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CATEYE VOLT800のバッテリー試験

自転車用のフロントライトとして使用しているCATEYE VOLT800のバッテリーがすぐなくなってしまう気がしてきました。VOLT800は充電式のライトなので充放電を繰り返せば徐々に最大容量が少なくなってしまうことは考えられます。

購入してから5年くらい経過しているので、この機にバッテリーの持続時間をテストしてみることにしました。

大分くたびれた感じになってしまいましたが、本体は堅牢なので安心感はあります。

テストの方法はそれほど厳密なものではなく、バッテリーを最大まで充電して、ライトを点灯させていつ消えてしまうかを観察するというものです。VOLT800はバッテリー残量が少なくなると知らせてくれる機能があるので、ライトを数時間観察し続ける必要はありません。

とはいえ、長時間観察をするのはさすがに厳しいので、点灯モードをミドルに設定し、3.5時間を見込んだテストにしました。

テスト結果

結果、テスト開始から3時間20分で残量少のお知らせが出て、3時間32分で完全に消灯してしまいました。結構長く運用していますが、ほぼカタログ通りのバッテリー持続時間を示したことになります。

ただし今回は20℃程度に空調された部屋での試験なので、外気温が寒いともう少し持続時間は短いかもしれません。

残量少状態になってから正味10分程度しか持続しないというのも今回試験してみて初めてわかりました。基本的に残量少=ほとんど残量なしと見込んでおいた方が良さそうな感じです。

買った当時はこんな感じでした。

Panaracer Agilest Duro(25c)

毎年なんとなく違う銘柄のタイヤを試しているのですが、今年はおなじみパナレーサーのタイヤにしてみました。かつてはRace Type ○○というブランドでしたが、数年前にAgilestというブランドにリブランドされています。

バランス型のA、軽量型のL、耐久型のDの3種類構成なのはかつてと変わらずです。今回はDタイプを後輪のみに装着しています。前輪については昨年のタイヤがもう少し使えそうなので、寿命ギリギリまで引っ張って運用する予定です。

最近パナレーサーは紫で製品のカラーを統一しているのか、ラベルは暗めの紫色です。最近発売になったTPUチューブも紫だったように思います。

パターンはおなじみの梨地のような模様です。なかなか軽快に転がってくれる感触があり、旧ブランドの時から気に入っています。

昔の耐久力重視のタイヤは重量もまあまあかさんでいましたが、現行品は25cでも240gと一昔前の軽量タイヤのような重量になっています。

このタイヤは今時珍しい日本国内製ですが、自転車屋さんに聞いたところによると耐久力を出すための対パンクベルトを挟んで成形する工程が国内でないと安定しないということです。日本メーカーのこだわりが感じられるタイヤとなっています。

IRC ASPITE PROの寿命

今シーズン初めて使ってみているIRCのASPITE PROなのですが、最近点検していると後輪側はかなり摩耗が進んでいることが分かりました。

トレッド部分に円形にくぼんだスリップサインがあり、これがなくなったら交換目安ということなのだと思いますが、かなり目立たなくなってきてしまっています。

現時点での走行距離は2,500kmくらいだと思いますが、この感じだと後輪は5,000kmまでに寿命になってしまいそうです。前後でローテーションをすればトータルで5,000kmくらい使えるかもしれません。

性能は良くて非常に気に入っているタイヤですが、寿命については今まで使っていたVittoria Corsa G2.0に比べて短めのようです。

IRC ASPITE PRO

オーバーホールの時に自転車屋さんに「タイヤは交換しても良い時期かも」と指摘されていたので、2024シーズン入りにあわせてタイヤを交換しました。ここしばらくVittoriaのタイヤをつかっていたところ、今年は久々にIRCのタイヤを使ってみることにしました。

従来このASPITEというシリーズはハイエンド品だったように記憶していますが、現在はFORMULAというグレードがこの上にあるので、ASPITEはミドルグレードという立ち位置になっています。

RBCCというのはIRC独自の技術で、米ぬかを使用したコンパウンドのことなのだそうです。IRCは日本の会社でこのタイヤも日本製なので、米ぬかを使っているというのは国の独自色が出ているようで面白く感じます。

ホイールに装着してみるとこのような見た目になります。常々側面から見た時に主張が強いタイヤはあまり好きではないと思っているので、このタイヤの見た目はおとなしくて気に入っています。

今まで使っていたVittoriaのCorsa Grapheneはタイヤのビードが比較的柔軟で装着が簡単でしたが、このタイヤは結構硬めでホイールにはめるのに少々手間取りました。装着して使っているうちに多少緩和されると思いますが、パンク時のことを考えるとやや心配です。

