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Vivaldi2.11がリリース

2020年最初の大きめのアップデートがありました。

Vivaldi 2.11 improves Pop-out video

[Vivaldi blog]

動画のポップアウト機能の強化

今回のバージョンでは動画のポップアウトにアクセスがしやすくなり、動画の上にポップアウト用のアイコンがオーバーレイ表示されるようになりました。

Youtubeなどの再生リストをポップアウトした場合は進むボタンや戻るボタンも表示されるので、ポップアウトした動画の上での操作も簡単になっています。動画を元に何らかの作業をする場合や、単純なながら見にも便利です。

テーマスケジューリング機能の強化

Vivaldiには結構古くから時刻に応じてテーマを変化させるテーマスケジューリング機能が実装されていました。最近はOS自体にも”夜間モード”や”ダークモード”が搭載されています。

今バージョンではVivaldiにOSのテーマ設定を参照する機能が追加され、これをオンにしておくとOSのテーマ状態にあわせてVivaldiのテーマも変わるようになっているそうです。

キーボードによる各要素へのフォーカス

キーボードオペレーションでもかなり細かい操作が可能なのがVivaldiの売りですが、今回のバージョンでは新たに強力なキーボードショートカットが搭載されました。

ブラウジング中にF6キーを押すと閲覧中のタブが点線で囲まれ、フォーカスされます。この状態でキーボードの←→キーでタブ間を移動することができます。

F6キーをさらに押すと、アドレスバー→パネルとフォーカスが循環していくので、一通りのブラウジングがF6キーを起点に可能です。

その他、バグフィックスや細かい改善も多数含まれているということです。

Vivaldi2.10がリリース

”Vivaldi”というユーザーエージェント文字列を削除したという2.10がリリースとなりました。

Vivaldi 2.10: No strings attached

[Vivaldi blog]

VivaldiはユーザーエージェントにVivaldiという文字列を含むため、Chromiumベースのブラウザでありながら互換性の問題に直面することが多かったそうです。ほとんどChromeではあるものの、Webサイト側からはChromeとは別物と認識されてしまうので互換性の問題が起きていたようです。

そのため、今回のバージョンではユーザーエージェントから”Vivaldi”の文字列を削除し、互換性を向上させることにしたそうです。

実際、他のブラウザのユーザーエージェントをVivaldiに設定してサイトにアクセスすると、本来生じ得ないはずの互換性の問題が発生するそうです。わかりやすい動画にまとめてくれています。

ユーザーエージェントを”Vivaldi”とするのは開発チームの誇りだった、との内容が上記エントリには記されています。何となくここからはユーザーエージェント文字列の変更が苦渋の決断であったであろうことがうかがわれます。

今回のバージョンではこの他にVivaldiのテーマカラーをOSと同期させるオプションが追加されています。

Vivaldi2.8がリリース

Vivaldi2.8がリリースになりました。今回のリリースはバージョンが0.1上がってはいるものの、バグフィックスと比較的小規模な機能追加が中心のマイナーアップデートになっています。

Vivaldi 2.8: Inspires new desktop and mobile experiences

[Vivaldi blog]

今回はバグフィックスが中心ということもあり、公式blogの記事もテクノロジー系メディアの紹介の引用や先頃リリースされたAndroid用ベータ版の紹介に文字数を割いています。

Android版Vivaldi(beta)が登場

ベータ版ながらとうとうモバイル版のVivaldiが登場しました。

Vivaldi goes mobile

[Vivaldi Blog]

さっそくインストールして使ってみました。ベータ版とは言いながら基本的なブラウザの機能は一通り押さえてあるように思います。

Vivaldiアカウントによる同期に対応しているので、アカウントを持っているとすぐに使い始められます。

パネルについて

特徴的なのはデスクトップブラウザではおなじみの”パネル”の概念が持ち込まれていることです。画面の横幅には制約があるので、パネルを展開するとパネルが画面全体を占有します。

パネルにはブックマークや履歴などの一般的メニューのほか、Vivaldi特有の”ノート(メモ)”もあります。モバイル機器ですぐメモを取ってVivaldiアカウントでデスクトップと同期などというワークフローも可能です。

スピードダイヤルについて

現在のVivaldiではスピードダイヤルを複数作って、タブ状に切り替えて使うことができます。デスクトップ版では画面サイズに余裕があり、パネルを常時表示させておいても邪魔にならないのでそれほど便利に感じませんでした。

