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CES2015の話

年明け恒例のCESがラスベガスで開催中だそうです。
家電見本市と言いながらPCやスマートフォンなどが目立っていた昨今ですが、今年は自動車関連の製品が多数出ていて部分的にはモーターショーの様相ということです。

いつもお世話になっているインプレスさんには自動車部門もありますが、下のリンクのような記事が出ていました。

メルセデス・ベンツ、基調講演で最高にラグジュアリーな自動運転車「F015 Luxury in Motion」を世界初公開
[Car Watch]

気になるのはAMDですが、どうもチラつきを押さえる技術であるFreesync関連の製品公開があるようです。
まとまった記事等が出れば触れてみたいと思います。

スペシャル版のCatalystが登場予定

AMDからのクリスマスプレゼント…なのかどうかは分かりませんが、通常のドライバ更新よりはるかに多くの問題修正や機能追加を行ったバージョンが近日公開予定とのことです。

20以上の機能追加や性能改善を盛り込んだ特別版Radeonドライバ
[PC Watch]

Catalyst Omegaという名前がついています。実体としてはCatalyst15.1の更新内容を盛り込んだドライバになっているようです。

不具合解消と性能向上はもちろんのこと、動画再生時のノイズ除去やフレーム補間などの普段の更新ではなかなか見ない機能追加も含まれているようです。
解決する問題点や追加する機能についてはコミュニティからのフィードバックを参考にしているそうです。

ドライバでOmegaというと2000年代初頭にお世話になったサードパーティ製の”Omegadriver”のことを思い出します。
実は多少意識してる部分があったりするんでしょうかね。

AMDのGPU搭載のMatrox製VGAが国内でも販売

R7 250Xがベースなのではと言われていたのでお買い得かなと思っていましたが、さすがはワークステーション向けで結構なお値段でした。

MatroxのAMD GPU搭載ビデオカード「C」シリーズが国内販売
[PC Watch]

製品としてはなかなか興味深いところではあるのですが、ちょっと簡単には手が出ないお値段です。
元の価格もさることながら、急激に円安に振れているのも逆風ですね。

Excavator採用製品がお披露目

Piledriverの次のコアであるExcavatorコア採用製品が発表会で登場したそうです。
以前のロードマップでも出荷は2015年となっていましたが、実際に登場するのは来年の上半期になるようです。

AMD、新x86コア“Excavator”採用のモバイルAPU「Carrizo」
[PC Watch]

コアがExcavatorになり、GPU部分も次世代GCNが採用されるそうです。
コードネームについてはCarrizoというのは以前から出ていましたが、Beemaの後継がCarrizo-Lになるというのは初めて見たような気がします。

まだ情報は少ないですが今後が楽しみです。

Catalyst14.9.2がリリース(されていました)

気づきませんでしたがリリースは10/24付でした。

このバージョンからSid Meier’s Civilization: Beyond EarthでMantleモードを選択できるようになっているそうです。
Mantle有効だとR9 290XでもGTX980に比肩するくらいのパフォーマンスを発揮する場面もあるそうなので、かなりパフォーマンスには効くのではないかと思われます。
当該タイトルをお持ちの方は要注目のベータ版と言えそうです。

その他、細かい修正も含まれています。

リリースノートはこちらにあります。
AMD Catalyst™ 14.9.2 Beta Windows® Driver
[AMD.com]

AMDが法人市場向けに注力

あまり法人向けというイメージのないAMD製品ですが、だからこそそこを狙うべき、ということで専用プラットフォーム製品を投入して売り込んでいくそうです。

笠原一輝のユビキタス情報局 AMD PROで国内法人PCシェア倍増を目指すAMD ~チャネル市場向けAMD PROの計画も明らかに
[PC Watch]

そもそもあまり法人向けのAMD製品採用のPCがなかったのでは…と思うところなのですが、今回はAMD Proというブランドを立ち上げて法人向けにフォーカスした製品を投入していくそうです。
特長としては企業向けのクライアント管理機能が追加されていることが挙げられています。

法人向けPCの部材価格は時価ということもあり、今まではほぼIntel一色だった法人向け市場に安価な製品を投入することで一石を投じて攻め込んでいこうという計画のようです。

AMD製品はやはり個人向け、ゲーマー向けというイメージを持たれがちなのかもしれませんが、まず採用製品が増えてきているようなのである程度の規模の導入実績が上がってくれば企業への導入例も増えていくかもしれません。
以前に比べてオフィスユースであればCPU性能でそれほど差を感じられなくなったのもAMDにとっては有利な状況と言えるかもしれませんね。

