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AMDがAPUの電力効率向上計画を発表

なんと2020年までに25倍も向上させる計画なんだそうです。

AMD、2020年までにAPUの電力効率を25倍向上させる計画
[PC Watch]

25倍という数字は気合入りすぎなのでは…と心配になりますが、ここ6年でも主にプロセスの微細化によって10倍くらいの向上になっているんだそうです。
この先の電力効率向上についてはプロセス微細化だけでは追いつかないため、HSAの利用やTurboCOREの効率的な利用で電力効率の向上を狙っていくそうです。

TurboCOREの利用についてはBeemaとMullinsの発表の際に触れられている部分がありました。
TurboCOREの効きそうなプロセスとあまり効かないプロセスを判別し、効率良くクロックを調整するという仕組みです。

この方法以外にも様々な工夫が出てくるのかもしれませんが、こういった細かいクロックコントロールでも電力効率が良くなるというのは大変興味深いです。

AMDが事業部門を再編

ここのところ組み込み向けや高密度サーバ向けなど新しい分野にも取り組んでいるAMDですが、その流れの一環なのかもしれません。
ニュースリリースが出ています。

AMD Announces Latest Step in Multi-Year Strategic Transformation
[AMD.com]

発表会などでも登場の機会が多いグローバルビジネス部門マネージャのリサ・スー氏は最高執行責任者となるそうです。
事業部は2つに再編され、
・コンピューティングとグラフィックス部門
・エンタープライズ・組み込み及びセミカスタム部門
になるそうです。一般の消費者向け製品は前者の部門の担当になりそうな感じがしますね。

「この2年間でリセット、加速、変革と3段階の戦略を実行してきたが、今回の発表はこれからのAMDの長期的な戦略を表すもの」といったコメントが紹介されています。

確かにこの2年間はAPU・HSA周辺の進展や新規分野への取り組み等、既存のビジネスの進化に留まらない動きを見せている印象はあります。
いい勢いはあると思うので頑張って頂きたいところです。

元のニュースリリースは英語かつ結構ボリュームがあるので改めてじっくり読んでみようと思います。

GシリーズAPUとFireGLの新製品が発表

また記者会見のニュースですが、今回の内容は総括的なもののようです。
その中で組み込み向けAPUとワークステーション向けVGAの新製品が発表になったようです。

AMD、Steppe Eagleこと組み込み向けSoC「G」シリーズを発表
[PC Watch]

一消費者なので今回新たに発表になった製品は今一つピンと来ない部分もありますが、
記者会見の中で「2013年時点でPC以外の売り上げが全体の30%になっている」という点が興味深く感じました。

AMDはかねてよりPC以外の市場にも進出を進めており、高集積サーバや組み込みに力を入れているのはここしばらく良く報じられているところです。
PC以外の売り上げが増えてくるのにはもう少し時間がかかるものかなと思いましたが、2013年の段階で既に30%になっているというのはかなりのスピードという印象です。

明示されてはいませんが2013年だとAMDの半導体はゲーム機への採用があったので、その点も非PCの売り上げを押し上げる要因になっているかもしれないですね。

ノートPC向けKaveriが発表

COMPUTEX TAIPEIの話題2つ目というところです。

AMDがモバイル向けのKaveriを発表、ハイエンドは「FX」ブランドに
[PC Watch]

モバイル向けといっても基本的にはデスクトップ版と同じダイを使っているそうです。
ラインナップは一般消費者向けの通常電圧版・低電圧版と企業向けの低電圧版が用意されるようです。

企業向けの製品は最大24ヶ月同じ使用での供給が可能とのことです。
一般消費者向けと企業向けのスペックの違いがいまひとつわからないのですが、型番が企業向けのほうが若干小さいのでどこかに差があるのかもしれません。

低電圧版はPCI Expressが第二世代となっていますがこれはあえての選択で、消費電力と発揮できるスペックを考慮した場合第三世代はオーバースペックになるからなんだそうです。
小さい工夫のようですが、こういう細かいところまで気を使わないと低消費電力の商品は差が出てしまうものなんでしょうね。

COMPUTEX TAIPEI 2014でのAMDの話題

毎度いろいろなニュースリリースのあるCOMPUTEX TAIPEIですが、AMDはノート向けディスクリートGPUについて記者会見を行ったということです。

安定したAMDのモバイルGPUビジネス
[PC Watch]

欧州や中国ではディスクリートGPUを搭載したノートPCの需要が結構あるそうです。
時々日本でもIT系ニュースサイトでバリバリのゲーミングノートが紹介されることがありますが、確かに日本ではディスクリートGPU搭載のノートPCは見かけなくなってきている感じがします。
この辺はやはり地域によって違うことがあるんでしょうね。

2014年のノート向けディスクリートGPUはRadeon R9・R7・R5 M200シリーズの名称で展開され、8種類のラインナップがあるようです。
設計に応じてOEM各社が選んで採用できる複数のラインナップを用意しているようです。

