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Vivaldi1.14がリリース

ブラウザ史上初だという縦書きリーダーモードを搭載した1.14がリリースされました。

Vivaldi 1.14 – Three years of continuous innovation

[Vivaldi blog]

縦書きリーダーモード

新機能のトップで紹介されているのがこの縦書きリーダーモードです。縦書きは東アジア言語の標準表記法の一つである、という基本的なところから紹介をしてくれています。昨今のディスプレイは横長なので、画面の有効活用にもなるそうです。設定画面を開いてリーダーモードの文字配列を縦書きにすると、縦書きリーダーモードになります。

メモ機能

Vivaldiの初期リリースから存在するパネル機能にメモ機能があります。1.14ではこのメモ機能がマークダウンに対応しました。

マークダウンとはテキスト文書で簡単に記述でき、HTMLに変換が可能な計量言語です。HTMLもテキストエディタで作成できますが、マークダウンの記法は非常に簡単です。

Vivaldiのメモ機能はこの記法に対応するようになったので、メモにちょっと記述を加えるだけで太字や文字色変更、リスト表記などが可能になっています。

この他にウェブパネルと検索エンジンが順序変更に対応しています。気に入っているもの、よく使うものを上位に設定できます。

新機能リクエストフォーラム

また、Vivaldiから機能リクエストフォーラムが開設されたことが発表されました。一言コメントでも問題ないようなので、皆さん既に気軽に投稿を始めているようです。返信はもちろん同意ボタンのようなものもあるので、英語での投稿はハードルが高いと感じる場合でも、他人の投稿に乗っかることができます。

またこれでユーザ本位の新機能が追加されることを期待しています。

Linux ARM用のVivaldiがリリース

突然の登場ですが公式扱いのリリースだそうです。

“Raspberry Pi”などで利用可能、ARM用Linux向け「Vivaldi」がリリース

[窓の杜]

Vivaldi for Linux ARM, including the Raspberry Pi

[Vivaldi blog]

公式のブログエントリを読むと元々これは自分たちで使う検証用のビルドで、モバイル向けのVivaldiを開発するためにARM搭載製品を既に入手しており、その上で動かしていたもののようです。

ところが最近シングルボードコンピュータやそれに類する面白いデバイスが多数リリースされており、このLinux ARM用のVivaldiをコミュニティで使ってもらえたらより面白い発見ができるのではないかと考えたそうです。

こういった経緯もあって公式のリリースながら完全なサポートはされないそうですが、Vivaldiはいろいろな機能がついた器用なブラウザなので、シングルボードコンピュータとの組み合わせは面白そうです。

Vivaldi1.13がリリース

タブの管理がパネルでもできるようになった1.13がリリースされました。

Vivaldi 1.13 adds Window Panel, improves Downloads and brings under-the-hood enhancements

[Vivaldi blog]

分かりやすく新要素を紹介する動画もあります。

ユーザによっては大量のタブを常時開いているという場合もあると思うのですが、そうなるとタブバーで管理しきれなくなってしまいます。

Vivaidiはタブをスタックできる機能などで対応してきましたが、今回の1.13でタブをパネル内に用意された”ウィンドウ”パネルで管理できるようになりました。見た目はブックマークと同じで、かなりの数のタブを開いていても個々に管理しやすくなっています。

スタックしたタブはツリー表示になり、視覚的にも認識しやすくなっています。Vivaldiはタブバーの表示/非表示ですら設定が可能なので、このパネルを常用してタブバーを非表示にするというのも選択肢としてあり得ます。

このほかに、ダウンロードパネルの機能が拡充され、

  • ダウンロード中にVivaldiを終了しようとすると警告する
  • ダウンロード速度の表示
  • ダウンロードの中断・再開

に対応しています。

また、視覚的に認識できる改良ではないですが、ウィンドウ管理のコードが改良されており、パフォーマンス面でもパワーアップが図られているようです。

Vivaldi1.12がリリース

写真の情報を簡単に確認できるVivaldi1.12がリリースされました。

Vivaldi 1.12 – Giving you the browser you want

[Vivaldi blog]

