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Radeon RX6700XTが発表

かねてから上半期中に製品を投入する旨が予告されていましたが、RX6000系統のミドルレンジ製品となるRX6700XTが発表されました。

AMD、1440pゲーミングに最適化した「Radeon RX 6700 XT」

[PC Watch]

製品の売りは”1440pゲーミングに特化している”ことなんだそうで、GDDR6メモリを12GB搭載することで昨今の1440p対応ゲームで高パフォーマンスを発揮するとのことです。

Youtubeの発表動画でも2560 x 1440(WQHD) 165Hzのディスプレイが紹介されていますが、ゲームタイトルに加えてハード面においてもフルHD以上で高リフレッシュレートを実現する製品が増えてきています。この辺りの情勢をにらんでの製品コンセプトなのかもしれません。

カードの消費電力は230Wとなっており、補助電源は8pin+6pinの構成ということです。リファレンスカードではファン2基による冷却ですが、実際の製品では3基で冷却するものが多いようです。

製品は2週間後の3/18から発売で、主要ベンダから多数の製品が供給される見込みとのことです。折からの半導体不足があるのでなかなか安定供給は難しいかもしれませんが、ハイエンド製品に比べれば数の出る製品だとは思うので頑張っていただきたいところです。

Radeon Software Adrenalin 2020 Edition 21.2.1がリリース

PCを入れ替えていたこともあって12月末からバージョンを飛ばしてしまいましたが、2月頭に21.2.1がリリースとなっています。

Radeon Software Adrenalin 2020 Edition 21.2.1 Release Notes

[amd.com]

新規のサポートタイトルとしてはMediumが挙がっており、RX6800XTで4K表示を行った際に9%前後のパフォーマンスアップが望めるとのことです。

この他いくつかの不具合修正も行われていますが、既知の不具合としてシステムがアイドル状態でもRadeon SoftwareのCPU使用率が高くなる問題が挙がっています。この問題が生じているユーザはRadeon Softwareに搭載されたバグリポート機能で報告をして欲しいとのことです。

Ryzen5000シリーズのResize BAR対応

PC Watchさんに興味深い記事が掲載されていました。

AMD、Re-Size BAR対応のRyzen 5000シリーズ向け新BIOSを2月に公開

[PC Watch]

Resize BARは”リサイズできるベースアドレスレジスタ”といった意味合いのようです。

通常、GPUのVRAMへのアクセスは32bitOSとの互換性維持のため、デフォルトではかなり制限されたレジスタによりなされているそうです。

これを対応したマザーボード・GPU・ドライバの組み合わせで拡張できるようにし、メモリアクセスの高速化でパフォーマンスアップを図るというのがこのResize BARだそうです。

AMDはこのテクノロジをAMD Smart Access Memoryという通称で呼んでいます。

AMD Smart Access Memory

[AMD.com]

Resize BARを利用する環境としてはRyzen5000シリーズ、AMD500系マザーボード、Radeon RX6000シリーズ、対応BIOSと対応ドライバが必要になるようです。今回のニュースはこの対応BIOSのリリース予告のようです。

NVIDIAもResize BARの対応を進めており、まずはモバイル向けRTX30シリーズ+IntelまたはAMDの対応CPUの組み合わせで対応できるようになるそうです。

デスクトップ向けではリリース間近と言われているRTX3060からサポートを開始し、3月にはリリース済みのRTX3000シリーズがVBIOSの更新によりサポートを開始するそうです。

GeForce RTX 30 Series Performance To Accelerate With Resizable BAR Support

[NVIDIA.com]

まだ適用環境が限定的過ぎる感じはしますが、もう少しするとサポートされる環境も増えてきて割と身近なテクノロジになるのかなという感じはします。

AMD at CES2021

年明け恒例のCESが開催されていますが、今年は全面的にリモート開催となっています。日本時間の1月13日未明にAMDの基調講演があったようです。

AMD、今年上期にもメインストリーム向けRDNA 2 GPUを投入。モバイルも

[PC Watch]

メインストリーム向けRDNA2コア採用GPU

基調講演の中で今年上半期中にもRDNA2コア採用のメインストリーム向けGPUが発売される見込みとのことです。

RDNA2製品はRX6900と6800が発売済みなので、その下のグレードが埋まって来るものと推測されます。ちょうどVGA換装を検討していたので、これは注目しておきたい情報です。

モバイル向けRyzen5000シリーズ

Zen3コアを採用したモバイル向けRyzen5000シリーズがモバイル向けにも登場するそうです。最上位グレードはモバイル向けながら8コア16スレッド、動作クロックは4GHz台後半に達するとのことです。

