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AMDの製品ロードマップが更改

投資家向け説明会でロードマップの更改があったそうです。

AMD、16コアのデスクトップ向けCPU「Ryzen Threadripper」を夏に投入

[PC watch]

一般消費者向け製品の情報としては、

  • 夏に16コア32スレッドのハイエンドCPUを投入予定であること
  • Ryzen3が第三四半期中に投入予定であること
  • 独立4コアのZenアーキテクチャ採用CPUとVEGAアーキテクチャ採用のGPUを組み合わせたモバイル向けAPUがRyzen Mobileとして2017年後半に投入予定であること

がありました。16コアCPUというのもすごい話ですが、注目しているのはAPU製品です。今回はCPUとGPUのアーキテクチャがそれぞれ変わるので、なかなか面白い製品になるのではないかと思っています。

VEGAアーキテクチャについてはまずはプロ向けからですが、初の採用製品であるRadeon Vega Frontier Editionの発表もあわせてされています。

 

Radeon Software 17.5.1が登場

Radeon Software Crimson ReLive Edition 17.5.1 Release Notes

[AMD.com]

目玉となるトピックスとしては、RX580 8GB使用時に Preyのパフォーマンスが4.7%向上したことが挙げられています。ドライバの最適化でパフォーマンスが良くなるというのは珍しいことではないですが、5%近い上がり幅は珍しいように思います。

その他の修正点としては、Radeon Softwareの自動アップデートが失敗する問題の対策がなされているそうです。この自動アップデートの失敗は我が家でも起きていた現象で、ここ最近は通知を受け取ったら手動でアップデートをかけていました。これは次回のアップデートが来ないと修正が効いたかどうか分かりませんが、直っているならありがたい部分です。

Radeon RX500シリーズが登場

RX400シリーズ登場からちょうど1年くらいかと思いますが、マイナーチェンジ版のRX500シリーズが登場するそうです。

AMD、古いGPUの買い替えを促進させる「Radeon RX 500」シリーズ

[PC Watch]

基本的にはクロック向上版のRX400シリーズなのですが、エントリー向けのRX560はちょっと先代と違う点があります。先代のRX460はコンピュートユニットが14基に設定されており、2基分無効にされた状態の製品でした。今回のRX560は16基になっており、単純なマイナーチェンジに留まらないパワーアップになっています。

既にRX400世代を持っていれば買い換えるメリットはあまりないですが、私のようにR7シリーズなどをまだ使っているのであれば買い換えの価値はありそうです。我が家の270Xと比較すると、設定価格10,000円ちょっとになると思われるRX560でもいい勝負になるものと思われます。発売時の価格帯が同じだったRX580になると大ざっぱにベンチマークのスコアは倍になります。水冷化してしまっているのでちょっと二の足を踏みますが、「30,000円弱で性能2倍」と聞くと買い換えたくなってしまいます。

Radeon Software 17.4.2が登場

4/11付けで17.4.2が登場しました。日付で分かる通り、このバージョンはWindows10のCreator’s Updateに対応したものです。

Radeon Software Crimson ReLive Edition 17.4.2 Release Notes

[AMD.com]

Windows関連以外にもいくつか不具合の修正が入っています。安定版なので、Creator’s Updateの適用が終わったら是非導入しておきたいバージョンです。

Ryzen5 1600Xが登場

ミドルレンジのRyzen5シリーズが登場しました。早速PC Watchさんに紹介&ベンチマーク記事が出ています。

3万円から買える6コア12スレッド「Ryzen 5 1600X」をテスト ~2万円台のRyzen 5 1500Xも

[PC Watch]

1600Xについてはまずこの”6コア12スレッド”という構成が気になったのですが、これは4コア8スレッドで構成される基本モジュールのうち、2コア分を無効化することで構成されているそうです。上位のRyzen7では4コア8スレッド×2の構成になっていますが、1600Xは3コア6スレッド×2になっているそうです。

パフォーマンスの方は6コア12スレッドから来るマルチスレッド性能に特色がある印象です。もちろん上位のRyzen7と比べれば一段落ちますが、30,000円ちょっとでこのマルチスレッド性能が手に入るというのは魅力的に思います。

同じAMDの他の製品と立ち位置が被らないかな?と思いましたが、Ryzen7 1700が40,000円くらいで販売されているので、うまく棲み分けできているように思います。「8コアは大げさだと思うけど、今4コアだからちょっとアップグレードしたい」という方には良いのではないでしょうか。

