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Ryzen 7 5800Xによる動画エンコードの速度

CPUをRyzen 7 5800Xに換装してからしばらく経ちましたが、やはり一番速くなったと感じるのは動画エンコードの速度です。

前のRyzen 5 1600X+Davinci ResolveでYoutube用の1080p動画のエンコードを行うと、従来は大体60フレーム/秒くらいの処理速度でした。偶然ですがほぼ等倍くらいの処理速度だったので、15分の動画をエンコードするのには15分かかるといった状況でした。

現在のRyzen 7 5800X機では90フレーム/秒くらいの速度でエンコードを行うことができます。大体動画の長さの2/3程度で処理が終わるので、15分の動画であれば10分ちょっとで完了ということになります。やはりCPUが強化されると結構変わるものだと思います。

Davinci Resolveの場合、有償版のDavinci Resolve StudioだとGPU処理のされ方が違うという(よりGPUが有効活用される=速くなる?)話をよく聞くので興味はあるのですが、残念ながら体験版などはないのでちょっとお試しというわけには行かないようです。しかも私の環境の場合はRadeonなので、この点がどういう結果になるかも何とも言えません。

そういったわけでベスト中のベストとは言わないまでも、かなりエンコード時間が短縮されたのでこの点は大変満足です。

Radeon Software 21.3.1がリリース

RX6700の登場に合わせてドライバも更新されました。

Radeon Software Adrenalin 2020 Edition 21.3.1 Release Notes

[amd.com]

RX6700のサポートに加えてRadeon BoostとRadeon Anti-LagがDirectX12に対応しています。

この更新に合わせてそれぞれの機能と設定方法を説明してくれる短い動画が公開されています。

Radeon RX6700XTのベンチマーク記事

PC WatchさんにRX6700XTのベンチマーク記事が掲載されていました。

メモリ12GBを備えたAMD「Radeon RX 6700 XT」の実力

[PC Watch]

AMDとしてはNVIDIAのRTX3070に対抗することを想定した製品と位置づけているようです。希望小売価格はRTX3070よりは低めに設定されており、この点においてアドバンテージがあるということのようです。

記事中のベンチマーク結果を見てみると、AMDが競合と位置づけるNVIDIA製品と比べるとベンチマークスコアは一枚落ちる印象です。特にレイトレーシングを使用する場合は圧倒的にNVIDIA製品が有利となるので、この点は注目すべきポイントかと思います。

一方で、Resize BAR対応のタイトルでは互角か若干有利という結果なので、今後Resize BAR対応タイトルがどれだけ増えるか、または大型タイトルが対応するか次第で評価も変わって来そうです。

製品自体は3/19の夜から販売開始らしいのですが、どの程度市場に供給されるのかも含めて動向が少々気になります。

Radeon RX6700XTが発表

かねてから上半期中に製品を投入する旨が予告されていましたが、RX6000系統のミドルレンジ製品となるRX6700XTが発表されました。

AMD、1440pゲーミングに最適化した「Radeon RX 6700 XT」

[PC Watch]

製品の売りは”1440pゲーミングに特化している”ことなんだそうで、GDDR6メモリを12GB搭載することで昨今の1440p対応ゲームで高パフォーマンスを発揮するとのことです。

Youtubeの発表動画でも2560 x 1440(WQHD) 165Hzのディスプレイが紹介されていますが、ゲームタイトルに加えてハード面においてもフルHD以上で高リフレッシュレートを実現する製品が増えてきています。この辺りの情勢をにらんでの製品コンセプトなのかもしれません。

カードの消費電力は230Wとなっており、補助電源は8pin+6pinの構成ということです。リファレンスカードではファン2基による冷却ですが、実際の製品では3基で冷却するものが多いようです。

製品は2週間後の3/18から発売で、主要ベンダから多数の製品が供給される見込みとのことです。折からの半導体不足があるのでなかなか安定供給は難しいかもしれませんが、ハイエンド製品に比べれば数の出る製品だとは思うので頑張っていただきたいところです。

Radeon Software Adrenalin 2020 Edition 21.2.1がリリース

PCを入れ替えていたこともあって12月末からバージョンを飛ばしてしまいましたが、2月頭に21.2.1がリリースとなっています。

Radeon Software Adrenalin 2020 Edition 21.2.1 Release Notes

[amd.com]

