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Radeon Software 16.12.2がリリース

クリスマス商戦に対応したリリースも一段落して、今回はバグフィックスが中心という感じです。

Radeon Software Crimson ReLive Edition 16.12.2 Release Notes

[amd.com]

一番最初に挙げられているのはFreesyncのパフォーマンス改善です。

セカンダリディスプレイで動画などを再生しながら、プライマリディスプレイでフルスクリーンのゲームをするとパフォーマンスが低下する場合があります。問題が起きた時の解決策としてはどちらかの画面のアプリケーションを全て最小化することです。

といった感じの内容だと思うのですが、まず動画を見ながらフルスクリーンのゲームという状況があまりないような気がします。それはともかくとして、一応”修正した問題”として上記の内容が挙がっているので、今までは対処のしようがなかったところ、16.12.2を入れてこの方法を試せば回避できるようにはなった、というところなのでしょうか。

その他、

一部のWi-fiアダプタでpingが悪化する問題を修正しました

という内容もあります。一見GPUがネットワークに影響を及ぼすとは思えないのですが、こういうこともあるようです。ドライバは最新にしておいたに越したことはなさそうです。

Ryzen用マザーボードの写真

PC WatchさんにCESで展示されていたRyzen対応マザーボードの写真が掲載されていました。

AMD、Ryzen対応チップセット搭載マザーボードを展示

[PC Watch]

ここのところAM3+用のCPUが出ていない関係で、AMD系のマザーボードは種類が少なくて寂しかったのですが、これだけラインナップが揃うとワクワク感があります。

最近のIntel系のハイエンドマザーボードは、製品によってはVGAに匹敵するほど高額ですが、AMD系のマザーボードはどうなるでしょうか。

AMDの次世代GPUアーキテクチャの情報

またCESでの発表です。

後藤弘茂のWeekly海外ニュース

AMDが次世代GPUアーキテクチャ「Vega」の概要を明らかに

[PC Watch]

Vega: AMD’s New Graphics Architecture for Virtually Unlimited Workloads

[AMD.com]

アーキテクチャの刷新はかなり久々らしいのですが、マイナーチェンジが多かったせいかGCNもまだまだ新しいものと思っていました。当初のGCNが出てから結構時間が経っていたようです。

新しい要素が紹介されています。

  1. メモリアーキテクチャの進化
    • HBM2の採用により、小さいフットプリントで大量のメモリを扱える。外部のメモリも含めると最大512TBのアドレス空間を取り扱える。
  2. 新世代のジオメトリパイプライン
    • 複雑化したパイプライン処理により、従来型のRadeon比でクロック当たり2倍のスループットを実現。
  3. 新世代のコンピュートエンジン
    • ネイティブに8bit、16bit、32bit、64bitの演算が可能。
  4. 進化したピクセルエンジン
    • ピクセルエンジンがL2キャッシュの下に接続され、入出力のオーバーヘッドを削減。

搭載製品は2017年上半期中に出荷予定らしいですが、詳しい情報はこれからかと思います。

 

 

 

 

Ryzen用マザーボードの仕様

年明け早々に恒例のCESが開催されていますが、Ryzen絡みではチップセットとマザーボードに関する発表があったようです。

AMD、Ryzen対応のX370チップセット搭載マザーボードを公開

[PC Watch]

AMD Showcases High-Performance Ecosystem Ready for Ryzen™ Including PCs and AM4 Motherboards from Technology Partners

[AMD.com]

一番気になっていたのはストレージ周りですが、やはりM.2 SATAとNVMeそれぞれに対応しており、現代のプラットホームになっている感じを受けます。

サードパーティ製の冷却製品では、Noctuaを始めとした15メーカーが対応製品の投入を表明しており、EK Waterblocksもカスタム水冷製品を投入する予定とのことです。

 

 

Ryzenの分岐予測機能

先日のストリーミングイベントでも触れられていましたが、Ryzenに実装されているという分岐予測技術の話がPC Watchさんに載っていました。

後藤弘茂のWeekly海外ニュース

AMDの次世代CPUコア「ZEN」のニューラルネットワーク分岐予測機能

[PC Watch]

命令のアウトオブオーダ実行は「できる処理をすべてやってしまう」、投機実行は「何らかの根拠を元に一部の処理を先行して実行する」だと思っていたのですが、AMDがあえて「ニューラルネットワークの技術を採用している」とアピールしているところから見るに、投機実行とは一線を画すものとして考えているのでしょうか。

従来の「クロックが上がりました」や「キャッシュが大きくなりました」という分かりやすい話ではないので、どれほどパフォーマンスに影響するのかは非常に興味深いです。

 

