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Ryzen7 9800X3Dが発表

ゲームに向いているとする3D V-Cacheを搭載するX3DシリーズのRyzen9000シリーズ版が発表になりました。

第2世代3D V-Cacheでゲーム性能が最大8%向上した「Ryzen 7 9800X3D」

[PC Watch]

3D V-Cacheの配置を変更することによりCPUクロックが上がりやすくなり、性能が向上しているということです。

8コア16スレッドという仕様は9700Xと同様ですが、ベースクロックは4.7GHzと高めに設定されており、最高クロックは5.2GHzとこちらはやや抑えめになっています。ベースクロックは9950Xよりも高いので、ゲーム向けを意識して基礎性能を高めに設定しているのかもしれません。

そのせいもあってかデフォルトのTDPは120Wとなっています。

AMD Software 24.10.1がリリース

10/18付けで24.10.1がリリースされています。

AMD Software: Adrenalin Edition 24.10.1 Release Notes

今回のバージョンではUnknown 9: AwakeningとCall of Duty: Black Ops 6が新規タイトルとして新たにサポートとなりました。

仮想超解像度技術とラグ軽減を同時に適用できるHYPR-Tuneの新規対応タイトルとして、

  • Call of Duty: Black Ops(初代)
  • 7 Days to Die
  • Once Human

がリストアップされています。少し前のタイトルも含めて人気のあるものが順次サポート可能になってきている印象です。

AMD Software 24.9.1がリリース

10/1付けでバージョン24.9.1がリリースとなりました。

AMD Software: Adrenalin Edition 24.9.1 Release Notes

[amd.com]

今回新たにサポート対象となったのは以下のタイトルということです。

  • Frostpunk 2
  • God of War Ragnarok
  • Warhammer 40,000: Space Marine 2
  • The Sims4 DirectX11 Update

AFMF2

また、ベータ版のドライバでは提供されていたというAFMF2が正式版として提供開始されました。AFMF2ではAIによるフレーム生成に最適化が図られており、Ryzen AI 300系などのNPUが搭載されているとより高いパフォーマンスが期待できるということです。

フレーム生成のレイテンシーも従来のAFMFより向上しているとのことです。従来同様単純なON/OFFで有効にできますが、細かい設定を個別に行うことも可能ということです。

Geometric Downscaling

もう1つ地味ながら興味深い機能がGeometric Downscalingです。これは動画再生時にウィンドウサイズがネイティブ解像度よりも小さい場合に発生する描画の潰れやノイズを抑制し、よりなめらかに見せる技術ということです。

利用可能な製品は統合型のRadeon800Mシリーズかデスクトップまたはモバイル向けのRX7000シリーズでのみ利用可能ということです。これは我が家の環境で使えるようなのでありがたい機能です。

ちょうど10/8にディアブロ4の拡張パックが発売されるので楽しみにしていたところですが、AFMF2が正式提供となったのでゲーム体験の上積みも期待できそうです。

AMD Software 24.8.1がリリース

8/29付けでバージョン24.8.1がリリースとなっています。

AMD Software: Adrenalin Edition 24.8.1 Release Notes

[amd.com]

新規にサポートされているゲームタイトルは以下の4つとなっています。

  • Call of Duty: Black Ops 6 Open Beta
  • Concord
  • FINAL FANTASY XVI
  • Star Wars Outlaws

この他にHYPR-Tuneが強化され、HYPR-RX設定がゲームを起動したまま直接可能になりました。従来は設定変更後にゲームの再起動が必要でした。

Anti-Lag 2 がGhost of Tsushima DIRECTOR’S CUTに対応しました。これにより同タイトルの解像度4K、描画品質Very Highの状態で約28%入力レイテンシを軽減できるとのことです。

AI関連にもアップデートがあり、AMD向けに設計されている画像生成アプリのAmuse2.1.0に最適化が完了しているとのことです。Amuse2.1.0はFlux.1モデルに対応しているとのことですが、動作させるためにはVGAはRX7900以上、メインメモリが32GB以上必要とさすがになかなかの高スペックを要求するものとなっています。

Ryzen9000シリーズ上位モデルのベンチマーク

製造上の問題で発売が若干延期になったRyzen9000シリーズの上位モデルに当たる9950Xと9900Xのベンチマーク記事がPC Watchさんに掲載されていました。

注目の「Ryzen 9 9950X」はどこまで速くなる?Core i9-14900Kとガチ勝負

[PC Watch]

上位モデルは9950Xでは16コア32スレッド、9900Xは12コア24スレッドとコア数が多くなっています。上位モデルはパッケージとしてCPU内にダイを2個搭載しているので、TDPもそれぞれ170W・120Wと高めの設定になっています。

性能面ではZen5コアの特徴であるシングルスレッド性能が順当に発揮されているという印象です。上位モデルはコア数が多いのが強みではありますが、Ryzen9000系はそれほどマルチスレッド性能を要求されない低-中負荷の作業時に良さが目立つように感じます。

前世代に比べて効率は良くなっているようですが、テストで使用しているCPUクーラーが360サイズのラジエーターを搭載するかなり高性能なものなので、ベンチマークテストのような高負荷のタスクをさせると設計電力の最大までCPUが仕事をするようです。

