いました。

前回発生時の記録はこちらです。

通常はAMD Softwareをアンインストールするか、AMD Cleanup Utilityで削除を行うのですが、今回は海外のフォーラムで見た情報をもとにデバイスマネージャーでドライバのアンインストールを行いました。

デバイスマネージャーからのデバイスのアンインストールは(高度)と書いてあってちょっと心配になるのですが、プログラムと機能からのアンインストールと内部的な挙動が違うのかもしれません。

AMD at CES2025

毎年恒例のCESが開催になり、AMDからも色々と発表がありました。

3D V-Cache搭載のCPUラインナップ拡充

ゲーム向けとして訴求されている3D V-Cache搭載のCPUが新たに発売されるそうです。デスクトップ向けは9950X3Dと9900X3D、また新たにモバイル向けとして9955HX3Dが登場するそうです。ゲーム向けと言われてはいますが、AMDの発表によれば大容量のキャッシュはクリエイティブ系のアプリケーションにも効果があるということです。

3D V-Cacheはゲームでも効くものと効きにくいものがあるようなのですが、ハマればかなりの効果を発揮するそうです。モバイル向けも追加されたので、従来よりはもう少しメジャーな存在になってくるかもしれません。

RDNA4搭載のVGAが発表

まだ発売見込みの発表までで具体的な性能や価格については触れられていませんが、RDNA4世代のGPUを搭載したVGAが2025年の第一四半期中にも登場見込みということです。現時点では上位モデルの9070XTと9070が発表になっています。

今回からAMDのVGAはモデルナンバーの命名ルールを変更し、Nvidiaと同じく十の位で性能の優劣を表記する方法にするそうです。またこの十の位の値はGeforceのモデルナンバーと競合するように命名されているということなので、今回発表された9070であればRTX5070に対抗するものという立ち位置での命名になっているということです。

(続)The Version of AMD Radeon Software…というエラー

以前表題のエラーに遭遇し、「ドライバをアンインストール後再度インストールしたところ解決した」というエントリを書きました。

エラー内容としては同じなのですが、ドライバの入れ直しで解消しないケースに遭遇したのでまとめておきたいと思います。

事象

発生のきっかけ

久々にSteamでKenshiを遊んでいたところ、突然ゲームがクラッシュしてPC自体が再起動してしまいました。Kenshiはクラッシュの多いゲームなのでこれ自体はあまり驚くことではないのですが、その後が普段と少々違いました。

症状

再起動後VGAのドライバがロードできず、3Dのアクセラレーションがかからない状態になってしまいました。デスクトップなどの画面表示に異常はありませんが、ゲームを実行するとfpsが15程度しか出ないという状態でした。

この状態でAMD Softwareを起動しようとすると表題のエラーが表示されました。

また、デバイスマネージャーでVGAの状態を確認すると、「問題が発生したのでこのデバイスは停止しました。 (コード 43)」というエラーが発生していました。

またデバイスのプロパティを詳しく見てみると、「amduw23gが読み込めず、デバイスが開始できない」旨のイベントログが残っていました。

対処(今回は効果のなかったもの)

デバイスドライバの入れ直しも含めて様々な対処を行いましたが、この時点では改善できませんでした。ただここに挙げた対策は一般的には有効とされているものばかりなので、同様のエラーが発生したときに試してみる価値はあると思います。

  • デバイスドライバの入れ直し
  • キーボードショートカットによるVGAのリセット(Ctrl+Shift+Win+B)
  • デバイスマネージャーでVGAを一旦無効にして再度有効にする
  • Windowsを起動後、”AMD Cleanup Utility”でドライバをきれいに削除して入れ直し
  • システムの復元

ここまでやってみてダメだったので、もうWindowsごとクリーンインストールすることにしてしまったのですが、Windowsを入れ直しても問題が解消しませんでした。

解決までの経緯

今回の問題はなぜか偶発的に解決してしまいました。行った操作はこのような形でした。

  1. クリーンな状態のWindowsにドライバをインストールしたところ、問題が解消していないことを確認
  2. 一旦セーフモードで起動し、AMD Cleanup Utilityを実行する準備をする(ドライバ削除後、ワークステーション用のPROドライバを入れてみるつもりだった)
  3. セーフモード起動時に「問題が発生したため、暗証番号「PIN」を使用できません。クリックして…」という全く関係ないエラーが発生
  4. PINを再設定しようとしたが、PIN再設定用の画面が一瞬表示されてすぐ消えるので設定できず
  5. ログイン画面でShiftキーを押しながら再起動し、Windows回復環境を起動してWindowsを初期化
  6. なぜかVGAドライバの問題が解消

PINの問題は全く関係ないように思うのですが、仕切り直しの意味で実行したWindowsの初期化により問題が解消しました。

原因と正しい対処の検討

結局何が悪いのかは良く分からなかったのですが、ネット上の情報を色々見ていると「Windows UpdateがRadeonのディスプレイドライバを上書きすることがあるので、Windows Update経由でデバイスドライバを入手しないようにした方が良い」という意見が多くありました。

AMD software not compatible with your graphics driver

[Reddit.com]

この設定は”システムの詳細設定”内の”ハードウェア”タブにあるデバイスのインストール設定というものです。デフォルトで有効になっていますが、Radeonだけなのか、この設定がトラブルの原因になるという指摘が多くありました。デバイスドライバは基本的に手動でまめに更新するので、私も今回の件を機に無効にしました。

今となっては詳しい検証が困難になってしまいましたが、この”本来読み込まれるべきドライバに対して別の何かが優先して読み込まれている”という状況は確かにありそうに感じます。

さすがにWindows自体を入れ直せば問題は解消しそうなものですが、それでも問題が起きたのはWindowsインストール時点で何らかのドライバがインストールされてしまったのではないかと思うからです。

結局別途AMDから入手したドライバをインストールしても問題は解消せず、”ドライバがある状態でWindowsの初期化をしたら解消した”わけですから、クラッシュ後に異常が起きたのはどちらかというとWindowsの挙動が原因ではないかという気がしています。

今思えば一番解決に近そうなのは

  1. AMD Cleanup Utilityを使用し、セーフモードでドライバを完全に削除
  2. セーフモード中にWindows Updateからデバイスドライバを入手しないよう設定変更
  3. 再起動後ドライバを再度インストール

だったかもしれません。

AMD Software 24.12.1がリリース

ホリデーシーズンの大型タイトルに対応したバージョン24.12.1がリリースとなりました。

AMD Software: Adrenalin Edition 24.12.1 Release Notes

[amd.com]

今回は新規サポートタイトルが多く、話題のS.T.A.L.K.E.R. 2もサポートタイトルに含まれています。

このほか、WindowsのWSL2でROCmが正式にサポートされるようになったということです。ROCmはAMD製のGPUでAIワークロードを最適化できるように設計されたプラットフォームだということです。

以前はLinux環境でROCmを使うのが一般的とされていたそうですが、今回のWSL2対応でWindows環境でもROCmが使えるようになったそうです。AI用のGPUと言えば圧倒的にnvidia製が強いのでRadeonは影が薄いですが、どうしてもRadeonでAI系の処理をしたいという方には朗報なのではないかと思います。