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Catalyst14.7 RC

リリース日が7/10なので何を今さらなのですが、一応更新履歴は全部確認しておきたいのでエントリにまとめておきます。

かねてからの情報の通り、無印のWindows8がサポートされなくなりました。
その他の変更点は以下の通りです。

・Catalyst14.6 RCの改善点を全て含む
・Plants vs. Zombies​​​用のCrossfire/Dual Graphicsのプロファイルをアップデート
・Assassin’s Creed IVで3840×2160 High設定時のスケーリングを93%に向上
→これがよく分からないのですが今まではスケーリング時に画素の密度がかなり小さくなっていたということなんでしょうかね。
・AOCとの協力により同社製U2868PQUの60Hz運用時のフリッカの原因を特定。ファームウェアの更新とDisplayportの認証済みケーブルの使用を推奨

リリースノートはこちらにあります。
http://support.amd.com/en-us/kb-articles/Pages/latest-catalyst-windows-beta.aspx
[AMD.com]

Kaveriの下位製品が登場

昨日の値下げ情報はこれに関係があったのかもしれません。

日本AMD、APU下位モデルA8-7600とA6-7400Kを8月上旬に発売
[PC Watch]

A8-7600は7800と比べるとGPUのStreaming Processor数が少なく設定されています。
A6-7400KはCPU部分が2コアの製品で、倍率アンロック仕様です。
いずれもConfigrable TDPの45Wに最適化されているそうです。

この2個だけ出るとなんだか妙な気もしますが、日本では7800が先に出ていたので本来は7800と7600、7400Kが同時発表ということになっているようです。

しかし色々揃って来るとKaveriいいなあ…と思ってしまいます。
うちの場合はCrosshair V Formulaが水冷化されている関係上、もったいないので当面AM3+プラットフォームが続きそうです。

A10-7800さっそく値下げ

発売されたばかりですが値下げされたそうです。

AMD、発売1カ月未満のA10-7800を1,000円値下げ
[PC Watch]

7850Kとの違いが分かりにくい部分もあったので、7850Kの現行価格と価格差がつくような設定にして分かりやすくしよう、という意図なんでしょうか。
低TDP運用時は7800の方が良いということは言われていますが、メジャーなアップデートのかかった製品ではないのでアピールするのはなかなか大変そうです。

日本AMDのインタビュー記事(後編)

後編が公開になっていました。

「アニメを見るならKaveri」、日本AMDに聞くKaveri&Mantle最新事情 (後編)
[AKIBA PC Hotline!]

24Hzの映像を60Hzに補間する”Fluid Motion”がなかなかすごい、ということのようです。
自分があんまり映像を見ないのもありますし、あくまで補間なわけでどうかな…と思うところもありますが、日本AMD的にはプッシュしたいポイントのようです。

記事中にはPowerDVD 14がFluid Motionをサポート予定との情報が載っていますが、PowerDVDはちょっと高価で敷居が高い感じもするので、
もうちょっと安価な再生ソフトでもサポートしてもらえるといいな…と思います。
あるいはそれこそお得意の?バンドルキャンペーンやセット購入で割引の出番かもしれません。

その他、7850Kと7800の使い分け(やはり低TDPであれば7800がオススメとのこと)等の情報も掲載されています。

Kaveriに新製品が登場

TDPが低めの製品ということです。

AMD、TDP 45WのKaveri APU「A10-7800」が日本先行発売

Configurable TDPに最適化した「A10-7800」レビュー
[PC Watch]

TDPは65W/45Wで切り替え可能です。
マザーボード側でTDPを変更できるConfigurable TDP(cTDP)に最適化されているんだそうです。

最適化というのが何を指すのががちょっと気になりますが、同じTDPに設定したA10-7850Kよりはパフォーマンスがいいそうです。
低TDPでKaveriを使いたいという方はこちら、という感じになるでしょうか。

ところでベンチマーク記事にAMDより特定のテストを実施しないよう要請があった旨の記載があってやや驚きました。
ちょっと前まではいわゆるCPUのおなじみベンチマークメニューでどのくらいのスコアが出るか?をAMDも訴求していたところだと思いますが、
軸足がAPU(GPU)に移りつつあるので従来と同じ方法を続けていては良いアピールにならないという判断なんだと思います。

一方でわし含めて一般の消費者は「今度の新製品は○○を回すと何ポイント出るんだろう?」というところでまず判断をする習慣のようなものがついてしまっていますから、
これを変えていくのはなかなか大変そうです。

日本AMDのインタビュー記事

日本AMDのマーケティング担当の方へのインタビュー記事が掲載されていました。

「今だからこそ Kaveri」 日本AMDに聞く、Kaveri&Mantle最新事情
[AKIBA PC Hotline!]

