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Ryzenの分岐予測機能

先日のストリーミングイベントでも触れられていましたが、Ryzenに実装されているという分岐予測技術の話がPC Watchさんに載っていました。

後藤弘茂のWeekly海外ニュース

AMDの次世代CPUコア「ZEN」のニューラルネットワーク分岐予測機能

[PC Watch]

命令のアウトオブオーダ実行は「できる処理をすべてやってしまう」、投機実行は「何らかの根拠を元に一部の処理を先行して実行する」だと思っていたのですが、AMDがあえて「ニューラルネットワークの技術を採用している」とアピールしているところから見るに、投機実行とは一線を画すものとして考えているのでしょうか。

従来の「クロックが上がりました」や「キャッシュが大きくなりました」という分かりやすい話ではないので、どれほどパフォーマンスに影響するのかは非常に興味深いです。

 

AMDの新型CPUの名称発表

RYZENという名前になったそうです。

AMDの新CPU、その名は「RYZEN」

~8コア/16スレッドのCore i7-6900Kとほぼ同性能を95Wで実現

[PC Watch]

スペック的にはやはりTDP95Wというのが目につきます。ハイエンド向け製品は120Wで出してくると思っていたので、意外に思いました。

新機能として以下の5つの機能があり、これらを総称して”AMD SenseMI Technology”と呼ぶそうです。大ざっぱに言って3つの系統がありそうです。

  • Neural net Prediction/Smart Prefetch:機械学習により命令を先読みする
  • Pure Power/Presicion boost:CPUの状況に応じて最適なクロック周波数や電力消費を設定
  • Extended Frequency Range:システム構成や冷却方式を判定してクロック上限を設定

どれも状況に応じて勝手にCPUが設定を変えてくれる機能です。電力系の機能はCPU内のセンサ数100個、反応速度もミリ秒単位と、相当の自信を持っての実装になっているようです。この辺はAPUに搭載されていた機能が発展した感じです。

実性能的なところについては、マーケティング的な都合で得意分野を強調していると思うので何とも言えませんが、現行のアーキテクチャ比では確実に性能は向上していると思うので、楽しみにしたいです。

イベントの様子はYoutubeで後から見られます。Ryzenの機能の説明は25:50あたりからです。リサ・スーCEOの力強いプレゼンが見応えあります。

 

Radeon Software Crimson ReLive Editionが登場

特に予告等はされていなかったように思いますが、ドライバパッケージのCrimson EditionがCrimson Relive Editionと名前を変えて登場しました。ゲーム実況配信が可能な”ReLive”を始め、多数の新機能が盛り込まれています。

目玉機能はゲーム実況配信のReLiveなのですが、その他にも、

  1. ゲーム中の画面描画状況に応じてGPU負荷を減らす”Radeon Chill”
  2. GPU管理機能である”Radeon Wattman”のサポートGPU拡充
  3. 新しくなったインストーラ(旧ドライバのクリーンアンインストールもできます)
  4. HDMIケーブルの接続状況自己診断
  5. 複数画面でフルスクリーン描画を行った際のFreeSyncサポート
  6. Steamでのゲームプレイ時にハードウェア要件に応じて商品をオススメする”Upgrade Advisor”
  7. HDR描画のサポート
  8. Google Chromeでの4K60p動画のアクセラレーション
  9. APUでSkypeのCPU負荷を削減
  10. ユーザからのフィードバックを送れる機能

以上の新要素が盛り込まれています。この他にも基礎的なパフォーマンス向上や、バグフィックスも含まれているようです。

ReLiveとRadeon ChillについてはPC Watchさんに検証記事が掲載されており、使用した際の電力の変化や描画パフォーマンスへの影響など、詳しく取り上げられています。

新要素盛りだくさんの最新ドライバ「Radeon Software Crimson ReLive Edition」を試す

[PC Watch]

うちの270Xはカードの世代が古いので、個人的には大きなメリットはないのですが、ドライバでの機能拡充を継続してくれているのは喜ばしいことです。

 

AMDがZenのイベントを予定

12/14に開催する予定とのことです。

AMD、新プロセッサ「Zen」に関するストリーミングイベントを12月14日に開催

[PC Watch]

