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Vivaldi4.3がリリース

バージョン4.3がリリースされています。

デスクトップ 版 Vivaldi 4.3 – 広範囲に渡るアップデートに注目:Google Idle API のデフォルト無効、キャプチャー機能、ダウンロードパネル、同期に関する改善、翻訳機能に新たに 68 の言語を追加など

[Vivaldi blog 日本語版]

上記エントリのタイトルにある通り、今回のバージョンではかなり様々な要素に対して追加・更新が入っています。

中でも目玉はスクリーンショット撮影機能で、任意のサイズのキャプチャが可能になったほか、UIも刷新されて使いやすくなっているとのことです。

スクリーンショットと言えばWindowsにはアプリの”切り取りとスケッチ”がありますが、Vivaldiのキャプチャ機能がちょっと優れている点として”Webの記事全体をキャプチャできる”ことがあります。

通常画面のキャプチャは画面に表示されているものしかキャプチャできませんが、Vivaldiのキャプチャで長いWeb記事をキャプチャすると、スクロールしないと見えない最下部に至るまでキャプチャをしてくれます。これはなかなかユニークだと思います。

そのほか、キーボードショートカットに加えてOpera以来のマウスジェスチャーに機能を割り付けることも可能なので、Windows+Shift+Sで起動する”切り取りとスケッチ”より多彩かつ手軽な起動方法を指定できます。

そのほかの要素で言うとダウンロードパネルの更新は地味ですが便利になったと思います。従来はプログレスバーと現在のダウンロード速度を表示するスタイルでしたが、今回のバージョンからはダウンロード速度の折れ線グラフが表示されるようになっています。大きいファイルをダウンロードする時には役に立ちそうです。

Vivaldi4.2がリリース

バージョン4.2がリリースとなりました。今回のバージョンは比較的小規模な改修という感じになっています。

プライベートな翻訳機能が進化し、選択したテキストを好きな言語に翻訳できるようになりました!

[Vivaldi blog 日本語版]

今回のバージョンでは内蔵されている検索機能が進化し、アドレスバーの翻訳ボタンからのページ全体検索に加えて、テキストを選択した上でコンテキストメニューから部分的に翻訳が可能になりました。

テキストを大ざっぱにはなんとか読めたけどここだけは翻訳したいという場合に便利です。翻訳範囲もページ全体に比べて小さくて済むので、その分レスポンスも良くなっています。

翻訳エンジンはLingvanex社が提供しているもので、翻訳処理されたテキストやWebサイトの情報は全く収集していないのが売りとのことです。

Vivaldi4.1がリリース

Vivaldi4.1がリリースされました。
新機能が2つ追加されています。

アコーディオンタブとコマンドチェイン機能が加わって、Vivaldi の多様性がさらにアップ

[Vivaldi blog日本語版]

Vivaldiは以前からタブを重ねておくことができましたが、スタックしたタブの表示スタイルにアコーディオンというスタイルが追加されました。

これはスタックしたタブを展開した時に水平方向に展開するというものです。上下2行にタブを展開すると画面の縦幅が圧迫されて気になる…という方にはに便利そうです。

コマンドチェインはいわゆるマクロ的な機能で、Vivaldiの様々な機能を任意の順番で組み合わせて一括実行することができます。

各種操作に加えて待ち時間を挟むこともできるので、ページを開いて読み込み時間の分を待った上で○○…といった構成も可能です。

複数のページを開いた後にタイリング表示する、特定のページを開いてフルスクリーン表示するといった構成例が紹介されています。

Vivaldi4.0がリリース

ついにバージョンが4台に到達しました。節目にふさわしい大規模なアップデートになっています。

Vivaldi 4.0をリリース:待望の翻訳機能を搭載し、ベータ版としてメール・カレンダー・フィードリーダーを公開

[Vivaldi blog]

翻訳機能

今回のバージョンからビルトインの翻訳機能が追加されました。翻訳機能はアドレスバーの右端にある”A”と”文”が並んでいるアイコンからアクセス可能です。

この翻訳機能はLingvanex社が提供しており、Vivaldi社のサーバでホスティングを行っているため翻訳した文章やWebサイトの情報を収集していないとのことです。4月にVivaldiはGoogleの新しい追跡型Web広告技術であるFLoCへの非対応を表明しましたが、今回の翻訳機能の実装においてもプライバシー重視の方向性を強く打ち出してきています。

メーラー・カレンダー・RSSリーダーが安定版に実装

試験的に実装されていたメーラー・カレンダー・RSSリーダーがベータ版に昇格し、設定画面から簡単に有効化できるようになりました。3点揃って”生産性機能”として実装されており、”設定”→”一般”→”生産性機能”→”メール、カレンダー、フィード機能を有効にする”にチェックを入れることで使えます。