AMDがRyzen用のカスタム電源プランを配布

Ryzenの性能を十分に引き出せるように設定された電源プランをAMD自らが配布するそうです。

AMD、Ryzenに最適化した電源プランを配布。性能向上と省電力化を両立

[PC Watch]

確かに発売時のRyzenのベンチマーク記事では、「AMDから要請があって電源プランを”ハイパフォーマンスにしました”」といった文言が書かれていました。

絶対的な性能を優先するのであれば常時ハイパフォーマンスでOKと思うのですが、性能と消費電力のいいとこ取りをしたいというユーザも多いでしょうから、その場合は電源プラン”バランス”を選ぶことになります。

ところがその”バランス”がRyzenの設計に完全にマッチしたものではなく、どちらかというと性能を抑えて消費電力を削減する振る舞いになっていたようです。今回公開された電源プランは、バランス志向のユーザ向けに能力を十分引き出せるように設定された電源プランということのようです。

AMDはいくつかのゲームタイトルでFPSを測定した結果を公表しています。全体的には「ハイパフォーマンスよりは多少性能は落ちるけど、省電力なプラン」になっており、ここはAMDの狙い通りになっているようです。面白いのはハイパフォーマンスよりも性能が上がっているタイトルもあることです。場合によってはより高性能に動作するというのは魅力的に思います。

Radeon Software17.3.3がリリース

17.3.3がリリースになっています。

Radeon Software Crimson ReLive Edition 17.3.3 Release Notes

[AMD.com]

主なトピックとしてはMass Effect: Andromeda用のマルチGPUプロファイルの追加が挙げられます。この他にもMass Effect: AndromedaのマルチGPU環境での不具合解消なども含まれているようなので、当該環境に当てはまる方は要チェックです。

Ryzen 5は4/11に登場

思っていたよりも早い登場です。

AMDの4コア/6コアCPU「Ryzen 5」は169ドルからで、4月11日発売

[PC Watch]

気になる価格も出ているのですが、およそ20,000円~30,000円のレンジに収まっているようです。このくらいの価格帯が比較的手を出しやすいのではないかと思います。

消費電力を見ると、最上位の1600Xは95wの設定になっており、Ryzen 7最下位の1700よりも高くなっています。一方で、クロックスピードについては1600Xの方が高く設定されており、この辺がパフォーマンスにどう影響するのかは興味深いです。なんとなくコアは少なくとも高クロック製品の方が実使用では高パフォーマンスではないかという気がするのですが、どうでしょうか。

AMDがRyzen+Win10の組み合わせに問題がないと発表

先週から話題となっていましたが、AMDの調査によるとスケジューラの動作に問題は認められないとのことです。

AMD、Windows 10のスケジューラに“Ryzenバグ”はないと結論

[PC Watch]

AMD Ryzen™ Community Update

[AMD.com]

コアを正しく認識していない証拠として使われたのは、MicrosoftのWindows Sysinternalsで配布されているCoreinfoというユーティリティの情報です。

このバージョンが3.31以前の場合、確かにコアを正しく認識しない結果が出力されるそうです。

また、Win7とWin10のパフォーマンス差もスケジューリングに起因するものではなく、ソフトウェア側の設計によるものとのことです。

以前よりもCPUのアーキテクチャは複雑になっていますし、かつてのように新CPUというだけで性能差が圧倒的ということもないので、こういった問題が多少出るのもやむなしかな、というのが感想です。今後出てくるソフトウェアが新しいCPUアーキテクチャを活かせるような内容であれば、それが一番良いことのように思います。

Ryzenの論理コアの認識に関する情報

AMDでも調査しているそうですが、Windows10環境では論理コアを正しく認識していないのでは?という指摘が挙がっているそうです。

Windows 10はAMD Ryzenの論理コアを正しく認識できず、性能が下がる?

[PC Watch]

RyzenはSMT、IntelのCPUでいうところのハイパースレッディングを行うので、物理的なコア1個に対して論理的なコアが2つ見えるというCPUです。そのため、今回リリースされたRyzen 7系統では8コア16スレッド、というコア数の紹介になっています。

今回指摘されているのは片方のスレッドが想定されているパフォーマンスを発揮している一方で、対になるもう片方のスレッドの性能が著しく低いのではないか、ということのようです。

この手の問題はやはり合う合わないがあると思うので、ある程度仕方がないのでは?と思うのですが、もし最適化できる余地があるのなら、それはそれでまた期待できそうです。