AMD」カテゴリーアーカイブ

AMDのプロセッサーに脆弱性が見つかる

広範なプロセッサファミリーに影響する脆弱性が見つかったということです。

AMD製プロセッサーに複数の脆弱性 ~Athlon、Ryzen、Threadripperなどに影響

[窓の杜]

脆弱性を解消したBIOSがベンダーから随時リリースされるということなので、対応としてはBIOSがリリースされ次第適用ということになります。

AMDのリリース情報を見てみると、プロセッサーの世代によって影響のある脆弱性が異なります。

AMD Client Vulnerabilities – January 2023

[amd.com]

我が家のPCに入っているRyzen 7 5800Xは5000シリーズのコードネーム”veemer”にあたりますが、今回の脆弱性はいずれも影響なしとなっています。発売日が近い同世代のプロセッサーであっても該当する場合としない場合があるようです。

今回我が家の環境では脆弱性の影響はなさそうですが、最近BIOSアップデートをしていないのでこの機に最新版にしておこうかと考えています。

65W版Ryzen7000シリーズ

65W版Ryzen7000シリーズのベンチマークが、PC Watchさんに掲載されていました。

65Wで扱いやすくなっても高性能なRyzen 7000新モデル

[PC Watch]

TDPが65Wになったことにより、取り扱いがしやすくなっているようです。
Ryzen7000シリーズ登場時には最高温度が90℃近くに達するまで自動的にオーバークロックする設定がされていて驚きましたが、AMDの見解は性能を求める方が多いのでそれに応えたものということでした。

既存のRyzen7000シリーズは温度リミットやTDPをUEFIなどで調整することにより、使いやすい設定で運用が可能だそうです。

ベンチマークでできる限りのハイスコアを狙いたいという方や、1秒でも速くエンコードを行いたいというのでなければ、こういったチューニングを施して運用するのが良いということです。

今回発売になった65W版はその”扱いやすい設定”がデフォルト化されたSKUと言えるかもしれません。対応したCPUクーラーも付いてくるので、いわゆる定格運用がメインであるという場合はフィットする場面も多いように思います。

AMD@CES2023

年始恒例のCESがアメリカはラスベガスで開かれています。今年は3年ぶりにコロナ以前のリアル開催スタイルに戻っているというのも話題です。

日本時間の1/5のお昼頃からAMDの発表がありました。

AMD、65W版Ryzen 7000を1月10日発売。最廉価モデルは229ドルから

[PC Watch]

昨年デビューのRyzen7000シリーズのTDP65W版が出るそうです。Ryzen7000シリーズはエンスージアストを意識したということで、従来にないTDP170Wという高い消費電力が設定されていました。今回発表されたモデルはクロック数などのスペックを落とし、TDP上限を制限したもののようです。

TDP170W版のRyzen7000シリーズについても実はUEFIでTDPを制限した方が取り扱いしやすいという運用上のコツがあるそうなのですが、今回の新SKUはこのノウハウが公式化したような印象です。TDP170Wという字面はかなりインパクトがあるので、マーケティング上扱いやすいシリーズもラインナップしておきたいという意図があるのかもしれません。

65W版Ryzen7000シリーズの他には、5000シリーズの時にもあった3D V-Cache採用の末尾にXが付くシリーズの投入も予告されています。従来は5800Xのみの展開でしたが、今回はコア数やキャッシュ容量にあわせて3つのSKUで展開される見込みということです。

AMD Software Adrenalin Edition 22.11.2がリリース

12/8付けなので少々日が経ってしまいましたが22.11.2がリリースになっています。

AMD Software: Adrenalin Edition 22.11.2 Release Notes

[amd.com]

今回のバージョンはWHQL認証済みということで、いわゆる”安定版”の取り扱いになります。新タイトルとしてはThe Callisto Protocol、Need for Speed Unbound、The Witcher 3: Wild Hunt Next-Gen Updateがリストアップされています。

ホリデーシーズンのドライバ更新は名称変更を伴うような大きなアップデートになることも過去にありましたが、今回は通常のバージョン更新のみということのようです。

Radeon RX7900シリーズが発売

12/13よりRadeon RX7900XTXと 7900XTが発売となっています。RDNA3を採用したRadeon RX7000シリーズのハイエンドラインに位置づけられる製品です。

さっそくPC Watchさんにベンチマーク記事が出ていました。

「Radeon RX 7900」の性能をチェック!チップレットでどこまで進化したのか?

[PC Watch]

RX6000シリーズと同様、Nvidia製品に比べてワットパフォーマンスとレイトレーシング性能では後れを取る一方で、価格に対しての性能は状況次第では優秀といった感じのようです。

価格については前世代の6900XT登場時が7900XTXと同じ999ドルで15万円前後だったので、今回の7900XTXの999ドル、実売17万9,800円というのはかなり為替相場の影響を受けている感があります。

ローエンドからミドルレンジ品の充実に期待していますが、前世代より国内価格が高くなってきそうなので心配です。

RX7000シリーズが発表される

AMDの新型VGA、RX7000シリーズが発表されました。RX7000はアーキテクチャがRDNA3となりGPUとしては初めて複数のダイを1つのチップに統合したチップレット構造を採用しているということです。

AMD、前世代比2.7倍の性能となった「Radeon RX 7000」

[PC Watch]

