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長野県道406号入山小市線

裾花川と犀川の間の山を越えて接続している道路はいくつかありますが、そのうち裾花大橋の右岸側と安茂里付近を結んでいる県道406号を走ってみました。

路線名は入山小市線となっており、全区間ということになると長野市大字入山(芋井付近)から安茂里までということになります。入山は県道76号沿いの山の中腹なので、入山から走る場合は下って登って下るといった構成になります。今回は裾花大橋からの調査です。

裾花大橋の右岸側です。

標識が出ています。標識に”入山小市線”と路線名が示されているのは珍しいように思います。裾花川沿いの国道も406号(こちらは国道)なので、誤って鬼無里や白馬方面に抜けたい人が迷い込まないようにの配慮なのかもしれません。

最初は平坦基調で始まりますが、すぐにつづら折れの急勾配の登りになります。裾花渓谷の風景もチラッと見えるのですが、すぐに林間の道になってしまうので眺望という所で言うと序盤はイマイチです。

登り切って県道401号との重複区間に差し掛かりました。県道401号は頼朝山トンネルを抜けた先の松島橋付近から分岐し、ここで県道406号と合流します。

ここで北アルプス方面の展望が開ける地点があります。調査日は偶然霧(雲?)が谷に立ちこめていたため、写真のように雲海の西山を見ることができました。

ここからは安茂里に向けての下りになるので一安心です。

途中、山中にゴルフ練習場が現れます。この周辺は白い崖が広がっているのが特徴的です。

調べてみたところによると、これは”白土”と呼ばれる目の細かい火山灰質の砂が固まったものだそうです。かつては砕いて研磨用途や田んぼの底に撒く防水用途など産業利用もされていたそうです。新幹線で東京から長野に向かう時に、長野駅手前で左手に見える白い崖も同様らしいです。

さらに下って小市西交差点でゴールとなります。

長野市街に近いながらかなり本格的な登りルートです。途中の眺望ポイントは結構オススメできます。運が良ければ北アルプスの銀嶺や雲海等々、レアな風景に出会えるかもしれません。

山清路地区の国道19号の改良

山清路付近で県道の新しい橋が架橋中であることに先日気づきましたが、付近で国道19号も大幅に線形を改良するための工事が進んでいるようです。

これは県道55号を山清路から八坂方面に少し進んだところの写真です。トンネル工事が進んでいることが分かります。最初は何のトンネルか分からなかったのですが、国交省長野国道事務所の事業概要によれば、これは国道19号なんだそうです。

事務所のWebサイトに詳しい予想図も載っていますが、いつものように古い空中写真で現道と完成予想の線形を並べてみました。松本方から走ってきた場合、山清路手前の大きい右カーブを直進して橋で犀川を渡り、そのままトンネルに入ります。私が今回写真に撮ったのはこのトンネルの出口です。

[国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスを基にheboDJ.netが作成]
ピンクが現道・青が今回のトンネルの予想線形です。上の写真は黄色の丸印付近で撮影しました。

その先については改めてトンネルで山を貫通し、2つの橋を経て現道に緩やかに接続するようです。事務所のWebサイトに標準断面図が載っていたのですが、トンネル・橋りょうとも片側には歩道が整備されるようです。この点は自転車にとってもありがたい整備になるかもしれません。

山清路

寒い時期によく走るのは千曲川沿いと国道19号沿いが多いです。どちらもある程度まとまった距離が走れ、山間部に比べて積雪や凍結の心配が相対的に低いので助かっています。

国道19号を松本方面に走って行く途中に、山清路という名勝があります。

写真は左岸側からズームして撮ったものです。

こんな感じで看板が出ています。久米路峡や差切峡のような峡谷系の名勝なのですが、残念なことに犀川右岸側の道路が崩壊していて看板のある側に行くことはできません。

橋がなぜか縦に半分落ちています。左側の壁面から落石があったのでしょうか。
反対側も同様に通行止めです。先の洞門が楽しそうなのですが残念です。
お茶屋さんの跡もあり、何だか寂しげです。

信濃10名勝というセレクションも気になるところです。他で聞いたことはないですが、広い長野県で10選に入るのはなかなかのものではないかと思います。

左岸側の八坂方面に向かう道の途中に山清路公園という公園があります。壁面に沿って階段があり、峡谷をある程度の高さから見ることができます。トイレもあるのでトイレ密度の低い国道19号では重要なポイントです。

国道19号の生坂トンネルをう回する

国道19号にはいくつかトンネルや洞門がありますが、いずれも歩道がないため自転車にとっては難所です。特に生坂村付近の生坂トンネルは1km近い延長があるので最大の難所と言えます。

しかし、トンネル坑口手前で旧道に入ることで距離は延びてしまいますがトンネルを回避することができます。

信州新町方面から走ってきたところです。トンネル手前で右に分岐する道路があります。信号や横断歩道がないのでよく確認して横断する必要があります。

そのまま犀川に沿って進むと生坂村の中心部に出ます。途中からは県道275号に指定されています。

思いのほか規格が良い感じがしますが、どうやらこれがかつての国道19号だったようです。

道路沿いの標識の柱が旧建設省設置のものなので、これは国道だったのだろうという推測ができます。せっかくなのでいつもの古い空中写真でもチェックしてみます。

1977年当時の写真です。

[国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスを基にheboDJ.netが作成]