目玉はブラウザに組み込まれた画像プロパティの閲覧機能です。ネットの画像をVivaldiで表示した際に、右上に出る ”i” のアイコンを押すとブラウザ上で画像のプロパティを確認できます。

デジカメで撮影した写真ならカメラの機種や撮影時のパラメータなどの情報が埋め込まれていることもあるので、写真撮影の参考になる情報が得られるかもしれません。

その他、ダウンロード時に提供される情報がより詳細になったほか、Webサイトの色に応じて変化するアクセントカラーを鮮やかにしすぎないオプションなどが追加されています。

Vivaldiの64bit版

Vivaldiはダウンロードページの”無料ダウンロード”ボタンからダウンロードすると32bit版がダウンロードされますが、Windows用の64bit版も用意されています。

Vivaldiサイトのトップページにはリンクがありませんが、ダウンロードページに行くと他OS用と一緒に置いてあります。

最近気づいたので64bit版を試してみていたのですが、どうも32bit版よりパフォーマンスが良さそうなので、Googleが提供しているブラウザ用ベンチマークである”Octane2.0″で数値を取ってみました。

Vivaldi 1.11(32bit): 29,175

Vivaldi 1.11(64bit): 32,375

【参考】Edge 40(64bit): 32,378

【参考】Google Chrome 60(64bit): 32,130

【参考】Firefox 55 (64bit): 29,127

明らかに体感で速いな、という印象だったのですが、ベンチマークの数字でも差が出ました。かつてはVivaldiの64bit版はベータ版のような取り扱いだった記憶があるのですが、今は製品版として提供されているようですし、特にこだわりがなければ64bit版の方が快適に使えるのではないかと思います。

Vivaldi1.11が登場

ロゴが一新された1.11が登場です。

Vivaldi 1.11 – Focus on accessibility

[Vivaldi blog]

今回は色々追加要素があります。

リーダーモードの強化

Webサイトの情報を本文のテキストのみ表示するリーダーモードが強化されています。フォントのスタイルから行間、カラム幅まで細かく設定できます。また、Vivaldi本体のテーマの配色を継承する設定も追加されています。

「面白いサイトなんだけど表示が見づらい…」「広告やその他UIがうっとうしいので読むのに集中できない…」なんていう時に便利です。

gifアニメの設定

ページに含まれるgifアニメについて 常にアニメ表示/1回だけアニメ表示/アニメ表示しない を選択できます。お好みに応じて選べるようになっています。

スピードダイヤルのサムネイルを改良

最近Vivaldiではスピードダイヤルのアイコン代わりに任意の画像を追加できるようになりましたが、それに伴って「間違って×ボタンでスピードダイヤルを削除してしまった」という報告が寄せられるようになっていたようです。

そのため、設定から ”スピードダイヤルのアイコン上に削除ボタンを表示しない” というオプションが選べるようになりました。これで誤爆に悩んでいた方も一安心ではないでしょうか。

新しい”V”アイコン

Vivaldiの”変わった面”を表現するために、アイコンが現代的な丸みを帯びたものに一新されました。ハート型を模したVマークは引き続きアイコン中央に配置されています。

 

ちょっと変わった機能ですが、リーダーモードはよく使う機能です。デフォルトでの切り替えがアドレスバー右端の小さいアイコンで押しにくいので、私は空いていたF10キーにショートカットキーを設定しています。こうすると「これはリーダーモードで読んだ方がいいな」という時にサクッと切り替えができて気持ちが良いです。

Vivaldi1.10が登場

スタートメニューのスピードダイヤルが変わった1.10が登場です。

Vivaldi powers up the Start Page and adds docked Dev Tools

[Vivaldi blog]