タイヤのパターンは杉目です。最近パターンのあるタイヤを使っていなかったので新鮮に感じます。パターンがある関係上回転方向があるので、装着時に間違わないよう注意が必要です。

実際に何度かまとまった時間走行してみましたが、新品ということもあってか路面へのかかりがよく、快適な走行感でした。今まであまりタイヤのグリップ性能には関心がなかったのですが、このタイヤは進行方向に対してしっかりと摩擦力が発生しているような印象を感じます。引き続き実際に走ってみてタイヤの性質を検証してみたいと思っています。

wahooRPMケイデンスセンサーの電池交換

先日の自転車試運転の時に、ケイデンスの値が取得できたりできなかったりという状態になっていることに気がつきました。そのうちセンサーの信号自体を受信できなくなってしまったので、電池切れと判断して電池交換を行うことにしました。

wahooRPMケイデンスセンサーは、ハードウェアの寸法自体がスピードセンサーと同じなので、電池交換の手順もスピードセンサーと同じです。

これがシリコンの外装に収まっている状態です。
取り出したセンサーです。

このセンサーは最中のように2つのパーツがはまっている構造なので、これを外す必要があります。ここが最大の難所です。このセンサーは防水機能があるのでパーツのはめ合いがかなりきつくなっています。また、本体の樹脂が結構柔らかいので、硬い工具でこじ開けると本体が損傷してしまいます。

向かって左手に幅の広い溝があるので、ここに何かちょうど差し込めるものがあればきれいに開けられるのかもしれません。

私が使っているものはもう散々電池交換をして損傷してしまっているので、手持ちの段ボールカッターの先端部分を境目に押し込んで開けることにしました。

開けるとこんな感じになっているので、電池を交換してはめ直せば完成です。再度開けるのは大変なので電池の向きには注意が必要です。

wahoo RPM Speed Sensorの電池交換

ツーリングのGPSログを確認していたところ、速度のグラフが妙になだらかなことに気がつきました。車輪の回転からではなく、GPSでの速度測定を行うとグラフがなだらかになりがちです。調べてみたところ案の定速度センサーの電池が切れていました。

速度センサーはwahooのものを使っており、これは車輪の回転を角度センサーで読み取って速度を計算してくれるという優れものです。おなじみのボタン電池CR2032で動作し、おおよそ1年くらい電池がもちます。

基本的な性能は優れているのですが、唯一の問題点は電池交換が非常にしにくいことです。水に濡れる場面を想定してなのかケースのふたがほぼ隙間なく装着されており、外すのにかなり力が要ります。

一応溝があるのでそこに爪をかけてパカッと開けられそうですが、あまりに力が要るので毎回爪の方が割れています。仕方なくマイナスドライバーやカッターの刃を隙間に差し込んでこじって開けているのですが、そうすると今度はケースそのものが割れていきます。

既にケースの合わせ目はボロボロです。
今回もなんとか交換はできました。

素手で開けるのは無理そうなので、道具を使うにしても金属製のものではなく、スマホ修理用ツールなどとして売られているプラスチック製のヘラのようなものが必要そうに感じます。

マルニ クイックショット

いわゆる趣味のサイクリングではなく朝から自転車で出かける予定があったのですが、いざ出発の時に後輪がパンクしていることに気がつきました。

調べてみるとホチキスの針が刺さっていました。帰宅寸前のどこかで刺さり、帰宅後に徐々に空気が抜けてしまったようでした。

趣味のサイクリング中であれば修理道具でゆっくり修理して再出発となるところですが、今回はすぐにでも出発しなくてはいけません。以前こういった緊急用にパンク修理と空気入れが同時にできるアイテムを購入していたことを思い出したので、使ってみることにしました。

クイックショットの概要

マルニのクイックショットという製品です。スプレー缶のような形状で、缶の中にはLPガスと穴を塞ぐシーラント材が入っています。

刺さった異物を除去した上で付属のバルブアダプターをチューブのバルブに取り付け、スプレーの中身を吹き込むと、シーラント材で穴が塞がると同時に、スプレー内のガスである程度空気の充填もできるというものです。

今まで1回も使ったことがなかったので一か八かで使ってみましたが、製品の狙い通り空気穴は塞がり、空気も最大とは言わないまでも走行に十分な量は充填されたようでした。

クイックショットが有効な場面

今回のように、取り急ぎ直ちに走行性能を回復して再出発したいという場合にはとても助かるアイテムに感じました。通勤や通学に自転車を使う方は、1本持ち歩いても良いのではないかと思います。パンクの状況次第という部分もありますが、一般的な貫通パンクであれば5分とかからずに復活が可能です。

