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APU版Ryzenが登場

本日2/13にZenコア+VegaのAPU版Ryzenが発売となりました。

早速PC Watchさんにベンチマーク記事が出ています。

【本日発売】GPU内蔵になったRyzenの性能をベンチマーク

[PC Watch]

スペック的には4コア8スレッドで11CUのRyzen5 2400G、4コア4スレッドで8CUのRyzen 3 2200Gとなっています。価格と性能のバランスが良好そうな2400Gに絞ってチェックしてみました。

4コア8スレッド製品というと単体CPUではRyzen 5 1400がありますが、こちらと比べると2400GのCPUクロックは抑えられています。

気になる性能の方ですが、LoLやOverwatch、ダークソウル3などの最近のゲームタイトルでも解像度や描画品質を多少落とせば実用レベルで動かせる、というところが大きいと思います。

比較対象としてi5-8400が挙げられていますが、やはりCPU単体の性能では一枚落ちるくらいの性能になっているようです。ただし、同じくらいの販売価格でGPUも込みであれば2400Gに分があるので、このあたりはユーザの想定用途によって判断が分かれそうです。

ある程度PCでゲームをやるつもりである、あるいは今は予定がないが将来的に何か面白そうなものが出た時の”すぐ参戦できる権”が欲しいという場合はAPU版Ryzenは良い選択肢になりそうです。ソケットもAM4なので、APU版Ryzenで組んでパワー不足になってきたらマザーを生かして単体CPUのRyzen+単体GPUにグレードアップなどというアップグレードパスも用意できます。

 

Radeon Software18.1.1がリリース

リリースは1/18付けです。今回のリリースで先頭の番号が一気に18まで上がりました。リリースノートを確認すると新しいゲームタイトルへの対応やパフォーマンスのチューニングなど、おなじみの要素がありません。今回は不具合修正を重点的に行ったバージョンのようです。

Radeon Software Adrenalin Edition 18.1.1 Release Notes

[amd.com]

修正された問題の中にはDirectX9で動くゲームがクラッシュする問題などのゲーム系の修正もある一方で、DRM付きの動画再生がハングする問題などの動画再生系統の修正も入っています。一応適用はOptionalという取り扱いですが、エラーに思い当たる節がある方は適用してみると良いかもしれません。

Ryzen向けのSpectre/Meltdownパッチ

AMDが提供しているSpectreとMeltdownに関する情報がアップデートされています。

AMD、RyzenとEPYCのSpectre対策を今週中に提供へ GPUには影響なし

[ITmedia]

今回の脆弱性は都合3つありますが、それぞれ以下の通りの状況とのことです。

Bounds Check Bypass(Spectre)

こちらは既にマイクロソフトがKB4056892を提供していますが、旧型のプロセッサ(Opteron、Athlon、Turion x2 Ultra)で不具合が生じる問題が報告されています。この不具合の解消について現在取り組み中であり、来週中には修正を提供できる見込みだそうです。

Branch Target Injection(Spectre)

こちらの脆弱性についてはAMDのプロセッサで悪用するのは困難とAMDは考えているようです。こちらについては、RyzenとEPYCを対象に脆弱性解消のためのアップデートをOSベンダに提供開始したそうです。ユーザ向けには最終的にOSのパッチとして提供されるとのことです。

Rogue Data Cache Load(Meltdown)

こちらの脆弱性についてはAMDのプロセッサはアーキテクチャの違いから影響を受けないとのことです。この見解は前回同様となっています。

Ryzen使いとしては2つめの脆弱性のパッチが提供されるのを待つという対応になりそうです。この件については日々情報がアップデートされているので、継続してチェックしておこうと思います。

 

CES2018にあわせてAMDのロードマップが更改

新年恒例のCESが今年も開催されています。AMDは直前にイベントを開催し、2018年の新製品発表とロードマップの更改を行ったそうです。

デスクトップ向けVega GPU統合型Ryzenは99ドルで登場

[PC Watch]

Zen+の登場

まずRyzenは早くも今年の4月には第二世代が登場するそうです。単なるリナンバーではなくプロセスルール自体が異なるので、パフォーマンス面も向上が見込めるそうです。

