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第二世代Ryzen Threadripperの後発組が発売

第二世代Ryzen Threadripperのうち、24コア48スレッドの2970WX、12コアの2920Xが発売になりました。いつものPC Watchさんに記事が載っています。

24コアの「Ryzen Threadripper 2970WX」と12コアの「2920X」を試す

[PC Watch]

発売のタイミングで、Ryzen Threadripperの”WX”が付く上位モデルにはDynamic Local Modeという動作モードが設定可能になりました。これはCPUがこなすタスクの内、メモリアクセスが多いものをメモリコントローラに直結しているスレッドに優先的に振り分けるモードだそうです。

Ryzen Threadripperはコア数が多い分ダイの数も多く、全体の半分はメモリコントローラと直結していません。そのため、”そこまでスレッド数は必要ないがメモリアクセスは高速であって欲しいタスク”にはこのモードが効くそうです。

代表的なタスクとしてはやはりゲームが挙げられると思います。記事中のベンチマーク結果にもそれは現れており、Dynamic Local Mode有効の方がゲームには有利に働くようです。

アプリケーションとの組み合わせ次第な所もありますし、このモードにより劇的にWXが付く上位モデルが扱いやすくなるわけではないのですが、ソフトウェア的な方面からのアプローチは面白いと思います。

Radeon Software18.10.1がリリース

10/11付けで18.10.1がリリースになっています。

Radeon™ Software Adrenalin Edition 18.10.1 Release Notes

[AMD.com]

今回のリリースはWindows10 October 2018 Updateに対応したものになっています。肝心のOctober 2018 Updateが一時公開停止になってしまっていますが、私のように公開直後に早速アップデートしてしまった場合はこのドライバを入れておいた方が良さそうです。

RX Vega 64でCall of Duty: Black Ops 4を動かした場合にパフォーマンスが向上する修正も含まれています。

Athlon 200GEのベンチマーク記事

毎度のPC Watchさんに格安CPUであるAthlon 200GEのベンチマーク記事が載っていました。低価格帯の製品の性能に関する記事は珍しいように思います。

7,000円でお釣りが来る「Athlon 200GE」を試してみた

[PC Watch]

性能の方を見ると、やはりGPU性能は3Dゲームを動かすには厳しいようです。反面CPU部分はZenコアらしく素性良くまとまっており、日常的なオフィスワークなどであれば性能を十分に発揮してくれそうです。

特に驚いたのがKaveri世代のA10-7850Kと比較して、性能が3割ほど上回っているという点です。Kaveri世代は2014年リリースの製品群なので、それなりの年月は経っているものの、TDPが約1/3に削減されながら性能が3割増しになったというのは驚くべき進歩です。

Zenコア採用製品の登場以来、超ハイエンドラインにThreadripperが投入される等、ここ最近AMDが不得意と思われていた分野にもフィットする製品がリリースされ始めています。今回低価格・省電力なラインにも有力な選択肢が登場したように思えます。

Radeon Software18.9.2がリリース

9/19付けで18.9.2がリリースになりました。

Radeon™ Software Adrenalin Edition 18.9.2 Release Notes

[amd.com]

今回の更新では、

  • F1 2018
  • Fortnite
  • Shadow of the Tomb Raider
  • Star Control: Origins

の4タイトルについて、Radeon RX Vega搭載のマシンで高解像度設定時のパフォーマンスが大幅に向上したそうです。ほぼ毎回のリリースノートに”RX Vegaシリーズ搭載マシンでのパフォーマンス向上”というトピックが載っているので、RX Vegaシリーズはまだまだドライバの最適化余地が有りそうに思えます。

ZenベースのAthlonが登場

Zenアーキテクチャ採用のAthlonが登場したそうです。米国での予価は55ドルというお買い得な製品になっています。

AMD、Zenをベースとした55ドルのAPU「Athlon 200GE」

[PC Watch]

ポイントは安価かつGPUを統合したAPUになっているところではないかと思います。

今回のZenコア採用Athlonが出るまではBristol RidgeのAPUが最新の製品でしたが、CPUがExcavator、GPUがRadeon R7系とやはり一世代古い感は否めませんでした。

