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道路の改良・未改良

道路の話をする際に「○○峠は今では珍しい未改良の道路だ」などという表現をする場合があります。この改良・未改良というのはその道路が”道路構造令”に準拠した構造になっているかどうかを指します。行政用語だと思いますが、道路が好きな方の間では割と一般的に使われているように思います。

道路構造令は1970年(昭和45年)に制定された政令で、言うなれば現代基準の道路の基準を示したものと言えます。道路の種類(国道・県道・市町村道)や交通量によって線形や幅員、設計速度などが細かく決められています。

つまり1970年以降に新規に建設された道路はほとんどの場合改良済みのはずですが、元々市街地にありもう余地がない、山岳地帯の道路である、といった理由から今でも未改良のままの道路も多数あります。

道路構造令もあくまで技術的基準を示す政令となっているので、既存の未改良道路の改修を義務づけたりするものではないようです。

道路構造令については国土交通省がわかりやすい解説資料を公表してくれているので、道路が好きな方は見てみると面白いのではないかと思います。

道路構造令の各規定の解説

[国土交通省ホームページ]

山伏峠の通行止め(2018年5月)

秩父方面に自転車で出かけたところ、いつも通る県道53号の山伏峠に全面通行止めの案内が出ていました。

土日祝日は休工とのことなので、休日に通る分には問題なさそうです。

通行止め時間帯は平日の9時から12時、13時から16時となっています。ただ、平日毎日作業をしているわけではなく、作業予定日はある程度決まっているようです。

作業予定日は飯能県土整備事務所のWebサイトで確認できるものの、天候や作業進捗で予定通りに行かない可能性も考えられます。8月末頃までは平日は通れないと思っておいた方が良さそうです。

通行止めの現場は峠頂上付近の区間で、写真の通り擁壁の工事が行われている様子でした。山伏峠は貴重な秩父へのルートの1つですが、このように土砂崩れの絡む通行止めが多いように感じます。

田口峠ツーリング

群馬-長野間の峠と言えば碓氷峠(国道18号)や入山峠(国道18号碓氷バイパス)が知られていますが、他にもいくつか峠があります。

中でも、地図上で見る限りくねくねしていて面白そうだった田口峠を走ってみることにしました。

ルートは以下の通りです。

高崎線の新町駅からスタートです。プラットホームが長いかっこいい駅です。駅の北口・南口ともに公衆トイレがあります。

県道40号、174号、国道254号とつないでいきます。国道254号は片側1車線でちょっと手狭です。吉井の辺りからバイパスが分かれるので、そこからは多少空いています。

下仁田手前の254号の様子です。

下仁田を通過したところから県道45号で上野村・南牧村方面に向かいます。県道45号に入るといよいよ山道っぽくなってきます。

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2018年春の長野ツーリング(2)

2日目はこちらも前から計画していた長野電鉄河東線の廃線跡を走ってみることにしました。

長野電鉄は現在長野線と呼ばれる長野-湯田中間を元東急車や元ロマンスカーなどが走っていますが、かつては屋代線と河東線という路線もあったんだそうです。これらの区間が廃止になったのは比較的最近の話なので、まだ痕跡も明瞭だろうということで興味がありました。

まずはルートインコート千曲更埴からスタートです。日中は暑かったですが朝は長野らしく少々肌寒く感じます。

国道403号で松代-須坂方面に向かいます。実は長野電鉄屋代線の線路は国道403号と並行する箇所が多いのですが、今回は河東線を見たかったので屋代線については次回以降に別途走ってみたいと思います。

千曲川の堤防沿いを走る区間もあります。

千曲川の高水敷です。荒川や利根川に負けない広大さだと思います。

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2018年春の長野ツーリング(1)

昨年春のツーリングでは悪天候のために果たせなかった”冠雪した北アルプスを見る”という目的を達成するために、改めて長野ツーリングに出かけました。

北アルプスを見るなら小川村の天文台がいいと思ったので、セットで鬼無里の訪問も盛り込んだコース設定にしました。

おなじみの長野駅善光寺口からスタートです。

まずははろはろベーカリーへ

はろはろベーカリーは三才にある小さなベーグル屋さんです。この店は毎週土曜の午前中3時間のみ営業という幻のお店です。今回は事前にお店のブログで不定休などが無いことを確認の上、訪問しました。

長野大通りを北上し県道37号に入ります。善光寺下あたりからは早くも登り坂で、日頃走っている埼玉県の平坦さを実感しました。

県道37号を途中で右折し、市街地の縁に沿うように目的地に向かいます。お店はぱっと見は民家なので、スマートフォンのナビゲーションを使いながら探します。

お店は民家の庭先が入口になっており、店舗スペースは縁側です。まだ開店直後で多数の種類が並んでおり、チーズ&クランベリーとねぎ味噌を買いました。

鬼無里へ

昨年行けなかった鬼無里にも立ち寄ります。一旦善光寺まで戻り、善光寺の前を走る国道406号を西進します。

頼朝山トンネル

山は芽吹きの色といったところ。

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狭山日高ICのう回路

圏央道の狭山日高ICは歩道にランプウェイのう回路が用意されています。う回路は上下線とも整備されており、歩行者や自転車の場合に分岐・合流を安全に回避できるようになっています。

