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Radeon Software19.5.1がリリース

5/13付けで19.5.1がリリースされています。ゲームタイトルのサポートには最新タイトルであるRage2が挙げられています。その他、間もなく公開が見込まれているWindows10の大型アップデート”May 2019 Update”にも先んじて対応しています。

今回のリリースは修正された不具合の項目が多いのも特徴です。DRM付きコンテンツで
Performance metrics overlay を有効にすると画面がちらつく、などの最近追加された機能に関わる不具合のほか、HD7970でドライバが正しくインストールできない問題、など旧GPUのサポートも含まれています。

RX500系統の不具合修正がないか気になりましたが、”8Kディスプレイをホットプラグした時にシステムがハングする”という私の環境では起こりえない不具合修正だったので、この点は安心しました。

STADIAノードのGPU

Googleが自前のクラウドゲームプラットフォーム”STADIA”を発表しました。

Google、同社の持つ強みを総動員したクラウドゲームプラットフォーム「STADIA」

[PC Watch]

今までもNVIDIAがGPUを従量課金でネットワーク越しに利用できるサービスを提供している例がありましたが、ついにGoogleが本格参戦してきたことになります。

普及の速度や範囲は未知数ですが、Steamも当初はValveのゲームを配信しているだけだったのが今や最大手のゲーム配信サービスになっているわけですから、一旦勢いがつくと一気に様相が変化する可能性もありそうです。

ハードウェア好きとしてはデータセンターに収容されているSTADIAノードの構成が気になります。

GPUはAMDのカスタム品で、56ストリームプロセッサ・10.7TFLOPS・HBM2採用というスペックだそうです。スペック的にはRadeon RX Vega56に非常に近いので、Vega56ベースのカスタム品の可能性もあります。

サービスに申し込むとユーザごとにノードは占有で使えるようなので、Vega56搭載PCを占有してゲームを遊べると考えると、なかなか豪華な環境と言えそうです。

Radeon Software19.3.1がリリース

3/6付けで19.3.1がリリースとなっています。

Radeon™ Software Adrenalin 2019 Edition 19.3.1 Release Notes

[amd.com]

今回の更新ではRX Vega 64使用時にDevil May Cry5のパフォーマンスが4%向上しているそうです。

その他既知の問題の修正も入っていますが、Radeon Wattman周りの不具合修正を最近の更新ではよく見かけるように思います。

今回のバージョンではRadeon VII使用時にWattmanの設定変更が適用されない問題の修正がされた一方で、Radeon OverlayでWattmanの設定変更を行うと設定変更が反映されない場合があるという既知の不具合も同時に報告されています。

Radeon Softwareも12月の大規模アップデートでだいぶできることが増えたので、落ち着くまでにはもうしばらく時間を要するかもしれません。

VGA換装(R9 270X→RX570)

不調の兆しを見せ始めていたVGAを早速換装してしまいました。今回は中古のSapphire NITRO RX570(8GB)を導入することにしました。

中古の第二世代Polaris

今回は中古の2年くらい前の製品を導入したのですが、どうも最近中古市場に第二世代Polarisを採用したRX570とRX580が大量に供給されているように思います。

2017年当時、これらのGPUが仮想通貨のマイニングを高効率に行えるという話があり、登場してからしばらくはずいぶん品薄が続いていたように思います。

最近はマイニングブームも一段落したのか、マイニングに使われていたパーツが一度にまとまった量中古市場に供給されているのではないかと思います。今回購入したものもマイニングに使われていたのか、割ときれいな状態でした。

組み込み状況

水冷化はせずに、そのまま組み込んでいます。R9 270Xに使っていたEK-VGA Supremacy – Acetal+Nickelが適合するらしいのですが、最近のVGAクーラーは優秀だと思いますし、とりあえず空冷で当面使っていくつもりです。

ビジュアル的には側面から見える太めのヒートパイプが力強いです。また、電源を入れるとSapphireのロゴが青く光るのでかっこいいです。

使用感

スペックの変化

今回のカード換装でスペックは以下の通りに変化しました。

  • コア:GCN(28nm)→Polaris(14nm)
  • ストリームプロセッサ数:1,280→2,048
  • メモリ容量:2GB→8GB
  • 消費電力:180W→150W
  • ピーク演算性能:2.69TFLOPS→5.1TFLOPS

消費電力が下がっているのに性能がざっくり1.9倍というのが面白いです。

せっかくなのでRadeon OverlayでGPUの稼働状況を見ながらKenshiを動かしてみました。

GPU

GPUについては時々100%近くまで稼働しますが、それほど変化のないところでは低率の稼働にとどまっており、効率良く動作している様子がうかがえました。

VRAM

大きいマップを読み込むためかVRAMは3GB少々を消費していました。今までは最大2GBしかVRAMがなかったので、常時あふれていたところでしたが余裕ができました。

冷却機構

冷却機構については室温約16℃でコア温度は40℃後半~50℃中盤というところでした。50℃を超えると緩くファンが回り出し、40℃代に下がると止まるという動作の繰り返しでした。室温が低いとゲーム中でもセミファンレス動作になることが確認できました。