現在のトンネル線形をお絵かきで入れてみましたが、1977年当時は本線が生坂村中心部に大きくカーブし(写真左手方向)、かなりの距離を走っていたことが判読できます。国道19号周辺は今でも変化の激しい路線ですが、現在に至るまででも様々な改良が施されてきたことが分かります。

新山清路橋の工事

国道19号と県道55号が交差する山清路という名勝があるのですが、近くで新しい橋の工事が行われていました。

県道55号を麻績方面から走ってくると、犀川を渡る際に山清路橋という橋を渡ります。この橋は1931年竣工で規格が古く、制限重量2.0tまでという厳しい制限がかかっています。

これをクリアすると同時に線形を良くするため、新たに橋を架けているようです。

これが現在の山清路橋です。

ルート的には現在の山清路橋より手前で犀川を渡り、左に曲がって鷺の平という場所で国道19号に合流するようです。

合流する部分もかなりできあがってきています。

かなり詳しいできあがり状況に関する情報が掲示されていました。

赤い線が現在の線形、青い線が新山清路橋完成後の線形です。手描きなので全く正確ではありません。
[国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスを基にheboDJ.netが作成]

掲示されていた情報を元に空中写真上に予想される線形を描いてみました。

制限重量が緩和されるのはかなりの改良になりそうですが、手前の差切峡に狭いトンネルがあるので、今後その辺りをどのように改良する予定なのかは気になります。長野県としては結構力を入れて整備している路線のように思えます。

長野県道384号

長野市信更町安庭(やすにわ)と篠ノ井の間を結んでいる県道384号を走ってみました。安庭は国道19号沿い、白馬長野有料道路の長野側入口に近い場所の地名です。犀川沿いと篠ノ井方面を結ぶ道路の一つと認識するとイメージしやすいかと思います。

国道19号の信更町安庭交差点からスタートです。

いきなり登りで始まりますが、途中に10%オーバーの勾配が連続する区間があります。決して長いわけではないですが、かなりダメージの蓄積する区間です。

途中で信更町涌池という場所を通過します。その名の通り(?)池があります。釣り券を売っていたので釣りが楽しめるようです。

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南小谷駅

大糸線の南小谷駅まで行きました。小谷方面に行くためには国道148号以外の選択肢がないですが、南小谷辺りまでならまだトンネルやスノーシェッドもないので自転車でも比較的走りやすいです。

塩の道こと旧千国街道をイメージしたと思われるデザインの駅舎です。

国道148号は松本糸魚川連絡道路という長大な幹線道路計画の一部をなしていますが、関連する工事なのか駅前では高架の建設工事が進んでいました。

駅前に酒屋さんがあるのはおなじみの光景です。遠くに橋脚が見えます。

姫川を渡る橋も新たに橋が架かるような雰囲気です。あまり自転車向きな道路ではないので国道148号を訪れることはなかなか無いですが、道路好きとしてはちょっと気になる工事です。

中峰トンネルの照明LED化

国道406号で長野市街から鬼無里に向かうとたくさんのトンネルがありますが、最後の3連トンネルの1つ目に当たる中峰トンネルの照明がLED化されていました。

従来はナトリウムランプの照明だったのでかなり照度が上がっているように思います。

中峰トンネルの長野方坑口です。
ピントが合っていませんが明るさはお分かりいただけるのではないかと思います。

LED照明のおかげでかなり安全度が高まったように思います。自転車の前照灯は照度がどうしても貧弱なので、トンネルそのものが明るいととても助かります。

アルクマ君による改修の紹介看板もありました。

鬼無里に至る国道406号にはあと瀬戸トンネルと銚子口トンネルという比較的長さがあって暗いトンネルがあるので、こちらもLED化してもらえるととても便利になると思います。

交差点看板の気になるフォント

先日の長野県道505号の調査のスタート地点とした中野市の安源寺交差点ですが、交差点看板のフォントが独特のものでした。

一般的に交差点の名称は写真の”時差式信号機”などと同様の丸ゴシック体が多いと思うのですが、この看板は同じ丸ゴシック系統でも独特の形状をしています。特に安の字の”女”の形状は特徴的だと思います。

整備された年代によるものなのかもしれませんが、気になったので記録しました。

伏野峠(国道403号)

善光寺平から上越方面に行くためにはどこかしらの峠を越える必要があります。今回は飯山市北部の伏野峠の頂上まで行ってみました。

伏野峠は国道403号の峠です。国道403号は非常に長い国道で、松本から聖高原を経て須坂を経由、志賀高原を経て飯山市北部から新潟に入り小千谷に至ります。

国道403号は飯山駅付近で国道117号と合流し、しばらく重複しますが桑名川駅の手前で千曲川左岸に分岐します。

左岸側に分岐するところの様子です。

しばらく県道408号と重複し、国道403号が左に分岐します。登り始めるとすぐに清掃センターがあり、そこまでは道が良いのですがそこから先は国道ながらほぼ林道並みの規格になります。

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