AMD」カテゴリーアーカイブ

Radeon Software17.3.3がリリース

17.3.3がリリースになっています。

Radeon Software Crimson ReLive Edition 17.3.3 Release Notes

[AMD.com]

主なトピックとしてはMass Effect: Andromeda用のマルチGPUプロファイルの追加が挙げられます。この他にもMass Effect: AndromedaのマルチGPU環境での不具合解消なども含まれているようなので、当該環境に当てはまる方は要チェックです。

Ryzen 5は4/11に登場

思っていたよりも早い登場です。

AMDの4コア/6コアCPU「Ryzen 5」は169ドルからで、4月11日発売

[PC Watch]

気になる価格も出ているのですが、およそ20,000円~30,000円のレンジに収まっているようです。このくらいの価格帯が比較的手を出しやすいのではないかと思います。

消費電力を見ると、最上位の1600Xは95wの設定になっており、Ryzen 7最下位の1700よりも高くなっています。一方で、クロックスピードについては1600Xの方が高く設定されており、この辺がパフォーマンスにどう影響するのかは興味深いです。なんとなくコアは少なくとも高クロック製品の方が実使用では高パフォーマンスではないかという気がするのですが、どうでしょうか。

AMDがRyzen+Win10の組み合わせに問題がないと発表

先週から話題となっていましたが、AMDの調査によるとスケジューラの動作に問題は認められないとのことです。

AMD、Windows 10のスケジューラに“Ryzenバグ”はないと結論

[PC Watch]

AMD Ryzen™ Community Update

[AMD.com]

コアを正しく認識していない証拠として使われたのは、MicrosoftのWindows Sysinternalsで配布されているCoreinfoというユーティリティの情報です。

このバージョンが3.31以前の場合、確かにコアを正しく認識しない結果が出力されるそうです。

また、Win7とWin10のパフォーマンス差もスケジューリングに起因するものではなく、ソフトウェア側の設計によるものとのことです。

以前よりもCPUのアーキテクチャは複雑になっていますし、かつてのように新CPUというだけで性能差が圧倒的ということもないので、こういった問題が多少出るのもやむなしかな、というのが感想です。今後出てくるソフトウェアが新しいCPUアーキテクチャを活かせるような内容であれば、それが一番良いことのように思います。

Ryzenの論理コアの認識に関する情報

AMDでも調査しているそうですが、Windows10環境では論理コアを正しく認識していないのでは?という指摘が挙がっているそうです。

Windows 10はAMD Ryzenの論理コアを正しく認識できず、性能が下がる?

[PC Watch]

RyzenはSMT、IntelのCPUでいうところのハイパースレッディングを行うので、物理的なコア1個に対して論理的なコアが2つ見えるというCPUです。そのため、今回リリースされたRyzen 7系統では8コア16スレッド、というコア数の紹介になっています。

今回指摘されているのは片方のスレッドが想定されているパフォーマンスを発揮している一方で、対になるもう片方のスレッドの性能が著しく低いのではないか、ということのようです。

この手の問題はやはり合う合わないがあると思うので、ある程度仕方がないのでは?と思うのですが、もし最適化できる余地があるのなら、それはそれでまた期待できそうです。

Radeon Software17.2.1がリリース

500MB近くある巨大なパッケージです。

Radeon Software Crimson ReLive Edition 17.2.1 Release Notes

[AMD.com]

目玉はFor HonorとSniper Elite4のパフォーマンス向上となっています。ちなみに3/6付けでオプショナルながら17.3.1もリリースされており、こちらはTom Clancy’s Ghost Recon Wildlandsのパフォーマンス向上が含まれているそうです。当該タイトルをお持ちの方は試す価値ありと思います。

Ryzenの下位ラインナップ

なかなか派手なデビューを飾ったRyzenですが、ミドルレンジ~ローレンジの製品も控えているそうです。

後藤弘茂のWeekly海外ニュース

AMDが新CPU「Ryzen 7」を発売。続けて「Ryzen 5」と「Ryzen 3」も投入へ

[PC Watch]

AMDからは既にミドルレンジに当たるRyzen5の仕様が一部明らかにされており、1600Xが6コア12スレッドで3.6GHz、1500Xが4コア8スレッドで3.5GHzとのことです。

面白いのは今明らかになっているRyzen5の製品はいずれも”X”付きの型番になっていることです。上記記事の最後に掲載されているスライドに型番の解説が書いてありますが、Xのついている製品はハイパフォーマンス志向で、XFR(冷却状況を判定して自動でオーバークロックする機能)に対応しています。ミドルレンジでもOCを楽しめる製品になっているようです。