ちょっと面白いのは、う回路が完全に地下トンネルになっている点です。これは珍しいと思います。

ちょっと殺風景なのでこのまま入っていいものか不安になりますが、間違いなく歩道です。

この手のランプウェイう回路は高架になっているランプウェイを地上トンネルで貫通するパターンが多いように思います。狭山日高ICはランプウェイの勾配が比較的緩やかに見えるので、完全に地下トンネルになっているのではないかと思います。

松ノ木通り

時々自転車ツーリングの目的地にしている軍畑駅ですが、軍畑駅で補給をした後は目の前の都道193号を飯能方面に走って名栗に抜けることが多いです。

都道193号はこんな感じの良い道です。10%近い急勾配と6%近い勾配が交互に出現するので、坂全体の勾配に対して破壊力があるように思います。

途中で名栗への近道として分岐するのが松ノ木通りです。

通りという名前こそ付いていますが、ご覧の通り完全に山道です。多少舗装は荒れ気味ですが、幅員が十分あるので落ち着いて走れます。

てっぺんには松ノ木トンネルというトンネルがあります。これを抜けると都道53号(成木街道)に合流し、小沢トンネルを越えて名栗に向かえます。

奥多摩と名栗は私の中では全然異なるエリアという認識なのですが、この道を走ると山一つ挟んで隣ということが実感できてとても面白いです。

小沢峠については名栗側にチャッターバーがあります。名栗側から登った場合4輪車の邪魔になってしまうので、奥多摩→名栗の順で走るようにしています。

県道30号バイパスの工事(180317)

工事の案内看板を見ると道路・交差点とも2018/03/30が工期となっているので、工期まで約2週間となりました。完成直前の様子を見てきました。

まずは埼玉医科大学国際医療センター前からの様子です。

歩道部分も含めて工事が行われています。

坂の頂上を越えたあたりから日高方面を見ています。山が削られて遠くの方まで見通せるようになりました。

このあたりが交差点になるものと思われます。

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都道186号の狭あい区間

地図を見ていて都道指定されており、なおかつ市街地付近にあるにも関わらず狭あいな道路を発見したので走ってきました。

行ってきたのは都道186号の犬目-宮下町区間です。

犬目側から都道186号に入っていきます。路線内で右左折が多いのも特徴です。

ちょっと登ると八王子の街並みがきれいに見える場所があります。

ここまでだとちょっとマイナーな道路で終わりなのですが、問題はここからです。道路が本格的な山道になっていきますが、短いながら20%前後の勾配が付いている区間があります。

登り切った上からの写真です。Q-S1の電子水準器で水平にして撮影しましたが、坂がまるで滑り台のようです。

頂上付近は軽自動車1台分くらいの幅員しかありません。自転車で走る分には問題ないですが、4輪車と遭遇した場合は降りて左に寄れるだけ寄らないと離合できないと思われます。

頂上を過ぎると創価大学グラウンドの入口などもあり、一瞬ですが1.5車線くらいある区間があります。

その後武蔵野ゴルフクラブの敷地の間を再び15%近い勾配で下っていきます。かなり急なのでジャックナイフ状態にならないように注意が必要です。途中にゴルフコース間の横断歩道があり、カートなども通ります。十分減速して通行した方が良いと思います。

降りてきました。最後まで林道のような道路でした。

例によって国土地理院の古い航空写真なども当たってみましたが、それらしい線形は見えるものの山の中なので判読が難しいです。また、都道46号は1950年頃には現在の線形で整備が完了しており、この道を昔の高尾街道とも断定するにも根拠に乏しい感じがします。

道路の歴史についてはほぼ謎のままでしたが、道自体はクラシックレースに出てくる難所のようで面白いです。1回くらい走ってみても面白いのではないかと思います。

桶川加納ICのう回路

自転車で走っていると分岐と合流のある高速のインターチェンジは極力避けて通りたいものです。それでもどうしてもインターチェンジを通過しなくてはいけない場合がありますが、最近整備されたインターチェンジは歩道で分岐と合流を回避できるようになっていることが多いです。

これは圏央道の桶川加納IC付近の歩道に接地されている案内図です。歩道が整備されているだけでなく、このように分かりやすく案内図で示してもらえると非常に助かります。桶川加納ICのある県道12号は非常に便利な道路なので、このう回路があることで積極的にルートに組み込みやすいです。

反面、昔からあるインターチェンジはこのようなう回路が整備されていないことが多いです。埼玉県内で思い当たるところでは東北自動車道の久喜ICと関越自動車道の東松山IC(嵐山方面に向かう場合)が難所です。これらのICは手前で別の道に脱出しておいた方が走りやすいと感じています。