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Vivaldi6.2がリリース

大規模なコードリファクタリングを施したというバージョン6.2がリリースされました。

デスクトップ版 Vivaldi 6.2:コードの大幅書き換えにより、新しいウィンドウを開く速度が向上

[Vivaldi News]

従来ウィンドウごとに独立して管理していたリソースを共有化するようになったのが改良のポイントだということです。

この結果動作が高速になったほか、リソースの共有の効果によりウィンドウ間でのタブのナビゲーションやウィンドウパネルの機能も拡張することができたそうです。

肝心の高速化はテスト環境では最高37%の高速化が見られたということらしいのですが、確かに我が家の環境でも体感できるくらい速くなった感はあります。元々それほど遅いと感じることはなかったですが、わずかな待ちがなくなってキビキビ動く感じが増したように思います。

Vivaldi6.1が登場

なぜかBing Chatが使えるようになってしまったデスクトップ版Vivaldi6.1がリリースとなりました。

デスクトップ版 Vivaldi 6.1:Vivaldi から Bing Chat にアクセスできるよう、クライアントヒントを変更し、ワークスペースも改善。

[Vivaldi ニュース]

ブラウザはWebサイトにアクセスする時に自分がどのブラウザなのかを伝えています。Vivaldiは以前は「Vivaldiです」と名乗ってアクセスをしていたそうですが、Webサイト側で”サポートされていないブラウザ”と判定され、アクセス自体をブロックされたり、コンテンツの一部が利用できなかったりしたそうです。

以前はユーザーエージェントという仕組みが利用されていましたが、最近はクライアントヒントという仕組みに置き換わってきているようです。

今回、Vivaldiはクライアントヒントにおいても他のブラウザを名乗るように設定されたため、一部のWebサイトに対しての互換性が高まっているということです。

また、Bingにアクセスした際にEdgeとしてアクセスするようになったので、EdgeではないのにBing Chatが利用できるようになったそうです。

この他、6.0で導入されたワークスペースの機能強化が図られたほか、タブスタック全体に1つのリンクアドレスを設定して共有する機能も新たに追加されています。

Vivaldi6.0がリリース

バージョン6.0のメジャーリリースが公開されました。

デスクトップ版 Vivaldi 6.0:新機能「ワークスペース」で目的別にタブまとめ&カスタムアイコンで自分らしさをちょい足し

[vivaldi.com]

ワークスペース

6.0の目玉機能の1つがこのワークスペースです。ワークスペースはテーマ別にタブをまとめておける機能で、ワークスペースを切り替えると表示されているタブが全て切り替わります。

従来もタブスタックなどの機能でタブの整理は行えましたが、ワークスペースはWindowsで言う仮想デスクトップのような感じでワークスペース間が独立しているので、多くのタブを同時に開く人には便利そうな機能です。

ワークスペース内にもタブスタックを作ることができるので、タブの格納量はかなりのものです。

カスタムアイコン

Vivaldiといえばテーマや背景画像などの見た目のカスタマイズ性の高さも以前から力が入っているポイントでした。今回のバージョンからアイコンセットもカスタム可能になっています。

設定→テーマを選択し、”他のテーマも見てみる”で投稿されたテーマ一覧を見ると、カスタムアイコンセットを含むテーマを選択できます。既に公式がいくつかサンプル的に投稿を行っているほか、カスタムアイコンコンテストも実施するということなので、今後のラインナップ充実に期待です。

VivaldiでWebサイトの通信量を確認する

人からWebサイトの通信量のことを質問されたので、簡易にWebサイトのページを読み込んだ際の通信量を把握する方法がないか調べてみました。

簡単な方法としてはブラウザの開発者モードを使って計測するのが良さそうだということが分かりました。

開発者ツール

[Vivaldi help]

計測対象のWebサイトに移動し、開発者ツール起動後に上のメニューから”ネットワーク”を選択した上でCtrl+Rで読み込みを行うと、読み込んだリソース量やデータの転送量、読み込みにかかった時間などを記録してくれます。

2023/3/10時点での当ブログのトップページはリソース量2.9MB、読み込み時間793msということでした。色々なWebサイトを計測してみると結構興味深い結果になります。Webクリエイター向けの機能だとは思いますが、測定だけでもなかなか楽しめます。

VivaldiのメールクライアントにOutlook.comのメールアドレスを設定する

Vivaldiが内蔵メールクライアントに力を入れているようなので、ブラウザ内蔵のメールクライアントはしばらく使っていませんでしたが使ってみることにしました。

Gmailについては簡単にセットアップができたのですが、Microsoftアカウント用に持っているOutlook.comのメールアドレスがセットアップできませんでした。

IMAPに対応しているメールアドレスは基本的にIDとパスワードで認証ができればメールサーバーやポートの設定は個別に必要ないと思っていましたが、どうもこれらの設定が違っているようなので設定を見直してみました。

Outlook.com の POP、IMAP、および SMTP の設定

[Microsoft サポート]

この情報を確認したところ、どうも自動設定されたメールサーバーの情報は送信メールサーバーが違うものになっていたようです。手動で設定できるオプションがあるので、そちらを選択して上記リンクの情報を打ち込んで無事に設定ができました。

Vivaldi5.7がリリース

バージョン5.7がリリースとなりました。

デスクトップ版 Vivaldi 5.7 – ウィンドウパネルがさらに進化

[Vivaldi ニュース]

Vivaldiにはウィンドウパネルという全てのタブを表示してアクセス可能なサイドパネルが搭載されています。従来、このウィンドウパネルはアクティブウィンドウのタブのみをまとめて表示できる仕様だったのですが、今回のアップデートでVivaldiのウィンドウが複数あった場合でも、それぞれのウィンドウのタブをまとめて表示できるようになりました。