それが今回Zen + Radeon Vega3となったので、アーキテクチャ的にはかなりのリフレッシュとなっています。

部品点数も少なく済むので、今回の新Athlonの登場はミニマル自作派の方には朗報だと思います。

ソケットもAM4なので、マザー次第ではありますが、最小構成で組んでアップグレードしていくのも楽しそうです。

Radeon Software18.8.2がリリース

18.8.2がリリースされました。

RADEON™ SOFTWARE ADRENALIN EDITION 18.8.2 RELEASE NOTES

[AMD.com]

新たにStrange BrigadeとF1 2018がサポートされています。

このうち、Strange BrigadeはRadeon VegaまたはRX580を搭載した環境で高解像度で動作させた場合、18.8.1比で最大5%近い性能向上が望めるそうです。

この他、Far Cry 5のトラブル解消などが含まれています。

第2世代Ryzen Threadripperが発売

32コア/64スレッドという驚異的なスペックの2990WXを含む、第2世代Ryzen Threadripperが発売されました。PC Watchさんに記事が載っていました。

32コア/64スレッドの「Ryzen Threadripper 2990WX」が発売

32コアの怪物CPU「Ryzen Threadripper 2990WX」を検証。16コアの2950Xも侮れないコスパ

[PC Watch]

CINEBENCH R15の結果などを見るとスペックに違わぬ高スコアを出していますが、興味深いのはTMPGEncの結果が振るっていないことです。

CPUにしてもGPUにしても、新アーキテクチャ登場直後は特定のワークロードで十分な実力を発揮できないことがありますが、2990WXはかつてないスペックのCPUなのでこういうことも有りそうに思えます。

2900WXはまさに特殊用途向けという印象で一般ユーザには縁がなさそうですが、TDP180Wの2950Xと2920XはウルトラハイエンドCPUとしてはいい位置に納まりそうに思えます。もちろん高額ではあるのですが、スペックを考慮すればお買い得と言っても過言ではない製品ラインになりそうです。

Radeon Software18.8.1がリリース

8/6付けで18.8.1がリリースされています。

Radeon™ Software Adrenalin Edition 18.8.1 Release Notes

[AMD.com]

今回のトピックとしてはモンハンワールドのパフォーマンス向上が挙げられます。RX580かRadeon Vega 64で5%前後のパフォーマンス向上が望めるそうです。

その他、Win7でフォートナイトを動作させた場合にクラッシュする問題など、特定の環境下で発生する問題も何点か修正されています。

B450チップセットが登場

AMDのSocket AM4用の新型チップセットであるB450が登場しました。搭載マザーもさっそく各社より発売になっているようです。

AMD、Socket AM4向けの新しい低価格チップセット「B450」を正式発表

[PC Watch]

B450はメインストリーム向けをうたっており、搭載マザーも1万円台とお買い得な価格設定になっています。B450の特長として、メインストリーム向けながらもStoreMIという仮想ストレージを構築できる機能に対応したことが挙げられます。

StoreMIはハイエンド向けのX470チップセットに提供されていた機能で、高速のストレージと低速のストレージを組み合わせて大容量の高速仮想ストレージを構築できるという機能です。

仮想ストレージはブート用にも使えるほか、既に使用中のストレージに機器を追加して構築することもできます。

良いことずくめのような機能ですが、仮想ストレージを解除して物理ストレージ2発に戻す際に、データが全て失われてしまうという弱点があります。そのため、「ちょっと試してダメなら戻そうかな」というような運用はしづらいです。

とは言うものの、比較的安価なマザーボードでもハイエンド向けの機能が使えるという強力なラインナップが登場したことになります。取り扱いは難しそうですが、いかにも自作機という感じの機能だと思います。

X370-PROのBIOSアップデート(v4012)

5月以来久々のアップデートが7/13付けで出ました。

今回の更新内容はシステムパフォーマンスの向上だけだそうで、バージョンが1しか上がっていないところから見てもそれほど大規模な変更ではなさそうに思います。

X370-PROを買ったのは昨年の8月頃でしたが、当時はリリースから半年くらいが経過していたものの、まだまだBIOSが月刊ペースで更新されている状況でした。BIOS由来かどうかは分かりませんがシステムも若干不安定で、突然再起動するような事象も時折見かけたように思います。

現在は新CPUのリリースでもない限りはBIOSの更新頻度も落ち着いていますし、だいぶ”こなれてきた”状況になっているのかなと思います。