不調の兆しを見せ始めていたVGAを早速換装してしまいました。今回は中古のSapphire NITRO RX570(8GB)を導入することにしました。
中古の第二世代Polaris
今回は中古の2年くらい前の製品を導入したのですが、どうも最近中古市場に第二世代Polarisを採用したRX570とRX580が大量に供給されているように思います。
2017年当時、これらのGPUが仮想通貨のマイニングを高効率に行えるという話があり、登場してからしばらくはずいぶん品薄が続いていたように思います。
最近はマイニングブームも一段落したのか、マイニングに使われていたパーツが一度にまとまった量中古市場に供給されているのではないかと思います。今回購入したものもマイニングに使われていたのか、割ときれいな状態でした。
組み込み状況
水冷化はせずに、そのまま組み込んでいます。R9 270Xに使っていたEK-VGA Supremacy – Acetal+Nickelが適合するらしいのですが、最近のVGAクーラーは優秀だと思いますし、とりあえず空冷で当面使っていくつもりです。
ビジュアル的には側面から見える太めのヒートパイプが力強いです。また、電源を入れるとSapphireのロゴが青く光るのでかっこいいです。
使用感
スペックの変化
今回のカード換装でスペックは以下の通りに変化しました。
- コア:GCN(28nm)→Polaris(14nm)
- ストリームプロセッサ数:1,280→2,048
- メモリ容量:2GB→8GB
- 消費電力:180W→150W
- ピーク演算性能:2.69TFLOPS→5.1TFLOPS
消費電力が下がっているのに性能がざっくり1.9倍というのが面白いです。
せっかくなのでRadeon OverlayでGPUの稼働状況を見ながらKenshiを動かしてみました。
GPU
GPUについては時々100%近くまで稼働しますが、それほど変化のないところでは低率の稼働にとどまっており、効率良く動作している様子がうかがえました。
VRAM
大きいマップを読み込むためかVRAMは3GB少々を消費していました。今までは最大2GBしかVRAMがなかったので、常時あふれていたところでしたが余裕ができました。
冷却機構
冷却機構については室温約16℃でコア温度は40℃後半~50℃中盤というところでした。50℃を超えると緩くファンが回り出し、40℃代に下がると止まるという動作の繰り返しでした。室温が低いとゲーム中でもセミファンレス動作になることが確認できました。
ファン自体も昔のシロッコファンのようにうるさくなく、今回のテストでは800RPM前後で回るくらいだったので、非常に静粛性に優れているように感じました。
まとめ
約2年遅れでの導入になりましたが、5年ぶりの換装となっただけはあって、かなりの性能向上を実感できました。今までニュースで見るだけだったRadeon Overlayなどの各機能もほとんどフルに利用できるので、楽しみが増えました。
特筆はやはり電力効率の良さと冷却の優秀さです。十分なスペックでありながら、アイドル時は30℃代まで温度が下がるので、ゲーム中以外は基本的にファンが動きません。それどころかゲーム中でも状況次第ではファンレス動作してくれるので、これなら水冷化改造しなくても良いのではないかと思っています。
冒頭書いたようにこのエントリを書いている時点では結構な数の中古品が出回っているので、ちょっと古いVGAを使っている方は換装のチャンスなのではないかと思います。