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Zenアーキテクチャの概要発表

詳しくは来週のイベントにて、ということらしいのですが、大まかな情報が先に公開されたそうです。

AMD、Zenコアを採用の「Summit Ridge」を初公開

後藤弘茂のWeekly海外ニュース AMDが次世代CPU「Zen」アーキテクチャの概要を発表

[PC Watch]

Bulldozer系列のコアとは違う、1から設計されたアーキテクチャになっています。Bulldozerコアはシングルスレッドよりもマルチスレッド性能を重視した設計になっていましたが、今回のZenはシングルスレッド性能をより重視した設計になっているようです。

記事中でも触れられていますが、Intelのアーキテクチャに近い部分があり、例えばマルチスレッドの構造は整数演算ユニットも含めて共有する設計になっています。Bulldozerコアでは整数演算ユニットがスレッドごとに独立していたため、その分コスト的には不利だが性能は良い、というのがAMDの主張でした。

その他、デコードしたx86命令をキャッシュしておくマイクロオプスキャッシュも搭載されているそうです。これはIntelではSandy Bridge以降のアーキテクチャには搭載されている機能です。

というわけで、Intelっぽくはあるのですが、変わったことをせずに手堅く高性能を追求してきたという印象のあるZenです。イベントの詳報も楽しみです。

 

RX 470とRX 460のベンチマーク記事

発売を受けてベンチマークの記事がPC Watchさんに載っていました。

低価格版Polaris「Radeon RX 460/470」をベンチマーク

[PC Watch]

やはり実際にスコアが出てみると分かるのはPolaris10(480/470)とPolaris11(460)の違いです。480/470と460では使っているコアが違うので、性能に大きく差があります。

Polaris11の方が数字が大きくて強そうなのですが、こちらはエントリー/モバイル向けのコアなので、演算ユニットの数がPolaris10の半分の16基、メモリインターフェイスもPolaris10の半分で128bitとなっています。

そのため、RX 480と470は最近のゲームタイトルならほぼ問題なく描画できるという感じになっていますが、RX 460は設定を低めに調整しないと十分なフレームレートが出ないという感じになっています。

一方でRX 460 の実勢価格は20,000円を切っているので、エントリー向けVGAとして割りきって使う分には問題のない製品と言えそうです。

新し目のタイトルも本格的に楽しみたいなら480/470、最低限外付けVGAが欲しい場合は460という住み分けになるでしょうか。

 

RX 470が登場

4日の22時から解禁という感じで販売になっていたそうです。

Radeon RX 470ビデオカードが発売開始

[PC Watch]

アーキテクチャはRX 480と同様のPolaris10を使用していますが、ストリームプロセッサの数とGPUクロックは若干抑えめになっています。

まだベンチマーク情報等は記事になっていませんが、AMDの事前の発表ではR9 270X比で1.5倍程度のベンチマークスコアを出すと言われています。

お値段も2万円代後半くらいでまとまっているので、そこまで本気仕様にはするつもりはないけど、ある程度ゲームを意識した構成にしたい、という場合には470が良いのではないでしょうか。

Radeon Software 16.7.3がリリース

7/28付でのリリースとなっています。今回の更新は安定版です。

Radeon Software Crimson Edition 16.7.3 Release Notes

[AMD.com]

ちょうどWin10のAnniversary Updateと重なったので何か関係があるかと思いましたが、リリースノートを見る限りは特に関係なさそうです。

大きいトピックとしてRX 470のサポートが挙がっているので、RX 470の発売ももう間もなくでしょうか。

AMDがSSD搭載のVGAを発表

もちろん超重作業用ですが、面白い製品です。

AMD、ビデオカード上にSSDを載せた「Radeon Pro SSG」~1TBのフレームバッファで8KのRAWビデオを余裕でシーク

[PC Watch]

最近はM.2規格など小さいSSDもポピュラーになっていますが、VGA上に1TBのSSDを載せてフレームバッファとして使うという製品です。

確かに1TBもあれば十分なサイズのように思えます。記事内にはビッグデータ領域での利用方法も紹介されていますが、解析するデータもこの1TBの領域に入ればかなり効率よく作業ができそうです。

ATI時代からRadeonのテーマカラーは赤ですが、今回のカードは青を基調としていて、この点も斬新です。

Radeon Software 16.7.1がリリース

既報の電力消費問題を解消したバージョンのドライバです。

AMD、Radeon RX 480の消費電力問題を修正したドライバ~一部ゲームでの最大3%の性能向上も実装

[PC Watch]

