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EKWBのSocket AM4用パーツ

Ryzenの情報も出てきたところで、水冷用の部品のことも調べてみました。

おなじみのEK WaterblocksがAM4用の製品を用意する見込み、という情報が伝わっていますが、現時点ではCPU用ウォーターブロックのマウンティングパーツが販売されているようです。

CPU用ウォーターブロックの現行製品であるSupremacy EVO系であれば、別途

  • Mounting plate Supremacy AMD – Nickel(マウンティングプレート)
  • EK-Supremacy EVO Backplate(上記パーツに対応するバックプレート)

を組み合わせることでAM4用として使えるようです。Supremacy EVOのマニュアルには既にAM4用のインストール手順も記載されているので安心です。ただし、Supremacy EVO系のうち、Intel専用とされているものにはこれらのオプションパーツは使えないようです。

EKと言えば最近はMonoblockと称する、1部品でCPUと周辺のMOSFETを冷却するパーツをリリースしています。シェアの都合でAMD系製品に対応したものはないのですが、Monoblock製品のリリースも期待したいです。

ただ、マザーボードのMOSFETを水冷化してしまうと、マザーボード乗り換えのハードルが高くなる上に、ウォーターブロックによって選べるマザーボードが限定されてしまうので悩みどころです。水冷化したいという理由だけでハイエンドマザーを選ぶのは厳しいので、今回はCPUのみかと思っています。

 

 

ASRockのRyzen用マザーボード

マザーボードベンダ各社からRyzen用マザーボードの情報が出始めていますが、ASRockの製品は参考価格の情報も出ています。

ASRock、ソケットAM4搭載のRyzen対応マザー8製品

[PC Watch]

上位製品はさすがに高価ですが、自分の用途からするとRGB-LEDやWi-Fiアンテナなどは豪華すぎる機能という感じがするので、そこそこのものでも満足できそうです。

ただ、下位製品になるとUSB3.1がついていない場合がありそうなので、USB3.1の有無はちょっとこだわって選びたいと思っています。

Ryzenファミリは3/2に発売開始

いよいよRyzenが発売開始になるそうです。

後藤弘茂のWeekly海外ニュース

AMDが次世代CPU「Ryzen 7」ファミリを3月2日から発売

[PC Watch]

ラインナップもあわせて発表されており、Ryzen 7 1800X、1700X、1700の3種類となっています。

性能は最上位の1800Xでi7 6900Kと同等程度という発表になっていますが、まだ詳しいことは分かりません。

価格は1800Xで日本円にして59,800円となっています。1700でも38,800円とのことなので、何となく今までのAMDのCPUに慣れてきた身からするとちょっと高く感じます。ただ、これでも同等の競合製品比で安価に設定されているのが訴求ポイントになっているようです。単純に自作パーツ全般の価格帯がここ数年高くなっているということだと思います。

最近のAMDのCPUは「安いけど悪くはない」という感じの立ち位置でしたが、Ryzenファミリの登場で「安いのにまあまあ良い」くらいの立ち位置につけられるでしょうか。我が家の環境では水冷プラットフォームの都合もあってすぐには乗り換えられなさそうですが、楽しみになってきました。

Radeon Software 16.12.2がリリース

クリスマス商戦に対応したリリースも一段落して、今回はバグフィックスが中心という感じです。

Radeon Software Crimson ReLive Edition 16.12.2 Release Notes

[amd.com]

一番最初に挙げられているのはFreesyncのパフォーマンス改善です。

セカンダリディスプレイで動画などを再生しながら、プライマリディスプレイでフルスクリーンのゲームをするとパフォーマンスが低下する場合があります。問題が起きた時の解決策としてはどちらかの画面のアプリケーションを全て最小化することです。

といった感じの内容だと思うのですが、まず動画を見ながらフルスクリーンのゲームという状況があまりないような気がします。それはともかくとして、一応”修正した問題”として上記の内容が挙がっているので、今までは対処のしようがなかったところ、16.12.2を入れてこの方法を試せば回避できるようにはなった、というところなのでしょうか。

その他、

一部のWi-fiアダプタでpingが悪化する問題を修正しました

という内容もあります。一見GPUがネットワークに影響を及ぼすとは思えないのですが、こういうこともあるようです。ドライバは最新にしておいたに越したことはなさそうです。

Ryzen用マザーボードの写真

PC WatchさんにCESで展示されていたRyzen対応マザーボードの写真が掲載されていました。

AMD、Ryzen対応チップセット搭載マザーボードを展示

[PC Watch]

ここのところAM3+用のCPUが出ていない関係で、AMD系のマザーボードは種類が少なくて寂しかったのですが、これだけラインナップが揃うとワクワク感があります。

最近のIntel系のハイエンドマザーボードは、製品によってはVGAに匹敵するほど高額ですが、AMD系のマザーボードはどうなるでしょうか。

AMDの次世代GPUアーキテクチャの情報

またCESでの発表です。

後藤弘茂のWeekly海外ニュース

AMDが次世代GPUアーキテクチャ「Vega」の概要を明らかに

[PC Watch]

Vega: AMD’s New Graphics Architecture for Virtually Unlimited Workloads

[AMD.com]

アーキテクチャの刷新はかなり久々らしいのですが、マイナーチェンジが多かったせいかGCNもまだまだ新しいものと思っていました。当初のGCNが出てから結構時間が経っていたようです。