メーラーと言えば思い出すのは昔のOperaです。元々Vivaldi自体がPresto時代のOperaの流れをくむブラウザなので、Operaに搭載されていたM2メーラー的なものを期待する声が大きかったのではないかと思います。

メーラーを少し試してみましたが、オーソドックスで使いやすく感じます。M2がなくなって以来メーラーはWeb版のものを中心に使ってきましたが、久々にブラウザ内蔵のものに戻しても良いかもと思わされます。

Vivaldiの広告ブロック機能で任意のHTML要素をブロックする

Vivaldi3.0から広告&トラッカーブロッカーが搭載されています。これらのソースはWeb上で配信されている設定ファイルを購読することで設定が可能ですが、ユーザが任意で設定することも可能です。

ユーザ自身で設定ファイルを作成することで、ブロックするコンテンツを追加することができます。

広告ではないものの、このコンテンツが無ければこのサイトは見やすいのに…といったコンテンツをブロックする場合などに便利です。

設定ファイルの作り方

設定ファイルの拡張子はテキスト形式です。書式についてはAdblock Plus&uBlock Originの書式を使用するため、書き方についてはこれらのブロックリストのリファレンスを参照していただくのが良いと思います。

Adblock Plusの資料が分かりやすいと思いました。

Adblock Plus filters explained

[adblockplus.org]

上記リンクの”Element Selection”が使いやすいです。

作成例

HTML要素を使ってコンテンツをブロックする例です。

!adblock plus
!先頭に!をつけるとコメント行になります

!idでブロック
[ドメイン]###[id名]

!classでブロック
[ドメイン]##.[class名]

!特定のURLからホストされているコンテンツをブロック
[ドメイン]##a[href^="[URL]"]

例えば当ブログの”hoge”というidをブロックするのであれば、

hebodj.net###hoge

と記載すれば良いことになります。

HTML要素についてはVivaldiの開発者ツールを使うと調べられます。ショートカットキーCtrl + Shift + Iで起動できます。

設定ファイルの反映方法

できあがった設定ファイルは分かりやすい場所に保存し、Vivaldiの設定で読み込みます。

設定→プライバシー→トラッカー・広告ブロック→個別設定 と選択して、”ソースを管理する”ボタンを押します。

トラッカーブロッカーのソースと広告ブロッカーのソースを選択する画面が開くので、広告ブロッカーの左下にある+ボタンを押します。

そうすると任意のブロックリストをインポートできるので、先ほど作成したテキストファイルを読み込めばOKです。フォルダのアイコンを押すとローカルファイルを追加できます。

ファイルを更新した場合は手動で読み込み直しする必要があるので、この点ご注意下さい。

Vivaldi3.8がリリース

プライバシー周りの機能が強化された3.8がリリースとなりました。

Vivaldi 3.8 デスクトップブラウザ – Cookie ダイアログを廃止し、プライバシーとデザインの水準を引き上げ

[Vivaldi blog]

クッキークランブラー

プライバシー関連の新機能の1つ目がこの”クッキークランブラー”です。昨今、プライバシー保護意識の高まりからサイトでのCookie利用についてはユーザのオプトインを求めるケースが増えてきました。

Vivaldiとしては同意を求められるプロセスがわずらわしいことと、また良く分からないまま”同意”を押してしまうユーザがいるということへの懸念から、Cookie利用への同意ダイアログを除去する機能を実装したとのことです。

デフォルトではオフで、有効化する場合は”設定”→”プライバシー”→”個別設定”内の”ソースを管理する”ボタンを押します。その後、”Remove Cookie Warnings”というソースを有効にすれば機能するようになります。

これは広告ブロッカーのソースと同じく定期的に更新されるサードパーティー製のリストだとのことです。

FloCに対する対応

3月末にGoogle Chromeで試験運用が始まった新しいWeb広告向けの技術で、従来のCookieに代わるユーザのトラッキング技術だということです。Google曰く、ユーザをコホート(集団)として認識し、広告配信側からは集団単位でしか認識がされないのでCookieに比べてプライバシー保護に配慮されているということだそうです。

Vivaldiとしてはブラウザ自身がユーザのプロファイリングを行っている点や、集団に対して統計的な分析を行うことにより現状よりもプライバシーの保護が弱まることを懸念しており、バージョン3.8ではFloCコンポーネントをブラックリストに入れているとのことです。

外観の変更

今回のバージョンで外観が少し変わりました。サイドパネルとパネル左のアイコンの境目が描写されなくなり、全体的にフラットなデザインになりました。あまり影や境目をはっきりとさせずに平坦に描写するのは昨今のトレンドという感じがします。