AMDの新型CPUの名称発表

RYZENという名前になったそうです。

AMDの新CPU、その名は「RYZEN」

~8コア/16スレッドのCore i7-6900Kとほぼ同性能を95Wで実現

[PC Watch]

スペック的にはやはりTDP95Wというのが目につきます。ハイエンド向け製品は120Wで出してくると思っていたので、意外に思いました。

新機能として以下の5つの機能があり、これらを総称して”AMD SenseMI Technology”と呼ぶそうです。大ざっぱに言って3つの系統がありそうです。

  • Neural net Prediction/Smart Prefetch:機械学習により命令を先読みする
  • Pure Power/Presicion boost:CPUの状況に応じて最適なクロック周波数や電力消費を設定
  • Extended Frequency Range:システム構成や冷却方式を判定してクロック上限を設定

どれも状況に応じて勝手にCPUが設定を変えてくれる機能です。電力系の機能はCPU内のセンサ数100個、反応速度もミリ秒単位と、相当の自信を持っての実装になっているようです。この辺はAPUに搭載されていた機能が発展した感じです。

実性能的なところについては、マーケティング的な都合で得意分野を強調していると思うので何とも言えませんが、現行のアーキテクチャ比では確実に性能は向上していると思うので、楽しみにしたいです。

イベントの様子はYoutubeで後から見られます。Ryzenの機能の説明は25:50あたりからです。リサ・スーCEOの力強いプレゼンが見応えあります。

 

Radeon Software Crimson ReLive Editionが登場

特に予告等はされていなかったように思いますが、ドライバパッケージのCrimson EditionがCrimson Relive Editionと名前を変えて登場しました。ゲーム実況配信が可能な”ReLive”を始め、多数の新機能が盛り込まれています。

目玉機能はゲーム実況配信のReLiveなのですが、その他にも、

  1. ゲーム中の画面描画状況に応じてGPU負荷を減らす”Radeon Chill”
  2. GPU管理機能である”Radeon Wattman”のサポートGPU拡充
  3. 新しくなったインストーラ(旧ドライバのクリーンアンインストールもできます)
  4. HDMIケーブルの接続状況自己診断
  5. 複数画面でフルスクリーン描画を行った際のFreeSyncサポート
  6. Steamでのゲームプレイ時にハードウェア要件に応じて商品をオススメする”Upgrade Advisor”
  7. HDR描画のサポート
  8. Google Chromeでの4K60p動画のアクセラレーション
  9. APUでSkypeのCPU負荷を削減
  10. ユーザからのフィードバックを送れる機能

以上の新要素が盛り込まれています。この他にも基礎的なパフォーマンス向上や、バグフィックスも含まれているようです。

ReLiveとRadeon ChillについてはPC Watchさんに検証記事が掲載されており、使用した際の電力の変化や描画パフォーマンスへの影響など、詳しく取り上げられています。

新要素盛りだくさんの最新ドライバ「Radeon Software Crimson ReLive Edition」を試す

[PC Watch]

うちの270Xはカードの世代が古いので、個人的には大きなメリットはないのですが、ドライバでの機能拡充を継続してくれているのは喜ばしいことです。

 

AMDがZenのイベントを予定

12/14に開催する予定とのことです。

AMD、新プロセッサ「Zen」に関するストリーミングイベントを12月14日に開催

[PC Watch]

ストリーミングイベントなんだそうで、リアルタイムで見ることもできますが、時差の関係で日本時間では早朝になってしまうのが難しいところです。

いよいよZenの具体的な情報も出てきていますが、2017年はZenコア採用製品で我が家のPCのプラットフォームも5年ぶりに刷新と行きたいところです。

Radeon Software16.11.4がリリース

11/17付のリリースとなっています。

Radeon Software Crimson Edition 16.11.4 Release Notes

[AMD.com]

今回はCivilization VI(DX12)のサポートがメインのトピックスとなっています。

修正した不具合に「Radeon R9 Furyを使用している環境で、Titanfall2においてTitanに搭乗すると描画が壊れる問題」というのが載っていましたが、ハード+ゲームタイトル+ゲーム内の状況の組み合わせがこれだけ限定されているトラブルというのもちょっと珍しい感じがしました。

Radeon Software16.10.3がリリース

リリースは10/27付です。

Radeon Software Crimson Edition 16.10.3 Release Notes

[AMD.com]

修正項目はTitanfall2をGCN採用製品でプレイした際にクラッシュが起きる問題を修正、の1点だけなので、この問題に対応するための臨時リリースの性格が強いのかな、という感じです。

Titanfall2は本当にリリースされた直後のようなので、発見された問題に早めに対応してくれているのは良いと思います。