これによりVivaldiのウィンドウが複数ある場合でも、ウィンドウパネルを経由してそれぞれのウィンドウを自由に行き来することができるようになりました。

ウィンドウパネルの便利な機能として、閉じたタブの情報を格納している”閉じたタブ”機能があります。こちらについても全てのウィンドウで閉じたタブの情報を格納するようになっているので、どのウィンドウで閉じたか分からないタブであっても簡単に復元することが可能になっています。

このほか、メールクライアントの挙動などについても機能強化が図られているということです。

Vivaldi5.6がリリース

バージョン5.6がリリースになりました。

デスクトップ版 Vivaldi 5.6 – Mastodon を導入

[Vivaldi blog]

VivaldiによるMastodonインスタンス

Twitterが買収され、様々な方針変更が伝わってきています。ここに来てTwitterライクなサービスとして一時期注目を集めたMastodonが改めて注目されているそうです。Vivaldiもこの機にMastodonインスタンス(Mastodonのサーバーのようなもの)を独自に立ち上げたということです。

今回のバージョン5.6ではサイドパネルからMastodonに直接アクセスが可能になっています。ブラウザの標準機能でMastodonクライアントを導入したのはさすがにVivaldiが初とのことです。

VivaldiのMastodonインスタンスにはVivaldiアカウントを使ってシームレスにサインアップが行えるということです。

タブスタックのピン留め

単体のタブに加えてスタックさせたタブを丸ごとピン留め可能になりました。昨今SaaSも様々なものが登場しており、このタブは常に開いておきたいというものも増加傾向なのではないかと思います。

常用するWebサービスのタブをまとめてピン留めしておくと、うっかり閉じてしまうことがなく便利そうです。

設定のカラー表示

ユーザーからのフィードバックに応えてVivaldiの設定項目もどんどん増える一方ですが、今回のバージョン5.6で設定の内容が整理され、カテゴリごとに色分けされるようになりました。

どこに何の設定があったかが直感的に分かりやすくなり、非常に良い改良になっていると思います。

Vivaldi5.5がリリース

デスクトップ版Vivaldiのバージョンが5.5になりました。

デスクトップ版 Vivaldi 5.5 – ブラウジング速度が向上し、タスクパネルでスケジュールの管理が可能に

[Vivaldi ニュース]

Vivaldiの機能を拡張してくれる”パネル”に新たにタスクパネルが加わりました。

これはいわゆるTo-Doリストで、タスクの未完了・完了を管理できます。タスクには締め切り日時や繰り返しの指定、場所の指定やURLの追加もでき、オプション機能ながらかなり充実した内容となっています。Vivaldi内蔵のカレンダーとも連動できるので、更にブラウザでまとめて管理できる事柄が増えました。

この他、アドレスバーを利用したアクションに関係するコードを見直したのでアドレスバーによる検索などの挙動が高速化しているとのことです。

Vivaldi5.4がリリース

デスクトップ版Vivaldiの5.4がリリースされました。

デスクトップ向け Vivaldi 5.4 リリース – ウェブパネルのミュート、ロッカージェスチャーのカスタマイズが可能になり、さらに Vivaldi メールを改善

[Vivaldiニュース]

大きな更新としてはWebパネルのミュートが可能になったこととロッカージェスチャーの強化が挙げられています。

Webパネルのミュート

Vivaldiは左横にパネルというUIが表示でき、ブックマークや閲覧履歴などにアクセスできます。元々用意されているパネルの機能に加えてWebサイトを追加することができ、追加するとメインのタブの左横に別途Webサイトを表示させることができます。

従来はこのパネルに表示したWebサイトの音声をミュートすることはできなかったそうなのですが、今バージョンからはミュートできるようになったそうです。

ロッカージェスチャーの強化

Vivaldiにはマウスを利用したジェスチャー操作としてロッカージェスチャーという操作があります。これはマウスの左ボタンを押しっぱなしにしたまま右ボタンを押すというもので、ブラウザの進む/戻る操作に利用可能でした。マウスを動かさずに操作ができるのが便利なポイントです。

今回ロッカージェスチャーが強化され、新たに”右ボタンを押しっぱなしにしたまま左ボタンを押す”という操作もジェスチャーとして利用可能になりました。

また、ジェスチャーに任意の操作を割り付けることも可能になったので、例えばタブを開く/閉じるなどに割り当てて使うこともできます。

Vivaldiのメールクライアントが正式リリース

Vivaldiに組み込まれているメールクライアントがついに正式版になりました。

A powerful email client built right into your browser

[Vivaldi.com]

Vivaldiの前身であるPrestoレンダリングエンジンを採用していた頃のOperaには”m9″という名前のメールクライアントが内蔵されていました。

Vivaldiには当初メールクライアントはありませんでしたが、旧Opera以来のユーザーから要望があったのか試験的な機能として2021年頃から搭載されていました。そして今回正式な機能としてリリースされたとのことです。

メールクライアントはF4キーで呼び出せるパネルの中に格納されており、起動するとタブの1つとして起動します。見た目はm9によく似ていて、ローカルにデータを持つことによりオフラインでもメールの検索ができるところなど、コンセプトも引き継がれているように思えます。

最近はWebベースで全てメールのやりとりが完結するようになってしまっているので、個人用のメールクライアントという存在はかなり目立たなくなってしまったように思います。そういった中で昔ながらのスタイルを維持しているVivaldiのメールクライアントは貴重な存在だと思います。