また、パネルアイコンもデザインがリニューアルされています。

Vivaldi3.7がリリース

メジャーバージョンの3.7がリリースとなりました。

Vivaldi、スピードアップ

[Vivaldi blog日本語版]

今回のバージョンはとにかくパフォーマンスアップにこだわったバージョンとのことで、動作が速くなったのが最大のトピックだそうです。

ソフトウェアのアップデートでパフォーマンスに言及する場合、リリースノートの最後の方で「全体的なパフォーマンスが向上しました」程度に触れられる場合が多い感じがするので、ここまで目立つ形で速度に触れるのは珍しいことに思えます。

タブを開く速度は最大で100%(2倍)、ウィンドウを開く速度も最大26%向上しているということです。

また、最近各種アプリケーションが対応を進めていますが、Apple M1への対応が完了したそうです。最適化の結果、同環境ではv3.6の2倍のパフォーマンスを発揮したとのことです。M1搭載のMac を使っている方はハードウェアへの最適化とVivaldi自体の高速化の両方の恩恵が受けられそうです。

そのほか、Windows版においてはサイレントインストールの準備が進んでいるとのことです。現状Vivaldiはアップデートがあると通知バルーンが出て、それを受けてユーザが手動でアップデートする方式ですが、この方式が変化する可能性がありそうです。

Vivaldi安定版で内蔵メールクライアントを試験運用する

Vivaldiは創業者がOperaの創業者であるテッツナー氏ということもあって、所々に昔のOperaのような部分があります。

Operaと言えばメールクライアントが内蔵されているところが特徴の1つでもありましたが、Vivaldiにもメールクライアントを内蔵する計画があるそうです。このメールクライアントはまだ実用的な完成度ではないとしながらも安定版に組み込まれています。(3.6.2165.40で有効にできることを確認しています)

アドレスバーに vivaldi://experiments と入力して Calender,Mail&Feeds にチェックを入れた後にVivaldiを再起動すると、サイドパネルにメールクライアントのアイコンが追加されます。

メールクライアントについてはGmailのWebクライアントに慣れてしまったので新たに使い始めるかどうかは微妙ですが、RSSリーダは結構使い出があるのではないかと思っています。

最近Googleニュースなどのおまかせでニュースを見られるアプリケーションだと興味の無い情報が流れて来すぎると思っているので、時代に逆行するようですがRSSで本当に必要な情報だけを拾い読みするのは結構有りだと思っています。

Vivaldi3.6がリリース

メジャーバージョンアップの3.6がリリースとなりました。

タブバーに二段目追加!デスクトップ版 3.6 公開🎉

[Vivaldi blog日本語版]

今回は昨今のブラウザの基幹機能とも言えるタブに新機能が実装されました。以前からVivaldiはタブをスタッキング(積み重ね・グループ化)して表示することができましたが、今回の3.6ではタブバーを2段表示にし、上段に親となるタブ、下段に子となるタブを並べて表示できるようになりました。

従来はタブスタックの中にどんなタブがあるかを記憶しておかないといけませんでしたが、今回のバージョンでは子タブのタイトルが全て2段目に表示されるので分かりやすくなっています。

もちろん、Vivaldiらしく従来型のタブスタックもコンパクト型として継続して選択できます。間違ってスタックされると困るという方にはタブスタック無効のオプションもあります。

上記のエントリには”Vivaldiのタブ管理:大量のページを整理整頓するさまざまな方法”と称してVivaldiが可能な様々なタブ操作が列挙されています。この機会に今まで試していなかった操作方法を試してみるのも良いのではないかと思います。

私はCtrl + Tabで開いているタブを次々に移動できる操作と、うっかり閉じてしまったタブをCtrl + Zで復活させる操作が好きです。

Vivaldi3.5がリリース

QRコードでリンクの共有ができるようになったバージョン3.5がリリースになりました。

QRコードでURLシェア!デスクトップ版 3.5 公開

[Vivaldi blog日本語版]

今回のバージョンの目玉はアドレスバーにQRコード生成ボタンが追加できるようになったことです。設定画面で”アドレスバー”→”QRコード生成”を有効にするとアドレスバー右側にQRコード生成ボタンが表示され、それを押すことでQRコードが表示されます。

上の記事にもありますが、PCから携帯電話にリンクをシェアする場合は有効そうです。

この他、新しいタブを開いた時にアクティブにせずにバックグラウンドで開くなど、タブ管理機能も追加されています。

日本語環境固有の変更点として、広告ブロックに使用するリストがデフォルトで非掲載になったという点が挙げられます。上記記事に代替として使用可能なリストが紹介されているので、広告ブロックを使っている場合は再設定しておくと良いと思います。

設定画面で”プライバシー”→”トラッカー・広告ブロック”→”ソースを管理する”ボタンでリストを追加できます。