モバイル版でも同様の機能があるのですが、こちらは画面サイズに制約がある分非常に便利です。スピードダイヤルのUI自体がモバイルフレンドリーなのもあって、快適に使えます。

まだベータ版で登場直後ですが、思いのほか普通に使えるという印象です。動作も全体的にキビキビ感があり、気に入っています。単なるブラウジング用途にはしばらくこちらを使おうと思います。

Vivaldi2.7がリリース

タブのミュート機能が強化されたVivaldi2.7がリリースされました。

タブのミュートの強化

今回のバージョンから設定でタブごとの音声再生を”全てのオーディオを再生”・”アクティブタブのみ再生”・”アクティブタブを優先”の3種から選べるようになりました。

アクティブタブを優先というのは、アクティブタブが音声を再生する場合はバックグラウンドタブをミュート、アクティブタブが音声を再生しない場合はバックグラウンドタブの音声が再生されるという設定です。

Vivaldiとしては読み込むと勝手に音声を流す広告への対抗策として実装しているようですが、動画を見るときにも便利ではないかと思います。複数窓で動画を見ている際に、メインの窓のみ音声ありにし、その他のタブはミュートにしておきたい時など、使い出があると思います。

私は格ゲーの大会を複数窓の中継で見ることが多いので、この機能強化は役立ちそうに思います。

その他のアップデート

その他以下の機能が追加されています。

  • ユーザプロファイルのデスクトップショートカット作成
  • Flashプラグインの実装
  • ステータスバーの情報量増加

ステータスバーの機能追加では、Webサイト読み込み時にどのサイトの情報を読み込んでいるかの情報が画面左下のステータスバーに表示されます。サイトが重いときに何の読み込みで重くなっているか検証する際に便利そうです。

Vivaldi2.6がリリース

広告ブロックを搭載したVivaldi2.6がリリースされました。

Vivaldi browser blocks abusive ads, improves profile management and more

[Vivaldi blog]

今回の広告ブロックは ”悪質な” 広告をブロックするものだそうです。上記エントリ内には悪質なテクノロジという部分にリンクが張られ、Googleが例示する不正なコンテンツが紹介されています。

広告が悪質かどうかはVivaldiが配信するリストによって判断されるそうです。リストは定期的にアップデートされてブラウザに組み込まれるので、この機能を利用する際に常にネットワーク接続が必要なわけではないそうです。

目玉のアップデートは広告ブロックですが、ユーザプロファイル機能も機能が向上しています。アカウントごとにアバターを設定できるようになり、管理がしやすくなりました。また、ユーザの追加や削除もアバターのポップアップから直接できるようになっています。

Vivaldi2.5がリリース

安定版の2.5がリリースされました。

Browse with full color: Vivaldi browser enables Razer Chroma

[Vivaldi blog]

アップデートの目玉として取り上げられているのがRazerのChroma規格との連携です。Chromaはゲーミング製品でおなじみのRazerが展開するライティングシステムの規格です。

PC本体はもとより、周辺機器も含めて発光をカスタマイズできるので、PC周辺をトータルコーディネイトできるのが特徴です。PhilipsのHueとも互換性があるので、部屋丸ごとのライティングも可能になっています。Vivaldiは元々Hueとは連携可能だったので、その延長でChromaにも対応できたのかもしれません。

もう一つ重要なアップデートとして、スピードダイヤルの強化があります。サムネイルのサイズや列数を自由に設定できるようになったので、スピードダイヤルの使用頻度に応じて最適な設定ができるようになりました。

私はOperaを使っていた頃からスピードダイヤルはかなりヘビーに使っているので、早速サムネイルを小さめにして表示数を増やして使っています。スピードダイヤルの強化は派手さこそありませんが、使い勝手に直結する良いアップデートだと思います。

Vivaldi2.4がリリース

ツールバーのカスタマイズが可能になった2.4がリリースされました。

Vivaldi 2.4: Next level Toolbar Customization

[Vivaldi blog]

ツールバーボタンのカスタマイズ

ツールバーに配置されているボタンは”戻る”・”進む”・”リロード”・”ホーム”などが定番ですが、Vivaldi2.4ではこれらの配置をカスタマイズできるようになりました。