新しい要素が紹介されています。

  1. メモリアーキテクチャの進化
    • HBM2の採用により、小さいフットプリントで大量のメモリを扱える。外部のメモリも含めると最大512TBのアドレス空間を取り扱える。
  2. 新世代のジオメトリパイプライン
    • 複雑化したパイプライン処理により、従来型のRadeon比でクロック当たり2倍のスループットを実現。
  3. 新世代のコンピュートエンジン
    • ネイティブに8bit、16bit、32bit、64bitの演算が可能。
  4. 進化したピクセルエンジン
    • ピクセルエンジンがL2キャッシュの下に接続され、入出力のオーバーヘッドを削減。

搭載製品は2017年上半期中に出荷予定らしいですが、詳しい情報はこれからかと思います。

 

 

 

 

Ryzen用マザーボードの仕様

年明け早々に恒例のCESが開催されていますが、Ryzen絡みではチップセットとマザーボードに関する発表があったようです。

AMD、Ryzen対応のX370チップセット搭載マザーボードを公開

[PC Watch]

AMD Showcases High-Performance Ecosystem Ready for Ryzen™ Including PCs and AM4 Motherboards from Technology Partners

[AMD.com]

一番気になっていたのはストレージ周りですが、やはりM.2 SATAとNVMeそれぞれに対応しており、現代のプラットホームになっている感じを受けます。

サードパーティ製の冷却製品では、Noctuaを始めとした15メーカーが対応製品の投入を表明しており、EK Waterblocksもカスタム水冷製品を投入する予定とのことです。

 

 

Ryzenの分岐予測機能

先日のストリーミングイベントでも触れられていましたが、Ryzenに実装されているという分岐予測技術の話がPC Watchさんに載っていました。

後藤弘茂のWeekly海外ニュース

AMDの次世代CPUコア「ZEN」のニューラルネットワーク分岐予測機能

[PC Watch]

命令のアウトオブオーダ実行は「できる処理をすべてやってしまう」、投機実行は「何らかの根拠を元に一部の処理を先行して実行する」だと思っていたのですが、AMDがあえて「ニューラルネットワークの技術を採用している」とアピールしているところから見るに、投機実行とは一線を画すものとして考えているのでしょうか。

従来の「クロックが上がりました」や「キャッシュが大きくなりました」という分かりやすい話ではないので、どれほどパフォーマンスに影響するのかは非常に興味深いです。

 

AMDの新型CPUの名称発表

RYZENという名前になったそうです。

AMDの新CPU、その名は「RYZEN」

~8コア/16スレッドのCore i7-6900Kとほぼ同性能を95Wで実現

[PC Watch]

スペック的にはやはりTDP95Wというのが目につきます。ハイエンド向け製品は120Wで出してくると思っていたので、意外に思いました。

新機能として以下の5つの機能があり、これらを総称して”AMD SenseMI Technology”と呼ぶそうです。大ざっぱに言って3つの系統がありそうです。

  • Neural net Prediction/Smart Prefetch:機械学習により命令を先読みする
  • Pure Power/Presicion boost:CPUの状況に応じて最適なクロック周波数や電力消費を設定
  • Extended Frequency Range:システム構成や冷却方式を判定してクロック上限を設定

どれも状況に応じて勝手にCPUが設定を変えてくれる機能です。電力系の機能はCPU内のセンサ数100個、反応速度もミリ秒単位と、相当の自信を持っての実装になっているようです。この辺はAPUに搭載されていた機能が発展した感じです。

実性能的なところについては、マーケティング的な都合で得意分野を強調していると思うので何とも言えませんが、現行のアーキテクチャ比では確実に性能は向上していると思うので、楽しみにしたいです。

イベントの様子はYoutubeで後から見られます。Ryzenの機能の説明は25:50あたりからです。リサ・スーCEOの力強いプレゼンが見応えあります。

 

Radeon Software Crimson ReLive Editionが登場

特に予告等はされていなかったように思いますが、ドライバパッケージのCrimson EditionがCrimson Relive Editionと名前を変えて登場しました。ゲーム実況配信が可能な”ReLive”を始め、多数の新機能が盛り込まれています。

目玉機能はゲーム実況配信のReLiveなのですが、その他にも、

  1. ゲーム中の画面描画状況に応じてGPU負荷を減らす”Radeon Chill”
  2. GPU管理機能である”Radeon Wattman”のサポートGPU拡充
  3. 新しくなったインストーラ(旧ドライバのクリーンアンインストールもできます)
  4. HDMIケーブルの接続状況自己診断
  5. 複数画面でフルスクリーン描画を行った際のFreeSyncサポート
  6. Steamでのゲームプレイ時にハードウェア要件に応じて商品をオススメする”Upgrade Advisor”
  7. HDR描画のサポート
  8. Google Chromeでの4K60p動画のアクセラレーション
  9. APUでSkypeのCPU負荷を削減
  10. ユーザからのフィードバックを送れる機能

以上の新要素が盛り込まれています。この他にも基礎的なパフォーマンス向上や、バグフィックスも含まれているようです。

ReLiveとRadeon ChillについてはPC Watchさんに検証記事が掲載されており、使用した際の電力の変化や描画パフォーマンスへの影響など、詳しく取り上げられています。

新要素盛りだくさんの最新ドライバ「Radeon Software Crimson ReLive Edition」を試す

[PC Watch]

うちの270Xはカードの世代が古いので、個人的には大きなメリットはないのですが、ドライバでの機能拡充を継続してくれているのは喜ばしいことです。