Radeon Software Crimson Edition 16.7.1 Release Notes

[AMD.com]

電力問題以外にもRX 480使用時固有の問題が解消されています。

いち早く入手したい場合、Radeon Softwareを開いて、左下の”アップデート”でアップデートを手動でチェックすると簡単です。

Radeon RX480がPCIe規格以上に電力を消費する問題

あんまり聞いたことがないのですが、AMD側でも把握している問題だそうです。

AMD、Radeon RX 480がPCIe仕様以上の電力を消費する問題に対して声明~5日にソフトウェアアップデートで対策

[PC Watch]

RX480には電力消費を自律的に制御する機能が新たに盛り込まれたという話がありましたが、その機能にバグがあったのでしょうか。

マザーボードに規格以上の電力を消費する部品を接続すると、過電流が流れて壊れるという話は聞いたことがあります。うちのPCに組み込んであるJINGWAYのDP600がまさにそうなのですが、電源コネクタが3pinファンコネクタと物理的には同規格ながら、消費電力がファンとは全く異なるので誤ってファンコネクタに繋がないよう注意書きがありました。

せっかくの新製品が出たところでしたが、ちょっともったいない感じもするニュースでした。

Radeon Software 16.6.2がリリース

先日発売となったRX480向けの機能を盛り込んだバージョンです。

AMD Radeon Software Crimson Edition 16.6.2 Release Notes

[AMD.com]

RX480向けの電力コントロール機能である”Wattman”に対応しています。

その他、ディスプレイの設定で色温度の設定が可能になっています。色温度以外にも、ディスプレイの色を調整できるユーティリティが追加されています。色調整の基準になる画像を表示してくれるので、それを見ながら調整するという機能になっています。ディスプレイのメニューを開いて右上の”ディスプレイの色”からアクセスできます。

Radeon RX480が登場

COMPUTEXなどで予告されていましたがついに登場です。

GeForce GTX 970に真っ向から対抗するRadeon RX 480の詳細~高いDirectX 12性能と2パスビデオエンコーダ搭載

期待のアッパーミドル「Radeon RX 480」をテスト

[PC Watch]

スペック的にはGTX970と競合するくらいの性能になっています。価格的にもちょうどいい勝負というところですが、GTX970は今後安くなってくるでしょうし、状況は変わってくるかもしれません。しかしながら、”3万円くらいで十分な性能”といった印象のVGAに仕上がっています。

今回のカードからGCNは第4世代のPolarisになっており、特にタスクのスケジューリングは専用のハードウェアを搭載することで強化が図られているそうです。今までも描画タスクとGPGPUタスクを効率よく走らせる、というのはAMDが訴求してきたところですが、最近はOculus RiftなどのVR機器の登場で、一般の消費者にもメリットが感じられそうな気配が出てきました。

その他、電力効率の向上については、最近のAPUに搭載されている電圧とクロックを最適な状態でコントロールする技術や、電源ユニットからカードに送られている電圧を検証して、最適な電圧での動作を行う技術なども盛り込まれているそうです。

この電圧をカード側でコントロールできる技術というのは大変興味深いものです。省電力にも貢献しそうですし、長年使って定格電圧で安定動作しないカードの安定性にも寄与するようだと重宝しそうです。

うちは水冷化したR9 270Xにそこまでの不満はないので乗り換え予定はないですが、この辺の価格帯が充実してくれるのは一消費者目線で見て非常にありがたいことです。

Radeon RX470とRX460が発表

COMPUTEXでRX480の情報が出ていましたが、E3に合わせて下位モデルの情報も公開されたそうです。

AMD、Radeon RX 480に続き470や460も投入

Radeon RX 470はGeForce GTX TITANとほぼ同等の性能か ~RX 480はGeForce GTX 960と970の中間性能?

[PC Watch]

面白いのはRX470の性能比較がR9 270Xとの比較になっている点です。ちょうどうちで使っているVGAなので違いもイメージしやすいところです。

3DMark Fire Strike比でざっくり1.5倍のスコアが出ながら、TDPが2/3になっているというのは聞いただけではすぐには信じがたい性能向上です。

しかも、今回登場するRXシリーズでは最上位のRX480が予価199ドルだそうですから、RX470はそれより安価に設定されるものと思われます。国内の実勢価格がどうなるか、という心配はありますが、かなり入手しやすい製品になるのは間違いないのではないかと思います。

270Xでも極端に重いゲームでない限りそうそう描画性能に不自由はないですから、RX470あたりでマシンを構成してしまえば大半のゲームは問題なく遊べる性能が獲得できるのではないでしょうか。