設計電力最大までCPUが回ってしまうとちょっと電気の使い過ぎだなという場合はUEFIで電力を絞って運用するなどすれば取り扱いがしやすいかもしれません。

Ryzen9000シリーズは前世代に比べて発熱量が少なくなっているので、冷却装置のキャパシティやUEFI設定で最適な設定を詰める余地がかなりありそうに感じます。この点非常に自作をする上では面白い製品群になっているのではないかと思います。

Ryzen9600・9700は日本国内で8/10に発売

Zen5コアを搭載するRyzen9000シリーズのミドルレンジクラスにあたる9600と9700が日本国内では8/10に発売されるということです。上位モデルも元々同時発売の予定だったようですが、製造上の問題により上位モデルは遅れて発売される予定です。

発売に先んじてベンチマーク記事も公表されています。

Zen 5採用の最新鋭CPU「Ryzen 7 9700X/5 9600X」の実力を試す

[PC Watch]

今回採用のZen5アーキテクチャはシングルスレッド性能が高まっているということでしたが、テスト結果からも性能向上が読みとれる結果となっています。

基本性能が向上した上で注目したいのは消費電力の低さと発熱の少なさです。今回の9600と9700は電力リミットが88W、熱リミットが95℃となっています。テストでは熱よりも先に電力リミットに到達してCPU自体の温度は60℃台でテストを終えています。

最近のCPUは簡単に80℃や90℃に達してしまうような高発熱なものが多い中、この発熱の少なさはかなり取り扱いが楽そうです。ハイエンドラインの製品の性能にも注目したいと思います。

AMD AFMF2のテクニカルプレビューが公開

AFMFの略称で知られる”AMD Fluid Motion Frames”のバージョン2がテクニカルプレビューで試せるようになっています。

AFMFはゲームのフレームレートを補完して、スペックが不足している状態でも滑らかに表示を行う技術です。対応したハードウェアさえ用意すれば様々なタイトルで利用できるという点が注目されました。私の普段の環境でも活用しています。

バージョン2に関して紹介する記事があったので見てみました。

AMD Fluid Motion Frames 2 Technical Preview Now Available

[amd.com]

まず、パワーユーザーがより細かい設定をできるように”Search Mode”というオプションが追加されました。”High”と”Standard”の2種の設定があり、WQHD以上の解像度ではHighが推奨、フルHDまでの解像度であればStandardが推奨になるそうです。解像度に合ったモードを選択することでより画質が向上するということです。

これらの設定はAMD Software側でハードウェアをスキャンして自動で設定することも可能ということで、難しいことを考えたくなければAuto設定にすることで、PC構成に最適な設定を適用してくれるようです。統合型GPUを使っている場合でも最適な設定にしてくれるということです。

また、全体的にフレーム生成のレイテンシーが低下しているそうで、設定にかかわらずAFMF1と比較するとパフォーマンスは向上しているということです。

テクニカルプレビューは今からでもさっそく試せるらしいのですが、AMD Softwareのプレビュー版を導入する必要があります。興味はあるのですが3日前にドライバが原因と思われるトラブルでOSを入れ直したばかりなので、今回は試さずにリリース版のドライバに統合されるのを待ちたいと思います。

Ryzen 9000シリーズの発売がやや延期

当初7月末と言われていたRyzen 9000シリーズの発売日が若干延期になったそうです。

Ryzen 9000シリーズが発売延期。初期生産ユニットに品質問題

[PC Watch]

品質問題ということで具体的に何がどのように品質基準を満たしていなかったのかまでは公表されていません。初期ロットはいったん回収して良品と交換する都合上、発売日が1-2週間遅れるということです。

Zen5コア製品の先頭ランナーでもあるので、いきなりつまずかないよう慎重に進めていそうな雰囲気が感じられます。特に発売直後に何らかのトラブルを抱えると、後に改善されたとしても製品の悪いイメージが固定されてしまうことも考えられます。延期は少々残念ですが、発売後の情報を待ちたいと思います。

AMD Software 24.7.1がリリース

バージョン24.7.1がリリースとなっています。

AMD Software: Adrenalin Edition 24.7.1 Release Notes

[AMD.com]

新たにゼンレスゾーンゼロと祇:Path of the Goddessがサポート対象となっています。

特に祇:Path of the Goddessに関してはRX7000シリーズで大きくパフォーマンスが向上しているということです。

他にも新たにHYPR-RXサポートのタイトルが追加されているほか、Dota2がAnti-Lag2のサポート対象となりました。Anti-Lag2のサポートタイトルはCouter-Strike2のみで、しかも正常に利用できないという波乱含みのスタートでしたが、2つ目のサポートタイトルが登場したことになります。

Ryzen9000シリーズの追加情報

価格以外の情報がおおよそ明らかになったようです。

Ryzen 9000は4nmのZen 5コアに強化。新OC機能も追加

[PC Watch]

4nmプロセスルールで製造されるZen5コアが採用され、IPC(Instructions Per Cycle)は16%向上しているということです。Zenコアの登場以降IPCは世代ごとにコンスタントに向上を続けています。

また、先代のRyzen7000シリーズに対して消費電力も少なく、最初に発売されるSKUのうち下位の2モデルはTDPが65Wに設定されているということです。下位とは言っても8コア16スレッドと6コア12スレッドなので、この規模でありながら65Wというのはかなり使い勝手が良さそうに感じます。

発売日も米国時間で7月31日と決まっているようですが、まだ米国価格も含めて価格情報は公開されていません。昨今の円安傾向から見ると日本の国内価格は厳しい感じになりそうではありますが、注目しておきたいと思います。