ストリーミングイベントなんだそうで、リアルタイムで見ることもできますが、時差の関係で日本時間では早朝になってしまうのが難しいところです。

いよいよZenの具体的な情報も出てきていますが、2017年はZenコア採用製品で我が家のPCのプラットフォームも5年ぶりに刷新と行きたいところです。

Radeon Software16.11.4がリリース

11/17付のリリースとなっています。

Radeon Software Crimson Edition 16.11.4 Release Notes

[AMD.com]

今回はCivilization VI(DX12)のサポートがメインのトピックスとなっています。

修正した不具合に「Radeon R9 Furyを使用している環境で、Titanfall2においてTitanに搭乗すると描画が壊れる問題」というのが載っていましたが、ハード+ゲームタイトル+ゲーム内の状況の組み合わせがこれだけ限定されているトラブルというのもちょっと珍しい感じがしました。

Radeon Software16.10.3がリリース

リリースは10/27付です。

Radeon Software Crimson Edition 16.10.3 Release Notes

[AMD.com]

修正項目はTitanfall2をGCN採用製品でプレイした際にクラッシュが起きる問題を修正、の1点だけなので、この問題に対応するための臨時リリースの性格が強いのかな、という感じです。

Titanfall2は本当にリリースされた直後のようなので、発見された問題に早めに対応してくれているのは良いと思います。

Radeon Software 16.10.1がリリース

リリース日は10/5付で、hotfix扱いになっています。

Radeon-Software-Crimson-Edition-16-10-1-Release-Notes

[AMD.com]

大きなトピックとしてはMafia IIIとGears of War 4のサポートがあり、ゲームのビッグタイトルリリースに呼応した修正という印象です。

ちなみに同日付でCrimson Edition 16.9.2もリリースされていますが、こちらにはForza Horizon 3のサポートが含まれています。

16.10.1はAPUをサポートしないので、APUユーザの場合は16.9.2が現時点での最新ドライバとなります。

Radeon Software 16.9.1がリリース

リリース日は9/13付で、hotfix扱いになっています。

Radeon Software Crimson Edition 16.9.1 Release Notes

[AMD.com]

目玉はDirectx12版のDeus Ex: Mankind Dividedのサポートとなっています。

修正した問題の欄を見ると

  • 144HzでFreesync対応でないディスプレイの一部でゲーム中にフリッカが生じる問題
  • RX400系統でスリープからの復帰時にGPU使用量が高くなる問題

など、割りと普通に使っていても起きそうな問題が修正されています。全体的に見るとRX400系統固有の問題修正も散見されるので、特にRX400系統を導入されている方はアップデートのメリットがあると思います。

第7世代APUが発表

コアは変わらずExcavatorのままですが、ソケットとチップセットは新世代の物が採用されています。

AMD、Socket AM4採用のExcavator最終章「第7世代AMD A」シリーズAPU

[PC Watch]

第7世代APUで使用するソケットは、SocketAM4という規格で、これはZenアーキテクチャ採用のCPUでも使用される規格です。AMD内でのソケット規格が共通化されるので、自作ユーザから見るとパーツのアップグレードや廃部品の流用がしやすくなります。

チップセットはメインストリームのB350、エントリーモデルのA320が発表となっています。チップセット自体の消費電力が抑えられ、システム全体の省電力化ができるようになっています。

まずはOEM向けに出荷とのことなので、自作パーツとして流通するようになるのはもうちょっと先になりそうな感じです。

Radeon Software 16.8.2がリリース

8/12付のリリースになっています。hotfix扱いとなっています。

hotfixなので単体VGA向けのドライバです。

Radeon Software Crimson Edition 16.8.2 Release Notes

[AMD.com]

サポートしたゲームタイトルとして、

  • No Man’s Sky
  • Paragon Open Beta

が挙げられています。

また修正した問題として、

  • Overwatchでギャラリーを閲覧中に一時的にクラッシュする問題
  • Freesync対応ディスプレイで同機能を有効にしているすると、システムアイドル時に画面がちらつく問題
  • 一部のWin10 Anniversary Update適用機でSecure bootをした際に、Radeon Softwareのインストールにトラブルが発生する問題

が挙げられています。