新規のサポートタイトルとしてはMediumが挙がっており、RX6800XTで4K表示を行った際に9%前後のパフォーマンスアップが望めるとのことです。

この他いくつかの不具合修正も行われていますが、既知の不具合としてシステムがアイドル状態でもRadeon SoftwareのCPU使用率が高くなる問題が挙がっています。この問題が生じているユーザはRadeon Softwareに搭載されたバグリポート機能で報告をして欲しいとのことです。

Ryzen5000シリーズのResize BAR対応

PC Watchさんに興味深い記事が掲載されていました。

AMD、Re-Size BAR対応のRyzen 5000シリーズ向け新BIOSを2月に公開

[PC Watch]

Resize BARは”リサイズできるベースアドレスレジスタ”といった意味合いのようです。

通常、GPUのVRAMへのアクセスは32bitOSとの互換性維持のため、デフォルトではかなり制限されたレジスタによりなされているそうです。

これを対応したマザーボード・GPU・ドライバの組み合わせで拡張できるようにし、メモリアクセスの高速化でパフォーマンスアップを図るというのがこのResize BARだそうです。

AMDはこのテクノロジをAMD Smart Access Memoryという通称で呼んでいます。

AMD Smart Access Memory

[AMD.com]

Resize BARを利用する環境としてはRyzen5000シリーズ、AMD500系マザーボード、Radeon RX6000シリーズ、対応BIOSと対応ドライバが必要になるようです。今回のニュースはこの対応BIOSのリリース予告のようです。

NVIDIAもResize BARの対応を進めており、まずはモバイル向けRTX30シリーズ+IntelまたはAMDの対応CPUの組み合わせで対応できるようになるそうです。

デスクトップ向けではリリース間近と言われているRTX3060からサポートを開始し、3月にはリリース済みのRTX3000シリーズがVBIOSの更新によりサポートを開始するそうです。

GeForce RTX 30 Series Performance To Accelerate With Resizable BAR Support

[NVIDIA.com]

まだ適用環境が限定的過ぎる感じはしますが、もう少しするとサポートされる環境も増えてきて割と身近なテクノロジになるのかなという感じはします。

AMD at CES2021

年明け恒例のCESが開催されていますが、今年は全面的にリモート開催となっています。日本時間の1月13日未明にAMDの基調講演があったようです。

AMD、今年上期にもメインストリーム向けRDNA 2 GPUを投入。モバイルも

[PC Watch]

メインストリーム向けRDNA2コア採用GPU

基調講演の中で今年上半期中にもRDNA2コア採用のメインストリーム向けGPUが発売される見込みとのことです。

RDNA2製品はRX6900と6800が発売済みなので、その下のグレードが埋まって来るものと推測されます。ちょうどVGA換装を検討していたので、これは注目しておきたい情報です。

モバイル向けRyzen5000シリーズ

Zen3コアを採用したモバイル向けRyzen5000シリーズがモバイル向けにも登場するそうです。最上位グレードはモバイル向けながら8コア16スレッド、動作クロックは4GHz台後半に達するとのことです。

早速各社のゲーミング向け製品への採用が決まっており、CES2021で同時発表になっているものもあります。

この他、OEM向けとのことですがTDPを65Wに削減したデスクトップ向けRyzen5000シリーズも新たにラインナップされています。モデルナンバーはRyzen9 5900とRyzen7 5800で、それぞれ12C/24T 3.0-4.7GHz、8C/16T 3.4-4.6GHzとなっています。

Radeon Software Adrenalin 2020 Edition 20.12.2がリリース

恒例のドライバ更新なのですが、今回の20.12.2はRX6900/6800シリーズ専用なので注意が必要です。

Radeon™ Software Adrenalin 2020 Edition 20.12.2 Highlights

[amd.com]

RX6000系向けの深刻な不具合修正か何かかと思いましたが、リリースノートを見る限り、変更点はCoolermasterのRGBLED機能のサポートのみに見えます。

変更点が限定的すぎるので珍しい特定シリーズ専用のドライバリリースになったのかもしれません。

Radeon Software Adrenalin 2020 Edition 20.12.1がリリース

12/8付けでバージョン20.12.1がリリースになっています。

Radeon Software Adrenalin 2020 Edition 20.12.1 Release Notes

[amd.com]

今回のバージョンでは新たにリリースされたハイエンドGPUである、RX6900をサポートしています。製品リリースと同時のドライバ公開となっています。

このほか、新たなゲームタイトルとしてCyberpunk2077がサポートされています。

RX6800シリーズもリリースされたばかりですが、修正された不具合の中にはRX6800シリーズに関連するものが複数あるので、さっそくRX6800シリーズを導入された方は入れておいて損のないバージョンではないかと思います。