利用上の注意点

ただし説明書にもあくまで一時的な走行性能の回復を狙った製品で、早い段階で本修理を行ってほしい旨が記載されています。その後も長距離の行程が控えている場合などにはあまり向いていないアイテムだと思います。

使う場面が製品の想定に合致すればとても頼もしい製品だと感じました。

CATEYE OF-200 アウトフロントブラケット2

2023シーズンからInsta360 ONE Rを自転車にマウントする時に、標題にあるCATEYE製のフロントブラケットを使用するようにしました。

ハンドル中央付近に取り付けることで、同社製のライトを車体中央に取り付けられるというものです。車体中央かつハンドルバーよりも低めの位置にライトが取り付けられるので、見た目も良く対向車の迷惑になりにくい効果が期待できます。

このアウトフロントブラケット2なのですが、ライトをマウントする部分がGPブラケットというGoPro用のブラケットになっています。公式には明言されていないはずですが、GoPro用のマウントとInsta360 ONE Rのマウントブラケットは寸法がほとんど同じで、事実上の互換性があります。

つまりこのアウトフロントブラケットを購入し、元々付いているGPブラケットを取り外すと、Insta360 ONE Rを上下逆さまにマウントすることができます。

このアウトフロントブラケット2は全体が冷間鍛造アルミでできているという非常に頑丈な製品で、走行中の振動を受けてもほぼ全くずれないという特長があります。

今まではハンドルバーの上にカメラをマウントしていたので、走行中の段差でカメラがお辞儀をしてしまい、せっかく撮ったものがボツになることが結構ありました。

こちらのマウントにしてからズレはほぼ発生しなくなったほか、撮れた映像も振動が少なく見やすいものになったので、とても助かっています。素材が良いのでしょうがないですが定価が税込み4,950円と少々高額な点がちょっとだけマイナスです。

ロングケージリアディレイラー用エンド金具

今乗っているロードロジックはフロントシングル化の関係でスプロケットが32Tという大きなものを取り付けています。スプロケットが大きくなると、リアディレイラーもロングケージという長いタイプにする必要があります。

普段乗る分にはケージの長さは気になりませんが、輪行する時には注意が必要です。私の自転車の場合、よく見かけるロード用の高さ90mmのエンド金具を使うとリアディレイラーが長いのでわずかに地面に接触してしまいます。

これは変速トラブルや最悪の場合は故障につながるので解消しておきたいところです。幸いオーストリッチの高さ110mmのエンド金具があるので、今回そちらに買い換えました。

高さ110mmのものと90mmのものとの比較です。

こちらのエンド金具であれば、装着して多少チェーンにテンションをかけるだけで地面とリアディレイラーの間に十分余裕ができます。

大きいスプロケットの自転車で輪行をする場合は気をつけておきたいポイントです。

ゆるふわーくす CATEYE VOLT700/800用防眩シェード

対向車への光害問題

自転車のフロントライト用の防眩シェードを購入しました。私は普段VOLT800を使っているのですが、非常に明るいライトなので街中を走行するときに対向車にライトが迷惑になっているのではないか心配でした。そこでこのシェードを付ければ上方向の配光がカットされるのではないかと考えました。

パーツ自体はプラスチック製で、肉厚で強度がありそうです。ライトへの装着はテープまたは結束バンドで行います。結束バンドで装着した場合はテープに比べて固定力では劣りますが、万が一衝突事故が起きた際にポロッと外れてくれるというメリットがあります。そこで私は結束バンド装着を選択しました。

取り付け向きはどの方向でも問題なく行えます。

実際に使ってみると

実走に投入してみたところ、確かに光が前方の地面に集中し期待通りに配光がカットされていることが確認できました。点灯状態で自転車を正面から見てみても、ライトが付いているのは分かりますがそこまでまぶしさは感じません。この点は狙い通りでした。

誤算は私が自転車を運用している環境で、地方ゆえに市街地でもそれほど街灯の数が多くなく、ライトの配光が下方向のみだと歩行者や自転車の発見が遅れ気味で危ないことが分かりました。あまり真正面に向けてしまうのは良くないと思うのですが、若干ハイビーム気味にしないと個人的には心配な感じでした。

そんなわけで残念ながら常用はしていないのですが、製品のアイデアや狙い自体は非常に良いと思います。都市部の市街地走行が多い方にはオススメできます。