早速各社のゲーミング向け製品への採用が決まっており、CES2021で同時発表になっているものもあります。

この他、OEM向けとのことですがTDPを65Wに削減したデスクトップ向けRyzen5000シリーズも新たにラインナップされています。モデルナンバーはRyzen9 5900とRyzen7 5800で、それぞれ12C/24T 3.0-4.7GHz、8C/16T 3.4-4.6GHzとなっています。

Radeon Software Adrenalin 2020 Edition 20.12.2がリリース

恒例のドライバ更新なのですが、今回の20.12.2はRX6900/6800シリーズ専用なので注意が必要です。

Radeon™ Software Adrenalin 2020 Edition 20.12.2 Highlights

[amd.com]

RX6000系向けの深刻な不具合修正か何かかと思いましたが、リリースノートを見る限り、変更点はCoolermasterのRGBLED機能のサポートのみに見えます。

変更点が限定的すぎるので珍しい特定シリーズ専用のドライバリリースになったのかもしれません。

Radeon Software Adrenalin 2020 Edition 20.12.1がリリース

12/8付けでバージョン20.12.1がリリースになっています。

Radeon Software Adrenalin 2020 Edition 20.12.1 Release Notes

[amd.com]

今回のバージョンでは新たにリリースされたハイエンドGPUである、RX6900をサポートしています。製品リリースと同時のドライバ公開となっています。

このほか、新たなゲームタイトルとしてCyberpunk2077がサポートされています。

RX6800シリーズもリリースされたばかりですが、修正された不具合の中にはRX6800シリーズに関連するものが複数あるので、さっそくRX6800シリーズを導入された方は入れておいて損のないバージョンではないかと思います。

Radeon RX570のBIOSを切り替える

私のPCにはちょっと古いVGAであるRadeon RX570が入っています。

このRX570がまれにブラウジング中にフリーズする現象が確認されていたので、解決策を探るべく定期的にドライバをアップデートしつつAMDのフォーラムなどの情報も確認していました。

すると、RX570で同じ現象が発生しているらしいユーザの方が「VGAのBIOSを書き換えたら直った」という書き込みをしているのを発見しました。そのユーザの方は非公式のカスタムBIOSを導入して対処したそうです。

さすがにBIOSを書き換えるのは危険だと思いましたが、改めてカードのスペックや説明書を確認していたら使っているカードにはBIOSが2種類入っていることを思い出しました。

今運用しているVGAはSapphire製で、カードの端子付近にこのような小さいディップスイッチがあります。

初期位置はカード側(カードの表面から見て右側)で、これはSapphireのカスタムBIOSだそうです。これを端子側(カードの表面から見て左側)にすると純正BIOSを使用する設定になるそうです。

パフォーマンス的にはカスタムBIOSの方が当然良いと思いますが、安定性を考えると純正BIOSの方が有利に思えます。改善するかは不明ですが安全にBIOS変更を試せるので、とりあえず純正BIOSに変更してしばらく運用してみようと思います。

Radeon Software Adrenalin 2020 Edition 20.11.2がリリース

11/18付けでバージョン20.11.2がリリースされています。今回のバージョンはもちろん登場したばかりのRX6000シリーズをサポートした内容となっています。

Radeon Software Adrenalin 2020 Edition 20.11.2 Highlights

[amd.com]

個別のゲームタイトルとしてはWorld of Warcraft: Shadowlandsが新たにサポートされています。

RX570を使っている者としてちょっと気になったのは修正済みの不具合にRX500限定で影響のあるものが2つあることです。

  • スリープ解除後カスタムファン設定が保持されない問題
  • 高リフレッシュレートかつFreesync対応のマルチディスプレイを運用時に、デスクトップ画面またはアイドル時に描画に異常が発生する問題

いずれもかなり状況限定だと思いますが、古いVGAかつこのような状況限定の不具合も修正してもらえるとはありがたいです。こういう変更を見るとRadeon Softwareに搭載されているバグ報告機能も結構役立っているのかなという感じがします。

Radeon RX6000シリーズのベンチマーク

11/18からRadeon RX6000シリーズが発売開始ということで、PC Watchさんにベンチマーク記事が掲載されていました。

ついにGeForceの対抗馬としての十分な実力を備えた「Radeon RX 6800」

[PC Watch]

性能的にはRTX3080・3070にやや劣るくらいという感じで、かなり健闘している印象です。ゲームタイトルで性能にムラがあるのがRadeonっぽいですが、この辺りはドライバによる改善も見込めるのではないかと思います。

対応部品の組み合わせでCPUからVRAMに直接アクセスできるようになるというSAMも状況限定ながら効果があるようで、AMDファンとしてはうれしいポイントです。

RTX3080 Founders EditionとRX6800XTの物理的なスペックを比べると、カード長についてはRX6800XTが2cmほど短い一方、カード厚はRX6800XTの2.5スロットに対してRTX3080 Founders Editionは2スロットになっています。VGAは大型化が進んでいますが、競合製品に対して大きくなりすぎなかったところも好感です。