新しいチップセットであるX470もあわせて登場予定とのことなので、思ったより色々変わるようです。

Zen+Vegaのデスクトップ用APU

Zenコア採用のデスクトップ版APUもついに発表となりました。2種類がラインナップされています。価格は上位の2400Gが$169、下位の2200Gが$99とのことで、攻めた価格設定となっています。

Ryzenは全体的にハイエンド~ミドルレンジ帯の製品展開でスタートしましたが、今回のデスクトップ版APUはローエンド側を埋める製品となりそうです。安価な価格設定ですがCPU部はZenに、GPU部はVegaにとそれぞれ大幅に進化しているので、期待大の製品です。

既存製品の値下げ

今回の情報公開にあわせて既存のRyzenが値下げになるそうです。特に上位製品ほど下げ幅が大きいので、Zen+を待たずにRyzenを導入しようという方には良いニュースとなっています。

2017年はAMDが目立った年だったと思いますが、今年も勢いそのままにガンガン攻めている雰囲気です。2018年のAMDにも期待したいです。

 

CPUの投機的実行に関する脆弱性の話題

新年からCPUの投機的実行に関する脆弱性の話題がニュースなどでも大きく取り上げられています。x86系のCPUからARMに至るまで影響があるので、取り扱いも大きくなっているようです。

Google、CPUの投機実行機能に脆弱性発見。業界をあげて対策へ

[PC Watch]

AMDもこの件については個別に情報提供をしており、3つ報告されている脆弱性のうち、Bounds Check BypassについてはOSのアップデートによる対策が必要としています。アップデートによるパフォーマンスへの影響は無視できるレベルだそうです。

Branch Target Injectionについてはアーキテクチャの違いによりリスクはほぼゼロとの認識で、AMD側ではこの脆弱性を突いた攻撃の成功を確認できなかったそうです。

Rogue Data Cache Loadについては同様にアーキテクチャの違いでゼロリスクとしています。

一消費者としてできるのはやはり適切なパッチ適用ということなので、配布があり次第早速更新しようと思っています。

Radeon Software17.12.2がリリース

リリースは12/19付けです。

Radeon Software Adrenalin Edition 17.12.2 Release Notes

[AMD.com]

前回のアップデートでRadeon Softwareは”Adrenalin Edition”に大幅なアップデートがされましたが、やはり変化した点が多かったためか、今回の17.12.2では修正された問題が多く挙げられています。目についたものを何点かピックアップしてみると、

  • ハイブリッドグラフィックス環境でRadeon Softwareのビデオタブが消える問題
  • AMD XConnectを使用している環境で外付けGPUを接続すると一時的にシステムがハングアップする問題
  • Win7環境でArk Survival Evolvedをプレイし、パフォーマンスオーバーレイを使用すると描画が乱れる問題

などがありました。パフォーマンスオーバーレイが絡むトラブルはAdrenalin Editionならではの問題です。

ここ最近のドライバアップデートは新規ゲームタイトルや新GPUへの対応がメインでしたが、ここからしばらくは不具合修正も出てくるかもしれません。

Radeon Software Adrenaline Editionが登場

Radeonのドライバに大型アップデートが登場しました。

今までのCrimson Editionから名前も一新し、Adrenaline Editionとなっています。バージョンは17.12.1でリリースは12/12付けとなっています。

Radeon Overlay

まず大きくピックアップされているのはRadeon Overlayという機能です。これはゲーム画面に設定画面をオーバーレイしながら操作できるというものです。

従来、ドライバの設定を変更する場合は一旦ゲームを終了してRadeon Softwareで設定するのが基本的操作でしたが、これがゲーム中に実際のプレイ画面を見ながら可能になります。

例えばゲームをしていると「このシーンは暗いからこのシーンを基準に明るさを調整したい」ということがありますが、Radeon Overlayを使うとゲームの起動終了を繰り返さずとも任意の状況で調整が可能です。

AMD Link

もう一つ大きく取り上げられているのはAMD Linkというスマートフォン連携機能です。これはスマートフォンに専用のアプリを入れることでRadeon Reliveの操作やパフォーマンス監視が行えるというものです。

配信者の方にはPCと別のデバイスで配信関連の操作ができるのが重宝されそうです。パフォーマンス監視も別画面で常時確認できるのは便利です。

既存の機能の強化

新要素以外にも既存機能の強化がなされています。まずRadeon Chillは対応ゲームタイトルが大幅に増え、”ほとんどのゲームで対応”という状態になったそうです。

