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CarrizoのSKUが発表

投資家説明会と時を同じくしてモバイル向けAPUであるCarrizoの製品ラインナップが公表されました。

AMD、CarrizoのSKUを発表、4コアで最大2.5GHz駆動 ~デスクトップ向けのA10-7850Kは127ドルに値下げ
[PC Watch]

APUの新製品…なのですがTDPも最大で25Wとモバイル向けの設定がされた製品です。
投資家向け説明会のスライドにも出てきた通り、2015年はデスクトップ向けのKaveriとモバイル向けのCarrizo、超小型向けのMullinsがそれぞれ併売となります。

既報の通り2016年にはデスクトップ向け、モバイル向けの2種類に製品ファミリが整理される予定とのことです。

AMDの投資家向け説明会

現地時間5/6付けで投資家向けの説明会が開催され、今後の情報もアップデートされています。
技術的なイベントでなく、投資家向けの説明会なので内容も比較的分かりやすくなっています。

後藤弘茂のWeekly海外ニュース IPCが40%向上したAMDの次世代CPU「Zen」と2017年までのロードマップ
[PC Watch]

AMDはここしばらく伝統的なPC向け以外の領域に力を入れていますが、それらの新しい商品は収益の40%を占めるまでに成長しているそうです。
新領域の商品の寄与もあり、2015年度の上半期はまだ赤字が続くようですが下半期は黒字転換を見込んでいるそうです。

2016年に登場予定のCPU系の商品としてはZenアーキテクチャを使用した新しいAMD FXシリーズと第7世代APUのデスクトップ版・モバイル版がラインナップされています。
デスクトップ向けの製品はAPUに一本化するものだと勝手に思っていたのですが、新設計のコアを採用したFXシリーズが準備中だそうです。

GPUについては最近名前を良く聞くHBM(High Bandwidth Memory)を現行のビデオメモリの置き換えで採用していくそうです。
現在第2世代のGCNも2016年には第3世代が登場予定とのことです。
GPUにおいてもやはり注力しているのは電力効率で、単体GPUで得られた成果はAPUにもフィードバックされるそうです。

その他、あまりコンシューマ寄りの話ではないですがARMとx86をソケット互換にするというProject SkyBridgeはキャンセルされたそうです。

AMDのWebサイトのIR情報を見るとプレゼンテーションと発表用のスライドを見ることができます。
プレゼンテーションの閲覧は要登録なのですが、スライドは登録しなくても見られるのでオススメです。

AMDのCEOがWindows 10の発売時期に言及

言及というかうっかり感のある情報公開です。
若干の面白要素もあるニュースという感じです。

「Windows 10」正式版は7月末の公開か AMDが業績発表でコメント
[ITmedia]

AMDに限らずアメリカの上場企業は決算発表後に電話で会見をすることが多くあるようなのですが、その中で7月末というかなり具体的な時期が出てきたそうです。
Microsoftが発表している現時点での”公式な”Windows 10の発売時期に関する情報は”2015年の夏”というものでした。

こういう形でAMDにスポットが当たるとは予想外でした。

Catalyst15.4betaがリリース

時々あるビッグタイトル向けの最適化betaドライバです。

今回はGTA5にフォーカスした内容になっているようです。GTA5実行時のピークパフォーマンスが向上しているということです。

その他、Battlefield4実行時のメモリリーク問題の解消などGTA5以外の個別のゲームタイトル向けの改善も図られています。

リリースノートはこちらです。
AMD Catalyst™ 15.4 Beta Driver for Windows® Release Notes
[AMD.com]

Socket AM3+マザーの新製品がMSIから登場

この時期にAM3+マザーというのも驚きですが、USB3.1にも対応するんだそうです。

MSI、世界初のUSB 3.1対応AMDマザーボード ~Socket AM3+、しかも白黒の“Krait Edition”
[PC Watch]

ここ最近のAMDの動向から察するにAM3+はフェードアウトなのかと思っていたのですが、マザーボードの新製品投入がありました。
選択肢も徐々に狭まりつつあるところなので、AM3+のCPUを大事に使いたいユーザにはもってこいの製品かもしれません。