Shiftキーを押しながらボタンをドラッグすると、ボタンの並び順を自由に変更できます。このカスタマイズはデフォルトで左上にあるボタン群のみ以外に、画面下部にあるパネルの開閉やスクリーンショットボタンに対しても有効です。

また、ボタンを右クリックして表示されるメニューからボタンの削除の可能なので、極力ボタンを廃してシンプルな見た目を追求することもできます。

タブの一括ブックマーク

Ctrlキーを押しながらタブを選択すると複数タブを選択可能ですが、その状態からタブを一括してブックマークできるようになりました。公式blogではショッピングサイトの比較に便利とうたっています。

その他

この他、OSのアカウント情報とは別にVivaldiがユーザプロファイルを持てるようになりました。共用PCで役立ちそうな機能です。さらに、F2キーのクイックコマンドに電卓機能も追加されています。

Vivaldi2.3がリリース

2.3がリリースされました。

Vivaldi 2.3 introduces Auto-Stacking in Tabs, addresses the Address Field and more

[Vivaldi Blog]

今回のバージョンの変更点は大きく2つあります。

オートタブスタッキング

Vivaldiはタブをスタックすることが出来ますが、設定→タブ→新しいタブの位置 で”関係するタブと共にタブスタック”を選択すると、同一サイトのタブが自動的にスタックするようになります。

例えば通販サイトで商品一覧が表示されている状態で、個別の商品のリンクをクリックした際に新しいタブが開く場合があります。こういう場合にこのオプションを設定しておくと、商品一覧のタブに個別商品のタブが勝手にスタックするというわけです。

ブラウジングしているうちにタブがごちゃごちゃになってしまって困るという方には便利な機能だと思います。

アドレスバーの候補追加

アドレスバーに”頻繁に訪れるサイト”を候補として表示できるようになりました。「最近よく見るサイトだけどお気に入りに登録するほどでもない、でももう1回見たい」などという場合に役立ちそうです。

アドレスバーに表示する候補はお気に入りサイトや入力履歴などもありますが、これらは設定で個別にオン・オフが可能になっています。

Vivaldi2.1がリリース

クイックコマンドが大幅に強化されたVivaldi2.1がリリースされました。

Vivaldi 2.1 launches with improved Quick Commands

[Vivaldiブログ]

クイックコマンドはVivaldiリリース当初からの特徴的な機能で、Windowsの場合F2キーを押すと表示されるダイアログに様々な入力を行うと、そこからブラウザの操作ができるというものです。単純なショートカットキーとは違い、ある程度自然文での指示や検索が可能なので、便利です。

特に極力操作をキーボードで行いたいという方には便利な機能だと思います。

今回の2.1ではクイックコマンドに以下の機能が追加されています。

メモを取る

Vivaldiには簡易なメモを取る機能がありますが、今回これがクイックコマンドからできるようになりました。クイックコマンドを開いて”メモを取る”などと入力し、”次のメモを追加”を選ぶとメモが追加可能です。

メモを検索する

取ったメモはクイックコマンドで検索が可能です。そのため、クイックコマンドはブックマークや履歴、通常のWeb検索からメモに至るまで色々検索可能です。

UIとページのズームイン/アウト

クイックコマンドを開いて、”ui zoom in”と入力すると、UIを拡大表示できます。ズームイン/アウトとリセットが可能です。

同様にWebサイトの表示もズームインとアウトが可能です。”page zoom in”と入力すればOKです。特定の倍率にしたい方は”page zoom 150”と入力すれば150%でズームできます。

その他微調整

設定でクイックコマンドで操作可能な項目が編集できるようになりました。例えば、クイックコマンドでブックマークを開くことはあるが、閲覧履歴を表示させたくない、という場合などに便利です。どの項目をクイックコマンドで検索するか選択することができます。

まとめ

Vivaldiはカスタマイズの柔軟さをうたっていますが、デビュー当初はカスタマイズ項目の細かさと、クイックコマンドによるフルキーボードオペレーションが可能な点から「ヘビーユーザ向けである」という評価をされていることも多かったように思います。

実際にクイックコマンドを触ってみると、F2を押して特定のキーワードを入力するだけで簡単にナビゲーションができるので、特にPCに詳しい方でなくても割と簡単に使えてしまうと思います。既にVivaldiユーザの方にも是非試して頂きたい機能です。