また、Enhanced SyncがGCNコア採用製品でも使えるようになりました。Enhanced SyncはFreeSyncの下位版の位置づけに当たる機能で、対応ディスプレイがなくても対応GPUさえあれば利用できる機能でした。

FreeSyncと違う点として

  • 144Hz以下のリフレッシュレートではティアリング除去効果が十分に得られない
  • レイテンシが向上するのはリフレッシュレート144Hz以上

があるのですが、それでも旧来のVSyncよりは優れた機能です。AMDは「BestではないがBetter」と位置づけています。

今回GCNコアのGPUでもEnhanced Syncが使えるようになったので、我が家の270XでもEnhanced Syncを選択できるようになりました。Radeon SoftwareのVsync欄で”強化された同期”を選ぶとEnhanced Syncが有効となります。

Radeon Software17.11.4

11/29付けで17.11.4がリリースされています。

Radeon™ Software Crimson ReLive Edition 17.11.4 Release Notes

[AMD.com]

新たにOculus Dashのオープンベータ版とDOOM VFRをサポートしています。最近VR関連のサポート追加をリリースノート上で見ることが多くなりました。

修正としてはHBCCのセグメントサイズの調整と、RX Vegaの消費電力などが正しく検出できない問題などが修正されています。

HBCCというのは少々聞き慣れませんが広帯域キャッシュコントローラのことで、メインメモリをVRAMのように取り扱えるコントローラのことです。今回はHBCC有効時に動作が不安定になる場合があったので、メモリのセグメントサイズを調整したようです。

ドライバのリリースが多いですがRX Vegaに関連する修正は毎回何かしら入っているような気がします。RX Vega使いの方はもうしばらくドライバの動向に要注目かもしれません。

 

 

冬場のRyzen5 1600Xの温度

冬場は水冷PCの冷却力がひときわ発揮される季節ですが、改めて温度をチェックしてみました。

まず部屋の環境なのですが私はエアコンの暖房が好きではないので、無暖房で室温は15度くらいです。着込まないとちょっと肌寒く感じるくらいです。

CPUはRyzen5 1600X、定格かつWindowsの電源プランをAMDが配布している”AMD Ryzenバランス調整”にしています。Windows起動後に5分ほど放置し、アイドル状態の値をチェックしました。

まずWindows上で確認できる値です。

CPU温度はHWmonitor(x64)で読むとパッケージ35℃、コア20~25℃というところです。マザーボードはAI Suiteの値で27℃、チップセットは52℃でした。総じて低くて驚きますが、チップセットの値はやはり高く出ています。

次にUEFIで確認できる値です。

CPUは35℃、マザーボードは26℃、チップセットが50℃、水温計が20℃というところでした。おおよそソフトで読み取った値と差はないように思います。

以前使っていたFXシリーズは冬場でもまあまあ熱を発していたように思うのですが、Ryzenシリーズは温度が低すぎて逆に心配になります。この発熱でこの性能ですから、ワットパフォーマンスの優秀さは間違いないと思います。

AMDのGPU部門トップがIntelに転職

AMDの製品紹介動画でもおなじみだったGPU部門トップのRaja Koduri氏がIntelに転職したそうです。

AMD Radeon部門のトップがIntelに移籍

[PC Watch]

Radeon RX Vegaの紹介動画では1分あたりからがRaja Koduri氏のパートです。割と英語が聞き取りやすいので、動画での登場があると印象に残っていました。

先日IntelはAMD製GPUの搭載したモバイル系のプロセッサを発表していましたし、グラフィックス系に力を入れていくことが予想されます。

Raja Koduri氏は2009年時点でもAMDに在籍しており、2009年にAppleに転職した後に2013年にAMDに戻ってきたという変わった経歴の持ち主です。

Raja Koduri氏在籍時代の成果が上がったのか、Appleは今春にとうとう自社GPUを採用することを発表しているので、今後Intelから想像もつかないようなグラフィックス製品が登場するかもしれません。

AppleがPowerVRを採用停止し自社GPUへ移行。Imaginationの株価は約60%減に

[PC Watch]