記事中にもありますがマザーがモノトーンなのでケーブルやケースの色も渋くモノトーンでモッディングしてみるとかっこいい1台が組めそうです。

Catalyst15.3betaがリリース

年末に大規模アップデートのOmega(14.12)が出ましたが、一気に番号が飛んで15.3betaです。

AMD FreeSync™ technology has arrived!
[AMD Gaming blog]

最大のトピックはFreeSyncに対応したことです。FreeSyncはゲームの描画時に発生するティアリング(画面の同期ずれ、カクつき)を予防する機能です。
これはいわゆる垂直同期オン(Vsync)で対策することが可能ですが、FreeSyncで対応したほうがパフォーマンス的には優位になるそうです。
また、競合のNvidiaが提供する同様の機能に対してオープンな規格である(=ディスプレイメーカーから対応製品がたくさん発売される?)ことも訴求ポイントとして挙げられています。

対応ディスプレイがCESなどで紹介されていましたが、ドライバ側でのサポートが整ったことになります。

いつも通りゲームタイトルごとの細かい不具合修正や、Crossfire用のプロファイル修正なども含まれています。

Changelogはこちらにあります。

Carrizoの配線とGPU

Carrizoについての後藤弘茂氏の詳細な解説が掲載されていましたが興味深い内容でした。

後藤弘茂のWeekly海外ニュース AMDが次世代APU「Carrizo」の低消費電力の秘密を公開
[PC Watch]

今回のCarrizoの配線は、配線の層からして高密度に振った設計になっているということです。
記事内ではIntelの最近の半導体との比較もされていますが、確かに高密度の配線が占める割合が多くなっています。
また、半導体を構成するセルの高さをあえて減らすことでダイ面積を節約しているそうです。

情報の初出時にも思ったことですが、かなり思い切って設計を変えてきているようです。
ただ、ようやく設計がAPUらしいAPUになったということでもあり、従来の高性能CPU路線の設計ではなくなったというのは必ずしも悪い話ではないように思います。

Carrizoのアーキテクチャ発表

まずはアーキテクチャの情報が出ました。

AMD、新アーキテクチャ「Carrizo」の詳細アーキテクチャを発表 ~28nmのまま高密度化でトランジスタ3割増。CPUコア電力は4割削減
[PC Watch]

発表されたのが半導体の回路に関する会議ということもあってアーキテクチャの情報が出てきたようです。

コアはSteamrollerコアからExcavatorコアに変わりますが、プロセスルールを変更することなく実装密度を高くすることでダイ面積を節約しているそうです。
これにより浮いたスペースでサウスブリッジの機能を統合できているとのことです。

その他、細かな周波数調節などにより電力消費が大きく改善しているとのことです。

CarrizoはKaveriに比べてモバイルにフォーカスした製品になるのではないかという予想が伝わっていましたが、
確かにより高密度で最大の電力効率を得るという目的がはっきりしたアーキテクチャという感じがします。

実際の製品ラインナップがどんな感じで展開されるのか等気になる点も残りますが、まずはなかなか意欲作に仕上がっているという感じが伝わってきます。

A8-7650Kが登場

毎度のことですが、製品ラインナップは細かいグレードに分かれています。

AMD、約14,000円の倍率アンロックAPU「A8-7650K」
[PC Watch]

1つ上位モデルの7700Kとはベースクロック(3.3GHz)が異なるだけです。
ちょっと違いが分かりにくいスペックになってしまっています。

これでKaveri世代のデスクトップAPUも6種類になったので、さすがにシリーズが出揃ったというところでしょうか。

Raptrのアカウント名が不正アクセスにより流出

ここ最近Catalystのパッケージに入っているゲーム向けSNSのRaptrのアカウント情報が不正アクセスにより流出したとのことです。

RaptrとAMD Gaming Evolvedのアカウント名/メアドなどが流出
[PC Watch]

SNSをはじめアカウントを作るタイプのサービスにはどうしても不正アクセスによるアカウント情報流出の危険がついて回ります。
Raptrとの協業自体はなかなか面白い取り組みだと思っていたのですが、こういう事件が起きてしまうのは残念です。