記事の最後に個人向けの市場にもAMD Proは展開予定とされていますが、こちらはどのような需要を狙っているのか気になるところです。

Catalyst14.9.1betaが登場

先日14.9が出たばかりなのですが、マイナーアップデート版がベータ版として提供されています。

14.9で報告された問題として、

・ドライバのインストール途中でランダムにクラッシュする
・ドライバのインストール後の再起動が終わった後にブルースクリーンまたは画面が真っ暗のままになる
・quad Crossfire™構成時に特定のゲームタイトルでランダムにハング・ブルースクリーンが起こる

があるそうです。クアッドクロスファイアは環境としてはレアでしょうから置いとくとしても、前2つは結構致命的な問題です。
ベータ版なのでご自身の責任で、ということになりますが、お困りの方は試してみてはいかがでしょう。

リリースノートはこちらにあります。
AMD Catalyst™ 14.9.1 Beta Windows® Driver
[AMD.com]

AMDの新社長兼CEOがリサ・スー氏に

6月に上級副社長兼最高執行責任者になったニュースが入ってきてわずかに4か月くらいですが、社長兼CEOに、とのことです。

AMD、新社長兼CEOにCell B.E.に携わったLisa Su氏
[PC Watch]

現地の10/16がAMDの決算発表なのですが、直前での交代となりました。
何だか急な感じがするのがちょっと心配ではあるのですが、どうなんでしょう。

Catalyst14.9がリリース

正式版はずいぶん久しぶりな気がします。

・個別のゲームタイトルでパフォーマンスアップ
非常に長いので列挙はしませんが、R9 290シリーズやR9 270シリーズで3DMarkやBioShock Infinite、Crysis3等を動かす際に5-10%程のパフォーマンスアップがあるようです。
ドライバのアップデートでパフォーマンスアップがあるのはCrossfire構成の時が多かったですが、今回は単体のカードでも恩恵のある内容になっているようです。

・Eyefinity
Eyefinityでは異なる解像度のディスプレイを混在させても動作するようになったそうです。
異なる解像度のディスプレイごとにディスプレイグループを作成することも問題ないとのことです。

・動画の色彩調整
動画再生時の色彩調整が新しくなったとのことです。

・モバイルGPUでMantleがパフォーマンスアップ
例として8970Mが挙げられていますが、モバイルGPUでMantleのパフォーマンスがアップしているそうです。

・全てのAM1プラットフォームでJpegアクセラレーションが可能に
今までAM1プラットフォームのA10シリーズ限定でしたが、AM1プラットフォームであればどのAPUでもアクセラレーションが効くようになっているそうです。

今回は結構盛りだくさんな内容です。
ベータ版・RC版をスルーしていた方も入れる価値ありの内容になっているのではないかと思います。

AMD Catalyst™ 14.9 Windows® Release Notes
[AMD.com]

R9 285のマイクロアーキテクチャ

ミドルハイレンジを埋めるべくGCNを小改良したのがR9 285のTongaコアだと思っていたのですが、どうもそうではないようです。

後藤弘茂のWeekly海外ニュース AMD、新GPU「Tonga」がHSAの最終形であることを明らかに
[PC Watch]

TongaコアはHSAにおけるGPUアーキテクチャの最終形で、これをAPUに実装することでHSAアーキテクチャも最終形に到達するそうです。

現状のGPUではコンテキストスイッチ(プロセス切り替え時にCPUの状態を切り替えること)を簡単に行うことができないそうです。
これはGPUが元々グラフィックス処理を前提に設計されているためで、フレームを描画し終えるとコンテキストも消去してしまっていたため、切り替えを考える必要はなかったからのようです。

ところが、HSAではGPUにもCPU的な動きをしてもらう必要がある、ということでTongaコアではマルチコアCPUのように柔軟なコンテキストスイッチが可能になっているとのことです。

というわけでちょっとテクニカルな内容ということもあってあまり話題に上がらなかったのかもしれませんが、後から登場したR9 285は結構重要なマイルストーン的製品と言えそうです。
R9 285のTongaコアは一部の機能が無効化されているという情報もあるので、今後は完全版Tongaコア採用製品やAPUにTongaコアを搭載した製品が登場してくるのではないかと期待できます。