インタビューを受けている森本氏は以前一般消費者向けのイベントでGPUのPR等で活躍されていた記憶があります。

内容としてはKaveriとMantleの現状のおさらいという感じですが、やはり中で触れられているDirectX12については今後が気になります。
AMD的には非常にMantleに近いということで自信あり、なようですがどうなるでしょうか。

Firepro製品のことも最後に触れられています。
一般消費者にしてみるとプロフェッショナル向け製品というのはちょっと縁が遠いですが、
多画面出力とその同期ができることが訴求ポイントとして挙げられています。

採用例として日本科学未来館のGeo-Cosmosが挙げられています。
調べてみるとこれは有機EL10,000枚以上からなる球形ディスプレイなんだそうです。

ちなみに日本科学未来館のGeo-Cosmosの紹介ページを見ているとなんだか見たことのある人の写真が出てきましたが、
2013年からGeo-Cosmos音楽をJeff Millsが作っているんだそうです。ちょっと見に行ってみたくなりました。

Catalyst14.6RCがリリース

RC(リリース候補)という表現は初めて見る気がしますが、betaとの間にワンクッション置いたのには何か理由があるのでしょうか。

リリースノートはこちらにあります。
http://support.amd.com/en-us/kb-articles/Pages/latest-catalyst-windows-beta.aspx
[AMD.com]
最新ベータ版(今回はRCですが)ドライバ用のリリースノート置場なのでそのうち流れてしまう可能性があります。

今回のトピックとしては14.6以降でWindows8.0をサポートしなくなったことが挙げられます。
そのため、14.4がWindows8.0ユーザ向けに残るそうです。

将来的にはどうしてもWindows8.0を維持しないといけないユーザ向けにはWindows7向けドライバを入れてもらうようになるようです。

AMDがAPUの電力効率向上計画を発表

なんと2020年までに25倍も向上させる計画なんだそうです。

AMD、2020年までにAPUの電力効率を25倍向上させる計画
[PC Watch]

25倍という数字は気合入りすぎなのでは…と心配になりますが、ここ6年でも主にプロセスの微細化によって10倍くらいの向上になっているんだそうです。
この先の電力効率向上についてはプロセス微細化だけでは追いつかないため、HSAの利用やTurboCOREの効率的な利用で電力効率の向上を狙っていくそうです。

TurboCOREの利用についてはBeemaとMullinsの発表の際に触れられている部分がありました。
TurboCOREの効きそうなプロセスとあまり効かないプロセスを判別し、効率良くクロックを調整するという仕組みです。

この方法以外にも様々な工夫が出てくるのかもしれませんが、こういった細かいクロックコントロールでも電力効率が良くなるというのは大変興味深いです。

AMDが事業部門を再編

ここのところ組み込み向けや高密度サーバ向けなど新しい分野にも取り組んでいるAMDですが、その流れの一環なのかもしれません。
ニュースリリースが出ています。

AMD Announces Latest Step in Multi-Year Strategic Transformation
[AMD.com]

発表会などでも登場の機会が多いグローバルビジネス部門マネージャのリサ・スー氏は最高執行責任者となるそうです。
事業部は2つに再編され、
・コンピューティングとグラフィックス部門
・エンタープライズ・組み込み及びセミカスタム部門
になるそうです。一般の消費者向け製品は前者の部門の担当になりそうな感じがしますね。

「この2年間でリセット、加速、変革と3段階の戦略を実行してきたが、今回の発表はこれからのAMDの長期的な戦略を表すもの」といったコメントが紹介されています。

確かにこの2年間はAPU・HSA周辺の進展や新規分野への取り組み等、既存のビジネスの進化に留まらない動きを見せている印象はあります。
いい勢いはあると思うので頑張って頂きたいところです。

元のニュースリリースは英語かつ結構ボリュームがあるので改めてじっくり読んでみようと思います。

GシリーズAPUとFireGLの新製品が発表

また記者会見のニュースですが、今回の内容は総括的なもののようです。
その中で組み込み向けAPUとワークステーション向けVGAの新製品が発表になったようです。

AMD、Steppe Eagleこと組み込み向けSoC「G」シリーズを発表
[PC Watch]

一消費者なので今回新たに発表になった製品は今一つピンと来ない部分もありますが、
記者会見の中で「2013年時点でPC以外の売り上げが全体の30%になっている」という点が興味深く感じました。

AMDはかねてよりPC以外の市場にも進出を進めており、高集積サーバや組み込みに力を入れているのはここしばらく良く報じられているところです。
PC以外の売り上げが増えてくるのにはもう少し時間がかかるものかなと思いましたが、2013年の段階で既に30%になっているというのはかなりのスピードという印象です。

明示されてはいませんが2013年だとAMDの半導体はゲーム機への採用があったので、その点も非PCの売り上げを押し上げる要因になっているかもしれないですね。