このチップレットという構造はZen2アーキテクチャ以降のCPUでは既に導入されているもので、半導体の更なる微細化がこの構造により可能になっているそうです。今回のGPUでの採用ではキャッシュメモリの帯域幅確保にも寄与しているということです。

ラインナップは最上位の7900XTXが$999、7900XTが$899となっています。日本国内で購入することを考えると昨今の円安傾向もあって少々心配ではあります。

中位から下位ラインナップの拡充も今から楽しみですが、折からの半導体不足やマイニング需要の話をあまり聞かなくなってきていることもあり、需要と供給が一体どうなるのか読みにくいところではあります。

現行のRX6000シリーズともしばらくは併売されると思うので、その兼ね合いも気になるところです。何にしても今まであったような世代交代にならない可能性もありうるので、各種VGAの販売価格や在庫状況はしばらく注意しておきたいと思っています。

AMD Software 22.9.2がリリース

9/27付けで22.9.2がリリースとなっています。

AMD Software: Adrenalin Edition 22.9.2 Release Notes

[amd.com]

今回のバージョンではリリースされたRyzen7000シリーズのGPUをサポートしています。同CPUを搭載したPCを使う方には必須のバージョンになりそうです。

今回くらいのバージョンでWindows11 22H2のサポートが明示されるかと思いましたが、OSに関する明示的なバージョンアップ情報については特に記載がないようでした。

Ryzen7000シリーズは9/30発売

グローバルでは9/27発売となっていたRyzen7000シリーズが日本国内では9/30より発売になるそうです。発売に際してベンチマーク記事がPC Watchさんに掲載されていました。

こんなに速くなっちゃっていいんですか?待望のRyzen 7000をベンチマークテスト

[PC Watch]

性能面は圧巻の高性能という感じですが、それ以外の部分でいくつか気になることがありました。

VGA機能の内蔵について

今回のZen4コアからはVGA機能が内蔵され、マザーボードに映像出力端子があればCPUのみで画面表示ができるようになりました。AMDのCPUを使っているともしVGAが壊れたらどうしようというのは心配の種だったのでありがたい強化ポイントです。Computing Unit数は2ながら、RDNA2アーキテクチャのGPUを搭載しているそうです。

CPUソケットについて

今回の製品からCPUソケットがSocketAM5になり、長らくPGAだったCPUがIntel同様のLGAになりました。CPUクーラーについて条件付きで互換性があるという情報がありましたが、”バックプレートを交換しないタイプのクーラーは互換性あり”ということのようです。構造上AM5はバックプレートを外せないので、専用バックプレートを使うタイプのクーラーは使えないようです。

温度マージンについて

今回設計温度に関する考え方がかなり変わっているようです。Ryzen7000シリーズの設計最高温度は95℃だそうなのですが、95℃で動作を続けても壊れることはないそうです。
ベンチマーク結果にも掲載されていますが、ある程度以上強力な冷却装置がある場合、最高温度でできるだけのパフォーマンスを発揮しながら動作するという挙動になるようです。
何となくCPUは最高温度に近づくと自動的にパフォーマンスを落として温度を下げるものという認識があったので、この点は認識を新たにする必要がありそうです。

価格について

価格は米国価格で7600Xが299ドルという話だったので、1ドル145円とすれば単純計算で43,355円になります。実勢価格は49,000円くらいだそうなので、国内価格が極端に高いということはないようです。

導入するとなるとマザーボードとメモリも同時交換になるので直ちに導入は難しいかもしれませんが、新しい要素が色々入っていて楽しみな製品です。頃合いを見て導入できればと思っています。

藤井聡太竜王がAMDと広告契約

将棋棋士の藤井聡太竜王がAMDと広告契約を結んだとのことです。既に特設Webサイトなどのコンテンツが公開されています。

藤井聡太竜王、AMDのブランド広告に出演

[PC Watch]

藤井聡太竜王は将棋の研究に自作PCを使っていることで知られ、初代Ryzen登場時にはRyzen搭載の自作機を、その後Ryzen Threadripper機も自作したという話が過去にニュースになっていました。

AMDファンなので人からPCの機種選定を依頼されるとAMD機を勧めることが多いのですが、「AMDは聞いたことがないからちょっと…」と難色を示されることが多くありました。今回の藤井聡太竜王の広告出演でAMDの認知度は確実に高まると思うので、喜ばしいニュースです。

Ryzen7000シリーズが9/27に発売

今年初頭に”2022年下半期に登場”とされていたZen4コア採用のCPUがRyzen7000シリーズとして9/27より発売予定とのことです。

AMD、Ryzen 7000シリーズを9月27日に発売。299ドルでCore i9-12900Kを上回るゲーム性能

[PC Watch]

SKUは4種類での展開となり、それぞれコア数が異なります。今回発売される中で最も安価な7600Xは6コア12スレッド、4.7-5.3GHzで299ドルからという価格になっています。新型CPUにしては抑えめの価格設定と言えそうです。

対応プラットフォームは今回からSocketAM5となり、長らくPGAだったCPUの形式もLGAになります。SocketAM4対応のクーラーも継続して利用できるよう何らかの配慮がされるということです。

マザーボードの規格やPCIex5.0対応、DDR5メモリとかなりたくさんの変化を含んだ新製品になるので気になっています。