この前のCatalyst14.6betaでモバイル系GPUにもMantleが適用できるようになりましたが、Mantleの展開や4Kディスプレイの普及で、こういった製品の需要も増すのではないか、という予想をしているそうです。

単体GPUを積んだノートPCが日本以外では結構需要があるというのは意外な感じでした。
ノートPCなら多少大柄で重くてもいいけどタワーは嫌だ、というユーザが結構多いんでしょうかね。

Catalyst14.6betaがリリース

0.2増えて14.6になっただけあって(?)変更点はいろいろです。

リリースノートはこちらにあります。
http://support.amd.com/en-us/kb-articles/Pages/latest-catalyst-windows-beta.aspx
[AMD.com]
最新ベータ版ドライバ用のリリースノート置場なのでそのうち流れてしまう可能性があります。

パフォーマンスが向上するゲームタイトルとして挙げられているのはWatch DogsとMurdered:Soul Suspectです。
290Xで20%前後のパフォーマンス向上が見込めるとのことです。

Mantleは拡張され、Enduroを含めてモバイル系GPUでも動作するようになったとのことです。
Enduroは確かモバイル環境で状況に応じてディスクリートGPUのオンオフを切り替える機能だったと思ったので、ゲームするときだけGPUをオンにしてMantleの支援を受けるということができそうです。

また、AM1系プラットフォームでjpegデコーディングのアクセラレーションがかかるようになっています。
Kaveri発表時のスライドで”Windowsビルトインのデコーダを置き換えて2-3倍高速な表示が可能”といった説明がありました。
今まではA10系APUのみでの機能提供でしたが、AM1系プラットフォームも対象に拡充されたということのようです。

AMD Clean Uninstall Utility

4月にAMDが自社製ドライバを完全にアンインストールできるユーティリティを公開してくれています。

AMD Clean Uninstall Utility
[AMD.com]

使い方は上記ダウンロードページにも書いてありますが簡単で、ダウンロードしてきた”amdcleanuputility.exe”(なぜか名前がちょっと違うのが気になりますね)を実行するだけです。
しばらく待つとあらゆるAMD関連ドライバを自動的にアンインストールしてくれる仕組みです。

例えばドライバをアップデートする/入れ直す場合なんかは厳密に言えばこのユーティリティを使って完全に前のドライバをアンインストールしたほうがいいのかもしれません。
(うちでは普通にコントロールパネルでアンインストールしていることが多いですが…)

ちなみにGPU以外のドライバもアンインストール対象になるので、マザーボードによってはGPU以外のドライバを入れなおす必要が生じる可能性もあります。
ちょっと注意が必要です。

AMD Rシリーズが刷新

IT系のニュースでも組み込み向け半導体の話は取り上げられることが少ないのでちょっと珍しい感じです。

AMD、組み込み向け製品強化でパチンコ市場にも進出 ~HSA対応となる第2世代組み込みAPU Rシリーズ発表
[PC Watch]

HSAに対応したことで演算能力が大幅に向上しており、さらに追加の組み込み向けGPUと連携させて動かすことも可能とのことです。
この辺は組み込み向けといってもデスクトップ向け製品などと似た特徴に感じます。

狙いどころは組み込みの中でもハイエンドな領域で、記事内ではパチンコ台がターゲットであることに触れられています。
あんまり詳しくないのですがパチンコやパチスロは台の演出も大きな魅力なんだろうと思うので、
AMDとしてはよりリッチな演出ができるというあたりを強みとして自社製品を売り込みたい、というところなんだと思います。

AMDが独自のARMコアを開発

当面はx86とARMを並行して開発していくそうです。

AMD、独自の高性能ARMコア「K12」を開発 ~2015年にx86とARMのピン互換を実現
[PC Watch]

独自のARMコアを開発というのがニュースとしては大きい感じがしますが、K12と呼ばれるその製品が登場するのは2016年の話で、
まずは2015年にProject Skybridgeと称するピン互換のx86/ARMの製品が登場するそうです。

x86版についてはPuma+コアを採用、ARM版はCortex-A57ベースになるそうです。
いずれもGPU部分にはGCNを採用し、いずれもHSAをサポートするそうです。

高密度サーバの分野は一消費者にしてみると直接関係ない感じがしますが、Project SkybridgeのARM版なんかはタブレットに採用されたりすることもあるかもしれません。
ARMの方面がどうなるのかも注目しておきたいところです。

Catalyst14.4がリリース

4/21付で14.4betaがリリースされたばかりでしたが、4/25付で14.4(正式版)がリリースされたようです。
リリースノートは以下の通りです。

AMD Catalyst™ 14.4 Windows® Release Notes
[AMD.com]

どういう事情があったのかは不明ですが、短期間でのベータ版→正式版リリースとなりました。
変更点はリリースノートを見る限りベータ版と正式版で大きくは違わないようです。