ファン自体も昔のシロッコファンのようにうるさくなく、今回のテストでは800RPM前後で回るくらいだったので、非常に静粛性に優れているように感じました。

まとめ

約2年遅れでの導入になりましたが、5年ぶりの換装となっただけはあって、かなりの性能向上を実感できました。今までニュースで見るだけだったRadeon Overlayなどの各機能もほとんどフルに利用できるので、楽しみが増えました。

特筆はやはり電力効率の良さと冷却の優秀さです。十分なスペックでありながら、アイドル時は30℃代まで温度が下がるので、ゲーム中以外は基本的にファンが動きません。それどころかゲーム中でも状況次第ではファンレス動作してくれるので、これなら水冷化改造しなくても良いのではないかと思っています。

冒頭書いたようにこのエントリを書いている時点では結構な数の中古品が出回っているので、ちょっと古いVGAを使っている方は換装のチャンスなのではないかと思います。

Radeon Software 19.2.3がリリース

2/25付けで19.2.3がリリースされています。

Radeon Software Adrenalin 2019 Edition 19.2.3 Highlights

[amd.com]

今回のバージョンでモバイル版のAPUである Ryzen Mobile のGPU部がサポートされました。今まではLaunch Driverという製品リリース時点のドライバしかなかったようなのですが、今回の更新でチューニングされたドライバが提供されたことになります。

リリースノートによるとドライバの更新だけでおよそ10%のパフォーマンス向上が望め、ゲームタイトルによってはおよそ17%のパフォーマンス向上が期待できるものもあるようです。当該APUを搭載した製品をお持ちの方には必須の更新ではないかと思います。

Radeon Software19.2.2がリリース

2/13付けでRadeon Software19.2.2がリリースされています。

Radeon Software Adrenalin 2019 Edition 19.2.2 Release Notes

[amd.com]

今回の更新ではつい先日リリースになったRadeon VIIを正式サポートしているほか、Far Cry New DawnやMetro Exodusなどの新作にも対応しています。

不具合修正はRadeon VII限定の症状が散見されるので、しばらくはRadeon VII向けの最適化リリースが続きそうな気配です。

Radeon Software19.2.1がリリース

2/4付けでバージョン19.2.1がリリースになっています。

Radeon Software Adrenalin 2019 Edition 19.2.1 Release Notes

[AMD.com]

今回はAPEX LegendsとThe Division 2 Private Betaのサポートが主要なアップデートとして挙げられています。

APEX Legendsと言えばAnthemと並ぶEAの新作として注目されているタイトルです。既に1,000万人以上のユーザを獲得したというニュースも配信されています。マーケットも含めてこれらタイトルの動向は注目されているようなので、しばらくドライバ側のサポートも積極的に行われるのではないかと予想します。

Radeon Software19.1.2がリリース

つい先日の19.1.1に続いて1/24付けで19.1.2がリリースされています。

Radeon Software Adrenalin 2019 Edition 19.1.2 Release Notes

[amd.com]

Resident Evil 2、Tropico 6、Anthemの3タイトルを新たにサポートしたほか、不具合修正も含まれています。電源ONの状態から再起動すると、一部製品で再起動中に画面に何も表示されなくなる問題の修正などが行われています。

Radeon Software19.1.1がリリース

1/21付けで19.1.1がリリースされています。

Radeon Software Adrenalin 2019 Edition 19.1.1 Release Notes

[amd.com]

今回の目玉はFortniteのパフォーマンス向上です。ドライバ更新によるパフォーマンス向上の恩恵は最新VGAを中心にもたらされることが多いですが、今回はRX580でも4%のパフォーマンス向上が望めるそうです。

バージョンが18から19になっただけあって不具合修正の数も多いですが、私の環境では”最新のバージョンを使用しているのに旧バージョンがアップデート候補として推奨される問題”が発生していました。

あくまでbeta版を入れているから、安定版の最新はこっちなんですよ、という意図でお知らせしてくれているのかと思いましたが、バグだったらしく修正されたようです。

Radeon Settingsは12月のアップデートでかなり手が入っているので、そのせいか不具合の修正も多く感じます。

7nmVega採用のRadeonが発表

Radeonについても7nmプロセスルールで製造された半導体を使った製品が発表されています。

【詳報】AMD、7nmプロセスGPU「Radeon VII」を2月7日より発売

[PC Watch]

アーキテクチャはVegaを7nmにシュリンクしたものが採用されているそうです。名前は7nmを意識してか”Radeon VII”となっています。特にラインナップの紹介などはされていないので、ハイエンドラインに単独で投入されるのかもしれません。

性能的にはGeforce RTX 2080に比肩するそうですが、 Geforce RTXシリーズがレイトレーシング対応を訴求しているのに比べると、ちょっと迫力不足の感もあります。それを分かってか、複数タイトルのゲームがバンドルされるキャンペーンも実施されるようです。