Vivaldiはスピードダイヤルは昔のOperaのようにWebサイトのサムネイルを表示するようになっていますが、これに任意の画像を設定することができるようになりました。

サムネイル左下の+ボタンを押すと、任意の画像を読み込むことができます。サムネイルだと何なのか分からないサイトにアイコン的な画像を設定することが可能です。

また、今まで別ウィンドウで開いていた開発者ツールが本体とドッキングした状態で表示されるようになりました。ウィンドウとして一体になっているので、操作がしやすくなっています。

私はWebの開発者でも何でもないので開発者ツールはあまり使わないのですが、唯一ContentBlockHelperでブロックするコンテンツを調査する際に、idやクラス名を調べるのに使うことがあります。たまにしか使わないですが使いやすくなるのは歓迎です。

ところで前回バージョンは1.9と表現されていたので次は2.0になるのかと思っていたら、今回のバージョンは1.10でした。公式blogのエントリ中でも”1.9”とされていましたが1.09だったということなんでしょうかね。

Vivaldi1.9が登場

検索エンジンにちょっと変わったものを選べるようになっています。

Vivaldi 1.9 – Plant trees as you browse

[Vivaldi blog]

Vivaldiはデフォルトの検索エンジンを選択できるようになっていますが、今回の1.9からEcosiaという検索エンジンが選べるようになりました。

Ecosiaというのはあまり聞いたことのない検索エンジンですが、調べてみるとドイツに拠点を持つ企業で、検索エンジンの運営で得られる広告収入の8割を森林保護に投じている企業なんだそうです。検索エンジンはBingベースなので、検索エンジンとしての性能がイマイチということもなさそうです。

企業の目標は2020年までに10億本の木を植えることだそうです。現在は累計で750万本くらいらしいのでまだまだ先は長そうですが、面白いミッションを持った企業だと思います。

この他に、画面右上のエクステンションアイコンの並び順を変更できる機能や、スクリーンショット画像を保存するフォルダを変更する機能なども追加されています。

 

VivaldiでATOKを使うと変換候補ウインドウが左上に出る問題

最近気になるようになったのですが、Vivaldi1.8とATOK2017(Passport版)を組み合わせて使うと、ATOKの変換候補ウインドウが画面左上のアドレスバー先頭付近に表示されます。

画面内のどこに日本語入力していても左上らへんに変換候補が出るので、ブログのエントリなどを書いていると視線を動かさなくてはならず、結構なストレスです。

他のブラウザでは起きないのでVivaldi側に問題があるような気がしていますが、解決策がまだ見つかっていません。ATOK側での対策としては、変換候補ウインドウをドラッグして動かすことができるのですが、動かした状態で固定ができないので、対策にはなりませんでした。

毎日のことなのでちょっと困っています。

Vivaldi1.8が登場

履歴の表示にこだわった1.8が登場しました。

Vivaldi makes History

[Vivaldi Team Blog]

通常、Webブラウザの履歴表示と言えば特定の日にアクセスしたサイトのタイトルとURLが列挙されるのが標準だと思いますが、今回Vivaldiには日ごとのアクセスページ数やトップドメインなどを集計して表示する機能が追加されました。

以下の動画が分かりやすいです。

大体履歴にアクセスする時というのは「もう一度見たいんだけど見た時にブックマークし忘れたサイト」なんかが対象になりがちですが、アクセスしたであろう日が分かれば、その日の統計情報を見て当たりをつけたりすることができます。

また、カレンダーに表示ページ数がヒートマップで表現されるので、”特に調べ物をしていた日”などが絞り込みやすくなっています。

これらのデータはVivaldi側で収集しているわけではなく、あくまでもローカルのデータから表現しているそうです。

その他、基本的なところですがサイドパネルにも履歴へのアクセスが追加され、シンプルな履歴一覧であればサイドパネルでも見られるようになっています。

今回はかなり的を絞っての機能強化を行った印象の1.8リリースです。