まだ詳細は明らかになっていませんが、APU製品になると予想されているRyzen3も興味深い立ち位置です。中~上位製品がCPUなので、APU製品にもX付きのモデルがあると楽しそうだと思います。

Ryzen発売開始

発売日は本日3月3日ということで、秋葉原の一部店舗では深夜販売なども行われたそうです。

さっそくベンチマーク記事が掲載されています。

AMD「Ryzen 7 1800X」はIntelの牙城を崩せるか?~各種ベンチマークを実施

[PC Watch]

CPU本体の写真も掲載されていますが、ヒートスプレッダ中央に大きくロゴが印字されており、この辺だけでもちょっと変わったな、という印象を受けます。

性能については対応する命令セットの影響で得意不得意があるようですが、記事中で比較対象となっている、同じ8コア16スレッドのCore i7-5960Xとはほぼ拮抗~やや下回るくらいのスコアを出しています。

Ryzen 7 1800Xはハイエンド製品なので高価ではありますが、それでもCore i7-5960Xといい勝負というのは正直驚きです。

恐らく直接的に競合するのは価格面でCore i7-7700Kあたりではないかと思うので、価格がもうちょっとこなれてくれると良いと思います。

 

EKWBのSocket AM4用パーツ

Ryzenの情報も出てきたところで、水冷用の部品のことも調べてみました。

おなじみのEK WaterblocksがAM4用の製品を用意する見込み、という情報が伝わっていますが、現時点ではCPU用ウォーターブロックのマウンティングパーツが販売されているようです。

CPU用ウォーターブロックの現行製品であるSupremacy EVO系であれば、別途

  • Mounting plate Supremacy AMD – Nickel(マウンティングプレート)
  • EK-Supremacy EVO Backplate(上記パーツに対応するバックプレート)

を組み合わせることでAM4用として使えるようです。Supremacy EVOのマニュアルには既にAM4用のインストール手順も記載されているので安心です。ただし、Supremacy EVO系のうち、Intel専用とされているものにはこれらのオプションパーツは使えないようです。

EKと言えば最近はMonoblockと称する、1部品でCPUと周辺のMOSFETを冷却するパーツをリリースしています。シェアの都合でAMD系製品に対応したものはないのですが、Monoblock製品のリリースも期待したいです。

ただ、マザーボードのMOSFETを水冷化してしまうと、マザーボード乗り換えのハードルが高くなる上に、ウォーターブロックによって選べるマザーボードが限定されてしまうので悩みどころです。水冷化したいという理由だけでハイエンドマザーを選ぶのは厳しいので、今回はCPUのみかと思っています。

 

 

ASRockのRyzen用マザーボード

マザーボードベンダ各社からRyzen用マザーボードの情報が出始めていますが、ASRockの製品は参考価格の情報も出ています。

ASRock、ソケットAM4搭載のRyzen対応マザー8製品

[PC Watch]

上位製品はさすがに高価ですが、自分の用途からするとRGB-LEDやWi-Fiアンテナなどは豪華すぎる機能という感じがするので、そこそこのものでも満足できそうです。

ただ、下位製品になるとUSB3.1がついていない場合がありそうなので、USB3.1の有無はちょっとこだわって選びたいと思っています。

Ryzenファミリは3/2に発売開始

いよいよRyzenが発売開始になるそうです。

後藤弘茂のWeekly海外ニュース

AMDが次世代CPU「Ryzen 7」ファミリを3月2日から発売

[PC Watch]

ラインナップもあわせて発表されており、Ryzen 7 1800X、1700X、1700の3種類となっています。

性能は最上位の1800Xでi7 6900Kと同等程度という発表になっていますが、まだ詳しいことは分かりません。

価格は1800Xで日本円にして59,800円となっています。1700でも38,800円とのことなので、何となく今までのAMDのCPUに慣れてきた身からするとちょっと高く感じます。ただ、これでも同等の競合製品比で安価に設定されているのが訴求ポイントになっているようです。単純に自作パーツ全般の価格帯がここ数年高くなっているということだと思います。

最近のAMDのCPUは「安いけど悪くはない」という感じの立ち位置でしたが、Ryzenファミリの登場で「安いのにまあまあ良い」くらいの立ち位置につけられるでしょうか。我が家の環境では水冷プラットフォームの都合もあってすぐには乗り換えられなさそうですが、楽しみになってきました。